[Day 1]
AMT宗家ネクストジェネレーション欧州ツアー怒涛の40連発も無事終えれば、帰国の途に就かれんとするAMT宗家メンバー一同とは袂を分かち、単身スペインはBarcelonaへフライトせり。此の地にてソロライヴ1発あれど、世界に名だたる酒豪地方イタリアはSardegna島出身の友人達が集い住まれるシェアハウスあれば、数日滞在させて頂き、今や満身創痍疲弊摩滅寸前なる精神力体力共に充填せんとす。滞在先たるシェアハウスは、嘗てバルセロナ五輪の際に、労働者等の下層階級用に新築されし高層集合住宅にして、窓より海も眺め得れば、ビルに反射する夕陽、いとをかし。
サグラダファミリアさえも眺望し得る絶景かな。
空港より市内への直行バスAerobus、更にはタクシーへと乗り継ぎ、滞在先へ到着するや、旧友にしてオルガナイザーたりしFrancescinoは、過ぐる8月、海岸近くにレストラン&バー「Can Santi」を開店されにけりて、晩飯食らうべく早速訪ねるや、そもそも肉を食らわぬ彼なれば、海鮮料理専門にして、あれやこれや次々とテーベルへ並べられ、スペイン料理そのものが極薄味指向の私には些か塩っぱけれど、何せ大いに空腹にして、況してやビールやワイン呷りつつなれば、久々に食らうスペインの美食に舌鼓打つばかり。所謂「蛸のガリシア風」なんぞたる典型的タパスの一品に始まり、鱈のフライやらカルパッチョやら、鰯の塩焼やら、烏賊のフリッターやらと、正に海鮮天国扨亦地獄か、矢継ぎ早に運ばれ来る料理の数々、写真撮影も疎かに存分に堪能させて頂けば、結局然して写真なんぞ残されぬ有様、是亦ブロガー失格とは重々承知之助、悪しからず。
Francesino達は閉店後片付けもあれば、旧友Stefaniaと2人して帰路に就けど、そもそも酒豪地方Sardegna島に於ける大酒飲みコンテスト女性の部に於いて、数年間に渡り連覇達成されし輝ける経歴さえ誇示される破滅的大酒豪なる彼女なれば、此の儘直帰なんぞあり得る筈もなく、案の定僅か徒歩数分の距離たる帰路に於いて、1軒のバーへ立ち寄り、結局私もワインなんぞ呷る羽目と相成るや、折角とばかり「マテ貝」なんぞ所望、先日冷凍マテ貝を購入し、電気ケトルにてビール蒸し拵えし経緯あれど、矢張りマテ貝大いに美味にして、既にFrancesinoに食らわされし海鮮天国若しくは地獄の直後なれど、大いに堪能すればぺろり平らげし次第。
隣席に大挙して押し掛けしフランス人団体客の余りに御仏蘭西な様に、ワイン片手に思わず苦笑せざるを得じ。斯様な様とは、日本に大挙押し掛ける中国人観光客に苦笑せらるると同じ、扨亦凡そハワイに大挙して押し掛ける日本人観光客とも同じならん。
滞在先へ帰還するや、Francescinoを始め、奇しくも空港バスAerobusに乗車せんと並びし際、僅か2人前に並ばれしこそがFrancescinoの実弟Davideとその彼女にして、本業は何とランボルギーニ社のエンジニアなるエリートなれど、休暇なれば兄の店を手伝いがてら、Barcelonaへ遊びに来られにけりて、更には他の住人の方々も打ち揃うや、スペインはBarcelonaなれど飛び交う言語はサルディニア語にして、大酒豪共は数多の酒瓶を次々取り出されれば、Sardegna島名産リキュールたるミルトや、是亦北欧とは材料が異なるSardegna島産アクアビット等、調子良く呷れば、流石にツアー疲れのみならず移動疲れも噴出せしか、遂には轟沈せり。斯くしてBarcelona第1夜は更け行きし。
[Day 2]
午前6時起床、本日はオフ日なれば、先ずはゆっくり静養させて頂かんとす。昨夜の乱痴気騒ぎにて流石に二日酔い、昼過ぎに漸く回復すれば、携行する食材より温存せしうどん玉召喚、鍋にて茹でるも面倒なれば、うどん玉を青の器にぶち込み、電気ケトルにて沸かせし熱湯を注入、蓋を閉じ1分待機、東君より置土産にて払い下げ頂きし粉末昆布出汁投下、更にはこの韓国製生うどんに添えられしトッピングたる乾燥葱と思しきも投下、然ればこれに韓国海苔も含まれしか、昆布出汁と韓国海苔の芳しさ合わさり堪らぬ有様にして、激烈に美味なるかな。昨夜満喫堪能せしスペインの美食三昧の後とは云え、矢張り欧州遠征7週目なれば、斯くも素朴な日本の味わいにこそ感無量とは当然か。
