インド系移民の方が経営されると思しきこのホテル、安宿なれど大いに快適至極、そもそもその気候故にクーラー普及率低きLondonに於いて、クーラー完備は固よりその効きも素晴らしきかな。能く能くガイド伺えば、ヨガ&スパやらエスニック料理レストランなんぞも完備、次回機会あれば是非にと思うばかり。
Geoffが迎えに来て下されば、彼の車にていざ欧州へ赴くべく、先ずはDoverのフェリー乗り場へ。下の写真にては判り辛けれど、前方の車、何と屋根の上に背鰭、トランク部分の上には2枚の尾鰭、
フロントには牙を剥く鮫の口が描かれ、ドアにはわざわざ切り込み入れられ鰓まで完備、何故にジョーズを意匠されしかは存ぜねど、
ネットにてShark Carを検索すれば、いやはや様々な形態の代物ありて、愛好家の世界とは、外野より理解し難きとは常なるかな。
フェリー船内にて、昨日Japan Centerにて贖いし「鰻丼弁当」堪能せり。
フェリー船内は、我々以外人影疎らにして、
まるで幽霊船の如し。
無事欧州はフランスへ上陸果たせば、本日の目的地たるオランダはRotterdam目指し爆走せり。
然れどベルギー国境まで数百メートルの地点にて、右前タイヤが均かのバースト、齢71歳なるGeoffは、その人生に於いて初パンクなりければ、取説片手にタイヤ交換せんと試みられ、私も助太刀せんとすれど、スペアタイヤを外すに欠かせぬ工具見当たらねば叶わず、結局SOS電話にて連絡、何処かよりレッカー車出動の運びと相成りし。
周囲に全く何もあらざるど田舎の避難所にて、只々レッカー車到着を呆然と待つのみ。
然ればこの避難所にてトラックを停め、休憩せんとされるトルコ人トラック運転手が、話し掛けて来れば事情説明、奇しくも彼は元自動車整備工たりしとの事、斯くして自分のトラックより工具持参下さるや、
見事な手際の良さにてタイヤ交換完了せり。Geoffが御礼に幾らか払わんとされれど、丁重に断るどころか、逆に熱々の御茶さえ御馳走になる次第。世に親切な人おられれば、それに倣い、日頃より善行重ねるべしと、今一度肝に命ずる次第かな。
遅れ馳せ乍らレッカー車ならぬレスキュー到着、然れど既にタイヤ交換も果たせば無駄足なれど、SOS電話せし際、Geoffのナンバーが警察に控えられれば、仮令知らぬふり決め込み立ち去りて事無きを得んとすれど、後日出動費+罰金を追徴されるとの事なれば、哀しくも出動費€180.00也支払われにけり。
3時間立ち往生せられれど、何はともあれタイヤ交換も無事果たし、再び一路Rotterdam目指し爆走せり。夏至なれば午後11時過ぎれど、未だ日没を迎えんとする次第。
日付変わる直前、今宵の投宿先たるGeoffの旧友宅に到着。御喋りなGeoffは、移動の車中にてあれこれ話し掛けて来られれど、彼の英語が聞き取り辛ければ、相槌打つやら愛想笑するやら程度のリアクションが精々にして、何とも退屈にして詰まらぬ限りたらんとは想像に易ければこそ、旧友と再会するや、堰を切りしが如く怒涛の歓談ぶり、片や私は早々に充てがわれし部屋へ撤収させて頂きし。
斯くしてRotterdamの夜は更け行きし。
結局、無料動画サイトにて平成ウルトラ・シリーズ劇場版諸作品鑑賞なんぞに耽ければ、既に日の出迎えし午前4時就寝、而して午前5時半起床すれば、キッチンへ赴き朝飯食らわんとす。そもそも昨日は昼飯「鰻丼弁当」食せし以来、何も食らわぬ儘なれば、空腹至極にして、御馴染み中国製即席麺「今麦郎 辣煌尚 剁椒排骨面」辛味調味料付きバージョン「魔力正宗魔力风味包」召喚せり。
花椒油に生唐辛子投入、今回の残り日程用辛味調味料とせん。
面倒なれば、電気ケトルの熱湯を以て調理完了、葱を刻み投下、仕込みし「唐辛子入り花椒油」もぶち込めば、程好きジャンク感と刺激堪能せり。
