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Channel: 大ぼら一代番外地
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徒然まるままに明日香の深山滞在記

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下界にてのライヴも終了すれば、速やかに明日香の深山へ立ち戻り、引き続き山寺のリニューアルに勤しまんとすれど、未だ時差ぼけ克服し得ぬ毎度乍らの慢性時差ぼけぶりにて、既に帰国以来2週間経過せんとすれど、ツアー疲労よりの快復芳しからずして、そもそも五十路なるも顧みず無謀にも過酷なツアー行えば自業自得とは、今更乍ら重々承知之介にて候。然れば此処は滋養強壮図るべく鰻蒲焼購入、ごはんにも実山椒施し山椒ごはんとすれば、これを以て「鰻重+ワカメの味噌汁」食せり。然りとて「鰻重」とは名ばかり、残念乍ら重なりおらねば、単に重箱に詰める事こそ旨とせり。悪しからず。

 

 

いざ明日香の深山へ帰還せんとすれば、昨今は矢鱈滅多羅に鹿と遭遇する次第、今宵も立派な角生やす雄鹿1頭を始め、雌鹿と思しき2頭、計3頭に遭遇、彼奴等目、今や猟師以外に然したる天敵おらねば、車のヘッドライト照射されれど、大抵は咄嗟に逃げ出す様子もあらざりて、然れば写真撮影なんぞせんと、こちらがごそごそ前時代的旧式iPod Touchを取り出さんとする間に、のんびり駆け始める皮肉さ、而して結局は撮影叶わぬが常なれど、今回はヘッドライト照射しつつも、いざ撮影すべく徐行にて近寄らんとするや、漸く駆け始めるどころか余裕綽々歩き始める様にして、何とか後ろ姿を撮影し得るや、

 

 

茂みの中へ突入、其の儘姿眩ますかと思いきや、頭を出しこちらの様子伺う大胆不敵さ、私が猟師ならば紛う事なく容易に仕留め得しと思えば、何とも舐められし有様か。

 

 

そもそもツアーにて留守にせし間、寺の境内に鹿の糞が散乱する様なれば、完全なる領地侵犯、夏なんぞ戸を全て開放する次第ならば、よもや不法侵入も時間の問題か。嘗て大型野犬が侵入せし経緯もあれど、元居候猫ロイドも、己れの宇宙船不時着せし夜、当山寺に図々しくも侵入せしを思い出せば、何とも懐かしきかな。因みに今やお隣さんに飼われ「たま」と改名せられしロイドは、既に猫年齢にては充分ババアと思われれど息災なれば、時折境内を散歩する姿を見掛けるものなり。

 

大阪アジトにはテレビの類い一切備えねど、山寺には今や前時代的遺物たるブラウン管テレビと、ビデオプロジェクター&100インチのスクリーン備えれば、先の北米ツアー中にMacBookの画面にて全話鑑賞果たせし「ツイン・ピークス The Return」を、折角なればスクリーンに投影し、大画面にて満喫せんとす。均か全18話一気見こそ無謀と知れど、何れにせよ長時間に及ぶ一大イベントと認識すれば、此処はアテの類いも充実図り、腰を据えて挑むべし。

 

 

「有頭海老の刺身」頭は味噌を閉じ込めての素揚げに処せば、是亦絶品至極かな。

 

 

八町1鼻贖えば、3枚おろしに処し、先ずは「八町刺身」

 

 

玉葱スライス添えての「八町の我流りゅうきゅう」

 

 

最近新たなレシピ開眼せし「鶏腿肉唐揚」

 

 

スーパーの惣菜コーナーにて衝動買いせし、季節外れな「牡蠣フライ」

 

 

定番「揚げ焼売」と、トムヤムペースト+マヨネーズ+酢にて和えし「タイ風サラダ」

 

 

「春菊胡麻和え」その他に「厚揚焼」なんぞと、全く以て支離滅裂なラインンップなれど、これならば味のベクトルにさえ飽きる事もあらざらんと思えばこそ。

 

