午前5時起床。本日と明日の2日間、今回のデュオツアー唯一のオフなれば、此処Justin宅に連泊予定、況してやアメリカに於けるクリスマスと並ぶ休日「Thanksgiving Day(感謝祭)」も含めば、七面鳥こそ食らわねど、Justin達と何か晩餐なんぞ構えんとす。
朝飯食らうべくキッチンへ赴き、即席麺と東君の置土産たる「ごまあえの素」召喚、
日清焼きそばの要領を以て、麺を白菜共々フライパンにて茹で上げ、胡麻油を垂らし軽く炒めれば、ごまあえの素と自家製ハバネロオイルを以て味付け、片や目玉焼も拵え盛り合わせるや、斯くしてインプロクッキング「胡麻焼そば」完成、いざ食らえば胡麻の風味香ばしくして、大いに美味なり。
タツヤ君のVan Cookingの時間と相成れば、
今朝は、何と炊飯器の内釜を直火に掛け炊飯、隣の鍋にて鶏肉を以て豚汁ならぬ「鶏汁」拵えられれば、
目玉焼も添えられ「丼&汁親子セット(目玉焼丼+鶏汁)」食せば、大いに美味なり。
タツヤ君の愛車には、ソーラーパネルも搭載されれば、車内の電力も自己供給なるD.I.Y.ぶり。
カーステのスピーカーももちろん自作、車内の形状に合わせ製作されし代物なり。
Justin宅の界隈には「カオル・タチバナ・フランソワ彫刻エキスポ美術館」ありと思い出せば、界隈ぶらり散策せん。「カオル・タチバナ・フランソワ彫刻エキスポ美術館」初訪問の件はこちらを参照されたし。
電信柱に設置されし何やらは、見事に破壊され、凡そ内部の何かしらが盗まれし惨状たらん。
「カオル・タチバナ・フランソワ彫刻エキスポ美術館」到着せり。
然れど荒廃の風は此処にも到りて、今や残されるは、風車をモチーフにせし「オランダ」を始め、
ピラミッドとスフィンクスをモチーフとされし「エジプト」然れどピラミッド部分は既に何処か撤去され、残されるはスフィンクスのみ。
その他には、曾ての産業革命をイメージせし「イギリス」と、その背後に、あのピサの斜塔さえ影響を受けし「イタリア」が残されるのみにて「アメリカ」「フランス」「チャイナ」「アフリカ」以上の4パビリオンは撤去されし有様なり。
タツヤ君の提案にて、Justinと彼の友人と男4人を以て、韓国式サウナ「Jeju Sauna」へ繰り出せり。
入口にて入浴料払えば、ロッカーの鍵と館内着を受け取り、ロッカーにて館内着へ着替え、先ずは男女別なる大浴場&サウナへ。此処までは日本のサウナと同じシステムにして、存分に大浴場満喫せり。欧州にて度々訪れる温泉プールの類いとは異なり、日本の銭湯と同じく全裸にて入浴、残念乍ら湯温は精々40℃を上限とされれば、些か温けれど充分至極。此処のサウナは、韓国式サウナにあらず、日本にても御馴染みの北欧式サウナにして、室温も概ね日本と同じ程なれば心地良し。
日本と異なり刺青の有無なんぞ一切関係あらざれば、派手なTattoo誇られる方々も多くして、亦、白人男性や黒人男性の全裸姿なんぞ然う然う御目に掛かるものにあらざれば、ついつい物珍し気に伺い見る始末、洋ピンにて御馴染みビッグマグナムな一物誇られる御仁皆無にして、心の何処かにて安堵する自分を発見するや思わず苦笑、亦、背中に至るまでの剛毛ぶり誇られる御仁多くして、正に異国情緒溢れる大浴場なるかな。
再び館内着に着れば、こちらは男女混浴なる韓国式サウナが並ぶ巨大ロビーへ。こちらは床暖房が仕込まれ、床に寝転がる方も少なからず、此処にはフードコートもあれば、にか食らうべく突撃せり。
タツヤ君とシェアせし「揚げ餃子」
私が所望せしは「海鮮スンドゥブチゲ」豆腐共々、蛸、海老、アサリ、牡蠣等ぶち込まれし一品なれど、早き段階にて海鮮ぶち込まれにければ、牡蠣なんぞアサリの身程に縮まりて、何とも残念なれど、大いに美味。
韓国の美食にて腹も膨れれば、床暖房の心地良さに、此処数日の長距離ドライヴの疲労も癒されるタツヤ君之圖。
フードコートのガラス越しに伺えるドーム状建造物が、韓国式サウナにして、
各々のドームにより各々異なる形式となる次第。この場所の床全面に床暖房施されれば、あちこちにて寝転がる御仁見掛けられ、
館内着着ればこそ此処のみ男女混浴にして、ノーブラ爆乳金髪姉ちゃんの胸なんぞに、思わず目が行くも哀しき男の性なれば、悪しからず。然れど客層は、概ね韓国系の方々にして、次いで黒人男性多ければ、爆乳金髪姉ちゃんなんぞ僅かなり。