Francescino達も、本日は営まれるレストラン&バー「Can Santi」休業日なりけりて、皆にて昼餐すべく、界隈の超人気レストランへ赴きし。看板もあらざる一見大衆食堂の如き佇まいなれど、欧州他国よりの観光客と思しき方々も混じりて長蛇の列を為す有様、然れど流石はFrancescino、既に先発隊派遣済みにして、我々が到着せし際には、既にテーブルも確保され、即着席し得る段取りの良さなり。
満員御礼にして狭き店内を駆け回る給仕達、Francescinoがあれこれ注文下されば、皆してシェアするスペイン式、日本と同じ作法なればこちらも御気楽、如何せんスペインを除く欧州各国に於いては、1人1皿にして大皿小皿料理あれこれをシェアするなんぞ稀なればこそ。この店の名物たる鶏肉とポテトを練り合わせしコロッケの如きを始め、海鮮料理あれこれ次々運ばれれど、何せ大勢にてシェアせんとすれば、一瞬にして皿より消え去る有様にして、今や海外における日本人判別方法とさえ云われる料理写真撮影なんぞ、到底斯様な暇もあらざれば、そもそも美酒美食あれこれ前にしてついぞ忘れがちとは云わずもがな。然れば写真一切あらざる有様にして、ブロガー失格たる叱責も甘んじて受ける所存。スペインの美食堪能し捲れば満腹満足、多幸感に包まれれば、ここはスペイン、シエスタに興じんと滞在先へ戻るや昼寝に耽らん。
中国の若きノイジシャンMei Zyongが、奇しくも私と同じく昨日Barcelonaへ到着されしとFacebookへの投稿にて知るや、先達ての再来日の際には再会果たせず終いにして、本日是非にも再会果たさんと連絡取り合い、斯くして遥かスペインの地にて、数年ぶりなる再会果たせり。
夕方になれば、Stefaniaよりの提案にて、今宵は韓国料理なんぞ食らわんとするや、久しく味わい得ざりし韓国料理、我が食欲レベルはピークに達し、いざ出撃せん。
道すがらスペインの街角にて熱唱中なるエルビスに遭遇せり。
韓国料理食らわんと云えど、如何せん大酒豪地方Sardegna島出身、況して大酒飲みコンテスト連覇されにける大酒豪なれば、道すがらバーへ立ち寄らんとされるは云わずもがな。表のカウンターにて立ち飲み可なる、所謂プロレタリアート御用達バーへ、日本にて云う処の大衆酒場に該当せん。
子供連れのおばはん共が、子供が愚図るも無視されビール呷り大声にて談笑、概ね六十路若しくは七十路かと思しき男女は、ジジイがビールをコーラにて割れと、バーテンのおばはんに指示、而して一口飲むや「1分間冷蔵庫で冷やしといてくれ」再びバーテンのおばはんにグラス渡されるや、其の儘連れ合いの女性と歓談、アテに所望されしアンチョビ缶を摘まれれど、果たしてビールのコーラ割りの存在完全に忘却されしか、只管にアンチョビ食らわれるばかり。アンチョビ平らげられし暫し後、凡そこちらも忘れ去られしと思しきバーテンダーのおばはんが、今更乍らグラス運び来られるや、それを極普通に当然の如く受け取られ、ちびちびやられる様に、スペイン流オッサン飲みの極意を見しか。
下の写真は、他の客が丁度立ち去られ、バーテンのおばはんも晩飯食らわれし隙に撮影すれば、残念乍ら単なる店の内装を撮影せしに留まりし有様、悪しからず。
扨、先のバーにてビール数本空けし後、漸く韓国料理屋へと漂着すれば、Stefania達ての御希望にて「ピビンバ」「サムギョプサル」「キムチチヂミ」所望せり。在西韓国人の方々が営まれれば、料理は大いに美味なり。如何せん欧州人の感覚に於いては、キムチの発酵臭が生ゴミの臭いに感ぜられるとの所以あれば尚、韓国料理の認知度なんぞ全く以て皆無に等しく、大英帝国にてピビンバのテイクアウト専門店訪れし際も、店内はアジア系の客にてごった返せし有様なり。
然れど彼女の如く、そのキムチを大いに好む御仁もおられれば、納豆好きな欧米人がおられると同じ、斯くして存分に堪能されし様なれば、
私も久々に食らう韓国料理に、思わず「帰ったら鶴橋行こ」なんぞと、大いに望郷の念に駆られし始末。