 

「ツイン・ピークス」なればこそ、ブラックコーヒーとドーナツずらり揃え鑑賞せしとは、テレビシリーズをリアルタイムにて鑑賞せし当時の事なれば、未だ20代にして正に若気の至り。如何せんあの後より現在に至るまで、毎年渡米する生活へと変われば、今やアメリカの食生活への憧憬なんぞ疾うに失せ果て皆無、ドーナツとコーヒーなんぞにて長時間凌ぐなんぞ耐えられぬと知れ。そもそも劇中にて美味そうに啜られるブラックコーヒーさえ、アメリカなれば極薄とは当然至極、嘗てデヴィッド・リンチがプロデュースされしコーヒー豆を試せし経緯あれど、尋常ならぬ粗挽きぶりにて、仮令如何に素晴らしきコーヒー豆でさえ、あの粗挽きぶりならば、茶色の白湯にしかならぬとは当然、然れば劇中のコーヒーの味さえ推して知るべし。

 

結局明け方まで「ツイン・ピークス The Return」鑑賞せり。而して遅過ぎな朝飯は、インプロ・リサイクルクッキング「寿がきや 名古屋名物 味噌煮込みうどん 有頭海老貫通SP」食せり。干椎茸ぶち込み湯を沸かせば乾麺投下、麺のみ丼へ取り出せし後、鍋に残る汁に生玉子投下し、丁度良き塩梅まで玉子を加熱、いざ汁共々丼へ移すや、刻み葱投下、仕上げに昨夜の「有頭海老刺身」をぶち込みし一品、素揚げに処されし頭に秘められる海老味噌と、味噌煮込みうどんの邂逅、堪らぬ程に激美味たるかな。

 

 

「鱈子スパゲッティー&烏賊墨スパゲッティー」なる2色スパゲッティー拵え食せば、この2種はそもそも失敗する方が難しき程に簡単至極な料理にして、大いに美味なり。今や巷に於いてスパゲッティー等を、何を勘違いされしか「パスタ」なんぞと呼称する風潮あれど、そもそも「パスタ」とは広義にて小麦粉製品の総称にして、例えるなら「うどん」さえ「麺類」どころか「粉物」とさえ呼ばんとされる様、正に無知を晒す愚の骨頂と知れ、とは、未だ携帯電話の類いさえ一度たりとて所持せし経緯すら皆無なる、前時代的アナクロ人間の極みたる五十路オヤジの小言なり。然りとて御年輩の方々宜しく「スパゲッチ」までには至り得ぬ次第。

 

 

鶏腿肉を以て十八番「蒸し鶏」拵えんとタジン鍋召喚、鶏腿肉をアルミホイルに包み調理する「蒸し鶏」なれど、ふと思い付きにて、序でにその周囲に野菜類もぶち込めば一石二鳥、更に毎度出来上がりて鶏腿肉を切り分ける際、些か往生こかされれば、是亦ふと思い付きにて、予め鶏腿肉を切り分け包めば如何ならんと挑戦、然れば鶏腿肉はええ感じにて蒸し上がり、アルミホイル開けし際に流出せし肉汁が、蒸し上がりし野菜類に絡まり、是亦ええ感じに仕上がれば、そもそも何でこんな簡単な事、今まで思い付かへんかってんなと、己れのアホさを呪うばかり。因みに今回のレシピとは、プチトマトを鶏腿肉にて包みつつ、通称「アキさんハーブ」ことパレスチナ産ハーブミックス「Za'atar(ザータル)」をベースに、マジックソルト施し、月桂樹の葉を挿し、ヤマサ昆布つゆを隠し味に施せし次第、夢想するパレスチナより届けられし異国情緒漂う味わいなり。

 

 

付け合せには、御馴染みにして定番「タイ風サラダ」添えし次第。

 

 

