(前回までのあらすじ)
嘗て3度も渡印目論見乍ら断念せざるを得じ私なれど、インドの山奥にて開催される「ZIRO Festival of Music」へAMT宗家率い出演すべく、いざ日本を出発、無事インドの土を踏み得るや、未曾有の豪雨にて通行止め寸前なる悪路を経て、片道3日間を要すると云われし長き道程を走破、斯くして秘境にての「ZIRO Festival of Music」無事出演果たせば、帰国すべく再び3日間を要する帰路に就けば、悪路を走破しGuwahati行き夜行列車に乗車せり。
寝台車内のクーラー効き過ぎにて凍える思いすれば、午前1時起床。乗車前に購入せし菓子パン食らわんとすれば、粗悪なパサパサぶりにて「下の下ですね。」
器用にも缶ビール握られ乍ら爆睡されるNANI君之圖。
定刻通り午前4時半頃、Guwahati駅に到着せり。
プラットホームにて、眠り乍ら乗車待ちされる御仁夥しく、
駅舎の外に出んとすれば此処に来て遂に豪雨。
奇しくもダイバ・ダッタ発見せり。ヤマトタケシは何処か。
こちらが「お師匠」こと、インドの山奥に住む150歳の聖者ダイバ・ダッタ、
そのダイバ・ダッタの弟子として苦行重ねし末、愛の戦士レインボーマンへと変身し得る究極奥義を継承せしは、日本人青年ヤマトタケシなり。
豪雨の中、我等が添乗員さんこと「ウルフツアー」内田さん、タクシー手配するべく尽力下さりし。
往路に於いては渋滞せしとは云え、優に1時間以上要せし道程、早朝なればこそか、僅かばかりの時間にて空港へ到着せり。
然れど早過ぎれば未だチェックイン叶わず、朝飯なんぞ食らわんとされれば、そもそも辛味に滅法弱き東君、本場インドカレー三昧な日々の前に憤死続きたれば、漸くカレー以外の代物食され、何はともあれ御満悦なり。
皆様各々朝飯食らわれれど、Vanessaちゃんへの未練にて心既にあらずなウルフ、完全な放心状態なり。
私はカプチーノ所望、久々たる真面なコーヒー、五臓六腑に沁み渡るかな。
成る程、Guwahatiはサイと象のイメージなり。
缶コーヒー所望、日本のコーヒー牛乳と概ね同じ味わいなり。
東君がステレオイヤホン購入されれど、ピンプラグ部分眺むるや、ラインが3本とは是如何に。インドなればこそ両耳のみならずサードイヤー分も含められし、スペシャル仕様か。
Vanessaちゃんへの未練にて心既にあらずなウルフ、愈々以て心此処にあらざりて、今や完全な廃人状態と化せり。
片や最後の1行まで書き上げしブログ記事が、不可抗力にて突如消失せし悲劇に見舞われしNANI君、やり処なき怒りに打ち震えるも当然、アメブロの原稿随時保存機能完備、是非にも願うばかりなり。
Vanessaちゃんへの未練にて心既にあらず廃人状態と化せしウルフ、気付けば爆睡、
搭乗開始されれど未だ爆睡中なれば、偶には思い知るべしと、此の儘起こさず放置決定せり。
午前9時5分発アジア航空New Delhi行きに搭乗せり。
機内誌に日清カップヌードルのCMあれば、アヴェンジャーズとのコラボレーションされる次第。
アッサム地方紹介記事なんぞ拝読すれば、郷土料理紹介にて、ライスの上にブートジョロキア丸ごと1個をON! されし様に、思わず苦笑せられし。
客室乗務員の陣取りぶり、いとをかし。
機内食は勿論カレー、未だ続くカレー無間地獄なり。
前時代的旧型iPod Touchにて、往路にて途中まで鑑賞せし市川崑監督作品「犬神家の一族」続き鑑賞せり。
更には引き続き同監督に由る同作リメイク版も鑑賞せり。個人的には、どない見たかてオリジナル版に軍配上げんとす。
Vanessaちゃんへの未練にて心既にあらずなウルフ、New Delhiにて乗り継ぎ待ち合わせが10時間程あれば、街へ繰り出しインドを満喫せんと心躍るジョンソン、何とも好対照な2人なるかな。
New Delhi空港へ到着するや、トランジット案内伺えば「Kochi」なる地名発見、均か四国の高知にあらざるとは当然たれど、今回のインド遠征とこの後に控える欧州ツアーの間、距離的時間的問題にて、唯一自宅まで帰宅し得ぬ東君なれば、これがホンマに高知やったらどんだけええやろかと、何とも御気の毒様かな。
New Delhi空港の、受託手荷物受け取りコンベアは、凡そ世界最長かと思う程に、規格外の周回距離誇る次第。
然ればこそか、Priority Baggageに関せば、別の専用コンベアより手渡される厚遇ぶりかな。
いざNew Delhiの街へ繰り出さんとされるジョンソンとNANI君見送れば、
残る我々3名は、未だ10時間以上も余せどチェックんカウンターへ赴くべく、セキュリティー係員に指事されし儘に、インターナショナルトランジット通路へと進むや、国際線出発ホール入口にセキュリティーゲート構えられ、何と出発6時間前にならねば立入許可されぬと、均かの門前払い、然れば入口傍らに設営されるガラス張り待合室に滞在、若しくは空港外へ出るかの2択、流石にガラス張り小部屋に6時間以上も缶詰、況してインド国内空港のWi-Fi事情は、インド国内携帯番号あらざれば使用不可、ネットもなしにて6時間以上も待ち惚けとは苦痛ならんと、空港外へ出れど、インドの空港はチケットあらざれば入港さえ許されず、チケット所持すれど我々は早く着き過ぎにして、是より未だ4時間程経過せねば、入港さえ許されぬ有様、然れば此処は荷物預かり頂き、我々も市街地へ赴かんとす。奇しくもジョンソン&NANI君と空港外にて邂逅、然れば取り敢えず行動共にさせて頂かんとす。
