今回のAMT宗家欧州ツアー、41日間にて41連発のライヴも無事終えれば、愈々帰国の途に就かんとすれど、ふと思い返せば、出発せしはあの台風24号襲来せし最中、新幹線も午前11時を以て運転見合わせと発表されれば、乗車率200％越えたりし「のぞみ」を諦め、急遽「ひかり」にて上京、こちらも京都にて乗車率200％の超満員に達し、名古屋にては多くの待つ客を積み残す有様たれば、始発駅たりし新大阪にて乗車せしに感謝しつつ、フライト出発8時間前なれど成田に到着、果たして超大型台風襲来にフライトの有無大いに懸念されれど、2時間近く前倒しにて出発時刻変更を以て無事渡欧叶いしが、今回のツアー初日たりしも、今は昔に感ずる次第。ツアー中は1日の時間の流れが、日本に於ける通常生活の数倍の密度たれば長く感ぜられ、然れば6週間前なんぞ1年前にさえ感ぜられる有様と知れ。
午前7時半出発とMorganより下知されれば、寝坊絶対厳禁にして、此処は「仮面ライダーエグゼイド」鑑賞に耽り朝を向かえんとする徹夜作戦遂行せんとすれど、不覚にも幾度か転寝繰り返し、その都度同じシーン辺りまで巻き戻し再生、結果同じシーンを4度も鑑賞する羽目と相成りし。
御陰様にて午前6時半、同室のNANI君を起こし、朝飯食らうべく超重量級荷物携え食堂へ。渡欧初日と同じ出で立ち「Mr. ホワイトボード」Tシャツにて、夜遊び三昧たりし放蕩ツアー生活にも終止符打たれ、是より愛しき家族の待つ日本へ帰るべく「良き夫・良き父」たらんとす。然れば胸のホワイトボードに、その心情是非に記して頂きたし。
最後の朝飯は「イングリッシュ・フルブレックファースト」玉子の調理法を尋ねられれば「Sunny side up（目玉焼）」と即答するや、私より先に到着し注文済ませしウルフとジョンソンより「あっ、そうか『Sunny side up』だ！」なんぞと感心されれば、御両名は「Sunny side up」なる英単語思い出せず「Turn over（ひっくり返る）」と注文されにけり。
予定通りLondon Heathrow空港へ向け出発せり。渋滞を考慮し随分早き出発たれど、思いの外渋滞もあらねば概ね快走。
Morgan最後の給油休憩之圖。この首に巻かれしは、そもそもMorgaが嘗て何処ぞにて入手されし某飛行機会社の客室ブランケットにして、曰く「多くの思い出が詰まっている」代物なれど、ツアー序盤に、車内に何気に置かれしを東君が発見し、寛ぎフォーメーション発動時にNANI君が使用すべく手渡され、昨夜ツアー終了と同時に、会場楽屋のゴミ箱へ廃棄されしをMorganが発見、而して実はMorganの大切なブランケットたりしが発覚するや、NANI君は御詫びの気持ちも込め昨夜の内に洗濯、斯くして再びMorganの首へ無事回帰されし経緯あり。
渋滞にも巻き込まれねば、未だ出発4時間前なれど無事Heathrow空港に到着せり。Morganとは是にて御別れ、惜別の抱擁交わし、最後に記念撮影せり。
彼は是より再びドーバー海峡を渡り、ベルギーはBrusselsにてバンと機材一式を返却、その後フライトにてスペインはValenciaへの帰路に就かれる段取りなり。「Muchas gracias, Morgan! Te amamos! ¡Hasta luego! Adiós!!!」
いざチェックインカウンターへ赴けば一番乗り、10分程の待機にてチェックイン開始されるや、受託手荷物の重量問題も難なくクリア、無事チェックイン果たせば、
いざ搭乗ゲートへ。帰国便搭乗控えれば、漸くツアー終了を実感せり。
Londonの衛兵意匠されるボールペン購入されしウルフ、未だ「ベレー帽の被り方が解らない」なんぞと、Londonの衛兵真似れば、期せずしてタージマ・ハルの申し子「田島春男」君登場せり。
カタール航空午後2時15分発Doha行きに無事搭乗果たせり。離陸後に配膳されし機内食は「チキンタッカ」即ちチキンカレー所望、添えられし唐辛子が思いの外刺激的、機内食としては上出来至極、然れど付け合わせは悍ましくもクスクスなれば即廃棄せり。