公式Facebookページにて、何とナンノこと南野陽子が五十路を迎えられしと知れば思わず驚愕、何せ先達て久々に「スケバン刑事Ⅱ 少女鉄仮面伝説」全話及び映画まで鑑賞せし経緯あれば、尚の事か。然れどその美貌に翳りあらざれば、流石は一流女優なるかな。ナンノが五十路なれば、己れが「大阪のオッサン」と化せしも、大いに納得せざるを得ぬ次第。
界隈の車屋にて新タイヤに履き替えしGeoffが戻るや、投宿させて頂きしGeoffの旧友宅を出発、ドイツはHamburgに近きSchiphorst目指さん。
道すがら立寄りしガソリンスタンドにて、何か昼飯を求めんとすれど、斯様な糞不味き欧式サンドウィッチしかあらざれば拒否、
2度目の休憩にて立寄りしドライヴインにて「シュニッツェル・サンド」発見すれば購入、
一昨日Japan Centerにて購入せし「中濃ソース」召喚、シュニッツェルへ施し食らわんとす。関西に於いては馴染み無き中濃ソースなれど、名古屋在住の折、山本陽子のCMに絆されコーミソース衝動買いせし経緯より、実は焼そば拵えるには便利と、今も小瓶を完備する次第なれば、今回の「焼そば大作戦」完遂の為に購入せし次第。
勿論「パンは器」なれば、廃棄処分とさせて頂きし。
併せて「Green Ice Tea (Lime)」なんぞ贖えど、茶の風味皆無にして、極薄味ライム風味甘めの水に他ならじ。茶を舐めとるんか。
国境を越えドイツ突入、アウトバーンを爆走。
アウトバーンより流出、Schiphorst目指し田舎道を爆走すれば、
「Avant-garde Festival」会場へ到着せり。このフェスティバルは「Faust」のベーシストJean-Hervé Peron氏が自宅にて主催開催される次第。近隣の方々の理解も深ければ、年に3日間の喧騒も一切問題なしと知れ。
自宅開催とは云え、広大な敷地誇られれば、バックヤードにはフード出店あれこれ、
ライヴ・ペインティングに興ざれる方々もおられれば、
皆様思い思いに、この素晴らしき空気を堪能される次第。
スペインより馳せ参じられし彼は、皮袋ボトルに赤ワイン忍ばせられにけり。
テント村もあれば、
テント村用「Solar Shower」も完備、
壁画製作中の御仁もおられし。
ステージは数箇所にも及び、こちらが「Downstairs」
小ホール的な「Annex」
我々が出演する「Upstairs」等、その他にも映画上映される会場もありにけり。
この「Upstairs」にはギャラリー隣接、魅力的な前衛作品群が展示されし。
食堂もあれば、晩飯「スープ+中華焼そば」食せり。
ドリンクチケット1枚にて、何と赤ワイン1/2ボトル頂戴し得れば、結局ボトル1本分を以て御機嫌至極、ドイツなればこそと、アテに炭火焼ソーセージなんぞ所望せり。
午後9時を過ぎれど、未だ日没は遠くして、漸く太陽が傾き始めし有様、
日没前なれど晩酌に興じんと、再びソーセージ所望、調子良く赤ワイン呷る次第。
サウンドチェック完了。
午後10時45分より出番なれど、漸く日没を迎えんとする有様。
約1時間のセットを展開。「自由過ぎる自由人」Geoff との演奏は、飽きるどころか毎回新鮮にして衝撃的、今宵も銀河鉄道片道切符の旅へ皆様を御案内、大いに盛況にて幕。
ライヴ写真の類いネット上にて拾遺叶わねば、イメージ画像にて御茶濁させて頂く次第、悪しからず。
投宿先へ撤収せんとすれば、未だキャンプファイヤーに興じられる皆様に御見送り頂きし。
投宿先たるホテルへチェックイン。ダニーの案内にて、
自室へ至れり。
ブラウン管テレビを付けれど、アンテナ接続されざりて、今や懐かしき砂の嵐鑑賞せり。
斯くしてSchiphorstの夜は更け行きし。




































































