（「前篇」よりの続き）
スタジオ大改装着手せんとすれば、先ずはスタジオ周辺より取り掛かるべく、倉庫とせし1畳半程の縁側を整理、然れば何とタチバナ先生の作品と思しきを発掘せり。元愛弟子ヒロボンへ写真を送り確かめるや「あらヤダ！！もう間違いないに決まってるわ！」との返信、均か先生の作品を斯くも蔑ろに扱いしとは、己れの愚行ぶり正に自殺モノたるべし。
僅か1畳半程の倉庫代わりたりし縁側整理せしのみにて、何とゴミ袋9個を輩出せし断捨離敢行。
ふとナカタニ・タツヤ君とのちゃんぽん事件、即ち彼は揚げ麺の類い、皿うどん等を欲されれど、大凡嘗て関西圏にては「ちゃんぽん」と呼称すれば、アメリカへ移住され20余年を数える彼なればこそ、未だその名称用いられし故、所謂長崎に代表される汁麺たる「チャンポン」所望され、その変わり果てし様に驚愕されし件、ふと思い出せば、どうにも揚げ麺の類い欲せし次第、斯くして袋入揚げ麺所望すれば、永きコールドスリープより目覚めし烏賊残党召喚、白菜、人参と炒め合わせ、添付されし粉末スープ投下、斯くして揚げ麺にON! 紅生姜なんぞ施せば、これにて「皿うどん」完成、食らう際には、芥子を添え「自家製島唐辛子入り酢」を投下すれば、尚一層美味なり。
亦しても八町1尾購えば、生憎刺身包丁なんぞ持ち合わせねば、私が所有する刃物類にて最も切れ味優れるペディーナイフにて捌く次第、然れど嘗て中近東料理店「キャラバンサライ」にてチーフコック務めし際も、殆どの料理をペディーナイフ2本を以て拵え賄えば、一切問題なし。
3枚卸しに処さん。
然れば「八町しゃぶ」に興ぜしとは、云わずもがな。毎度乍ら激烈に美味かな。
昨年末より嵌まる「塩鯖しゃぶ」に興ずるべく、塩鯖1本購えば、是亦3枚卸しに処さんとす。
斯くして「塩鯖しゃぶ」準備万端、肝たる「未絞り大根おろし」も添えれば、
いざ食らうや、堪らぬ程に美味なるかな。
「鰺の南蛮漬け」やら
「大根の葉と小海老と油揚げの炒め合わせ」やら拵えれば、
先日拵えし「烏賊と大根の炊いたん」残党召喚、大根尽きれば蕪を加え炊き直し、斯くして「鰺の南蛮漬け＋大根の葉と小海老と油揚げの炒め合わせ＋烏賊と蕪の炊いたん＋粕汁＋ごはん」食せば、美味なり。
備蓄食材より白菜、玉葱、葱、ジャガイモを以て「ドライカレー」ことカレー炒飯拵えれば、コールドスリープに処せし焼売召喚、本場中国宜しく「自家製麻辣醤」も添え、粕汁残党も並べば、全く支離滅裂なコンビネーション・セット「ドライカレー＋焼売＋粕汁」食せり。ドライカレーはジャガイモのホクホク感が絶妙、ウスターソース垂らせば一層美味、焼売は「自家製麻辣醤」に仕込みし花椒油のピリピリ痺れ感が芳し過ぎ、大いに美味なり。
3枚卸しに処せし塩鯖と八町の残党を召喚、斯くして豪華にも「塩鯖＆八町しゃぶ」に興ずるべしとは、云わずもがな。八町用に自家製練り七味＋ポン酢、塩鯖用に未絞り大根おろしを用意せり。
堪らぬ程に美味なれば、至福感極まり昇天寸前かな。
「大根の葉と小海老と油揚げの炒め合わせ」残党をごはんにON! 斯くして「鰺の南蛮漬け＋焼売＋金平蓮根＋豆腐とワカメの味噌汁＋大根の葉と小海老と油揚げの炒め合わせ丼」食せば美味。そもそも何故斯くも焼売ばかり食らいしかと云えば、鍋の具材にと業務用冷凍焼売大量購入すれど、所詮海鮮系しゃぶしゃぶにそぐわぬと知ればこそ、最早焼売を焼売然と食らうべし。
嘗ては名うてのヘビースモーカーたりし私なれど、果たして禁煙せしはいつたりしか、最早記憶も朧げにして、今や喫煙せし記憶すら脳内より抹消されし有様なれば、古きインタビュー動画なんぞにて、煙草燻らせつつ答える己れの様にすら、大いに違和感感ずる始末。扠、スタジオ大改装に伴い、大掃除も敢行すれば、何と私が最後に吸いしechoの箱を発掘せり。当時、1カートン購入すれば、最初の1箱を開封、僅か数本喫煙せし処にて、禁煙に到れば、未だ10数本の煙草が納められど、フィルターも黄ばみ具合由り、随分な歳月経過を確認し得るか。いやはや今更再び喫煙せんなんぞとは、夢にも思う筈なく、然ればこの記念すべき生涯最後の1箱、ビニル袋に封印すれば、禁煙成功の記念とばかり、この侭保存せんとす。
