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Channel: 大ぼら一代番外地
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えろちか「昼下がりのお秘め事」ライヴ動画公開せり

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私が嘗て率いしバンド「えろちか」のライヴ動画「昼下がりのお秘め事」を、徒然なる儘にネット上へアップせり。

 

 

「えろちか」に関せし簡単な略歴なんぞは、以前にも幾度かブログ記事に綴れども、懲りずに今一度此処へ掲載させて頂かん。

 

「えろちか」の歴史を掻い摘めば、私が未だ関西に在住せし1984年「エロチカ」結成、1985年に名古屋へ転居せし後、1987年に名古屋にて「えろちか」として新メンバーを募り活動再開、その後メンバーチェンジを繰り返し乍ら、関東〜関西までを拠点に精力的にライヴ活動すれど、1992年解散。

8年間(事実上活動せしは約5年間)に於いて、公式にリリースせしは、1997年にナゴムレコードよりのコンピレーション「おまつり」に1曲、1990年にバンドブームのアイコンたりし「イカ天 完走版」ビデオに1曲を収録、同1990年には8cmCDシングル(3曲入り)を自主制作にてリリース、1991年暮れには活動休止を受け通販のみにて販売せしカセットブック「Live '91」に留まれど、そもそも国内メジャー4社と北村昌士氏が主宰せしSSE Recordsよりの契約申し出を断れば、結局スタジオ録音アルバムをリリースする機会に恵まれざりしも自業自得。解散後、ギューンカセットよりカセット4本組ボックスをリリースする話も進み、須原君へマスターを納めし経緯もあれど、奇しくも当時MD台頭にてカセット衰退を辿れば、結局御蔵入りたる顛末を迎えし。

解散より25年を経し2017年、神戸Helluva Loungeにて開催される「アナクロロック・フェスティバル」に限定復活し出演せんと公式アナウンスせり。

 

 

今回アップせしは、1991年8月3日@吉祥寺Silver Elephantに於けるライヴ動画「昼下がりのお秘め事」なり。

 

 

歌詞カードも発見すれば、折角故、此処へ掲載させて頂かんとす。

 

「昼下がりのお秘め事」

 

箪笥、長持、あなたが慾しひ

やめて駄目駄目、良人がゐるの

そんな御無体およしになって

隣の奥様行方も知れず

 

「あなた、

 私に永遠の愛を

 お誓ひ下さるのでしたら、

 きっと、私をお探しにならないで。

 御機嫌やう、さやうなら。」

 

箪笥、長持、あなたが慾しひ

何より御目出た身重の六月

後生ですから堪忍な

向かひの奥様行方も知れず

 

紅花恐ろしき う、う、う、

濡れては又悲し う、う、う、

何やら澪標 う、う、う、

染めては花尽 う、う、う、

 

何でもするから許して下さい。

上手に出来たら許してあげやう。

 

片や、

蒸発さてまた神隠し

生きてをるやら死んでをるやら

探しあぐねて早や三歳

富士の山麓夢見し村か

おびただしきは紅の花

 

 

この当時のメンバーは下記の通り。

あくび : vocal

稲荷まこと : 9 strings guitar

桃 : bass, keyboards

古池源五郎 : drums

※「稲荷まこと」とは「えろちか」在籍時のステージネームなれば、悪しからず。

 

 

当時リリースせしカセットブック「Live '91」の冊子に掲載せしこの曲の解説あれば、ここに転載する次第。

 

この曲は、えろちかの「花いちもんめ」である。「神隠し」がテーマになっている。冒頭の「箪笥、長持、~」とは、斑鳩での花いちもんめの歌い出し文句である。

またこの曲は、元来「昼下がりのエキス」と「大暗室のお秘め事」という二曲が合わさって、1985年に作曲されている。(1984年に配布されたテープに、この二曲が収録されている。)

更にナゴム・オムニバスに収録されたバージョンよりも、「片や、」以降の後半部が捕捉されている。

この曲を作曲したきっかけは、千石イエスの「イエスの方舟」であったが、捕捉するきっかけになったのも、最近多発している、新興宗教絡みと思われる「神隠し」によるものであった。

 

 

千石イエスの「イエスの方舟」は、結局「神隠し」なんぞにあらず、マスコミに由る捏造デッチ上げ事件にして、或る意味単なる信仰に由来せし共同生活たれど、当時の好奇心煽る報道内容よりあれこれ妄想すれば、江戸川乱歩辺りの猟奇探偵小説すら想起、斯くして前半部分の原型誕生せり。

1990年当時とは、未だ地下鉄サリン事件等のオウム関連事件以前にして、然れど坂本弁護士一家失踪事件なんぞの「神隠し」報道あれば、況して当時オウムに関わりし知人が行方不明になりし一件もあり、後半部分を補作せしに至れり。

因みにこの曲は、ナゴムレコードのオムニバス盤「あつまり」に、パンキーな初期ヴァージョンが収録されし経緯もありとは、御存知の通りなり。

 

 

扨、その「えろちか」25年ぶりに限定復活果たし、4月1日(土)「アナクロロック・フェスティバル」@神戸Helluva Loungeへ出演せんと発表すれば、これが今一度「えろちか」のライヴ体験し得る機会にして、当時を知る人知らざる人問わず、是非にも御運び頂きたし。

 

 

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「アナクロロック・フェスティバル」

 

■ 4月1日(土)@神戸 Helluva Lounge (078-331-7732)
http://helluva.jp

 

open 13:00 / start 14:00

adv ¥2000 / door ¥2500

 

公式ウェブサイト

公式FaceBookイベントページ

 

 

[キュレーター]

河端一(Acid Mothers Temple) & 木村榮作(Helluva Lounge)

 

 

[出演]

西日本 (津山篤+河端一+岡野太)

えろちか (あくび+河端一+森田聖+岡野太)

フリーダム

秘部痺れ+oopnum+東洋之

BLONDnewHALF+光聲

砂十島NANI

カンガルーポー

Kasuppa

スケベ椅子

Santa Ra (河端一+田畑満+津山篤+森田聖+松元隆+Bata+ジジのほっぺたろまん)

DJ Nasca Car

 

※ - アナクロの用語解説 - [名・形動]1 「アナクロニズム」の略。2 時代に遅れたり逆行していたりするさま。(デジタル大辞泉より)

 

「集え!時代に求められざる者共よ!」

昨今の流行音楽事情なんぞ一切関せず、世間にて思われる「時代遅れ」「時代違い」なミュージシャン/バンドを神戸Helluva Loungeに結集!

「オモロかったら何でもええねん!」時代から遅れていようが、時代を先んじていようが、結局は「古いも新しいもどうでもええ」「オモロいもんはオモロい、オモンないもんはオモンない」時代を超越した曲者強者傾奇者共が集う白日夢的大狂宴!
 

 

 

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