地下鉄に乗車せんとすれば、流石はIT大国インド、駅員は全世界初たらんAI搭載ヒューマノイドにして、下手すればインド人より信用し得ると知れ。
地下鉄車内之圖。
絶大な信頼置ける「ジョンソンツアーズ」に参加せり。
「女性専用席」と指定されし席に、髭面なる警察官かガードマンの如きが、鼾かき乍ら占拠されしとは、男女格差社会なればこそか。
指名手配犯発見、通報せんとす。
「ジョンソンツアーズ」案内にて、いざNew Delhi駅前マーケットへ繰り出さんとす。
クーラーとWi-Fi求め、レストランへ突撃すれば、インドカレー厭われる東君、何やら不可思議な味わいなるピザ所望せられし。
ジョンソンは無難に「Momo」所望、
私は「マトンカレー」ルーのみ所望、どうにもカレーと硬めのライスとの組み合わせこそ元凶、そもそもカレーとライスの黄金比が4:1と宣う私なれば、ルーのみ食するなんぞ全く以て問題なし。
マーケットへ繰り出されしウルフ、正にステレオタイプ的「インドかぶれなアホ日本人」そのもの、若しくは某新興宗教団体の出家信者想起せられる出で立ちにて登場、背後にて給仕が苦笑せられるも当然かな。そもそも黄色上下にての尊師衣装、以前より探されしウルフなれば御満悦、
更には赤上下も購入、最早「夜狼戦隊 ウルフンジャー」編成さえも見据えられるか。
バックパック背負われるや、これぞステレオタイプ的「インドかぶれなアホ日本人」たる「ジブン・サガシ」君なるかな。
路傍にて仏陀ヘッド山積み叩き売られれば、有り難味も皆無たらん。
タブラやサーランギ演奏される像なんぞも売られれば、御土産なんぞ物色、果たして本来なんぼぐらいが相場か存ぜねど、それなりに値切らせて頂きし。
インド各地へのターミナル駅たるNew Delhi駅前眺望之圖。
地下鉄駅へ帰還すれば、こちらは人通り少なくして、何とも対照的なるかな。
出発6時間以内たる午後5時犯頃、New Delhi空港へ帰還せり。漸く入港許され、早速チェックインせんと思えば「delayed」表示、本来は午後10時40分発たれど、11時35分発へ変更、チェックインカウンターも閉じられし儘にして、亦しても待機。果たして今回の帰路、どんだけ待機させられてんねんな。然れば更に午後11時55分発へ変更重ねられ、せめて此の儘キャンセルにならぬ事切に祈りつつ、チェックインカウンターが開く時を待つばかり。
遂にチェックイン開始さるや、無事チェックインも果たせり。
出国手続き、セキュリティーゲート通過、搭乗ゲートへ向かわんとするや、巨大仏陀ヘッド発見せり。
然りとて未だ何せ時間余せば、NANI君と連れ立ちフードコートへ出撃せり。そもそも100%ビーフが売りなるマクドなれど、流石に牛肉メニューあらざれば、肉は全てチキンにして「Maharaja Mac Meal」なんぞと独自色濃厚なり。
NANI君とビールにて乾杯、このビールが法外な高額なれど、此処までの長旅への慰労と、この先に控える旅路の無事を祈り乾杯せり。
既にインド料理には辟易せられれば、タイ料理屋にて「カオソーイ」「チェンドゥチキン」所望、此処まで本場インドカレーの味に辟易せられ、更にはその脂っぽさ諄さ誇る実は重量級ぶりに、我が消化器系悲鳴上げる様たれば、何はともあれ味のベクトルが異なる事に感動、個人的には矢張りタイ料理の方が好みなり。更にはチェンドゥ即ち四川省省都たる成都の鶏料理たる「チェンドゥチキン」H、辛味こそあらざれど花椒芳しき代物、是亦味のベクトル別方向にて美味なり。
残るインドルピー銷却せんとする東君、然りとて仮令僅かたれど辛味を苦手とされれば、此処インドは全く以て食不毛の地、然れば何と1杯1500円也と高額ぶり誇るジャックダニエルのショット堪能中。
片やインド大好きカレー大好きなジョンソン、而してステレオタイプ的「俄かインドかぶれなアホ日本人」たる「ジブン・サガシ」君の御両名は、勿論最後のカレー堪能されし次第。
コーヒー求めんとすれば、ショウケース内に「ボンベイスタイル サンドウィッチ」たる代物発見、果たして何を以て「ボンベイスタイル」なるか。
カプチーノ啜り搭乗待ち、変更されし出発時刻午後11時55分迫れど、未だ搭乗への動きあらざり、一抹の不安さえ過るばかり。
インドの山奥Ziroの投宿先高級ゲストハウスへ、約束せし午前7時にタクシー到着せず、いきなり不安にせられしこの帰路の始まりより、既に2晩目を迎えれば、目指す日本は、いと遠く感ずるばかり。
ハブ空港なればこそ24時間賑わうNew Delhi空港の夜は更け行きし。
NANI君のブログも絶賛並走更新中なれば、是非に御併読頂きたし。
ジョンソンのツアー日記も、徒然なる儘にInstagramへ投稿されれば、こちらも是非御併読頂きたし。
(つづく)



























































