帰国すれば、毎度御馴染み時差ぼけに苦悶させられしは当然、どうにも眠くして怠惰気分極まりなければ、買い物に出るも億劫にして、然れば備蓄食材を以て空腹を凌がんとすれど、備蓄食材なんぞ、ツアー出発前に殆ど償却せし次第なれば、袋入り即席麺「キリン家庭用ラーメン しお味」なるを召喚、
葱も玉子も無ければ、アメリカより持ち帰りし唐辛子なんぞ投下、いざ食らえば、気分は正にツアー食の如しか。否、ツアー時に於いてさえ、即席麺を大いに加工すれば、ツアー食以下の有様に、四十路独身男の哀しみを見るや。
明日香の山寺へ帰還せんとすれば、新大阪駅構内「浪花そば」に立ち寄り「ゆずうどん(冷)」を所望、毎度の如く注文より約10秒にてうどんを手渡されるハイスピードぶり、柚子、温泉玉子、大根おろし、刻み葱が乗せられし一品、斯くも暑き夏日なれば、柚子の風味爽快にして大いに美味。
ツアー中は実家に停車する愛車を拾わんと、JR法隆寺駅に降り立てば、せんとくんのみならず、見慣れぬゆるキャラを発見せり。
何ぞやと思えば、斑鳩町マスコットキャラクターたる「パゴちゃん」なりけり。何処となく姫路のゆるキャラ「しろまるひめ」を思わせしか。
果たして着ぐるみとなれば如何なものか、にょっきり足が生えてるのはあかんやろ。残念ながら名前も容姿もインパクト不足なれば、どうにも中途半端なる事この上なし。
愛車を拾い、いざ明日香へと爆走すれば、これまた毎度目にする巨大かぐや姫、広陵町はかぐや姫伝説の町なりけりて「お食事処 四季」のランドマークなれど、嘗てZoffyのライヴ盤「Zoffy Live!!」の裏ジャケットにも使用されしとは、知る人ぞ知るか。
帰国こそすれど、北米ツアー中、日々改良を試み続けし「東南アジア風混ぜ麺」を、愈々完成の域に達せさせんとすれば、日本食なんぞ見向きもせず、只管「東南アジア風混ぜ麺」を拵えんとす。斯くしてあれこれ工夫凝らせば、先ず麺を、即席ラーメンより素麺へと変更、これを茹で上げるや、レタスを敷き巡らせし器へ盛り、もやしを投下、更には干し海老、刻みミツバ、しりしり処せし人参、茹で玉子をON! 自家製ハバネロオイル、ヤマサ昆布つゆにて溶き合わせしトムヤムクンの素を投下、斯くして「東南アジア風サラダ麺~帰国バージョンpt.1」完成せし。
天地返しを以て一気に撹拌、
更には花椒を砕きつつ投下、豪快に食らえば、素麺ともやしの食感素晴らしくして、これは大いに美味なるかな。
予てより、明日香村名産珠玉の苺「あすかルビー」食い放題たる「あすかいちご狩りパーク」参戦を、御存知木村君、他力本願時の礼香ちゃん、カラフトワークの玲子様ことチーフ、以上有志3名より宣告されれば、談山神社より徒歩にて、当山寺まで来られし次第。いざ下山すれば、苺狩り現場へ出撃せり。定番たる練乳持参は当然至極、
前回に引き続き、大福をも持参、セルフ苺大福として食らえば、これまた激烈に美味なり。
今回の必殺アイテムは、Yamazaki「ふわふわスフレ ホイップカスタード」なり。
鋏にて幹竹割に処せし苺2個を挟み食らうや、これは正に苺ショートケーキの味わい、激烈に美味なり。
木村君と礼香ちゃんは、共に初参戦なれど、バームクーヘンとホイップクリームすら持参、苺ケーキの如くして食されれば、これまたまさしく苺ショートケーキの味わいなりけり。
苺狩りベテランたるチーフ、余裕の表情にて堪能されし次第。
苺狩り堪能満喫すれば、腹熟しも兼ね明日香村を散策、高松塚古墳界隈へ漂着すれば、何やら怪し気な目玉発見、
何と「たいしくん」「あすかひめ」両張りぼてが「只今、衣替え中」なりければこそ。
「亀石」「鬼の雪隠」「鬼の俎板」天武天皇と持統天皇を合葬せし「桧隈大内陵」等を巡り、近鉄大和八木駅前「波平」にてプチ打ち上げ、御疲れ様でした。
山寺のネット代金滞納せし故、圴かのネット回線不通なれば、哀しくも再び大阪アジトへ。無類の鯖好きなれば、せめて「バッテラ」なんぞ食さんとす。斯くして「バッテラ+黒酢もずく」堪能、嗚呼、矢張り鯖は美味至極。
然れど再び「東南アジア風混ぜ麺」に挑戦せんとすれば、素麺を茹で、レタスを敷きし器に盛り、もやし、しりしり処せし人参、刻みミツバ、干し海老、戻せし干し椎茸をON! 干し椎茸の戻し汁に、おろし生姜、トムヤムクンの素を溶き、自家製ハバネロオイル、花椒共々投下、斯くして「東南アジア風サラダ麺~帰国バージョンpt.2」完成せり。
またしても先ずは天地返し、一気に撹拌豪快に食らえば、椎茸出汁が芳しくして、然れどおろし生姜こそが肝たりしか、成る程本場中国料理に欠かせぬ代物なれど、迂闊にも今まで忘れ果てし体たらく、これにて一気に本場の味わい再現率上がれば、一層激烈に美味なり。