Three Mantras＠難波Bearsの為、下山し大阪アジトへ。界隈の激安スーパー玉出にて、鰤の刺身が投げ売りしを所望、これをなめろうなんぞすればごはんにON! 斯くして「鰤なめろう丼＋ワカメの味噌汁」食せば、大いに美味なり。味噌に実山椒を混ぜ込めば、何とも芳しくして心地良き痺れ具合かな。
更に翌日は、若林美保＋河端一＠梅田ムジカジャポニカにして、終演後はカウンターを止まり木に、チーママしゃきちょんに管巻きつつ、日本酒ちびちび呷れば、大阪アジトへ帰還後、所謂「飲酒後の空腹感」襲来、〆に何か食らうべくコンビニにて「ペヤング 超大盛やきそば」所望、湯を沸かす傍らにて、トッピングたるキャベツを炒め、更には目玉焼2個も拵えし。
カップ麺の類いを、あの忌まわしきプラ容器にて食らうを忌み嫌う私なれば、トッピングのキャベツと混ぜ合わせ、更に削り節、青海苔、七味も投下せし「超大盛りやきそば」を、わざわざ皿に盛り付け、目玉焼2個と紅生姜をON! 而して序でにとサイドオーダーとして所望せし「うずら串」にウスターソースぶっ掛ければ、キャベツ千切りも添え、斯くして禁断のメガ盛り夜食「ペヤング 超大盛りやきそばDX＋うずら串」食らいつつ、更に何となく飲み足りぬと、備蓄ビールすら開ければ、超大盛りと謳えども所詮レギョラーサイズ2個分なんぞぺろり平らげ、これにて満腹満足堪能せり。
翌朝、昨夜1本のみ残せしうずら串残党召喚、キャベツ千切りにON! 亦しても目玉焼2個拵え、史上最強万能辛味調味料たる絶品「タケシオイル」施せば、斯くして「うずら串＋目玉焼＋ワカメ味噌汁＋ごはん」食せり。
「日清カレーヌードル BIG」召喚、然れど何かにつけてトッピング等、ひと手間を惜しむべからずと、ジャガイモ、玉葱、人参、大蒜、生姜、唐辛子を刻み、
フライパンにて炒め合わせれば、
微妙の水を注しカレー粉投下、ひと煮立ちさせるや、
プラ容器よりカレーヌードルを器へ移し替え、そこへ拵えしトッピングをON! 刻み葱も施し、茹で玉子添えれば、これにて「カレーヌードル BIG DX」完成、食らえばジャンク魂の琴線に触れる程に堪らぬ美味さかな。
スピードクッキング「鰤の粗煮」拵えれば、何せ私の煮魚の拵え方とは、僅か10分程にて完了する時短ぶりにして、今回も水洗いせし鰤アラを鍋にぶち込めば、そこへヤマサ昆布つゆ少々、酒少々、生姜スライス適量を投下、具材がほぼ浸かる程に水を注すや落とし蓋、而して強火にて煮立てるや、煮汁沸騰すれば5分を以て鎮火、後は一旦冷ませばこれにて完成。この時短調理法なれば、魚の身が煮詰まり締まる事もなく、ふわっとせし食感にて仕上がり、大いに美味なり。
同じくスピードクッキング「南瓜の炊いたんなたぬ実は蒸したん」拵えれば、是亦僅か10分程にて全行程完了する時短調理ぶりにして、切り分けし南瓜をタジン鍋に並べ、その南瓜の上に浴びせるが如くヤマサ昆布つゆを投下、更に砂糖の代わりなる蜂蜜をON! タジン鍋に水少々注し蓋閉じれば、強火にて8分間加熱調理、後は一旦冷ませばこれにて完成。普通に「炊く」よりもふんわり仕上がれば一層美味なり。
更にスピードクッキング「なんちゃってからし蓮根」拵えれば、是亦僅か10分弱にて全行程完了する時短調理ぶりにして、先ず蓮根は皮を束子にて軽く刮ぎ、冷水に晒せば、水切りて素揚げに処し、菜箸にて掴むや、指先にビリビリ振動を感ずるや揚げ油より取り出し、穴3個分程に軽く芥子詰めれば完成。芥子の詰め具合は、各々御好み次第なり。蓮根のシャキシャキ食感も存分堪能し得れば、大いに美味。
上記3品を以て晩酌すれど、3品一同に会せし写真撮影し忘れれば悪しからず。
贅沢にも寒鰤、塩鯖、蠣、有頭海老なる4品を以て「海鮮しゃぶしゃぶ」を堪能せん。