斯くして韓国料理を大いに満喫堪能、無限なる多幸感にさえ包まれれば、程良く酩酊せしもあり、帰還するや敢え無く轟沈せり。斯くして Barcelona第2夜は更け行きし。
[Day3]
午前6時起床。朝飯食らわんとするや、Francescinoに朝飯誘われれば、彼の店「Can Santi」へ繰り出さんとす。
到着するや、いきなりビール呷りつつ「鰯の塩焼き+パン・コン・トマテ」なんぞ御馳走になりし。スペインの朝飯とは、斯様に海鮮食される御仁も少なからず、皆して小皿料理をシェアするタパス共々、日本の食生活との共通点あれこれ発見し得る次第。因みに大酒豪共にて営まれるこの店に於いて、コーヒーなんぞ注文せんとするや「何でコーヒーなんて面倒臭いもん頼むんじゃ!このチンコ野郎!ビールにしとけ!」斯様な御小言のひとつも添えられ、徐ろにビール瓶手渡される次第なれば、朝一にてビール呷らんとするろくでなし老若男女にて大いに賑わう次第。
左よりFrancescinoと実弟Davide、右端の御仁はピザ職人にして名前失念、悪しからず。
彼の店「CanSanti」名物に「Paella Sarda(サルディニア風パエリア)」なる一品ありて、これが亦頗る好評博せし人気メニューと知れば、果たして如何な代物か尋ねし次第。
然れば米の代わりにSardegna島特産なるパスタを以て、海鮮共々炊き上げるパエリアなりけり。このパスタが一見米の如きなれば、成る程と納得すれど、米の代わりにパスタを用いるなんぞとは、流石イタリア人なればこその妙案ならん。残念乍ら今回の滞在中に食する機会あらざれど、亦何れ是非に食してみたきものなるかな。
朝飯も食らえば、ビール数本空けし所以か気分も爽快、ぶらり海岸なんぞ散策せん。観光客共にて大層な人出なれど、流石に海水浴に興ずるには寒過ぎか、然れど気温20度以上にして陽射し強烈なれば、水着にて日光浴に興じられる御仁少なからず。
滞在先へと帰還せんとすれば、この界隈は所謂低所得者層居住区にして、今や日本に於いても問題視される民泊同様、観光客への又貸し短期賃貸なるAirbnbなんぞが急増すれば、遂には部屋不足家賃高騰にさえ発展、然れば観光客追放を訴える横断幕が、至る所に掲げられし。
昼飯の為に、パスタ職人たる女性同居人(不本意にも彼女の名前失念にして、仮に「パスティーナ」とさせて頂く次第、悪しからず)が、何とコーヒーを練り込みしオリジナルパスタを仕込み中、
Sardegna島特有のパンたるインドのパパドの如きに、是亦Sardegna島特産羊乳のチーズ2種添えられ、取り敢えずワイン呷りつつこれを摘み乍ら、そのパスタ完成待つばかり。
一見鱲子の如きが登場すれば、何と正に鱲子にして、
チーズ・グレーターにて粉末状に処するや、ナッツのパテ共々、このSardegna島のパンに乗せ食らえば、矢張り鱲子は鱲子、堪らぬ程に美味なり。
而して漸く「コーヒーのパスタ 茸ソース」完成されれば、先の鱲子も投下、コーヒー特有の香りと苦味がほんのり漂うや、茸ソースの芳しさと相俟り、大いに美味なり。
デザートも並べば、何れも大いに美味とは云わずもがな。
今宵はCan 60にてソロライヴなれば、いざ出陣せり。道すがら熊の如き巨大猫に追われ、必死こきにて逃げんとされる子供に遭遇せり。
ソロライヴの顛末は、既にブログ記事アップ済みなれば、そちらを参照頂きたし。
斯くしてBarcelona第3夜は更け行きし。
[Day 4]
午前6時起床。朝飯食らうべく本日もFrancescanoの店「Can Santi」へ赴くや、何とシェフが何処ぞへ朝飯を食いに出れど未だ戻らずとの事にて、是亦如何にもラテンの民なればこそ、然れば皆してぞろぞろ海岸へ繰り出すや、如何にも観光客相手なレストラン&バーへ赴き、皆と同じ「Bikini Clásico」なるサンドウィッチを所望、ハム、トマト、チーズ、ルッコラが挟まれしホットサンドウィッチにして、実は最早サンドウィッチなんぞ見たくもなしなる気分たれど、いざ食らえばルッコラ芳しくして意外にも美味。ルッコラ万歳!
