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Channel: 大ぼら一代番外地
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「Rock In Opposition」Carmaux

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午前6時起床。昨夜は微熱&全身リンパ痛に苛まされ、即寝成仏と思われれど、苦悶せられれば幾度も目覚めては、昨夕より一滴の水も口にせぬ儘ライヴすら行いし故、喉の渇き半端ならねど、此処こそ辛抱の為所、男たるものの根性を試される場面と思えば、況して昨春の北米ツアー最終週に見舞われし極度の脱水症状、それに起因せし全身の機能障害発症、危うく一命を落とす寸前たりしに比べればこんなもん屁ぇ、とは云え、ブラックロッジへ閉じ込められしが如く、為す術すらあらざる意味不明な悪夢連発に、残されし体力すら大いに消耗せられし。

 

 

当初予定せし鴨鍋どころか、折角キッチン完備のホテルに投宿すれど、朝飯拵え得ぬどころか、未だ何も食し得ぬ有様、然れど水の一滴も口にし得ぬ程の峠は越せしと確信すれば、例のフランス製スーパー下痢止め「smecta」処方すべく、我が愛しの電気ケトル召喚、その処女戦は単なる湯沸かしなる電気ケトル本来の使命を以て全うせんと湯を沸かし、いざ「smecta」溶けば口内へ流し込みし。果たしてこれが1分以内に、超高速急降下にて未だ温かき儘体外へ排出されねば、効能を期待し得る次第。斯くして無事処方叶えば、昨夜のケータリングより失敬せし蜂蜜をひと舐め、これを以て回復へ向け幾らか栄養摂取せん。

 

いざAlbi界隈Carmauxへ向け出発、苦悶せられ乍らとは云え、流石に昨夜充分過ぎな睡眠確保すれば、移動の車内にて、AMT宗家新譜に追加収録せんとするボーナストラックの録音作業に勤しまんとす。

 

本日の会場「ROCK IN OPPOSITION(以降 R.I.O.)」開催中なるMaison de la Musique到着。因みに本日の道すがら、給油休憩の際、不覚にもデジカメ落下させれば、亦しても致命的一撃と相成り即死御臨終、斯くして今後の写真は、前時代的旧型iPod Touch内臓カメラを以て撮影せざるを得ず、画質大いに悪しきは回避不可の旨、重々御承知頂きたし。

 

 

機材搬入こそ済ませれど、サウンドチェックは午後10時半なれば、未だ4時間も余す故、先ずはディナーなんぞ食さんと食堂へ赴くや、昨夜ヘッドライナー務められし「Faust」御一行、今宵演奏される「GONG」御一行と再会、更には本日午後に演奏されし「る*しろう」の御一同とも凡そ十数年ぶりならん再会果たせり。先述の通りデジカメ御臨終を以て、ついぞ写真撮影億劫にて忘れれば、御歴々との記念撮影なんぞも為さぬ儘、正にブロガー失格と知れど、悪しからず。

 

このR.I.O.の料理一切担当されるは、先日ソロライヴ行いし「La Javanaise」オーナーLudoと彼の店のスタッフ達にして、数日ぶりの再会を祝えば、彼の料理を食するに充分な程、既に体調も回復せし次第。斯くしてビュッフェより「骨付肉煮込み+豆のトマト煮+ローストビーフ、サラダ」等、食せり。

 

 

AMT宗家ヤングお兄さんチームも、ビュッフェなんぞ格好の機会とばかり、此処はガッツリ食されし。NANI君も無事回復されにければ安堵。

 

 

物販ブースN設営されし我々AMTの「SHOPZONE」勿論「Acid Mothers Cat」も並べば、

 

 

仏BamBalam RecordsよりLP復刻されしライヴ盤「Astro Infinity Discothèque」2枚組LPも、CD共々並べられし。

 

 

旧友Audrey、Saul君、Fannyちゃんも顔出して下されば、

 

 

東君と旧交を温め中之圖。

 

 

「GONG」ライヴ観戦せり。今は亡きアレン翁やジリ嫗も在籍されし最後の来日ツアー時のメンバーは、Fabio、Dave、Ianの3名にして、先日光宙☆魔呼斗のLondon公演の際に初対面せしKavus、而してOrlandの後釜ドラマーChebの5名に由る新生「GONG」、スペースウィスパーも宇宙音もあらざれば、ファンタジーな雰囲気漂う突飛なコスチュームもあらざりて、何かと寂しき限りなれど、是も亦、幾度もアレン翁不在にても存続継承されし「GONG」なればこそ、一切問題あらざらん。

 

 