ドーム内部も各々異なれど、概ね斯様な様にして、室温は所謂北欧サウナの如き高温にあらず日本の真夏程度か、扨いざ転寝なんぞ耽らんとすれど、床暖房と相俟り、思わず「暑ぅ!」汗だくにて目覚めれば、正に日本の真夏を想起せり。
サウナとは云え「Ice Room」なるサウナもあれば、
冷房ガンガンに効かされ大いに寒ければ、大層な暑がりなる私とタツヤ君なれど、早々に退散せり。
ツアー中にプールを訪れては、水泳を日課とされるタツヤ君なれば、いざプールへ出撃されしタフさなり。
結局私は、日本の真夏を想起させる韓国式サウナより、日本のサウナの如き大浴場&北欧式サウナを好めば、男女混浴韓国式サウナの部屋より、再び男のみの世界たる大浴場へ帰還せり。存分に入浴堪能すれば、リクライニングチェアにて転がり、超旧式iPodtouchにて音楽鑑賞しつつ転寝に耽らん。
結局午後2時より午後9時まで、7時間も滞在すれば、果たして幾度大浴場にて入浴せしか、然れば此処までの怒涛のツアーにて疲労困憊疲弊摩滅せし我が肉体も、完全復活宣言せんとする程に回復、素晴らしきかな大浴場。
Justin宅へ帰り掛けの駄賃にて、韓国系巨大スーパー「H Mart」にて食材購入せん。
白菜の如きなれど長細き一品「Long Nappa」1pound(約0.45kg) $1.29也なれど、
日本に於いて高騰なりける白菜こと「Nappa Cabbage」1箱$12.99也とは、1箱ってどんだけやねんな。
大好物たる厚揚げこと「Tofu Cutlet」発見、思わず購入せり。然れど「Tofu Cutlet」とはフザケた訳やな。
長芋と牛蒡も発見、こちらも共に購入せり。
鮮魚コーナーにて、大好物なる鯖発見、堪らず2尾購入せり。
鮮魚コーナーに於いては、捌き方が表示され、リクエストすればその形状に捌き下さる次第なれど、こちとら元寿司職人たるタツヤ君おられれば問題無し。
練物なんぞもずらり揃えば、
日本酒もあここれ取り揃えられし。
斯くして膨大な量の食材贖えば、充実せし食生活を以てこの2日間のオフを堪能せん。
スーパー出口に、夥しき種類が並ぶ無料CDRコーナー発見、実は全て宗教関係布教用CDRなりけりて、宗教グッズ蒐集を趣味とする私なれば、目ぼしきを物色せり。
Justin宅へ帰還果たせば、早速調理開始せん。先ずは鯖を三枚おろしに処し、きずしこと〆鯖仕込むべく、元寿司職人タツヤ君は、自前の包丁を以て、見事な包丁捌きを御披露下さりし。
鯖2尾は三枚おろしに処され、
塩打たれれば、先ずは暫し放置せん。
斯くして今宵は「鍋パーティー」に興じんとすれば、白菜、豆腐、蒟蒻、菜っ葉某、鶏腿肉を以て水炊き、
更には牛肉スライスを以てしゃぶしゃぶをも堪能せん。
如何せん今宵の為に、卓上ガスコンロとカセットボンベも併せて購入すれば、矢張り鍋の醍醐味とは卓上コンロありてこそ、コンロとボンベ合わせて約$25.00也なれど、未だツアーは11日も残す上、タツヤ君曰く、次回のAMT北米ツアーに於いて、Philadelphia公演に際し持参下されば、其の儘携行するも良しとの事、卓上コンロなんぞ携行すれば、連夜鍋に興じんとするは必至、それ楽し過ぎやがな。
箸休めに「オクラの胡麻和えマヨ添え」やら、
「厚揚焼き」なんぞも拵えれば、最早完全無欠の晩酌モードへ突入せり。
生憎土鍋こそあらねども、昆布と鶏腿肉にて出汁も取れば、
人生初鍋体験なるJustinとその御友人に、鍋の食し方を指導すれば、いざ皆して鍋を突かん。
御両人も大いに気に入り下されば、
皆して鍋を貪り堪能すべし。
日本酒も用意すれば、1升瓶片手に思わず白眼卍。
マグカップしかあらぬとは正にアメリカなれど、ベイダー卿マグにて日本酒頂かん。
然ればJustinとも再会を祝し乾杯、而して明日はアメリカの休日Thanksgiving Dayなれば、前夜祭としても乾杯せり。
皆して美酒美食を大いに堪能、最早満腹満足の極みたらん。然れどタツヤ君は、〆鯖の仕込みに余念あらざりて、塩を洗い流し、
米酢をたっぷり施せば、
これにて亦暫し放置すべし。明朝には〆終わらんとすれば、明日が大いに楽しみなるかな。
斯くしてAtlantaに於ける休日第1日目の夜は更け行きし。