皆して海岸をぶらり散策すれば、あれに見えるは何処ぞより漂着せんとする難民ボートならんや。
Francescanoの店「Can Santi」へ戻り、例の如くビールなんぞ呷れば、案の定ビールを呷る客の姿が後を絶たじ。コーヒーを呷るが如く、1本のビールをぐぐっと一気に飲み干し、代金をカウンター上へ置き疾風の如く去られる御仁もおられれば、是亦スペイン流オッサン飲みの極意たるかな。
Francescinoが、朝飯を馳走下されば、今朝はバケットにオイルサーディンをON! 更にマヨネーズを施せし代物、美味なり。
カウンター上に置かれる新聞の1面には、日本の漫画イベントが開催され、142000人もの集客ありけりと報じられれど、掲載されし写真を見るや、醜態極まる陳腐なコスプレ、正に日本の恥以外の何物にもあらざりて、確かに欧州における日本の漫画人気は大したものなれど、以前もフランス国内に於いて仏訳コミック出版企画される関係者の方々より、あれこれ質問されし際、しょうむない最近の人気漫画なんぞより、60~70年代に出版されし素晴らしき劇画の数々、例えば「カムイ伝」やら「子連れ狼」やら、是非にも紹介して頂きたしと訴えし経緯あり。実際その後「カムイ伝」は仏訳本が出版されしと伺えば、そもそも「子連れ狼」は90年代に英訳本がしゅっぱんされし経緯もありて、亦、海外に於ける水木しげる人気も凄ければ、是非に彼の戦争漫画辺りも出版して頂きたしと思う次第。然れど片やフランス発にて、凡天太郎の発掘再評価復刻が進む等、海外の日本漫画ファンへ寄せる期待感も高まるもんなり。
女性パスタ職人パスティーナは、彼氏を伴い、今朝よりタイへ1ヶ月の旅行へ出発されれば、彼女が残せしパスタを以て、昼飯とせん。この一見餃子の如きパスタはSardegna島名物なりけりて、ジャガイモと肉を練り和えしコロッケの具の如しが仕込まれれば、況して若干カレー風味にして、この類いのパスタは、腹の中にて膨張する故、可成り苦手とすれど、カレー風味に加え流石はプロのパスタ職人、いざ食らえば随分軽量級な食い応えにして、遥か以前に食らいし素人共の自家製たりし一品とは一線を画すれば、トマトソースとの絡みも素晴らしく、大いに美味なり。然れど料理の完成写真撮影し忘れれば、茹でし様のみにて勘弁頂きたし、悪しからず。
今夕は、Frank Zappaのドキュメンタリー映画「Eat That Question : Frank Zappa in His Own Words」鑑賞せんと繰り出せば、道すがら白骨化せしエマニエル夫人に遭遇せり。
Frank Zappaのドキュメンタリー映画「Eat That Question : Frank Zappa in His Own Words」は、当然英語発声カタルーニャ語字幕なれど、そもそも私は久しくZappaの熱烈なるファンたれば、況して若き頃には散々インタビューや解説本なんぞ読み耽りし経緯もあり、概ねZappaの発言も聞き取り得れば、晩年のオーケストラを指揮する姿等、初見のライヴ映像も含め、大いに堪能し得し作品たりし。
映画鑑賞後、直帰する筈なくして当然の如くバーへ立ち寄れば、Stefaniaが「ボンバー」と呼ぶ処の巨大ミートボールや、タパスの定番烏賊のフリッターなんぞ摘みつつ、何故かパスティスなんぞ呷り捲りし有様。
至る所にて地元の方々のみならず観光客も入り混じり、皆様大いに飲み倒され盛り上がる様にして、然れば今時自撮りされる方々も多けれど、斯様な様さえ珍しからぬは流石熱きスペインなり。
