午前5時起床。テレビ眺むれば、世界の何処ぞかにて人魚捕獲のニュースに思わず驚嘆、
水族館にて展示されるは人権侵害や否や、そもそも人魚なれば人権認められず、有識者曰く「是非♂の人魚も捕獲し、その繁殖方法を研究したい。」「研究費の為なら、その交尾の様子を有料公開する事も視野に入れて善処したい。」
早過ぎなる朝飯食らわんとすれば、中国製即席麺「香辣牛肉面」と、昨夜のケータリングより失敬せしもやしと焼肉残党召喚、
電気ポットにて沸かせし熱湯を以て簡易調理、斯くして「香辣油牛肉面」食せり。
ホテルの朝飯は「パン+ハム+ソーセージ+スクランブルエッグ+茹で玉子+フルーツ+オレンジジュース+コーヒー」フランス語圏スイスなれば、十分大健闘と評価し得る次第。
今回投宿せしは最上階9階なれば、眺望は絶景かな。
山男なれど高所恐怖症なる津山さん、エレベーターホールの吹き抜けを覗き込めば、腰も引ける様なり。自然物に於いては、如何なる断崖絶壁たれど平気なれど、人工物に於いては、その不信感より高所恐怖症発症される自然児ぶりかな。
チェックアウトするや、昼飯たる道中弁当を求めんと、美食家吉田氏御薦め「GOZA BAR」へ繰り出せり。
謎の黄色き寿司あれば、マンゴにて巻かれしか。
トビッコ施されしと思しきも、その朱色なるは理解し得れど、緑色の魚卵とは是如何に。均かトンブリたらんや。
刺身は、欧米なれば典型的なるサーモンと鮪のみ、丼は各々にアボガド盛り合わせる有様にして、日本に於いても鮪とサーモンは食さぬ私なんぞ、救いようなしと知れ。
日本酒は、ぼったくり甚だしき高額なるかな。
そもそも「WASABI」なる日本食レストランがプローデュースせし店なれば、その名も「THE WASABI BURGER」なんぞも名物たらん。
斯くして「海老天焼そば」所望せり。購入せし時点に於いては、海老天の下に焼そば覗けども、その丼の重量より、焼そばの下にごはん眠ると信ずれど、残念乍ら膨大な量の焼そばが秘められしのみ。
朝飯より失敬せし茹で玉子もON! 昨日アジア食材屋にて購入せし唐辛子も添え食らうや、ソーシーな味わい大いに堪能せり。今回のツアーに於いて「焼そば大作戦」敢行中なれど、本日奇しくも亦、ミッション完遂せり。
Zurich行き在来線に乗車。2時間半余の列車の旅なり。
Zurich駅到着。スイスは寒からんと想像すれど、今回のツアーに於いて最も暑き有様、正に真夏なり。
道すがら妙な仏陀ヘッドと邂逅せり。
先ずはホテルへチェックイン、冷房なんぞ完備されねば、扇風機が1台あるのみ、ホテルの部屋が灼熱地獄とは是如何に。
オルガナイザーの車にて、今宵の会場Schlosserei Nenningerへ到着。
何と会場は、絶賛稼働中なる金属加工工場にして、本日は日曜なればコンサート会場へ姿を変えられる次第。
余りの暑さに地ビール頂戴するや、流石は「赤天」の御両人、即座に演奏状態へ、
其の儘暫し演奏に興じられし。
サウンドチェックせんとすれど、エンジニア務めるオバハンがアホ過ぎ、アホのくせに高慢とは正に典型的カスエンジニアにして、到底斯様なアホとは仕事し得えぬと知るや、ボーカルマイク以外は、全てアンプ出力とさせて頂き、こちらの手にてコントロールさせて頂く次第。
入口受付カウンター上には、耳栓が用意され配布されん。津山さん曰く「耳栓するぐらいならコンサートなんか来んなや」然もありなん。
晩飯は、関係各位の皆様共々、界隈の高級レストランと思しきへ繰り出せり。御品書がドイツ語表記のみにて全く理解し得ぬ様なれば、一方的に「ステーキ」と直訴、斯くして無事ステーキたるを注文頂きし筈なり。
