「ナカタニ・タツヤ+河端一 Japan Tour 2016」無事終了すれど、己れが思う以上に肉体は疲弊せしか、千秋楽翌朝なんぞ、打ち上げもせねば酒も飲まずに、大阪アジトへ直帰せしものなれど、起き上がるも難儀する有様にして、いやはや17日間の全国行脚は思いの外、キツかりしか。
然れば斯様な朝に限り、意味不明理解不能な体験に遭遇するは常にして、洗濯せんと出し大阪アジトのベランダにて、案の定UFOなんぞ目撃せり。
ツアーへ赴くと知ればこそ、大阪アジトに備蓄食材ほぼ皆無にして、然れど界隈の激安スーパー玉出さえ遠く感ぜられれば、ツアー道中は九州にて購いし「このまんまペペロンチーノ」なるを召喚、
辛味補填すべく、是亦ツアー道中何処ぞの百姓露店にて購いし生唐辛子も召喚、
折角なればと玉葱と大蒜をトッピングにて加えれば、これにて「このまんまペペロンチーノDX」食せり。スパゲッティーとは飽くまでパスタにして麺にあらず、この事を能く能く理解しておられぬ日本人多ければ、亦「スパゲッティー」を敢えて「パスタ」なんぞと呼称されるいちびりも多けれど、スパゲッティーとはパスタの中の1種類にして、敢えて例えるなら「うどん」を「麺」なんぞと呼称するに同じと知れ。因みにジーンズを「デニム」と呼称されるアホ共も多けれど、デニムとは生地の種類なれば、ほなら綿パンを「コットン」と呼んだらんかい。話が思わず逸脱すれど、この代物、飽くまでも「パスタ」にあらず「麺」なれば、正に日本へ帰化されしイタリア料理とでも云うべきか。アルデンテなんぞ望むべくもなく、食感は正に焼そばの如し、然れど「麺」と思えば、成る程イタリア風焼そばとでも捉えるべきか、然れば満更にあらじ、其れ也に美味か。
先の「そのまんまペペロンチーノ」が焼そばの如しと例えれば、正にその焼そばたる「そのまんま焼そば」召喚せり。
其の儘食らえば、具無し焼そばにして侘しき限り、然ればキャベツを炒め加えんとするや、序でにこの代物も一緒に炒め合え、生憎紅生姜を欠けども、削り節と青海苔施し、七味大量投下を以て「そのまんま焼そばDX」完成せり。然れどここまで手を加えれば「そのまんま」たる主旨を蔑ろにせしか、悪しからず。肝心の御味はと云えば、是亦微妙な案配にして、兎に角麺の柔らかさがジャンク感醸し出し過ぎ、陳腐且つ下衆な味わい堪能せんと思えば、其れ也に美味か。
備蓄食材鯖味噌缶召喚すれば「鯖味噌缶+納豆+油揚げとワカメの味噌汁+ごはん」食せり。ツアー明けに迎える質素な食事に、何故か心癒されつつも空しさも交錯せり。
然ればツアー直前に差し入れ頂けばコールドスリープに処せし鰻蒲焼き召喚、豪快に1本付けにてごはんにON! ごはんにも実山椒忍ばせ、仕上げは山椒粉投下、斯くして「鰻丼+滑子汁」食せば、大いに贅沢気分にして激烈に美味。
嘗て未だ地獄変がリード・ギタリストにて在籍せし頃、1stアルバムの録音&プロデュース任されれど、彼の失踪脱退劇にて御蔵入りと相成りし「秘部痺れ」なれば、此の度、再び録音&プロデュース任されし故、改めて現在の姿を確かめるべくライヴ観戦せんと難波Bearsへと赴くや、今やコスプレバンドと化せし感すらある「カラフトワーク」のカマチ君が、何と「宇宙酒場『日本酒カマチ』」出店中、毎度乍ら見事な店構えに感動すら覚えれば、何せ照明器具すら持参されし。
今宵のイベントが「宇宙」をテーマに掲げられればこそ、今宵用意されしは御祖酒造「遊穂(ゆうほ)」開栓7日後の1本と、開けたての1本たる2種呑み比べも亦醍醐味にして、更には写真あらねど喜久盛酒造「純米酒666」以上計3本なり。
先日のライヴ同様、宇宙人のコスプレ、否、宇宙人としての正体を晒され乍らの接客ぶり、
是亦一人一人に御丁寧にも、各種あれこれ解説下さる次第、
1杯売り上げる度に、キメポーズ(BGM付き)も披露される毎度乍らのエンタメ飲み屋なり。斯くして調子良く美酒呷れば極楽天国かな。
ライヴ中は、時々店主不在と相成るも、気付けば客席にてヒートアップされれば致し方なし。
関西アングラサイケ界ネクストジェネレーション「秘部痺れ」現在のメンバーは、Changchang (g, vo)、821 (b, cho)、松元 (dr)に由るトリオにして、関西圏を中心に精力的に活動中なり。
蓮根が投げ売りされれば「金平蓮根+鯖味噌缶+納豆+滑子汁+ごはん」食せり。いと美味し。
冷飯を以て炒飯拵えれば、残党も集い「炒飯+金平蓮根+滑子汁」食せり。いと美味し。
