「P.S.F. Records」を主宰され、明大前にて「モダーンミュージック」を営まれし生悦住さんが、先日御逝去されしは、既にネット上にて訃報駆け巡れば、御存知の方も多からん。氏の多大なる尽力とその功績に関せば、私なんぞが語るも烏滸がましき限りなれど、奇しくも某筋よりコメント依頼あれば、個人的な感謝の意を込め、拙文寄稿させて頂きし次第。
「内容は凄く良いんだけど、絶対売れなさそうだから、うちから出すしかないんだよね」モダーンミュージック階下の喫茶店にて歓談せし際、リリースを予定される新譜に関し、何かとこのフレーズ耳にすれば、然ればこそ私の音楽なんぞにも御理解下さりしか。
予てより「河端君は歌わないの？良いギタリストは良い歌を歌うんだよね」以前、私が率いし即興トリオ「つるばみ」に興味示し下さりし際も「でもインストだからね、歌が入ってたらうちから出すんだけどね、何か歌入れられないの？」結局、生悦住さんに歌を披露する機会あらざれば、何れ彼の世にて再会せんとする時には、何とか披露し得るべく精進すべきか。