塩鯖しゃぶは毎度乍ら美味至極、堪りませんな。
「河端家特製カレーコロッケ」召喚、斯くして「河端家特製カレーコロッケ＋なんちゃってからし蓮根＋水菜と人参の和え物＋白菜の味噌汁＋ごはん」食せば、大いに美味なり。
今冬はここまで暖冬なれば、何せ酷寒の深山故、寒到来に備え冬支度すれど、未だ積雪も水道凍結もあらざる珍事に、些か拍子抜けせし様たれど、2月も半ばを迎え、春の足音も遠からざらんと気弛みし朝、何と均かの積雪とは是如何に。然れど今更乍ら漸く冬らしくなりしと思えば、雪景色眺めるも満更にあらじ。
愈々最後の2個となりし「河端家特製カレーコロッケ」召喚、斯くして「河端家特製カレーコロッケ＋水菜サラダ＋大根と白菜の味噌汁＋ごはん」食せば、大いに美味なり。
菊芋あれば、人参、玉葱共々鍋にぶち込み、ヤマサ昆布つゆ＋酒＋唐辛子にてインプロクッキング「菊芋のピリ辛炊き合わせ」拵えれば、
塩鯖しゃぶの残党たる片身を、半日水に晒し塩抜き試みて焼けば、斯くして「塩鯖＋菊芋のピリ辛炊き合わせ＋ワカメと玉子の味噌汁＋ごはん」食せども、案の定塩鯖が塩っぱ過ぎにて大いに苦悶せられし始末。菊芋も想像せし味わい食感と異なれば、些か残念な結果となりし。
然れば「菊芋のピリ辛炊き合わせ」の鍋へカレー粉ぶち込み、インプロ・リサイクルクッキング「菊芋カレー」とすれば、そもそもの和風出汁が功を奏せしか、これは大いに美味なり。毎度乍らごはんには千切りレタス混ぜ合わせ、自家製ハバネロオイルを施せし次第。
雪は降り止めど、昨日の雪は見事に完全凍結、然れど本日より3日間、愈々来月に迫るAMT宗家ニュージェネレーションの北米ツアーを睨みての決起集会あれば、下山せねばならずして、朝日にて山道が些か解凍されるを待つべし。
全て凍結せし氷の世界なれど、2日前までは異常気象にて驚異の暖冬ぶりなれば、この深山にても既に梅が開花せり。
素晴らしき晴天に恵まれ、山道もすっかり解凍されれば下山果たし、来月に迫る北米ツアーへ向けての決起集会初日も無事終了、而して打ち上げに興じんとすれば、大阪アジト界隈の某居酒屋食堂へ繰り出せり。
「鮫のハツ（心臓）刺」なんぞ所望すれば、
珍しき一品に、皆して興味津々なり。味わいは生肝に似て非なる不思議な味わい、大いに美味。
今や酒嗜まれぬみつるちゃんなれば、ノンアルコール飲料呷られつつ、
独りがっつり「唐揚げ定食」貪られ、御満悦之圖。
我々酒飲み勢は、アテに絶品「鱈の肝」やら、
「白子ポン酢」やら、
「牡蠣フライ」やら堪能せり。
関東出身九州在住なるうっちーなれば「大阪に来たから」と、庶民の味たる「紅生姜天」所望されしも当然か。
而して如何せん若者なれば、ビール呷りつつも「おにぎり」なんぞ頬張られし次第。
皆して大阪アジトへ投宿されれば、朝飯求めんと界隈の激安スーパー玉出へ繰り出せり。毎度乍ら鰺フライ、コールスロー用カット野菜、御飯（小）所望すれば、ごはんの上にカット野菜と鰺フライをON! 自家製ハバネロオイル投下、斯くして「鰺フライ丼」食らえば美味。
決起集会2日目を迎えれば、再結成されし「あふりらんぽ」と邂逅、斯くして「Acid Mothers Afrirampo」再び之圖。
而して今宵も打ち上がらんと、果たしていつ以来か「新世界もつ鍋屋」へ、然れば西心斎橋店へ繰り出せり。鍋に堆く積み上げられし具材なれど、決して触るべからず。
煮えれば自ずと沈めばこそ。
そもそももつ鍋と云えば福岡ならん、而してその福岡より来阪されしうっちーなれど、新世界もつ鍋も大いに堪能下さりしか。
今宵も日本酒呷れば、決起集会2日目も無事終了せり。
（「後篇」へつづく）
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魚食と鍋に興ぜし暖冬2016（中編）
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