昨夜は楽しき歓談迎えれば、午前3時半就寝すれど、本日は再び忌まわしきRyanairにてLondonへフライト控えれば、その儘「Raw Power 2016」会場たるDomeへ直行、而して演奏と、些か強行軍なスケジュールにして、午前8時15分にタクシー迎車予約済み、然れば午前4時就寝にて午前6時起床、此処Dervella女史宅のネット接続速度が、欧米の鈍臭きネット事情に於いては稀なる頗る快適至極、然ればこの好機逃すまじと、案件あれこれのアップロードやダウンロードに奔走、無事全ての案件片付けば安堵、その様を眺むるはDervella女史の愛猫Fridaなり。
斯くして昨夜、晩飯購いしタイ料理テイクアウト専門店にて、帰り掛けに今朝食らうべく「チキン炒飯」購いしを召還、こちらも亦、各種唐辛子あれこれ丸共ぶち込まれし様にして、ナンプラー風味も芳しければ、大いに美味。
Dervella女史に御礼述べ、いざタクシーにてDublin空港へ赴けば、愚かしくも1時間前倒しに計算違い、然れば長蛇の列成すRyanairのチェックインカウンターも未だがら空き、待ち時間無しにてチェックイン果たせば快適至極。
然れば2階のフードコートにて、コーヒーなんぞ嗜まんとすれど、この微妙な寂れ具合は何故か、ぴか様もがっくし之圖。
而してセキュリティー通過し搭乗ゲートへ向かえども、未だ早過ぎなれば、免税店なんぞ巡り時間潰しせん。スモークサーモンが結構な御値段にて売られれど、日本人には鮭なんぞ所詮朝飯のおかずなれば、イギリス人やアイルランド人にとって、フルブレックファーストに並ぶソーセージ若しくは厚切りベーコンの如しか。
スープにて朝飯とされしぴか様なれど曰く「不味い!」御愁傷様、況して脳内が「MIYAZAKI症候群」に冒されれば、尚の事かな。
些か早けれど昼飯にせんとすれば、空港内バーガーキングを訪れ「Whopper Meal」所望せり。日本に於いては勿論、本場アメリカに於いてさえ、決してファーストフードのハンバーガーなんぞ食さぬ私なれど、欧州に於いては例外にして、何故ならば欧州のサンドウィッチこそ「不味い・高い・ショボい」の3拍子揃いし代物なれば、未だファーストフードのハンバーガーの方が、味・値段共に納得し得るレベルなればこそ。アイルランドなれば、アイリッシュビーフ100%使用なりけりて、これにて一応アイルランドの名産品とは云わねども、アイルランドの某を食せしと、仮令バーガーキングと云えども、何かしら来店せし正当性を己れへ享受せんとす。
因みにアメリカならば、ケチャップを以て食するが常なれど、此処アイルランドにてケチャップ見当たらず、代わりに「Firecracker Sauce」なるピリ辛スモーキーソースが供されし。
€4.50也にて、ドリンクを生ビールに変更し得るサービス導入されれば、何れ日本のバーガーキングも、KFC宜しくビールなんぞ供され「ちょい飲みアメリカンダイナー」気取られれば、それはそれにて満更にあらざらん。
我等が便は遅延との案内あれば、余裕ぶっこきて記念撮影に興ぜり。
機窓より雲を眺むるや、いとをかし。
あれに見えるは、正に天空の城ならん。概ね地球外生命体の成層圏基地ならんと思えど、均かプラトンの失われし地理誌「天空の書」に記される「ラピュタリチス」ならんや。
約1時間弱遅れにて搭乗開始、無事離陸せり。今回も「Priority」なれば、座席番号も往路と同じ「1A」所謂扉前なり。
約1時間遅れにてLondon Stansted空港到着すれば、Stansted ExpressにてLondon市街を目指さん。車内は無料Wi-Fiにてネット接続可能、JRもせめて新幹線や特急列車なんぞは、無料Wi-Fiにしたらんかい。況して海外よりの観光客が増加傾向にある昨今、ネット速度こそ速けれど、肝心のネット接続事情が後進国どころか未開の地有様、ソフトバンクなんぞは孫社長の私財を以て英断されたし。車内にてあれこれ雑務こなさんと思えど、如何せん揺れが激しき有様にして、乗り物酔いさえ誘発しかねん。
London市街はLiverpool Street駅頭着、
地下鉄に乗り換え、
いざ会場Dome最寄駅たるTuffnel Park目指さん。
斯くして「Raw Power」開催中なる今宵の会場Dome到着せり。
楽屋は、先達て我々の欧州ラウンドに於けるドライバー務めて下さりし「Agathe Max」と、御存知「Melt Banana」と御一緒させて頂く次第。
先ずは無事到着を祝し、2人してビールにて乾杯せり。
記念撮影せし1枚、ぴか様のFacebook写真アルバムより無断借用転載させて頂きし、悪しからず。
出番も迫ればセッティング完了。
今宵は45分のセットを展開せり。ぴか様が客席へ消えるパフォーマンスも仕掛けれど、ヘッドセットマイク不調にして不発、然れど今回のツアー此処までの集大成的内容となれば、ビデオプロジェクションとのコラボぶりも効果大なりけりて、大いに盛況にて幕。
ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂きし、悪しからず。
終演後、フードコーナーにて「BBQポークサンドウィッチ」所望せり。時折このBBQポークなるを所望すれど、毎度どうにも私がイメージする肉塊の如きにあらねば、細く解されし代物にして、今回も当然其れなれば、何気に落胆せり。
フードコーナーと喫煙コーナー兼ねし中庭は、大層な人混みにして、ぴか様人混みに埋もれ行く様之圖。
メインステージのトリとして登場されしは「Melt Banana」2人編成となりし以降、初観戦となれど、いやはや音楽的な深化に目を見張る、否、耳を聴き張れば、思わ魅入り聴き入りし次第。
流石に朝早く出立せし長き1日なれば、疲労の色隠せずして、速やかに投宿先たるホテルへ撤収すべく、タクシーにて赴くや、今宵はぴか様と同室ツインと伺えど、レセプションに於いて、均かのWブッキングの為、ダブルの部屋へ変更されしと伺えば毅然と拒否、然れば近くの系列店にてツインルームを用意下さるとの事、然れど暫し待たれたしと云われれば、無料コーヒーなんぞ啜る次第。
然れど待てど暮らせど新たな部屋へ案内される気配もなく、ぴか様は待ち草臥れ轟沈せり。結局午前1時前、漸く別のホテルにて部屋を用意し得しと伺えど、あろう事か「キングサイズのダブル」と、根本的問題全く解決されねば、最早愛想も尽きる云うねん、Travelodgeめ!
斯くして北米ツアー時と同様、ぴか様にキングサイズベッドを譲れば、私は机に向かい雑務作業あれこれ済ませるや、自宅同様床に雑魚寝にて就寝せり。そもそも腰悪ければ、ベッドのふかふかぶりこそ腰が沈みて腰痛誘発せんとすれば、床にて雑魚寝こそ快適なり。
斯くしてLondonの夜は更け行きし。
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「Raw Power 2016」London
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