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Channel: 大ぼら一代番外地
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Brussels

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遥か日本に於いては、愈々「劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!」封切られ、リク君、ガイ君、ジャグジャグの3名に由るインタビューなんぞ拝見すれば、所謂「新世代ウルトラマン・シリーズ」諸作に於いて秀逸の出来たりし「ウルトラマンオーブ」の後番組たればこそ、否が応にも見劣りするは当然たりし、況してや再び対象を低年齢へと舵取り直されし「ウルトラマンジード」、その二番煎じっぽさと展開の稚拙さに、今回の劇場版作品は、応援させて頂く山本千尋が出演せしを差し引けど、果たして映画館まで出向く価値あるや否や、微妙な気分たれども、矢張りガイ君&ジャグジャグの黄金コンビ登場、その強烈なキャラぶりなればこそ「オーブ度」高からんと推察されれば、劇場へ出向く決意固め、更には山本千尋の舞台挨拶&ハイタッチ付き上映もあらんと知れば、当然の如くそちらの前売券を無事確保せり。

 

 

午前5時起床。朝飯食らわんと備蓄食材招集掛け、葱、マッシュルーム、スモークソーセージ、シュニッツェル、ナシゴレンの素、カレーソース等を眺むるや、

 

 

「ポコポコ」にてマッシュルームと葱を茹で、

 

 

そこへ米、カニかま、ナシゴレンの素、昆布つゆを投下、其の儘炊き上げんとすれば、シュニッツェルを炊飯熱を以て温めるべく、ダメ元にて蓋の上へON! 然れば電子レンジにて加熱せし際の如く、パックが膨張せし様なり。

 

 

そもそもナシゴレンはマレーシアやインドネシア於ける焼飯の類いなれど、調理器具の都合上炊き込むしか術あらざれば、インプロクッキング「マレーシア風炊き込みごはん」炊き上がるや、

 

 

温められしシュニッツェルに大根おろしをON! 而して「おろしカツマレージア風炊き込み丼+即席蜆汁」なる、全く以て国籍不明な食い合わせと相成れど、なかなかどうして美味なるかな。予てより思案模索中たる「スパイシー和食」なる創作料理のアイデアあれば、是も亦その足掛かりと相成らん。

 

 

昼飯食らわんとすれば、先の「マレーシア風炊き込みごはん」残党に盛り合わせるべく、カレーソースを温め、

 

 

シュニッツェル残党も先の要領にて温めれば、傍らにマッシュルームと葱を用意、

 

 

カレーソースのレトルト摘出せし熱湯にて、葱とマッシュルームを湯煎、これをカレーソースと和えるや、全て盛り合わせ、インプロクッキング「マレーシア風カツカレー+即席蜆汁」食せり。炊き込みごはんはマレーシア風、カレーは所謂インド風、シュニッツェルには昆布つゆ施せば和風、是亦大東亜共栄料理の類いたらん。

 

 

Louk邸には、造形作家たる彼独自のセンス反映されし数々の展示陳列物あれば、大いに興味深くして、暇あればそれらをぶらり見て回るも日課となれど、廊下に並ぶこの一連の作品、果たして創作の真意こそ存ぜねど、何やらにやりとさせられるばかりなり。

 

 

 

 

 

 

 

今宵はベルギーはBrusselsにて、今回のデュオツアー千秋楽迎えんとすれば、Geoffの愛車にていざ出動せん。Loek邸に隣接する空家、能く能く見れば壁にドラム缶が装着されし次第、果たして何故かと思い巡らせば、此処は巨大貨物船港も要するビーチ傍にして、そもそも海抜ゼロメートル地帯なるオランダなれば、いつ何が起こり国土が水没するやも知れぬ故、水没せし際には、この家屋に装着されしドラム缶群が浮きとなり、速やかに水上生活へと転向し得る仕掛けならんや。

 

 

道すがら立ち寄りしガソリンスタンド内売店にて「kroket」販売中なれど、1個€2.50也とは、大して美味くもないくせになかなか云うやないけ。中部圏を中心に展開するスーパーバローの惣菜コーナーには、1個18円也なる「おいしいコロッケ」なるがあれど(一説によると値上げされ、今は1個22円也なりけり)矢張り美食と金に対する日本人の努力の凄さとは、所詮短絡的狩猟民族たりし西洋人なんぞとは、大いに一線を画すると知れ。

 

 

今宵の会場Les Ateliers Clausへ到着せり。嘗て「Uneven Eleven」にて演奏せし以来の再訪なれど、その間に現在の場所へ移転されにけり。

 

 

壁画、いとをかし。

 

 

サウンドチェック中のGeoff之圖。

 

 

