午前6時起床、時差ぼけこそ克服すれど、就寝中に幾度にも渡り足元に気配を感ずれば、金縛りに遭うは、意味不明な悪夢連続5本立てにて上映されるは、いやはやあれは果たして悪霊の類いなんぞの仕業か、圴か海外にて超常怪奇現象に遭遇せしは幾度目ならんや。然れど嘗て元小学校校舎を改造せしアート集団コミューンに投宿せし際、就寝中に金縛りに遭うや、白人のガキ共が怒濤の勢いにて我が寝袋に侵入せし一件は、到底一生忘れ得ぬ恐怖体験にして、勿論そのガキ共とは、現実に存在せし者共にあらねば、いやはや超常怪奇心霊現象に国境無しと知れ。
昨夜友人との会食に出掛けしHeleneは、午前5時過ぎ帰宅なりければ、未だ就寝中にして、決して僅かな物音にてさえ起こさぬよう、忍びの如き動作を以て、中国式カップ麺「香辣牛肉面」を拵えん。
昨夜も食らいし一品なれど、高尚なる日本のカップ麺とは異次元なる、下品且つ刺激的味わいにして、大いに美味なり。
さてHeleneに御礼を述べ、またの再会を誓えば、いざスイスはGenevaへ向け出発せり。地下鉄を乗り継ぎGare de Lyon所謂リヨン駅にてTGV乗車、フランス国鉄(SNCF)が世界に誇る「世界最速超特急」なり。
午後2時過ぎにGeneva到着、駅前のホテルを御用意下さればチェックイン、昨夜もフランスの何処ぞにてライヴたりしJFは、午後5時過ぎ到着予定なりければ、暫しのんびりさせて頂かん。
空腹なれば、またしてもタイ製即席麺「グリーンカレーラーメン」食せり。ホテルには湯沸かしポットが常設される故、この「青の器」さえ携行すれば、如何なる場合にてもラーメン食し得る次第、熱湯のみにて出来上がる即席ラーメンに感謝、いやはや百福氏の偉業には尊敬の念あるのみ。
今やネット全盛にてテレビなんぞ忘却されつつあれど、珍しく観てみんと思えば、何と「コーラン専門チャンネル」に遭遇、日がな只管コーランが流され、メッカ巡礼の姿がミニマルに映し出されるのみ、或る意味感銘さえ受けるチャンネル・コンセプトなれば、折角巡り会いしも縁と、失礼ながらもBGVとさせて頂き、異国情緒堪能せり。
今宵の会場Cave12へ、JF共々赴けば、サウンドチェックも速やかに終了。斯くして晩飯は、先ず「サラダ」
更には「鶏のトマトソース煮込み」にして、些か薄味なれども大いに美味。
コーヒーと共に「Coing」なる洋梨の如きにて作られしリキュールを頂けば、不可思議なる味わいなれど、結局ついつい飲み倒さんとする始末。
大いに歓談中なるJFと、今宵サウンドエンジニアを務めて下さるマサキ君。
今宵は先鋒として、Londonより来られしCameronなるが、12弦ギターとシンセによる電子音楽を披露されし。
続けて私とJFのデュオ、今宵は随分メロウな演奏たりしか、斯様な夜もまた愉し。
終演後、バーカウンターにてパスティスを2杯程呷り、明朝はLondonへのフライトもあれば、いざフライト用パッキングに勤しまんと、ホテルへ帰還。「コーランチャンネル」にては、矢張り延々とコーランが流され続ければ、ギター解体、フライト用パッキングも完了、午前4時前に就寝せり。
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Makoto Kawabata et JF Pauros @ Cave12 Geneva
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