空の旅の御愉しみたるハリウッド娯楽大作鑑賞に耽んとすれば、先ずはペイトン・リード監督作品「アントマン＆ワスプ（原題：Ant-Man & the Wasp）」を鑑賞せり。本作は御存知「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズ第20作目にして、同シリーズ第12作目たりし「アントマン」続編たる同名ヒーロー主演作第2弾、而して続く第13作目「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の後日談として本作は幕開ける次第。2代目アントマンことスコット・ラングは、初代アントマンたりしハンク・ピム博士と、その娘にして2代目ワスプたるホープと共に、嘗て限界までミクロ化し量子世界へ消え去りし、そのピム博士の妻にしてホープの母たる初代ワスプことジャネットを、量子トンネルを以て現実世界へ救出せんとすれど、その量子トンネルを奪取し、失われつつある己れの生命と肉体を修復せんとするゴーストことエイヴァ、同じく量子トンネルを狙う武器ディーラーのソニー、アベンジャーズの内乱にてキャプテン・アメリカに加担せし結果、ソコヴィア協定にて2年間の自宅軟禁を強いられる2代目アントマンことスコット・ラングを監視するウーFBI捜査官、嘗てのスコットの泥棒仲間にして現在は警備会社社長たるルイス等が巻き起こす大騒動絵巻なり。そもそもアントマンはコミカルなヒーローなれば、一連のアベンジャーズ関連作に一貫するシリアス路線とは一線を画し、何処かほのぼのせし雰囲気漂う、正にアメリカ的娯楽作品として堪能せり。「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズとして前作に当たる第19作目「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の後日談的描写も垣間見られれど、未見なれば残念乍ら理解叶わじ。
2本目は、ローソン・マーシャル・サーバー監督作品「スカイスクレイパー（原題：Skyscraper）」鑑賞せり。ロック様ことドウェイン・ジョンソン主演アクション映画にして、片足義足なる元FBI人質救出チーム隊長にして、現在は香港の超高層ビル「ザ・パール」セキュリティー主任を務め、家族共々その超高層ビルに居住、然れどテロリストが彼のタブレットを奪い顔認証登録をクリア、テロリスト達はビル火災を起こし、彼が犯人との嫌疑掛けられる中、火災のビル内に閉じ込められし家族を救出せんとすれば、強いてはテロリスト達との戦いへ至る次第。流石は21世紀のハリウッド映画なれば、CG満載にて素晴らしき映像を展開されしか。然りとて世の評通り「高層ビルを舞台せしアクションスリラー映画『タワーリング・インフェルノ』『ダイハード』2作に及ばざりし」とは、充分に納得すれど、個人的見解としては、俳優として以前にロック様本人より滲み出るスーパーマンぶりが、アクションスリラーに不可欠なスリリングさを感じさせねばこそか。
深夜0時過ぎ、Doha空港に到着せり。往路にて目撃せし例の電気スタンドと熊と思しきが融合合体果たせし謎の巨大キャラクター再び、当時のブログ記事には「有機物と無機物の合体にて想起せらるるは、矢張り永井豪的世界に他ならじ」と綴れども、今や「仮面ライダービルド」知れば「熊！電気スタンド！ベストマッチ！机の上のイヨマンテ！クマスタンド！」なんぞとベストマッチ遊びさえ堪能し得らん。
此処Dohaにて成田行きへトランジット、然ればカタール航空午前1時15分発成田行きに無事搭乗せり。
離陸後に配膳されし機内食、和食選べば今度は「チキンカレー」にして均かのカレー続きなり。
機内にて、今度はクリストファー・マッカリー監督作品「ミッション:インポッシブル/フォールアウト（原題：Mission: Impossible - Fallout）」鑑賞せり。御存知トム・クルーズ主演「ミッション:インポッシブル」シリーズ第6作目なり。毎度乍らの大活劇にして大団円ハッピーエンド、正にハリウッド娯楽大作の典型なれば、その旨重々承知之介にて大いに堪能せり。