前菜に「サラダ」食せり。ドイツ語圏なれば、忌まわしきビーツは欠かせぬ次第なり。
ステーキとは、豚肉にして些か残念なり。付け合わせのブロッコリーはオーバーボイルにて溶解寸前、人参グラッセも亦加熱し過ぎにて溶解寸前、野菜本来の旨味なんぞ疾うに消滅せり。添えられし「アスパラベーコン」は、アスパラが缶詰の其れなれば、是亦溶解寸前にして、アスパラベーコンの醍醐味皆無、周囲見渡すや富裕層の御老人客ばかりなれば、成る程これは欧風老人食ならん。
卓上に置かれるクノール製謎の調味料、実は醤油にして、この豚ステーキに僅かに施せば、大いに美味と化せり。然れど所謂取り立てて激美味には至らぬ、正に及第点程度の代物なれば、所詮ドイツ語圏スイスの食文化なんぞ知れしものならん。
高級レストランのバックヤードにて、優雅に晩餐之圖。
〆にエスプレッソ頂戴すれば、1人当たり5000円程度、勿論オルガナイザーが経費にて支払い下さる次第なれど、この程度のもん食うんやったら、そこらで安いケバブなんぞ食うて、差額をギャラに足してくれた方がなんぼええか、なんぞと思うも仕方なしか。
バス停にて寝転ぶうら若き女性2人之圖。この直後、駆け寄りし老婆心ならぬ老爺心溢れる御節介ジジイに、散々叱責され、そのジジイへ、概ね「アホか、この糞ジジイ!チ※ポももう立たへんくせに偉そうにすな!100回ぐらい自殺して来い!」なんぞと悪態吐き嘲笑喰らわせつつ退散せられし顛末なり。
会場へ戻れば、客席も完成、因みにベースアンプの横に物販テーブル設営されれば、終演するや否や開店し得る仕組みなり。
今宵は何やら客層の年齢随分高め、富裕層にして悠々自適の老後堪能される御年輩の方々に多く集まり頂けば、果たして刺激強過ぎしかと思われつつも「Acid Mothers Temple SWR」「河端一 solo」「赤天」「津山篤 solo」「Ruins Alone」「Zoffy」「サイケ奉行」「Zubi Zuva X」怒涛の勢いにて走り切れば、アンコールを以て大団円にて幕。
下は、私がステージ上にて撮影せし写真なり。
「赤天」
「津山篤 solo」
「Ruins Alone」
傍にて津山さんは、Shopzone開店状態なれど、流石に絶賛演奏中なれば客足は未だ皆無なり。
終演後、箒にて跨り飛行せんとされる吉田達也氏之圖。
巨大ワイヤーカッターの如きを以て、笑顔にて襲い掛からんとされる吉田達也氏之圖。
終演後も会場内は、嘗ては美男美女たりし御年輩の方々が、グラス片手に歓談され大いに盛況、然れどこちとらホテルへ早々に撤収させて頂けば、何とホテル界隈は所謂「夜の街」にして香ばしき空気充満、そこいらより爆音にて音楽垂れ流されれど、ホテルの部屋内は暑過ぎにして、扇風機全開、窓も全開とは云わずもがな、然れば外の喧騒も其の儘モロに食らう羽目にして、窓より通りを見下ろせば、セクシーな出で立ちの美女達にて賑わう酒池肉林状態、然ればイメージ画像にてその雰囲気、幾許かなりと想像して頂かん。
外界の喧騒乱痴気騒ぎとは全く無縁に、疲労困憊せし我々なれば、津山さんと吉田氏は早々に御就寝、私は相も変わらぬ夜更かしぶりにて、携帯用電気調理器こと「ポコポコ」召喚、アジア食材屋にて贖いし中国製即席麺と白菜召喚、
これを以って夜食「白菜入り紅焼牛肉面」食せり。
流石に海外ツアー生活も、丸2ヶ月を越えれば、満身創痍疲労困憊疲弊摩滅寸前にして、未だ午前2時半なれど、不覚にも轟沈せり。
斯くしてZurichの夜は更け行きし。