人生万事塞翁が馬の耳に念仏、徒然なるまま蠢めく闇も、知らぬが仏の帰り道。
毛足長き絨毯の床にて快眠に耽れば、午前7時起床。朝飯拵えんと「赤の器」に、常温保存可なる生うどんと白菜ぶち込み、粉末昆布出汁投下、此処へ水を注し電子レンジにて加熱調理、
刻み葱ととろろ昆布施すや、
これにて簡単電子レンジクッキング「昆布うどん」完成、そもそも極薄味嗜好の私なれば、粉末昆布出汁ととろろ昆布の味わいにて充分なればこそ。
新調せし炊飯器の除幕式厳かに執り行えば、
「処女炊飯之儀」を務めるは、勿論我等が米奉行ウルフなり。
道中弁当拵えんとすれば、タジン鍋に玉葱、人参、スナップ豌豆、白菜、冷凍保存せしコーンビーフ残党を仕込み、水少々注し「永谷園 松茸の味お吸い物」投下、
いざ蓋を閉じ、8分間加熱調理すれば、
「コーンビーフと野菜の松茸風味タジン蒸し」完成、
これを「赤の器」に盛り付けしごはんにON! 斯くして「コーンビーフと野菜の松茸風味タジン丼」弁当完成せり。
ウイスキーボンボンならぬ「日本酒チョコ」発見、果たして日本酒の風味とチョコレートとは、酒蒸し饅頭ならぬ酒蒸しチョコレートなんぞ想像すれば、当たらずとも遠からじか。
毛足長き絨毯の床が心地良ければ、ストレッチ中のNANI君之圖。
界隈にてゴミ箱を漁る輩おられれば、概ねホームレスの類いならん、
否、あれは他ならぬウルフに相違なし、
然れば例の巨大ウルフドリームキャッチャーのケース拵えんと、段ボール漁りし次第なれど、出来上がりし専用ケースが正にゴミの如し。
投宿させて頂きしCharlesは、既に愛娘さんと共に発たれし後なれば、奥様と共に記念撮影させて頂きし。
いざMinneapolis目指し出発せり。今回のバンは、ベンチシート席の足元が微妙に狭ければ、十八番たる「寛ぎフォーメーション」叶わぬ仕様にして、然れば各々快適に過ごすべく創意工夫される中、NANI君はリュックを抱き枕代わりにされれば快眠し得にけり。
電気供給路と並走とは思惑通り。
立ち寄りしガソリンスタンドにてホームメイドドーナツ「Casey's Donuts」コーナーあれば、此処は「ツイン・ピークス」気分にも後押しされ、久々にアメリカンコーヒーとドーナツなんぞヤッてみんとす。当時よりのツイン・ピーカー仲間たる東君も亦同じ想いなりけりて、此処は共に「警官の夢」堪能せん。
私はドーナツ4個所望、
アメリカンコーヒーと共に、4個一気食い果たせば、東君より「あんた、蜜蜂の生まれ変わりかい?」この決めセリフ頂戴せり。
特にこのジェリー&クリームドーナツが秀逸たりし。何せ甘党でもある私なれば、日本に於ける忌まわしき風潮「甘さ控え目」こそ糞食らえ!甘いもん食いたいんやったら甘いもん食え云うねん!「甘さ抑え目」なんぞ食うといて「これ、甘さ控え目で美味しいね!」なんぞとヌカしくさり乍ら、それで以て甘味好きとは片腹痛いわ!然れば欧米に於ける激烈甘味こそ、海外ツアーに於ける私の秘かな愉しみのひとつと知れ。
奇しくも「Yoo Doo Right」御一行と、同じガソリンスタンドにて給油休憩と相成るや、Justinにドーナツが美味たりしと情報提供、然れば満面の笑顔にてドーナツ抱え来られし次第。エンジョイ!
引き続き電気供給路。
車窓より湖が凍結せしを眺むるや、此処まで幸運にも天候に恵まれ、先週ならば吹雪たりしSalt Lake CityやLincoln等も快晴たれど、これより愈々耐寒ゾーンへ突入せん。
立ち寄りしガソリンスタンドのトイレへ訪れんとすれば、先に用を足せしJustin曰く「洗面台は小便器にあらず」はて、何のこっちゃと思いつつトイレへ入るや、その言葉に納得至極、洗面台の形状が、欧米にて時折見掛ける或る種の小便器に酷似すればこそ、果たしてうっかり間違われる御仁も少なくなからん。
スタンド内売店にて、遂にカセットコンロ用カセットボンベ発見、然れどなかなかの高額ぶりなれば、取り敢えず3本のみ贖いし。
イーグル印パチンコ、これにて忌まわしき鳩共を殲滅皆殺しに処さん。
これにて忌まわしき鳩共を殲滅皆殺しに処さん。(NANI君のブログ記事より下の画像は無断借用転載させて頂きし次第、悪しからず。)
ウルフグッズ豊富にして、ウルフキャップやら、
ナイス過ぎな逸品ウルフショットグラスもあれど、亦してもビビリズム発動せしか、常々「先ずは身に付ける物が優先」と宣われし筈なれど、全く購入優先順位に該当せぬウルフコースターなんぞ地味な一品の購入に留まりし。
此処のガソリンスタンドのコンビニエンスストアは2階あらねば、仕方なく1階に巣喰う輩か。
此処にも電気の供給路。
「踊るエイリアン」メッセージ確と受け取りし。
レコード屋「Hymie's Vintage Records」突撃せり。
いつしか「Ruins」が、女性デュオと相成られしとは全く存ぜず、悪しからず。
トイレにもレコードやカセットがずらり並ぶ次第。レコード屋にトイレ完備とは、痒き処に手が届く何ともナイスなサービスかな。
カセットコーナーの上に、何故か「展覧会の絵」関連LPが展示されし。
紫陽花の残骸と思しき発見、然りとて今は4月にして、何故この季節たりしか。
