結局徹夜にて午前6時を迎えれば、ぼちぼちコーヒーなんぞも用意されしかと、食堂へ向かわんとする道すがら、給湯室の如きにて、謎の鳥人と従業員と思しき女性が、睦まじく乳繰り合わんとせし現場を目撃、ついつい本業たる探偵業の習性にて、現場写真なんぞ押さえしは御愛嬌。
斯くして食堂へ赴くや、パン、シリアル、更には忌まわしきオートミールのみにして、私が食し得る食料たるや皆無、然ればコーヒー1杯呷り、速やかに自室へ退却撤収せり。
我等のライフライン炊飯器にて米を炊けば、朝飯と道中弁当を兼ね、刻みしレタス、人参、パクチーをごはんに混ぜ合わせ、其処へサルサとハバネロソースを投下、一気に撹拌するや、これにてインプロクッキング「メキシカン・サラダライス」完成せり。さっぱりせし味わいにて美味。
NANI君もうっちーも、ベッドの上に寝転がり、魅惑のネット世界へ旅立たれし侭、気付けば爆睡されし始末にして、結局双方共にベッドカバーも捲らねば、チェックアウトに際し斯くなる有様、然れば清掃係のおばちゃんには感謝されんや。
新たなステージ衣装たる星印タイツとレッグウォーマーを、今やオフステージにても常用されるみつるちゃんなれど、上半身と下半身のコーディネイトの違和感、是如何に。
いざオレゴン州はPortland目指し、果てしなく真っ直ぐな道を只管爆走せん。
道すがらコーヒーを求め立ち寄りしガソリンスタンド、余りに弩田舎過ぎにして、全くその機能果たさねば、これぞ大いなるアメリカの無限級弩田舎の日常と知れ。
斯くしてコーヒーを求め、亦しても果てしなく真っ直ぐな道を只管爆走せり。
嘗てGreen Milk From Orange Planetのベーシストとして、幾度もアメリカツアー行われしうっちーなれど、完全D.I.Y.赤貧どさ回りツアーたる我々AMTのツアースタイルは、勿論初体験される次第にして、そもそも私の拙文「人声天語」以来拙ブログに至るまで愛読下されば、ツアーの様子こそ重々存じておられれど、実際体験するは亦異なるも当然、些か右往左往され乍らも、自分なりに愉しみ頂きたしと願うばかり。漸く漂着せしガソリンスタンドの隅にて、無駄に豪華かな道中弁当「秋刀魚カレー弁当」食されるうっちー之圖。
山脈地帯を爆走すれば、眩しきばかりの雪景色なり。
引き続き、果てしなく山脈地帯を爆走せり。
霊峰シャスタを臨む。
而して、亦しても果てしなく山脈地帯を爆走せり。
コーヒー用タンブラー購入せんとされるNANI君に付き纏い、何かに付けてNANI君と御揃いにて同じ物を購入せんとするみつるちゃん、それは甚だ迷惑千万と拒まれるNANI君曰く「同じもん買うたら、どっちのか判らんようなって色々面倒ですやん」「えっ?そんなことないって」「そんなことありますよ」「俺は大丈夫やけど」「僕は全然大丈夫と違うんですけど…」
結局愛しのNANI君と御揃いのタンブラー購入、超御機嫌なみつるちゃんなり。
ガソリンスタンド内売店の総菜コーナーにて「チキンテンダー」6ピース購入、朝飯残党たる道中弁当に「おかず」として参戦させれば、斯くして「チキンテンダー&メキシカン・サラダライス弁当」へとバージョンアップ、食い応えもあり美味なり。
ネバダ州、カリフォルニア州を経て、愈々オレゴン州へ突入、
9時間の移動もこれにて終了、今宵の会場Mississippi Studio到着せり。
サウンドチェックも済ませれば、晩飯は此処のレストラン&バーの御品書きより、名物たるバーガーなんぞ頂戴せん。
先日メキシコにてバーガーを食らわず牡蠣食らえば、バーガー神の逆鱗に触れし挙げ句、牡蠣に中りしみつるちゃん、失われし信頼回復しバーガー神よりの赦し得んと、勿論ハンバーガー食し得るに感謝しつつ、至福の笑顔を以て貪られし次第。
ハンバーガーなんぞ遠慮敬遠したき私なれど、他の選択肢あらざれば、ここはブルーチーズをフューチャーせし「Monthly Hamburger」即ち「今月のバーガー」所望せり。
残念ながらブルーチーズの芳しさ皆無乍らも、野菜類豊富にぶち込まれれば、ハバネロソース大量投下にて、何とか殲滅完食せり。
今宵も概ね2時間に及ばんセットを展開、今回のツアーにて披露する「Wizard」カヴァーに於いて、みつるちゃんことMizzyはボーカルに専念頂けば、そのOzzyが降臨憑依せしパフォーマンスに、客席もやんやの大騒ぎ、大いにほたえ捲れば大盛況にて幕。
ライヴ写真あれこれネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
今宵も例年通りKitty邸に投宿させて頂けば、グリーンティー啜らんとするみつるちゃん之圖。
Kittyが夜食ならん「ズッキーニとマッシュルームと三度豆の大蒜炒め+ライス」拵えて下されど、デフォルトにて食されし東君曰く、その味は「推して知るべし」然れば皆様寝静まりし午前5時、遅過ぎなる夜食食らうべく、Kittyの料理とライスをフライパンにて炒め合わせ、そこへオイスターソースと先日麺のみ食せし即席麺の「Shrimp風味」なりける粉末スープをぶち込み、仕上げに刻みパクチー大量投下、ハバネロソース施せば、これにてインプロクッキング「ミッドナイト大蒜牡蠣油炒飯」完成せり。いざ食らえばオイスターソース風味と粉末スープの「Shrimp風味」が、見事な程に和合果たし、更にパクチーの味わいも合わされば、味の奥行き深くして大いに美味なり。
御一同睦まじく居間にて就寝されれど、珍しくみつるちゃんが寝言発せられれば、寝言なんぞは毎夜の慣し、挙げ句は夢遊病まで披露される東君が、その寝言に対し寝言にて呼応、あんたらホンマに寝てるんかいな?
斯くしてPortlandの夜は更け行きし。
今回も亦、ツアーの様子は、NANI君のブログと双頭体勢にて並走すれば、併せて御拝読頂きたし。
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Portland
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