飯蛸を安価にて所望すれば、大蒜と胡麻油にて炒めるや、酒を垂らし炒め蒸しにせり。それを、先と同じ行程辿り「東南アジア風サラダ麺~帰国バージョンpt.2」にON! 更には先程拵えながらも乗せ忘れし茹で玉子もON! 今回は花椒粉も施し、これにて「東南アジア風サラダ麺~帰国バージョンpt.3 飯蛸スペシャル」完成せり。
広がる大蒜風味が、鋭角的味わいへと豹変させれば、これは愈々夏向きの一品ならん。飯蛸大いに美味にして、麺との相性も芳しければ、これはこれにて大いに美味なり。
もやしと人参の備蓄尽きれども、引き続き「東南アジア風混ぜ麺」に挑戦せん。飯蛸の残りを召喚、今度は「自家製ナンプラー島唐辛子漬け」を以て炒めれば、これまた茹で上げし素麺にON! 勿論レタス、刻みミツバ、干しエビ、戻し干し椎茸、刻み葱共々、自家製ハバネロオイルにて和えれば、干し椎茸の戻し汁にてトムヤムクンの素を溶き投下、花椒散らせ、茹で玉子も添えれば、これにて「東南アジア風サラダ麺~帰国バージョンpt.4 飯蛸スペシャルⅡ」完成せり。
天地返しを以て一気に撹拌、豪快に食らえば、飯蛸を自家製ナンプラー島唐辛子漬けにて炒めし故、先の大蒜バージョンに比べ、味の方向性が明確化、然ればこそ飯蛸の美味さも一層堪能、もやしと人参を欠きしは惜しまれれど、これまた激烈に美味、愈々究極の逸品への道は開かれしか。
遂に素麺の備蓄も尽きれば、気分転換も兼ね寿がきや「名古屋名物 味噌煮込みうどん」を召喚、更には「納豆+黒酢もずく」も添え食らえば、日本の味を心底堪能、食い物にて癒され安堵させられるとは、正に斯様な心境かな。
今回の北米ツアーに於いて、毎度の如く安価なステーキ用アメリカ牛赤肉なんぞ購入しては、空しくも筋切りに精出し、何とか美味なるステーキを食らわんと務めるは不毛と気付き、そもそも肉を食らわんとするなら、美味極まりなき日本の焼肉こそ、私が望む代物たると知るや、然して美味くもなきアメリカ牛ステーキなんぞ食らわずとも、帰国するや焼肉屋へ直行せんと誓いし経緯あり。斯くして今回の北米ツアーに於いては、アメリカ牛赤肉ステーキなんぞ食らわず終い、いざ切望せし日本の焼肉を食わんと、私が御贔屓にさせて頂く某絶品焼肉屋へ出撃せり。
先ずは生ビール、卓上に置かれるニラのキムチは無料にして御替わり自由、これをアテにビールを呷らん。
然れば「上焼き生レバー(580円也) 」登場、忌まわしきこの御時世なれば、本来このアルミ皿共網に乗せ、炙りつつ頂く仕組みなれど、何せイラチ極まりなき私なれば、この激烈に美味なる代物、網に乗せる間さえも待てずしてぺろり平らげし有様、悪しからず。
「ハツ刺し(580円也)」これまた激烈に美味、唐辛子酢味噌にて頂くも、また絶品至極かな。
「厚切り塩タン(700円)」矢張り塩タンは厚切りたるべきにして、いやはやタンステーキの如き厚み、これをじっくり焼き食らえば、旨味が内部より噴出、もはや一発昇天級にして、絶品至極とは云わずもがな。
「ハラミ(380円也)」「上カルビ(680円也)」共に可成りの厚切りにして、肉そのものも絶品、いやはや焼肉の醍醐味堪能し尽くさん勢いか、上カルビは高級和牛ステーキの如き蕩け具合、ハラミこそ肉そのものの味わい堪能し得る代物なれば、牛肉たるべき味わい正に絶妙、噛み応え、蕩け具合、共に白眉にして、いやはや余りの美味さに一発昇天恍惚状態、多幸感に包まれれば、人生の歓びを正に謳歌せん。
「ツラミ(380円也)」「シンゾウ(380円也)」これまた共に安価にして、食感大いに堪能しつつも、肉の美味さも堪能し得し代物、果てしなく激烈に美味なり。
「コンナムル(280円也)」抜群の箸休めにして、これまた先述のニラのキムチと和えて食らえば美味至極、思わず御替わりせんとする程。
帰国後未だ3日経過せしのみなれど、既にレコードハンティング中毒の禁断症状発症、気付けば既にLP24枚、EP16枚、VHSビデオ3本購入せり。アメリカより発送せし4箱も、無事実家へ配達されにければ、合計400枚程のレコード、今夏に聞き捲らんと思うばかり。何せ来たる23日より、今度は単身渡英せねばならぬ身なればこそ。
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麺と苺と焼肉と
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