続けてブラッド・ペイトン監督作品「ランペイジ 巨獣大乱闘（原題：Rampage）」にして、本日2本目なるロック様ことドウェイン・ジョンソン主演作なり。ロック様演ずる元特殊部隊員にして霊長類学者デイビスは、親友たるゴリラのジョージが突如巨大化、実はエナジン社が宇宙ステーションにて行いし実験に於ける事故が発端たれば、その遺伝子サンプルに感染せし鰐や狼も巨大化、紆余曲折を経て、遂には「等身大スーパー人間ロック様&巨大ゴリラのジョージ vs 極悪巨獣タッグ 巨大鰐リジー＆巨大狼ラルフ」なる驚天動地のストリートファイト・タッグマッチ開催されば、脇腹に拳銃被弾せし儘に、巨獣共と互角に渡り合うロック様の不滅ぶりこそ、流石はロック様と感無量たりしかな。
最後にジョン・マクティアナン監督作品「ダイハード（原題：Die Hard）」鑑賞、御存知ブルース・ウィルスの大出世作にして、現在シリーズ5作品ある中の第1作目、先述せし「高層ビルを舞台にせしアクションスリラー映画」の秀作にして、圧倒的強さを誇る荒唐無稽なヒーローならぬ、悪運尽きぬ不運な男が、単身多勢の敵に立ち向かう点こそが、公開当時たる1988年には新しくして、後のアクション映画に大きな影響を与える結果となりし。矢張りアクション映画の名作なれば痛快至極かな。
成田到着予定が午後5時55分と遅ければ、国内線乗り継ぎを選択せし東君、ウルフ、ジョンソンの3名は、翌日便にて乗り継ぐ段取りなれど、成田エクスプレス〜新幹線にて本日中の帰阪を目指す私とNANI君は、新大阪への終電が、午後7時46分発成田エクスプレスと承知すれば、どうにも気が焦るばかり。予定より10分早き午後5時45分に成田空港へ到着するや、一目散にて帰国手続き済ませ、いち早く受託手荷物受け取るべくダッシュ、然れど急ぐ時に限り手荷物出て来ぬとは世の常、NANI君のスーツケースがなかなか現れねど、何とか無事受け取り果たせば、到着ロビーにて記念撮影、今回はトラブル無しにてクリアされしジョンソンは、丁度喫煙に赴かれれば写り込まざりし次第、悪しからず。来週半ばよりのAMT宗家アジアツアーにての再会を誓い、是にて散開せり。
斯くして私とNANI君は、丁度10分後に発車予定なる午後6時50分発成田エクスプレスに乗車せんとすれば、新大阪までの新幹線切符も併せて購入、いざこれより帰阪せん。
成田エクスプレス車内は無料Wi-Fiにてネット接続可能なれば、携帯電話の類い一切所持せぬ私もネット接続、千秋楽のブログ記事も無事投稿果たし、帝都滞在組の3人ともメッセンジャーにて遣り取りすれば、ツアー中は最後の最後までスーパーへ通いしジョンソン曰く、宿泊先ホテルに門限あれば、均かのスーパーへ赴き惣菜購入にて打ち上げんなんぞ宣われ、皆より「帰国してもスーパー！」と爆笑誘う次第。
東京駅到着も目前に控えし刹那、人身事故の影響にて停車、其の儘結局30分以上の遅延を以て東京駅到着せり。当初予定せし1時間後に発車される成田エクスプレスに乗車すれば、均かの東京駅にて最終新大阪行き新幹線に乗り継ぎ叶わず、最悪のシナリオたる帝都宿泊なんぞと相成りしかと思えば、1時間早き列車に無事乗車叶いし我々の強運は、台風24号直撃にも関わらずツアー出発叶いし初日以来、未だ潰えじと実感して止まず。
東京駅にて東海道新幹線に無事乗り継ぎ果たせば、是を以て間違いなく本日中に帰阪帰宅叶うと確信、斯くしてNANI君と缶ビールにて乾杯せり。
午後11時15分、新大阪駅に無事到着。扨、改札を抜けんとするや新幹線特急券と成田空港ー新大阪間の乗車券共に見当たらず、散々探せど発見叶わず、唯一残されし成田空港ー東京間の成田エクスプレス特急券を提示しつつ事情説明、切符紛失の場合、再度料金払わねばならぬと覚悟すれど、重量級スーツケース携え、ここまでの30時間費やせし長旅疲れの怪しき五十路男に、料金再支払いなんぞ告げるや、ややこしき事態勃発も懸念されしか、御親切に「本来なら支払い願う処ですが、今後気を付けて頂くと云う事で…」と御目溢し頂けば有り難き限り、終わり良ければ全て良し、況してや今回は出発に際しても台風襲来の件りあれば尚更かな。
斯くして大阪アジトへ漂着帰還。何はともあれ打ち上げるべく、日本酒と大好物たる馳走あれこれを以て、深夜の晩酌に興じさせて頂きし。
是にて今回のAMT宗家欧州行脚道中譚も脱稿果たす次第。
NANI君のブログも絶賛並走更新中なれば、是非に御併読頂きたし。
ジョンソンのツアー日記も、徒然なる儘にFacebookへ投稿されれば、是亦御併読頂きたし。
ウルフも写真あれこれInstagramへ投稿されれば、御覧頂くも宜しからん。