早朝の散歩なんぞに興じんと、投宿せしホテルを一歩出るや、正面が墓地にして、亦してもThe Grady twinsと邂逅せり。これは本日の吉兆か、扨又凶兆か。
ホテルの食堂にて朝飯食らえど、御粗末至極にして、焼魚のションボさなんぞ下の写真を御覧じられたし。然れど欧州に於けるコンチネンタル・ブレックファーストに比ぶるや格段に素晴らしく、なんぞと最底辺に於ける凌ぎ合いとは哀し過ぎ、此処は美食国たる日本なれば、矢張り一食一食を大切にすべきにして、斯くもしょうむないもんにて貴重な一食費やせしとは、全く以て愚かしきかな。
いざ岡山を目指し出発すれば、立ち寄りし福山SAは薔薇尽くし、挙げ句「ローズベア」なんぞ絶賛販売中なれど、何気に気色悪いねん。
「死亡事故ゼロちゃん」って、どんなゆるキャラやねんな。
「超人バロム1」に登場せし「ユビゲルゲ」と然して変わらぬか。
午後1時、岡山は今宵の会場たる城下公会堂に到着せり。
昼飯を食らうべく、界隈を散策すれば、アーケード内を翼竜が飛来、写真に写るおっちゃんが捕獲拉致され、挙げ句食い殺されしとは云わずもがな。
まいどおおきに食堂チェーンにて「牡蠣フライ+ひじき+南蛮漬け+味噌汁+ごはん(小)」所望せり。
「だし道楽」なる二反田醤油に由る和風出汁自販機あれば、タツヤ君共々驚きつつも呆れ果てし。何と福岡より名古屋に到るまでの広範囲に設置されれば、こちら参照されたし。
商店街のシャッターにて、ジャン= フランソワ・ミレー「落穂拾い」の如きを発見、この作風はカオル・タチバナ・フランソワ先生にあらじと思われれど、否、先生は5億点もの作品を製作されれば、私如きの素人には判断しかねるも当然、これは是非ヒロボンに尋ねてみんとす。
翼竜亦しても飛来すれば、手前に写りしおばちゃんが、捕獲され餌食と成り果てしとは云わずもがな。
レコード屋「Groovin'」発見すれば、突撃あるのみ。
嘗て私が率いし和調プログレバンド「えろちか」のドラマー務められし本橋君が、えろちか以前に在籍されし名古屋のジャパニーズ・プログレバンド「Lushel」唯一のLP発見、然れど結構な御値段たりし故、購入には至らじ。
結局あれこれ発掘すれば散財せりとは云わずもがな。
会場城下公会堂へ帰還、本日のオルガナイザー石原君、パイプ愛好家として今やその拘りは尋常ならずして、その蘊蓄を伺うも愉しみなり。
村岡充君の案内にて、さんましめさばのタケヤリ君共々、前打ち上げに興じんと、岡山市民に愛される大衆酒場「成田屋」へ繰り出せば、渋めのアテに熱燗堪能、3人して阿呆話満開なり。
今宵先鋒務めて下さりしは「岡茂殻」御存知男前ロックバンド「KETCH」「BOMB KETCH」等に於ける石原君の盟友、思いの外メロウ&ソフトな歌世界を展開されれば、皆して聴き惚れんと思うや、充君曰く「上着脱げよ」ツッコミ処良過ぎにて思わず苦笑せり。
その充君も参加される「増間(ふえるま)」が次峰務めて下されば、こちらはソフィスティケイトされしジャジーな歌世界、正にアーバンクルージングサウンドなるかな。
客席後方に、石原君がセットされれば、転換幕間に生BGMを担当下さりし。
3番手務めて頂きしは「タケヤリシュンタ」ソロにして、神戸Helluva Loungeが生み出せし珠玉の♂♀混合フォークトリオ「さんましめさば」率いる天才フォークギタリストとして知られれど、実は岡山出身にして、今は岡山へ帰還在住なれば、今後岡山シーンの若手として地元にても活動されんと思われれば、今宵は岡山に於けるほぼ初顔見せなりけり。2月には「さんましめさば」新譜発売に合わせ、17連発国内ソロツアー(さんましめさば名義にてライヴ2本も含む)も控えるものなれば、改めて御見知り置きを願い奉る次第。而して不覚にも写真撮影し忘れ、イメージ画像にて御茶濁さんとすれば、悪しからず。
今宵も1時間のセットを展開、連日エレクトリック・マンドリンの存在を忘れ去る有様にして、今宵も亦然り。
ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
今宵の物販コーナーSHOPZONE之圖。タツヤ君の作品に関せば、ツアー開始当初はソロLPもあれど、僅か数公演を以て瞬殺完売せり。海外のアナログ人気復活なんぞ何処吹く風とばかり「日本でLPは売れない」とは、日本アングラシーンに於ける此処数年の常識的見解なれど、今回の手応えは明らかにそれを覆すに余りある様にして、次回は重量問題こそあれど、是非にLPを持参されたしとの声多かりし。
終演後、打ち上げは此処城下公会堂にて催されんとすれば、タケヤリ君と岡君の2ショット。
村岡充君と2ショット、亦是非こけしコレクションを拝ませて頂きたし。
鍋やら何やら料理もずらり並べば、愈々打ち上げ盛り上がりて、そもそも明日の千秋楽大阪公演は、愛車にて大阪アジトへ帰還せねばならぬ故、禁酒たるべしと知れば、タツヤ君も終演後は実家へ直帰される故、今回のツアーに於ける打ち上げとは今宵限り、然れば大いに楽しむべし。
岡君とオジョー。
タケヤリ君とオジョー、其之壱。
タケヤリ君とオジョー、其之弐。
石原君のパイプ拝借され、何故か突如竹村健一の物真似披露される充君之圖。
斯くして午前3時を回れば閉店、名残惜しけれど打ち上げもこれにて散開。
岡山発サイケデリック・パンクロックバンド「THE NOUP」の男前ドラマー&ヴォーカリスト岡田君、而して岡君、タケヤリ君、充君、オジョー、毎度乍ら濃厚なる岡山アングラシーンなり。
石原君共々、毎度御世話になる投宿先「あぶらや」へ。今回のツアーに於いて、福井にての件以来、千年灸にハマられしタツヤ君なれば、今宵も御灸に由る恍惚瞑想状態、即ち「MOXA High Meditation(モクサ・ハイ・メディテーション)」へ到られし。
打ち上げにて結局殆ど何も食らわねば、無性に空腹至極にして、予めコンビににて購いし日清トムヤムクンヌードル、コールスローミックス、茹で玉子を召喚、カップヌードルにコールスローミックス半袋分と輪切唐辛子を押し込み熱湯注入、出来上がるや茹で玉子をON! 斯くしてチューンナップヌードル「トムヤムクンヌードルDX」食らえば美味。
石原君とタツヤ君と3人して、アホ話に花咲けば、岡山の夜は更け行きし。
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ナカタニ・タツヤ+河端一@岡山 城下公会堂
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