「GONG」終演すれば、そのステージに入れ替わり我々がセッティング、而してサウンドチェック行いし。

R.I.O.2日目たる今宵は、僭越乍ら我々がヘッドライナー務めさせて頂けば、今宵は75分のセットを披露せり。南仏なればオクシタン・トラッドのカヴァーにしてAMT宗家クラシックとも称される「La Novia」より幕開け、アレン翁在籍当時より久しく演奏されぬ「GONG」の代表曲「Flying Tea Pot」カヴァーへ、更には「Disco Pink Lady Lemonade」より是亦「GONG」の代表曲にして今宵も演奏されし「Master Builder」のカヴァーなる「OM Riff From The Melting Paraiso U.F.O.」而して「Pink Lady Lemonade Coda」へと続く一大組曲、〆は御馴染み「Naniquue Another Dimension ~ Cometary Orbital Drive」にて大アッパー状態へ誘えば、大盛況大団円にて幕。

 

投宿先たるホテルへチェックインせしは、既に午前3時半過ぎなれど、私とNANI君は、昨夜のリベンジ果たすべく、今回の電気ケトルクッキング第1弾「鴨鍋」に興じんとす。斯くして鴨肉召喚、

 

 

大層立派な鴨肉が2枚あれば、各1枚ずつ堪能せん。先ずは下拵えすべく、調理鋏を以て鴨皮を剥がし、手頃な厚さに切り分けん。

 

 

鴨皮を剥がせし1人前の鴨肉なり。

 

 

ツアークッキングに於ける3種の神器のひとつ調理鋏を以て、食べ易き厚さに切り分けし。

 

 

 

他の具材も用意すれば、レタスの如くも白菜の如き代物、正式名称存じ上げねば、今後の便宜上「レタ菜」と呼称させて頂かんも切り分け、豆腐をNANI君と折半すれば半丁ずつ、NANI君より葱と舞茸の如き茸を御裾分け頂けば、後はポン酢や粉末出汁等も並べ、昨日スーパーにて購入せし日本酒1合も召喚せり。

 

 

電気ケトルの蒸気が、火災感知アラームを刺激せぬよう、バスルームの扉を開け放し、その横たる入口付近に鍋会場たるテーブル設営、そのテーブルの形状やら、傍に控えるカラーボックス然とせし棚等もあれば、到底南仏のホテルには思えぬどころか、まるで貧乏大学生のアパートなんぞ想起させる絵面かな。

 

 

扨、愈々今回の欧州ツアーに於ける電気ケトルクッキング第1弾「鴨鍋」に興じんとすれば、沸かせし湯に、粉末出汁投下、更には具材たる鴨肉、レタ菜等ぶち込み、今一度加熱し沸騰を待てば、スイッチオフになりしを以て、完成とせり。これも昨年の反省の下、蓋を開け放し加熱沸騰続ければ、突如濁流の如く吹き零れ、若しくは立ち籠めし蒸気にて火災感知アラーム作動せし経緯あれば、今回は成る可く加熱時間を短縮せんとの工夫に起因する次第。

 

 

電気ケトルの口が、当初の希望より狭目なれば、案の定中の具材を取り出すに際し、些か往生せられし。然りとていざポン酢湛えしプラ容器に、鴨肉始め具材引き上げ食せば、これは激烈に美味なるかな。

 

 

各々の電気ケトルを以て、心行くまで存分に満喫せんとすれば、況して昨夜の大禍事より奇跡のV字回復果たせし我々「夜更かし族」2人、美食を前に睡魔襲来なんぞ異次元の出来事たらん、此処は悲願たりし「鴨鍋」に集中せり。

因みに省スペース且つ、2台同時起動はブレーカー飛ばす危険性も孕めば、電源に当たる台座は1台のみを以て、自ずから替わりべんたんに加熱し得るシステムなり。

 

 

1度目は最初に鴨肉投入、その後に野菜類ぶち込めど、2度目は先に野菜類投下、それを絨毯代わり宜しくその上に鴨肉を投下、斯くして加熱すれば、鴨肉への火の入り具合絶妙至極、一層激美味と相成りし。

 

 

ポン酢+piripiri+大蒜ペースト+粉末出汁溶き合わせしに、煮汁を混ぜれば是亦絶品至極にして、既に午前6時を回れど、至福の時たる「鴨鍋大会」は未だ終わらぬ有様。

 

 

あれ程ありし1人前鴨肉も、日本酒呷りつつ、思わずぺろり平らげんとする勢いなれど、明日この残り汁と即席麺を以て拵えんとする「鴨ラーメン」の楽しみの為、何とか4切のみ残せし。

果たして世界中の何処のバンドが、ライヴ後にホテルの自室にて、況してや自前の電気ケトル駆使して「鴨鍋」なんぞに興じんや。いきなり「鴨鍋」なんぞと、禁断の美食に手を出せば、果たして残る40日以上の旅程に於いて、如何なる必殺電気ケトルクッキングを繰り出さん。

而して改めて実感せしは「健康万歳!」

 

 

斯くしてAlbiの夜は更け行きし。

 

NANI君ブログも並走更新中なれば、是非に御拝読頂きたし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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