相も変わらずの時差ぼけぶりにて、午前2時半起床。
予てよりリサイクル盛んなドイツなれば、そのトイレットペーパーも正に再生紙然とし、嘗てはケツが擦り剥ける程に硬質且つ粗めな仕上がりなれど、昨今は随分改善されしか、然りとて未だ表と裏あれば、迂闊に裏面なんぞ利用するや、そのサンドペーパーの如き粗めぶりに泣かされる事必至なり。果たしてゲルマン民族のケツの穴とは、斯くもタフに鍛えられしか。
朝飯食らうべく、昨日購入せし即席麺召喚、
キッチンにて昨夜の「ベジタリアンカレー」残党を合わせ、斯くして「カレーラーメン」として食せり。忌まわしき贋肉を決して掬わぬよう、細心の注意払いしとは云わずもがな。
吉田氏は玉葱スライサー携行されれば「昆布出汁オニオンスライス」拵えられ、御裾分け頂きし。
先のカレー残党と合わせれば、出汁の偉大さを以って是亦美味。
いざBonnへ赴かんとBremen駅へ。今回持参するリュックとは、先達てのAMT宗家北米ツアーの際、カナダはVancouverの中国人街訪れし際に新調、斯くして今回の「Japanese New Music Festival」欧州ツアーにてデビュー飾れど、如何せん安物なれば裁縫の手抜きぶり甚だしく、未だ数日経過せしのみにて致命的ダメージ受ける有様、斯くして駅構内の鞄屋にて新調せり。
5時間余の列車の旅にて、旧西ドイツ首都たりしBonn到着、オルガナイザーPavelが迎えに来て下されば、会場Kreuzung aAn St.Helenaへ到着。
元教会なりけりて、現在はアートスペースとして利用されれば、何やら謎のオブジェも現在展示中なり。
ドアの取手等、調度品がいちいち、いとをかし。
今宵の為に、何とドラムセット購入されにけりと伺えば、セッティング以前に先ず開封させられし吉田氏之圖。
セッティングに大いに時間要さんと思えば、この隙に、楽屋に備えられる電気ケトルを以って、即席ラーメン拵え腹拵え済ませり。電気ケトル万歳！
サウンドチェックも済ませ、界隈のケバブ屋にて晩飯贖いし。「鶏肉のケバブ＋サラダ＋フライドポテト」食せり。
会場内物販テーブルにて、オルガナイザーPavelの愛妻が酒類を、愛娘が自ら拵えられしスムージーやケーキ等、絶賛販売中。
斯くしてスムージー堪能される御二方。
然れば「インスタンブールマン」降臨せり。
オルガナイザーPavelの前口上を以って開演すれば、
今宵は2部制、前半は「Acid Mothers Temple SWR」「津山篤 solo」「河端一 solo」「赤天」以上4プロジェクト、後半は「 Ruins Alone」「Zoffy」「サイケ奉行」「Zubi Zuva X」以上4プロジェクトを以って進行せん。
下の画像は、私がステージ上より撮影せし写真なり。
「津山篤 solo」
今宵は予てより「芸人魂を賭けて、Bonnで『♫~ボンボンボンッ…~♪」ってネタやる」と宣われれば、いきなり冒頭大上段より降り下されれど、残念乍らこのネタに誰も気付かれぬ有様、その窮状察知されるや否や、ホーミー駆使しての王道スタイルへ翻られ、然れど時折然りげなくネタ織り交ぜられれつつも、結果的には王道を以って展開されし次第。
「赤天」
玉子切り器駆使される「Egg Slicer」にて、その玉子切り器をハープに見立て、津山さんは十八番アイリッシュ歌唱披露されれば、先のホーミー共々やんやの大喝采、然れば今宵Shopzoneにて津山さんソロ作品が大フィーバー迎えられし。
「Ruins」
PAのショボさに苦戦強いられれど、流石は百戦錬磨、その壮絶な演奏を以って力技にて捩じ伏せられし妙技かな。
斯くして今宵も大いに盛況にて幕。
今宵の投宿先たるオルガナイザーPavel邸へ。
本日は彼の誕生日なれば、誕生日祝賀会も兼ねての晩餐催されし。
Pavelと奥様Annaに由る手料理の数々もずらり並べられれば、
先ずはスープより馳走に預からん。
タンドリーチキンの如きや、アスパラガス、フライドポテト、野菜類のトマト＆レーズン煮等、
更には愛娘が拵えられしチョコレートケーキも登場、あれこれ飲み食いしつつ大いに歓談せり。
愛娘より贈られし誕生日プレゼントは、ビールを模されし手作り御菓子、幸せの絶頂なるPavel之圖。
斯くして午前3時過ぎまで飲み明かせば、斯くしてBonnの夜は更け行きし。