Zurich

午前8時起床。麺神こと東君は、スパゲッティーを米代わりに主食とされし道中弁当「素スパ弁」拵えるが毎朝の日課なれば、今朝も携行される携帯電気調理器にて、スパゲッティー茹でられる次第。

朝飯には全く期待出来ねども、取り敢えず食堂へ向かえば、斯様な有様。

結局「サラダ＋ハム＋スープ」を以って空腹満たせり。

「ミツえもん」と「毒恵比寿」様。両者の因縁深き関係は、亦何れ徐々に明らかにされん。

いざスイスはZurich目指し爆走せり。道すがら、両断されしギターのボディを修復せんと、ホームセンターへ赴けば、

ホームセンターの名は「BAUHAUS」にして、

勿論そこいら中全てが「BAUHAUS」なるは当然か。

立ち寄りしドライヴインにて昼飯を求めんとするや、グリルありて、

シュニッツェルやら特大ソーセージやら売られれど、

隣に「NORDSEE」なるシーフードのテイクアウト専門店発見、

各種魚フライやサーモンステーキなんぞ扱われれば、

ここは海老フライ詰められし「Garnelen-Box」なるを所望、小振りなれど揚げたて海老フライが、果たして20尾程も詰め込まれれば、昨日のごはん残党にON! 東君よりとんかつソース御裾分け頂けば、思わず串カツ屋気分すら高まり、斯くして「海老カツ丼」として食せば、海老のプリプリ感と、程良き甘さこそ真骨頂たるとんかつソースの味わいに感極まり、その感動的美味さに打ち震えしばかりかな。不覚にも写真撮影なんぞ忘れ去りしも、所詮真の美食の前には、愚かしき写真撮影なんぞの介在許されぬものなれば、悪しからず。

NANI君は「Fish & Chips」所望されれば、この袋内にタルタルソース諸共ぶち込まれし代物なり。

そもそもアメリカ人なるMorganは、本来マクド派にして、アンチ・バーガーキングを常々訴えられれど、ハンバーガー vs グリル若しくはシーフードなる選択肢なれば、迷う事なくバーガーキングへ直行されし。成る程例えるならば、常々すき屋贔屓にてアンチ吉野家たる輩が、海外にて牛丼 vs ハンバーガーなる選択肢迫られれば、仮令アンチなる吉野家でさえ選ぶは必至なりと同じか。

ハンバーガーと見れば、未だ謎多きゆるキャラ「ミツえもん」に、煩悩の権化にして饕餮の再来たる「ミツル」憑依降臨、ハンバーガー貪られるは当然の理にして、果たして美の求道者「ミツコ」様の命運は如何に。

腹も膨れ満たされれば、片手にコーヒー抱えし儘爆睡されるみつるちゃん三態之圖。

今宵の会場Bosch Bar到着。今宵はミニフェスの様相を程すれば、ステージも大小構えられ、全4組出演にして我々は、大ステージ先鋒務めさせて頂くものなり。

サウンドチェック前に、ギターのボディー修復完了。その出鱈目極まりなきサイバーパンクな仕上がりに「カッコいい！」と、思わぬ賛辞の声も上がれば恐縮至極。

晩飯はケータリングにして、忌まわしきショートパスタとサラダなれば、パスタ僅かに4本とサラダ食せば充分至極。

メイク中のミツコ様之圖。毎日食い過ぎにて移動の車中爆睡すればこそ、結局物販業務の隙を見ては、慌しくメイクを行わねばならぬミツコ様、せめて出発までにメイクの下地のみでも完了されれば、斯くも慌てず焦らずに済まんと思うばかり。

今宵は60分ショートセットを披露。愈々90分にさえ収まり切らぬ最近の演奏なれば、60分へ短縮すべしとは些か困難を極めん。小ステージ先鋒の御仁が未だ終演されねども、既に我々の開演時刻は10分弱も越せば、こちらのホールには殆ど客のおらぬ状態なれど強行開演、然れど均か演奏開始せしと信じられぬ様子なれば、客の移動は牛歩の如し、どうせなら誰もおらへん間に終演したれとも思えども、流石に開演1分程経過すれば鮨詰め満員と化し、ミツコ様の妖艶パフォーマンスコーナーはやんやの大喝采、後半のアッパーチューン波状攻撃にて何とか60分にて収めれば、大いに盛況にて幕。

ネット上にてライヴ写真拾遺叶わねば、イメージ画像にて御茶を濁させて頂く次第、悪しからず。