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Channel: 大ぼら一代番外地
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Colchester

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午前5時起床。愈々夏至も迫れば、如何せんLondonは、北緯51度にして樺太中部とほぼ同じ緯度所以、既に夜明けを迎えれば、界隈散策せんとするや、御馴染みthe Grady Twinsならぬ双子のおばはんに待ち伏せされ、思わず自室へ撤収退却せり。



而して大いに空腹なれど、本日は日曜にしてブレックファーストは平日より1時間遅く午前8時よりと記されれば、最早我慢し切れぬと即席麺召還、電気ケトルの熱湯と「青の器」を以て麺を戻せば、持参する「永谷園 松茸の味 お吸い物の素」と昆布つゆにてつゆを成し、仕上げに刻み葱を投下、いざ食らえば、松茸風の香り芳しくして美味なり。



午前8時を迎えるや、いざ食堂へ出撃、イングリッシュ・ブレックファーストなれどビュッフェ形式なれば、結局下の画像の状態を御替わりせし有様、流石に食い過ぎにて思わず苦悶、我が煩悩に巣喰う饕餮の為せし悪癖かな。ベイクド・ビーンズにハバネロソース大量投下するは常なれど、2杯目は隣に座せし人の食し方に倣い、ソーセージ、マッシュルーム、トマトを刻み、それらをトッピングとせしが如く混ぜ合わせれば、そこへハッシュドポテトを添え乍ら食らうや、成る程美味なり。スクランブルエッグのみ別枠扱いにされ、このスタイルならば忌まわしきトーストも不要にして、次回より全面的に採用させて頂かん。



午前11時半にチェックアウトすれば、本来投宿せし筈のホテルまでタクシーにて帰還すべく、レセプションへ進言すれば、当然ホテルがタクシー払いて元のホテルへ。此処にて本日ドライバーを務めて下さるMiloと待ち合わせなればこそ。而してMiloの車にて、いざColchesterへ出発せり。
Colchesterまで20分の地点にて、Miloの友人宅へ立ち寄りトイレ休憩とせり。



庭に芥子の花咲き誇れば圧巻。







藤棚の藤も満開なれど、日本とは異なり熊蜂の姿なんぞ皆無と知れ。





柄にも無く、庭に咲く花なんぞ愛でれば、悪しからず。









コーヒーなんぞ頂けば御馳走様。然れど去り際に、立派な芥子の花1輪摘んで下されば、些か落胆せられし。折角見事な大輪咲かせば、何故斯くも斬首に処せしか。花を愛でるは勝手なれど、摘めばそれにて花の生涯潰え、摘まれし花なんぞ単なる花の死骸なればこそ。猫を可愛がる来客に、その猫の首を刎ねしを手土産に差し上ぐるに等しきと知れ。



今宵の会場Arts Centreへ到着せり。



来月9日に同会場にて行われるFairport Conventionのポスターも貼られし。



サウンドチェックすべくドラムセット組み立て中なるぴか様之圖。



サウンドチェック中のぴか様之圖。



サウンドチェック之圖。



サウンドチェックも終われば、界隈散策せんとは云えど、AMT宗家にて幾度か訪れし経緯あれば、既に散策探索済みなれど、何せ斯くも昼下がりに到着せしは珍しければ、是亦いつもとは異なる味わいも堪能し得んや。



裏手の墓地に到りし。





嘗ては教会たれば、その虚飾の極みたる威圧的建造物ぶりを仰がん。



界隈散策すれば、斯くなる鐘楼の如き発見せり。



界隈の家の外壁にて発見せし、牢獄あしらわれしエンブレムの如きあれば、果たして嘗ては何方か高貴な御仁が幽閉されし逸話なんぞ残されしか。



Arts Centreのトイレ、配管の様いとをかしと思われれば、他に特に意味は無し。



今宵はスタッフの殆どが、同名Chrisにして紛らわしき事この上無し。その中の某Chrisが、キッチンにて賄い拵え下されば、献立は「チリコンカーン+ボイルド・ライス」にして、



ハバネロソース投下にて食らえば美味なれど、そもそもハインツ社チリコンカーン缶に、セロリ等の野菜加えられ、多少唐辛子ぶち込まれしのみと思われれば、果たしてこれを「調理」と呼ぶべきや否や。



昨夜の「Raw Power」にて、増盤せし光宙☆魔呼斗の欧州ツアー限定CDRほぼ売り切れれば、再び増盤に勤しまん。盤面デザインはぴか様の直筆手描きにして、レア感呷るばかりかな。





先鋒務め下さりしは、地元若手バンドにしてAMTの大ファンを自称下さる3人組「Aithur」なれば、若さ迸る演奏を御披露下さり、会場内も大いに盛り上がりし。



次峰務めて下さりしは、地元重鎮にして凡そCANへの造詣深からんジャムバンド「Mother Sky」ミニマルの極みの如き15分の長尺2曲を御披露下されば、是亦大いに盛り上がりし。



而して我々が殿務めさせて頂けば、1時間弱のセットを展開せり。今宵は会場内の空気感も相俟り、中盤ミニマル且つトランシーな展開へ突入、是亦光宙☆魔呼斗としては新機軸か。そもそも元は教会たりし建造物故に、その残響心地良く、能く能く思えば当然の理と知れ。然れど最後は猛烈な手数と轟音にて埋め捲れば、やんやの大盛況にて無事幕。
ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。











Miloの運転にてLondonは、今宵の投宿先たるTom宅へ。流石に疲労困憊の御様子なるぴか様、況してや今宵サウンドチェック後、哀しくも不慮の事故にて転倒されし際、先達て修理されしばかりなるiPhone御臨終と相成れば、失意たるも当然、然れどこれも人生の新たなステージへ到達し得る前夜なればこその試練と思えば、頑張れぴか様!



Tomも今宵、自身のバンドの欧州公演より帰還せしばかりにして、況して先週より多忙を極められれば、明日の光宙☆魔呼斗@Cafe Otoを以て、漸く一段落を迎えんとされにければ、赤ワインにて乾杯せり。





皆様御疲れにて早々に消灯就寝されるや、残されし私独り、ピアノの上に飾られる「謎の新動物創作マシーン」にて、あれこれ新たな動物創造に興ずれば、創造主の気分大いに堪能せり。



斯くしてLondonの夜は更け行きし。

[追記]
因みにこの夜のライヴ録音は、こちらよりダウンロード可なれば、興味抱かれし御仁はチェックされたし。
然りとて終演後12時間以内に、既にアップロードされしとは、是も亦21世紀なればこそ。然れど我々がガキの時分に夢見し21世紀の世界は何処、ロボット社会やらサイボーグ手術やら時間旅行やら宇宙旅行やらは未だ夢の亦夢。


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