果たして日本の紫陽花とは、斯くなる姿にて朽ち果てしか。
Minneapolisに到着するや、至る処に未だ雪が残る有様、気温も急降下すれば、正に真冬へ逆戻りせしが如し。
今宵の会場Turf Clubへ到着せり。
壁には、凡そこれまでに演奏されしバンドのサイン入りポスターがずらり並ぶ中、「少年ナイフ」発見せり。
晩飯を求め、界隈の「JJ's Fish & Chicken」訪れし。
道すがら耳の内部模型発見すれど、無駄に剛毛な耳毛はどないやねんな。
「Fried Catfish Fillet (small)」即ち「鯰フライ」所望、フライドポテトとトーストも添えられし豪快な一品なり。
例によりついつい道中弁当「コーンビーフと野菜の松茸風味タジン丼」の具材部分のみ概ね食せば。残党たるごはんにこの鯰フライをON! 添えられしチリソース施し「鯰フライ丼」として食せば美味なれど、おろしポン酢にて食せば一層美味たらんと思えば、明朝にでも是非に試みるべしと、此処は鯰フライ1枚食せしに留めし次第。
デジカメの設定し直さんとすれば、秘められし機能あれこれ発見、均か画面の縦横比率を変化させ得る機能もあり、試しに縦長設定にてNANI君撮影すれど、両手にて両耳覆われるポージングなれば、イマイチその効果計り知れぬ顛末と相成りし次第。御粗末様。
今宵先鋒務めて下さりしは、地元ハードサイケバンド「Black Satori」にして、御機嫌な王道ロックサウンドにワウギター炸裂せり。
次鋒は「Yoo Doo Right」にして、本日も大熱演。初日より未だ同じセットリストにて連日演奏繰り返される次第なれど、ギターが日々デカくなりつつある原因とは、実は我々の機材セッティング位置が、アンプ類をドラムセットよりも後方に配置する故、自身の音が聴こえ辛くなりし結果、アンプの音量が自ずから上がりしかとも思われ、万が一にも音楽的理由にあらざるとするならば、彼等には何とも迷惑千万な話なるかな。
今宵は90分のセットを披露せり。昨日見出せし新たな可能性を一層追求し、更なる深淵へ至るべく、カオス纏いて怒涛の疾走へと至れば、大いに盛況にて幕。
ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載せし次第、悪しからず。
今宵の投宿先は、民泊に於ける「キッチン、Wi-Fi、寝るに充分なスペース」なる3大条件を満たすと、今宵の某男性客ことJohnが提供下されど、いざ到着するや筆舌に尽くせぬカオス&ダーティーぶりにして、況してや猫2匹飼われればその汚さにトドメ刺す惨状、絶対に靴を脱げぬ、迂闊に腰掛けれぬ、正に危険度高き物件にして、嘗て飢えを凌ぎ乍らドサ回りせし頃には、時折信じ難きカオスな物件に投宿せし経緯もあれど、今や其れ等も笑い話と化せば、昨今は最低限の文化的レベルを死守し得し故、ついつい油断せしか。
何はともあれ先ずはキッチンを使用可能とすべく、NANI君と2人して大クリーンナップ作戦敢行、然りとてダイニングテーブルもあらざれば、作業に充分なスペースもあらざりて、仕方なくスーツケース広げし上に俎を設置せし有様。
道中弁当「コーンビーフと野菜の松茸風味タジン丼」具材部分概ね食せど、コーンビーフのみ食し切れねば、未だ残されるごはんと共に、刻みし野菜類と共に炒め合わせ焼飯とせり。仕上げに刻み韓国海苔を投下、
これを攪拌すれば塩代わりとさせて頂き、斯くして「コーンビーフ海苔焼飯」完成、夜食に食せり。
NANI君は、焼うどん拵えんとされれど、麺を召喚するや実はソフト麺たりし事実発覚、何とかベスト尽くさんと忌まわしきソフト麺と死闘中之圖。
ウルフ栓抜きを以てビール開栓せしウルフ、開栓に当たりひと吠えするは御約束と知れ。
斯くして惨状たりしキッチンを、僅か乍らにも快適空間へと化すべく勝手にリアレンジ、而して漸くビールにて乾杯するや、
家主John曰く「ブランデーのようなウイスキー」と宣われし酒を後御相伴に預かり、今一度乾杯。部屋は汚いがベリーナイスガイたるJohn、Thank you very much!
その酒とは、フランス産オレンジリキュール「グラン・マルニエ(Grand Marnier)」にして、何処がウイスキーやねんな。然りとて結局ボトル空にすれば、どうも御馳走様。
NANI君も力尽き轟沈、一旦は就寝せんとされしウルフなれど「とことん酔っ払わないと眠れません!」意味不明な宣言高らかに復帰、冷蔵庫よりビール取り出し次々空にせし挙句、ウルフ栓抜き取り出すや、
「ウルフの力、お借りしまーーーす!」
否、君自身が「ウルフ」やねんから「ウルフの力お借りします」はおかしいんちゃう?
シュポッ!
斯様なウルフたれど、遂に極限状態へ達されしか「もう寝ます…でも明日起きれないと思うので起こして下さい」斯くなるメッセージ残し、2階へと消え去りし。
その2階にこそ電気施されれば、その人智も及ばぬ危険さを露知らぬウルフ、果たして彼に朝は来るや否や。
斯くしてMinneapolisの夜は更け行き、最早朝を迎えんとせり。
NANI君のブログも絶賛並走更新中なれば、是非に御併読頂きたし。