午前4時半、未だ空港行きトラム始発運行前なれば、投宿先たるAudrey宅よりタクシーにて赴かん。タクシーを待つ間、久々にU.F.O.と思しきに遭遇せり。久しく目撃し得ねば、一抹の懐かしさすら覚えん。
無事チェックインも果たせば、搭乗を待つばかり。
朝飯食さんと思えど、如何せん食欲を唆る代物皆無どころか、却って喪失促す見て呉なる代物ばかりと知れば、此処はエスプレッソとマンゴ味ネスティーを以て、御茶を濁さんとす。
フランスと云えば、男子トイレに便座非ざると知られれど、流石に空港のトイレには便座残されし次第。
Easy Jet午前6時20分発Paris CDG行き搭乗せり。搭乗に費やす時間を短縮すべく、所謂搭乗ゲートより機内へ導く「ボーディングブリッジ」用いず、一旦空港建造物の外へ出れば、機内前後のドアへ渡されしタラップを以て乗機せり。下の写真内左手前、使用せざりし「ボーディングブリッジ」伺えるものなり。
僅か1時間余の空の旅にて、Paris CDG空港到着。日本より飛来されし他のメンバーは一足先に到着せし筈なれば、昨年に引き続き今年もツアードライバー務めて頂くMorganが、先ず彼等を拾い、続けて私を拾い下さる段取りなり。
何やらMorgan達はいきなりの受難にて紆余曲折ありけれど、無事合流果たせば、本日の目的地たるAngers目指し爆走せり。
道すがら給油に立ち寄りしガソリンスタンドに隣接する売店にて「ル・マン24時間耐久レース」グッズが矢鱈に売られれば、成る程此処こそそのLe Mansたりしか。
本日の目的地にして、明日出演を予定するフェスティバル「Levitation」開催地たるAngersのホテルへチェックイン。いきなりの個室とは、いと贅沢かな。
Morganより女物衣料進呈されしミツコさんなれば、先ずは試着、何故かMorgan御本人も仲良く試着されし。
最早ツアーブログ恒例となりし人気コーナー「本日のミツコさん」今回もこれを以て幕開けん。
透け透けスカートも合わせられれば、いと妖し。
自室のテレビにて徒然なる儘に映画鑑賞せんとすれば、イスラム国の若き兵士が主役たる映画放映されれど、残念乍らフランス語解さぬ故、ストーリーが今一理解し得ず終い。
未だ朝飯も食らわぬ儘なれば、何か求めるべくNANI君と出撃、界隈を探索せんとす。ガソリンスタンドに売店とカフェとマクドが併設されれば、メガサイズ・エスプレッソ所望、
フランスのぼったくり極まりなきバケットサンドなんぞ「死んでも買わん」と決意するものなれば、苦渋の選択にて果たしていつ以来ならんマクドへ突入、ビッグマックなんぞ購入せし。
マクド通の間にては「ビッグマックはパティとバンズのバランスが悪い」所以に「真ん中のバンズを抜いて食らう」が定石と伺えど、真ん中のバンズには、例のドレッシングの如き施されれば、一番上のバンズを廃棄、真ん中のバンズをパティ諸共ひっくり返せば、これにてバンズ2枚に挟まれる形態と化せり。然れどそもそも「パンは器」たるを旨とするパン嫌いな私なれば、いざ食するに際し、底面のバンズも廃棄せり。久々に食せしビッグマックの不味さは案の定不変にして、せめて晩飯はマトモな代物食すべしと、此処に意を決せし次第。
NANI君の部屋にて、赤ワインを以て「壮行会」に興ぜり。四国辺境の地より関空まで8時間も要されし東君は、他の誰よりも長き旅路たれば、概ね移動疲れにて爆睡せられしか、斯くして4名を以て乾杯せり。
因みにこの男、自称「Wolf(ウルフ)」なる天下御免の御調子者、今回のツアーに際し、AMT史上初なるバンドへの非貢献罪適用を以て、既に「マイナス5万ポイント」よりのスタートと相成りしも自業自得、何せ「1ポイント=€10,00」なれば、マイナス5千万余円也にして、果たして彼はいつこのマイナスポイントを返上清算し得るや。清算どころか上積み加算される可能性も秘められれば、嘗ての米テレビ番組「600万ドルの男」宜しく「マイナス5万ポイントの男」と呼ばれる始末なり。
晩飯を求め、NANI君とミツコさん共々、ホテル隣のレストランへ赴きし。昨夜はフォアグラと鴨ステーキ堪能せし私なれど、今宵は「タルタルステーキ」堪能せんとす。パルメザンチーズ等も練り込まれしこの地方のスタイルなる一品、フライドポテトの付け合わせはチーズ入りマヨネーズなるも、如何にもフランスなればこそか。赤ワイン片手に「タルタルステーキ」大いに堪能満喫せり。是を以て忌まわしきビッグマックの不味さも、目出度く相殺果たせり。
我等日本人なれば、先ずは写真撮影、
仲睦まじき御両人なれば、互いの姿も撮影せんとす。
心も腹も満たされるや、自室にて転寝すれど、目覚めるや付けっ放したるテレビにて「ツインピークス シーズン3」最終回と思しきが絶賛放映中なり。全話日本語吹き替え完了後、一気に全話鑑賞せんと目論む私なれば、未だ新シリーズ全く以て鑑賞に至らぬ次第なれど、求めざるともFacebook等にてあれこれ情報漏れ入るは回避不可にして、些か情報知るものなれば、フランス語吹き替えなれば理解不可にして、然れば此の儘最終回を徒然なる儘に鑑賞なんぞとの選択肢に、思わず心動かされれど、否、存分に愉しまんとすればこそ、此処まで我慢せし経緯あれば、此処は後ろ髪引かれるどころか鷲掴みにされ乍らも、決死の覚悟にて他のチャンネルへ移動せんとす。
然れば奇しくもお色気チャンネルへ漂着、
然れど何やら見覚えあるシーンへ至るや、
チャンネルを越えキラーボブ登場せり。
斯くしてAngersの夜は更け行きし。
明日は「Levitation」出演にて、今回の欧州ツアー幕開けんとするものなり。一番最後の出番なれど、此処は敢えて「Anti-Chill Out」を掲げ、怒涛のアッパー地獄へ誘わん決意なり。
NANI君ブログも並走されれば、是非に御併読頂きたし。