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Channel: 大ぼら一代番外地
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Antwerp

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目覚めれば午前4時、規則正しく2時間睡眠を以て絶賛時差ぼけ中なり。大いに空腹なれど、朝飯は午前9時よりと伺えば、到底待ち切れぬと持参せし「きつねうどん」食らえど、逆に余計に空腹感刺激されし有様か。
午前9時を待ち、いざブレックファースト供して下さるレストランのある本館へ赴かんとすれば、久々にthe Grady Twinsと邂逅せり。



本館へ到るや、駝鳥が悠々館内を闊歩、その非日常的空間ぶりに驚愕せしも当然か。



件のレストランへ赴けど、未だスタッフの姿すら拝めぬ有様、どない見たかて未だ開店前とは推して知るべし。然れど空腹地獄に苛まされれば、何か食料を求めんと出動せり。ホテルの正面には、断崖絶壁に築かれし要塞の如しを仰ぐばかり。



大凡観光地と思われれば、観光客と思しき人影ちらほら、然れど店舗は全て未だ扉閉ざされれば、絶望的展開を迎え、景色なんぞに心許す余裕も無し。



観光客たらん老夫婦が、何やら地下道の如きより来られれば、若しや秘密ショッピングモールなんぞあらんやと、いざ突撃せり。



然れば亦してもthe Grady Twinsと邂逅、況して此処はアートギャラリーと思われれば、食料なんぞあろう筈も無し。



景観保護の為か、信号機が随分遠慮がちに佇めば、果たして見落として然るべし。



「KAMAKURA」なる凡そ日本料理屋と思しきを発見、勿論扉は閉ざされれど、御品書さえ掲示されぬ値打ちのこきぶり、



成る程、毛唐のタイヤ屋が綴るレストランガイドに掲載されしを、愚かしくも自慢されればこそ。



絶壁の要塞の如きを仰ぐばかり。






彼岸にも絶壁に建つ城郭の如し望み得し。



「冷たい十字路で」ならぬU字路なり。



ホテルへ帰還すれば、隣接せし博物館にて三度the Grady Twinsと邂逅せり。



こちら本館内を闊歩される駝鳥と、何とか記念撮影果たせし。



昨夜、Tomas宅に投宿されし我等がドライバー務め下さるAgatheが迎えに来て下されば、昼飯ならぬ遅過ぎな朝飯食らうべく、Tomas宅へ赴かん。道すがら欧州にも稀に見られるピラミッドを発見、奇しくもU.F.O.飛来すれば、これを以て朝飯食らい損ねしも相殺せん。



界隈の住宅の窓と云う窓には、斯様な人形飾られ、これぞ先程のピラミッド建造主なる地球外生命体の正体か。



Tomas宅に到着すれば、日本人なる彼の奥様が、出勤前に拵え下さりし「ごはん+味噌汁」有り難く頂戴せり。味噌汁の美味さ尋常ならぬ有様にして、思わず2杯も頂けば、冷蔵庫にて発見せし麻辣醤をごはんにON! 是亦大いに美味。



庭へ出れば、一面に茂る蒲公英が綿毛蓄え、



釣鐘草の如き、いとをかし。



昨夜の出演者数名も、Tomas宅に投宿されれば、皆して優雅なひと時を過ごさん。



ぴか様に懐かれしTomasの愛娘、奇しくも2人してピンク纏われれば、歳の差こそあれど正にピンクレディーなり。





イタリアン・リキュール「Cynar」発見すれば、パンダの湯呑みにコーヒー注ぎ、いざamazza coffeeに興じん。



斯くしてTomas宅を出発、いざベルギーはAntwerpを目指し爆走せり。
今宵の会場De Studio到着。



新型スケボーに興じられるぴか様之圖。



会場たるDe Studioはビル全体が、アートスペースにして、各階にて様々な展覧会開催中なり。然れば館内散策せん。



展示作品の犬畜生なんぞ食らわんとす。



何故か男性用トイレにて、再びthe Grady Twinsと邂逅せり。



光宙☆魔呼斗+緑男之圖。



アートと戯れるぴか様之圖。





界隈に中古DVD&ゲーム屋発見すれば、案の定LPも扱われ、均かの御宝発掘すれば衝動買いとは云わずもがな。



サウンドチェックも無事終えれば、今宵のShopzone之圖。



晩飯は、食堂にてスタッフ共々ケータリング頂戴すれど、忌まわしきキッシュとサラダとは、大いに失意落胆せり。キッシュはほんのりカレー風味、小学校の不味き給食なんぞ想起せられし。



今宵は、昨夜と打って変わりほぼ全編インプロにて展開、ぴか様のヴォーカルが随分遠くに聴こえれば、果たしてサウンドエンジニアの趣味嗜好か、御陰様にて大層演奏し辛き状況なれど、そこは百戦錬磨の我々、何とかクリアすれば、大いに盛況にて幕。
今宵もライヴ写真の類い一切ネット上にて拾遺叶わねば、イメージ画像にて御茶を濁させて頂く次第。悪しからず。



終演後は、欧州なればこそテクノ系DJ登場、パーティー状態と化せば、早々に撤収せん。



投宿先たるホテルにて、夜食食らわんとすれば、幸いにも電気ケトル備えられし次第。斯くして本日インド人と思しきが営まれるデリカにて購いし即席麺、更にはサモサ召還せり。



サモサが塩っぱ過ぎにて到底食し得ぬ代物、片や即席麺はカレー味なれど、カレーらしき風味こそすれ味はほぼ皆無、然れば日本より持参せし昆布つゆを注し、ケータリングより失敬せし唐辛子も投下、更にサモサぶち込めば、丁度良き案配と相成り、斯くして即席インプロクッキング「サモサラーメン」食せば、充分に美味なり。



斯くしてAntwerpの夜は更け行きし。

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