ケータリングにサンドウィッチ御用意下されば、今回のツアーに於いて唯一たるフランス語圏所以バケットサンドにして、フランスにては御馴染みなる悍ましき程にカチカチ超剛硬バケットサンドと異なり、何ともバケット柔らかにして美味。

 

 

今宵は会場階上のゲストルームに投宿予定なれば、

 

 

サウンドチェック終えしGeoffはラジオのインタビューに答えられれど、如何せん話し始めるや、永久ん弾尽きぬ弾倉自動装填マシンガンの如く、決して止まらぬ彼なれば、結局2時間半も話し続けられにけり。この超長尺インタビューを聞き直し編集される御苦労推して知るべし。

 

 

Geoffがインタビュー答える傍らにて、徐ろに晩飯の調理開始せんとする私なれば、タイ製即席麺2袋、葱、マッシュルーム、白菜、オイルサーディン缶、紅生姜、鰹節、粉末焼そばソース召喚、

 

 

フライパンにて湯を沸かし即席麺投下、

 

 

茹で上がりし麺を笊にて湯切りするや、そのフライパンに油を敷き、マッシュルーム、葱、白菜、オイルサーディンを炒め合わせ、いざ麺を投下、解れるや粉末焼そばソース施し、更に炒め続ければ、

 

 

仕上げに紅生姜と鰹節投下を以て「焼そば」完成、矢張り「焼そば」なるもの真っ当に炒めれば大いに美味なり。

 

 

開場すれば大層な賑わいにして、土曜の夜なれば当然か。

 

 

今宵先鋒務められし「Paul Destieu」は、2階別会場にてインスタレーション的パフォーマンス展開されにければ、完全に見逃せし次第にて、悪しからず。

 

次鋒務めしは我々にして、約1時間のセットを披露せり。過度の音量制限もあらざれば、千秋楽大いに楽しみ得し。中盤マイク片手に歌い踊るGeoffの弾けぶりは、今回のツアーに於いては今宵のみたれば然もありなん。

全く以て「自由奔放」巷の所謂「インプロバイザー」と称される方々の演奏とは、大抵何かしらの「ネタ」「得意技」の順列組み合わせ的な仕組みを基本に演奏構築されるものなれど、Geoffに限れば然にあらず、何せ嘗て彼のメイン楽器たるサックスやフルートに、結局一度も触れる事あらざる儘に終演せし経緯もあればこそ。

斯くして今回のデュオ欧州ツアーも、是にて無事全日程終了せり。そもそもは昨夜の「Sound Of Silence Festival」に招聘されしが今回のデュオツアーへと至る経緯なれば、結局全6公演と珍しく短期ツアーにて御気楽かと思われれど、2日間のオフにすれどレコーディング作業にてフル稼働すれば、奇しくもライヴよりレコーディングにて大いに疲弊せられしツアーの印象たりしか。

ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。

 

 

今宵トリ務めて下さりしは、6人の若き美女に由るポリフォニーグループ「La.Drache」にして、女性なればこそのプリミティヴかつシャーマニックなパフォーマンス披露されし。

 

 

ホール内は朝の通勤ラッシュの車内の如き混雑ぶりにして、気分悪くなれば階上の投宿場所へ避難、ベッドに伏臥しつつ「ウルトラマンガイア」鑑賞せり。

 

 

ライヴセット全て終了すれど、此処は欧州、況して週末なればDJイベントへと豹変、懐かしき80sエレポップ炸裂する中、一層の大混雑ぶりに機材撤収も儘ならねば、全ては明朝へ繰り越さざるを得ずして、久々に再開せし元Univers ZeroのGuyさんと共に記念撮影せり。

 

 

他にも「Aksak Maboul」のVincent Kenis氏とVéronique Vincent女史も御越し頂けば歓談させて頂けど、写真撮影なんぞ完全に忘却すれば、悪しからず。因みに旧友にして最近人気上昇中なる注目のフレンチプログレバンド「aquqserge」との交流もあられれば、最近Toulouseより此処Brusselsへ転居されしAudreyよりのメッセージも伝え下さりし。

 

会場内が80sエレポップナイトにて大層な賑わいぶりなるを尻目に、投宿先たる階上へ戻るや、夜食食らわんと御馴染み「青の器」に詰められしタイ製即席麺召喚、

 

 

「Spicy Thai Flavor」なる即席麺に白菜をトッピングに加え、いざ食らいつつも「ウルトラマンガイア」鑑賞に耽る次第。

 

 

就寝環境条件があれこれややこしきGeoffなれど、こちとら無粋の極みたる夜更かし野郎にして、到底相部屋無理と悟れば、私は隣接するスタッフ用キッチン&食堂へ移動、こちらにて気儘に夜更かしさせて頂かん。

 

斯くしてBrusselsの夜は更け行きし。


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