タツヤ君より連絡頂き、折角なれば「本打ち上げ」すべく、然れば御贔屓にさせて頂く千里中央「明石八」へ。熱燗呷りつつ、刺身や串カツ等、数日後にはアメリカへ帰国されるタツヤ君なればこそ、是非に日本の美酒美食堪能して頂かんとすれば、何と「活鯖の刺身」なんぞもあり、思わず舌鼓乱打せり。
私の「母の味」とは、ガキの頃より大好物たりし「カレーコロッケ」にして、メイクイーンをベースにS&B赤缶カレー粉芳しき代物、然れば久々に拵えんとジャガイモを銅鍋にて茹でんとすれど、未だツアー疲れか、迂闊にも転寝どころか爆睡、目覚めれば銅鍋の中は斯くの如し、
正に文字通り炭にして、一層の事ダイヤモンドになればなんぞと、アホな夢想せしも、余りに己れの愚かしさに愛想が尽きればこそ。
然れば気を取り直し再挑戦せり。メイクイーンを茹でれば、その傍らにて玉葱と牛ミンチを炒め合わせ、茹で上がるやマッシュに処されしメイクイーンを合わせ、S&B赤缶カレー粉、塩微量、更にはスパイスあれこれ適当に適量を投下、練り合わせるや、これにてカレーコロッケの中身たるタネ完成、
衣を纏わせるや「河端家特製カレーコロッケ」完成せり。
味見がてら1個揚げてみれば、何と茹でしジャガイモ1個が置き去りにされしを発見、序でに素揚げに処せば「河端家特製カレーコロッケ+ふんわりフライドポテト」食すや、大いに美味。河端家カレーコロッケには、とんかつソース必須と知れ。
カレーコロッケを千切りキャベツにON! すれば、斯くして「河端家特製カレーコロッケ+ワカメの味噌汁+ごはん」食すや、ガキの頃より馴染み深き味わいにして、大いに郷愁誘われる次第、メイクイーンがベースなればこそか、市販される如何なカレーコロッケとも大いに異なる代物なれば、これを凌ぐカレーコロッケ無し、堪らぬ程に美味かな。
然れば思わず2食続けて食らわんとは、正に中毒性すらあらんや「河端家特製カレーコロッケ+味付海苔+菊菜と油揚げの味噌汁+ごはん」食せば、矢張り堪らぬ程に美味かな。
名古屋名物たるの即席麺「寿がきや 台湾ラーメン」召喚、然れど挽肉もニラもあらねば、台湾ラーメンとして堪能し得ぬ次第にして、大蒜、唐辛子、キャベツ、菊菜をぶち込み全く別物と化さんとすれば、折角とばかり実花椒と花椒粉も投下、斯くして俄かに台湾より四川へテレポーテーション「四川風ex.台湾ラーメン」食らえば、花椒の芳しさが全てを凌駕、然れどこれはこれにて美味。
牡蛎を玉子とじとせんすれば、葱のみならず春菊なんぞも加え、是を以て「牡蠣の玉子とじ+ワカメの味噌汁+ごはん」食せば、堪らぬ程に美味かな。次回は是非ごはんにON! を試み「アカの他人丼」とせん。
近鉄は大和八木駅高架下に構えられる居酒屋「如意」を、久々に訪れれば、いざ美酒美食堪能せん。奈良の地酒「やたがらす 悠久の刻」熱燗呷りつつ、先ずは「刺身 5種盛り」私は鮪を好まぬ故、鮪とろを外して頂き、代わりに鯖なんぞ供して頂けば美味至極、而してクエ、鯛、縞鰺等も美味なれど、豪快にして巨大な切身たる寒鰤が絶品至極、いきなり至福感頂点に達せり。
「広島産酢牡蠣」是亦堪らぬ美味さにして、
「楤の芽とコゴミの天婦羅」小振りなれども美味、
「焼き筍」コーンも添えられれば、是亦美味至極、
「魴鮄の煮付け」所望すれば、薄味なれど奥深き味わいにして、正に私好みの味付けかな、圧力鍋にて炊かれしか、ふんわり仕上がれば激烈に美味、
美酒美食堪能し捲れば、思わず白眼卍にて、至福感極まり極楽浄土すら伺う勢いか昇天寸前。
「鰺のなめろう」大いに美味にして酒も進めば、
「かま塩」程良き大きさにして、塩加減も程良き塩梅、是亦ふんわり焼き上がれば、大いに美味。
「厚揚げ焼」所望すれば。概ね自家製たらん、是亦激烈に美味とは、最早私の貧困な語彙力にてはアホの一つ覚えの如き表現に終始すれど、如何せん文才あらざれば悪しからず。
〆に、奈良は御所の千代酒造「櫛羅」呷れば、大いに美味。これにて美酒美食を以て満腹満喫堪能せり。今や五十路に突入せし故、我想うは「人生既にロスタイム」然ればいつ何時ゲームセットのホイッスル鳴らされれど悔い残さんとすれば、斯様な贅沢も許されて然るべし。
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饕餮と宇宙人と美酒美食
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