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Channel: 大ぼら一代番外地
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J.F.Pauvros+河端一 in Besançon

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午前4時起床。昨夜早々に就寝すればこそ。

投宿させて頂くは、オルガナイザーSebastiemと彼女Estelleのナイスなフラットにして、

 

 

暗闇の中キッチンへ赴けば、早過ぎなる朝飯食らうべく備蓄食材よりうどん玉召喚、昨日界隈の食料品店店頭にて白菜見つけるや購入すれば当然召喚、鍋にて纏めて茹でれば、東君より置土産に払い下げ頂きしポン酢と粉末昆布出汁、更にはおろし生姜も加え、斯くして「白菜うどん」完成、いざ食らえば大いに美味。幾ら此の地名産名物たるチーズやソーセージ頂けども、そもそもチーズもソーセージ等ん加工肉を苦手とする私なれば、矢張りうどんにさえ及ばざると知れ。

 

 

流石に朝飯が早過ぎれば、今一度朝飯食らうべく、タイ製即席麺と白菜召喚、鍋に煮るは面倒なればと「青の器」召喚、湯を沸かす序でに白菜のみ茹でれば、麺を仕込みし「青の器」へ白菜共々熱湯注入、斯くして「白菜トムヤムラーメン」食らえば、斯様な代物さえ、個人的には矢張りチーズやソーセージに優る次第。

 

 

Jean-Françoisが起き抜けて来られれば、コーヒー飲むべくカフェへ繰り出せり。彼はフランス版朝定食を所望されれど、オレンジジュース+クロワッサン+チョコパン+エスプレッソにて€4.90(約500円)也とは何とも高額、日本の牛丼チェーンなんぞに於ける朝定食のリーズナブルさを思えば、何とも愚かしきかな。

 

 

新聞に目を通すJean-François之圖。

 

 

而して私が所望せしはカプチーノなれど、驚愕の形状なり。

 

 

これどないやって飲め云うねんな。温かきカプチーノをストローにて飲むなんぞ、人生初体験なるかな。

 

 

店の表にGoogle Mapのストリートヴュー撮影カメラ搭載せし車停車しておれば、哀しくもバッテリー上がりし様にして、急遽レンタカー借りて来られ緊急チャージ始められれど、如何せんT字路のコーナーなれば、完全なる通行妨害ぶりにして、いやはや御愁傷様。果たして日本におけるJAFの如きサービスあらざらんや、況してや市内巡回を余儀なくされる業種の車なれば、万一に備えるべきとは当然の心掛けたるべし。然りとて所詮フランス人なれば、現状にて由々しき程に問題あらざれば、事なかれ主義的に現状維持せんとされるも常ならん。

 

 

投宿するSebastien宅界隈に建つ彫刻なれど、果たしてこの御仁は何に跨られるや。

 

 

先達てスイスにて大ブーム到来の兆しさえある「アート自転車」遂に国境を越えフランスへも到来せしか。然れどスイスの前衛的装飾ぶりに比べ、何とも地味にして保守なるもフランス人、況して山の民なればこそか。

 

 

Sebastienが昼飯用意して下されば、何故か「ゴマシオ」に聞こえる代物取り出され、均かと思い見るや、紛れもなく「GOMA-SIO」って胡麻塩やないけ、これ。然れど日本にては赤飯の御供として御馴染みなる黒胡麻塩ならぬ代物、黒にあらねばどうにも胡麻塩に感じられぬ有様。

 

 

斯くして昼飯とは、昨夜の残党リサイクルにて「ソーセージ+マッシュポテト+サラダ」生唐辛子添えさせて頂き、更に胡麻塩と胡椒を投下、最早ソーセージにもポテトにも辟易すれば、取り敢えず腹拵えの意のみなり。

 

 

Sebastien宅に飾られる民芸品、アフリカ産サイボーグ女戦士像。時代も変われば民芸品も変わるべし。

 

 

今年のAMT祭Tシャツのデザイン〆切日が迫れば、この隙を以て一気に製作せり。何せJean-FrançoisとSebastieは、今朝より一度の休みも挟まず只管機械の如く喋り続けておられれば、そもそも昨日より休みなく喋り続ける有様にして、斯くも話題続くものかなと感心する事頻り、然りとてこちとら放って置いて下さる事こそ快適なれば、一切関わり合わず、黙々とTシャツデザイン製作に耽るものなり。

 

 

今宵の会場FJT Les Oiseauxへ到着。

 

 

会場内の各テーブル上には、既に無料耳栓が配られし。

 

 

サウンドチェックも終えれば、流石はチーズの名産地かな、楽屋にてチーズ大会開催されん。

 

 

チーズに舌鼓打ちつつも、未だ喋り続けては時折爆笑される御二方之圖。

 

 

今宵も60分のセットを披露。田舎街なればこそ、斯様な地下音楽に縁なき方々も御来場下されば、我々の音楽に対し大いなる「?」を以て受け止められし様、是も亦一興、斯様な反応に一層難解な展開を示す我々、遂に完全フリークアウトな彼方まで到達、一部の方々は狂喜乱舞、大方の方々は「?」これも前衛なる枠内なればこそか。

 

 

終演後、楽屋にてスタッフ関係者各位と晩餐に興じんとすれば、何せ既に深夜12時近くにして、激烈に空腹なれば「肉でも魚でもどんと来たれや!」と構えれど、運ばれしは木枠に嵌められし亦してもチーズ、

 

 

而してチーズの相棒たるジャガイモ、

 

 

更にはハム各種なるラインナップに「えっ?またチーズかいな…」思わず大いに失意落胆せりとは云わずもがな。

 

 

この木枠に嵌められしチーズこそ、此の界隈の大名物「Mont d'Or(モンドール)」伺えば「黄金の山」なる名なりけれど、最早チーズに辟易させられし私には、正に猫に小判、豚に真珠、グルにモンドールなり。

 

 

皆様流石に大好物なりければ、ガツガツ食らわれる次第なれど、私はこの2日間のBesançonの滞在を以て、既に通常1年間に食らうチーズ総量を優に凌ぐ程にチーズ食らえば、見るも悍ましき程にして、チーズを斯くも喜び貪り食われるこの方々、果たして真の美食知らざらんと思われれば御気の毒様、然れど個々の想いとは他人が計り知るものにあらざれば、此の方々と私とは、単に美食への価値観が大いに相違なるのみなるかな。何にせよ斯くもチーズとポテトとソーセージが3日間も続けば、私は紛う事なく発狂せん、扨亦その身を嘆き自殺せん、唯一の救いとは明朝Parisへ旅立たんとすれば、このチーズ地獄より遂に脱出し得る事ならん。

 

 

皆様相変わらず只管喋り続け乍らも、モンドールに舌鼓乱打されし。

 

 

私は遂に気分すら大いに悪しくなりて、隣の部屋にて仮眠させて頂く有様。そもそも溶解せしチーズ好まねばこそピザも避けんとするものあれど、年内に食らうチーズは、仮令粉チーズやチーズケーキであれ、これを以て打ち止めとさせて頂く所存、悪しからず。

 

斯くしてBesançon第2夜は更け行きし。

 

 

 


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