山寺の大リニューアル敢中なれば、下山してはホームセンターへ通う毎日なり。昨秋にインターネット解約済みなる山寺は、そもそも他のネットワーク一切皆無にして、況んや今時携帯電話受信も容易ならぬ弩僻地なれば、その序でに麓のコンビニへ立ち寄り、無料Wi-Fiサービスにてネット接続果たし、1日1度たる30分間の定例通信も全うせんとす。

梅雨入り済みなれば、雨雲に包まれ、既に明日香の深山はその姿臨み得ぬ次第。

 

 

 

素人大工仕事に明け暮れれば、飯を拵えるも億劫にして、然れば備蓄食材より「ペヤング やきそば W激辛 HALF & HALF」召喚、

 

 

この巨大なる代物、中には通常の「ペヤング やきそば」2玉仕込まれれば、2食に分けて食らうべく、1玉を取り出し、その空きスペースにキャベツを押し込めば熱湯注入、

 

 

些か早めに湯切り施せば、添付される激辛ソース和えし傍ら、フライパンにて豚コマを炒め、そこへその麺をキャベツ共々投下、斯くして手早く炒め、湯にてふやかせしのみたる偽焼そばにあらぬ、実際に炒め工程を経る「焼そば」とすれば、具材増量せし分を以て追いソース、更には削り粉、紅生姜、青海苔も施し、激辛と謳われれど不十分なれば七味投下、トッピングに目玉焼さえ加え、然れば「ペヤング やきそば W激辛 HALF & HALFの1/2 リアル豚焼そばフュージョンアップSP」完成、手抜き料理の筈が結局随分手が掛かりし本末転倒なる顛末なれど「ひと手間を惜しまぬ」事こそが、料理に於ける信念なればこそ。

 

 

久しく価格高騰続きし茗荷なれど、漸く安価と相成れば、その茗荷堪能すべく八町刺身に刻みし茗荷、大葉、葱を施せし「八町丼SP」拵え、斯くして「八町丼SP+和布蕪納豆+大根の味噌汁」食せり。

 

 

最近新たなレシピに開眼せし「鶏腿肉唐揚」なれど、その食感とは、サクッとせし衣の中より肉汁溢れる柔らかな鶏腿肉が現れるや、衣を口内に残し乍らも鶏腿肉は溶けてなくなるが如しとは、私が御贔屓にさせて頂く大分の名店「庄八」にて賞味叶う、案内せし外国人が異口同音に「世界最強のフライドチキン」と大絶賛される一品「鳥天」を想起、然ればこのレシピを基に、一層の事「鳥天」に挑戦せんとす。斯くして「鳥天+コールスロー+高野豆腐の炊いたん山椒風味+大根の味噌汁+ごはん」食せり。初挑戦たりし「鳥天」は、流石に「庄八」の域にまでは至り得ねど、衣サクッと中は蕩ける様にして、成功と呼ぶには充分たりしか。

 

 

「鳥天」残党を添えんとすれば、先達ての「ペヤング やきそば W激辛 HALF & HALF」残り半分も召喚、キャベツ等のトッピングも加え、再びフライパン調理まで至りし挙句、序でに目玉焼も添え、斯くして「ペヤング やきそば W激辛 HALF & HALFの1/2 リアル親子焼そばフュージョンアップSP+コールスロー」食せり。

 

 

タジン鍋にて野菜類を蒸し上げ、

 

 

これを別に拵えしブラックカレーのルーと合わせ、更には納豆と茹で玉子もON! 冷蔵庫の奥より発掘されし「河端家特製辣韮」も添えれば、これにて「納豆野菜ブラックカレー」完成、奥行きのある味わいが大いに美味。

 

 

「鯖西京焼+和布蕪納豆+高野豆腐の炊いたん山椒風味+スナップ豌豆+味付海苔+玉子とワカメの味噌汁+ごはん」食せり。

 

 