今宵はFrancescanoの店「Can Santi」に於いても、彼等の友人達の中の何方かの誕生日パーティー開催されれば、そもそもこのSardignanコミュニティーの真髄たらん、皆様大酒豪ぶり発揮され、只管飲む飲む、果てしなく飲む、何せ1日優に400本以上のビールを消費されにける店と伺えば、そもそも彼等Sardegnan大酒豪軍団が連日ぶらり訪ね来られるが所以ならんとは想像に易し。
ギターとチェロを組み合わせた「プリペアド・サルディニアン・ギター」という創作楽器を駆使される、Sardegna島出身ギタリストPaolo Angeliと再会せり。以前Sardegna島にて「Japanese New Music Festival」のライヴ行いし際、翌日に彼のコンサートへ招待されし以来の旧交なり。
彼の演奏に興味抱かれし御仁は、こちらにてライヴ動画鑑賞されたし。
ワインのアテにとFrancescinoより頂戴せしは、セロリや葱のビネガー栽培の如きにして、この葱の辛さが尋常ならねば、思わず酔いも覚めにけるや。
酒棚に飾られるBuddha像と、
Francescinoが酷似せしを発見するや、思わず爆笑。
散々飲み散らかし酩酊にて帰還すれど、今回のスペインはBarcelona滞在最終夜なればこそ、FrancescinoやStefaniaと飲み倒せし挙句、亦しても轟沈せり。
斯くしてBarcelona第4夜も更け行きし。
[Day 5]
午前6時起床。本日は列車移動にて南仏Toulouseへ移動せん。
朝飯食らうべく、備蓄食材より欧州版日清焼きそばたる「Soba」召喚、
フライパンにての調理面倒なれば、麺を「青の器」へぶち込み、電気ケトルにて沸かせし熱湯注入、蓋を閉じ3分間待機、湯切りすれば添付される粉末ソースと薬味を投下攪拌、日本版即席焼きそばとは些か味わい異なれど、既に欧州滞在も7週目を迎えれば全く以て問題なし、充分過ぎる程に美味なり。
早朝より出勤されるFrancescino達に挨拶、再会を誓い見送れば、午後より出勤されるStefaniaの案内にて、界隈の「Barcelonaで一番美味いシーフードレストラン」へ案内頂き、再び朝飯、否、些か早めの昼飯を食らわんとす。有名レストランなれど、その佇まいは、数日前にFrancescino達と会食せし超人気レストラン同様、正に大衆食堂の如し。凡そ日本人観光客なんぞ皆無にして、せめてスペイン語解する外国人観光客のみが訪れ得る御様子か。
「キビナゴのフリッター+烏賊のオリーブオイル炒め」所望、白ワイン呷りつつ頂けば激烈に美味なれど、流石に満腹となるや、キビナゴのフリッター残党はテイクアウトさせて頂きし。これを以てスペインの海鮮美食三昧も終了、名残り惜しけれど、いざ今や我が第2の故郷とさえ云われる南仏Toulouseを目指さん。
最寄り駅より、長距離列車発着駅たるBarcelona Sants駅へ赴かんとすれば、近距離切符購入、近距離切符には日付あらざりて、いつ何時たれど使用可なればこそ、キセル防止の為、このマシーンに切符を差し込み日付の印字が義務付けられるも、そもそも日本の駅の如く改札なんぞあらざればこそ。因みに車内検札の際、日付あらざる切符を提示、もしくは切符所持せぬ場合、如何な理由であれ罰金徴収されると知れ。
いざ南仏Toulouseへ向け出発せん。アディオス!
斯くして束の間たりしスペインの休日は終了せり。
無事帰国果たされしNANI君のブログも、連日絶賛更新中なれば、引き続き御併読頂きたし。



















