所謂カレー焼飯こと「ドライカレー」拵えれば、最近の定番「タイ風サラダ」添え食せり。個人的にドライカレーに必須たるは、細かく刻み入れしジャガイモのホクホク感と、隠し味のみならず仕上げにも投下せしウスターソーが醸し出すソーシーな味わいなり。

 

 

「天婦羅(ワカサギ+三度豆+椎茸+海苔+牛蒡と人参とジャガイモと生姜の掻き揚げ)+葱素揚げ+おろし素麺」食せり。天婦羅には一切味施さねど、素揚げ葱に藻塩施せば、これを薬味として一緒に食らう次第。「おろし素麺」は大根おろしをその汁共々に素麺ぶち込み、ヤマサ昆布つゆを差し、刻み大葉とおろし生姜添えし代物、大いに美味なり。

 

 

山寺の大規模リニューアルも終盤戦へ差し掛かれば、大阪アジトに置き去りにされる機材群を一旦撤収すべく、大阪アジトへ深夜のうちに緊急帰還。エレベーターにて幾度もの往復強いられればこそ、午前3時とは大いに好都合、然れば日の出を前に、明日香の深山への帰路に就きし。

 

 

大阪アジトまでの弾丸強行軍も無事果たせば、日の出直後には、田植えシーズン迎えし明日香村へ至り、

 

 

斯くして鶯の囀り姦しき程なる山寺へ帰還せり。

 

 

昨日の掻き揚げ残党を召喚、斯くして「寿がきや 名古屋名物 味噌煮込みうどん」にぶち込み、これを以て朝飯とするや、再び山寺リニューアル戦線へ復帰せん。

 

 

久しく雨天続きたれど、漸く清々しき程の大快晴なれば、山寺に備える寝具全て干さんとす。

 

 

飯を拵える暇も惜しまんとすればこそ、再び「ペヤング やきそば W激辛 HALF & HALF」召喚、

 

 

亦してもその半分のみを熱湯処理、然れど今回はキャベツは麺と共に詰めず、豚肉等と共に炒め合わせ、而して麺も投下、結局「ひと手間を惜しまぬ」とばかり再びフライパンにての調理へ至れば、本末転倒たる顛末再び。

 

 

斯くして「ペヤング やきそば W激辛 HALF & HALFの1/2 リアル豚焼そばフュージョンアップSP」食せり。

 

 

「ペヤング やきそば W激辛 HALF & HALF」残り半分召喚、目玉焼に加え、スーパーの惣菜コーナーにて求めしコロッケも添えれど、今回こそ調理に費やす時間惜しめば、本来の調理方法にて「ペヤング やきそば W激辛 HALF & HALF1/2+コロッケ+コールスロー」食せり。

 

 

惣菜コーナーにて稲荷寿司+鯖巻寿司盛り合わせなんぞも贖えば、是亦調理時間惜しむべく手抜きの極み「ワカサギ天婦羅+コロッケ+コールスロー+高野豆腐の炊いたん山椒風味+稲荷寿司+鯖巻寿司」食せり。味のベクトルの無秩序ぶり、我乍ら思わず苦笑せられし。

 

 

スタジオ及び物置のリニューアルも概ね完了、物置より天寿全うされしA-Dat4機発掘、然りとて現役にて稼動可能なるも4機所持すれば、この引退組は感謝を込めつつも廃棄処分とせん。

 

 

下段の1機は、私が最初に贖いしA-Datの記念すべき1号機にして、その苛酷な使用ぶりは、動作ボタンの印字が一部完全に消失せられしよりも伺え得るか。

 

 

明日に広島遠征控えれば、濃霧にて霞む夜の山道を下り、

 

 

実家のガレージに愛車を預け、大阪アジトへの帰り掛けの駄賃にて、我等が桃源郷「ムジカジャポニカ」へ、先達て仕込みし山椒の類いを進呈に伺いし。然ればその山椒を以て、いきなりアテ拵えて下されば大いに美味。今年も山椒を無事奉納叶えば安堵せり。

 


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