(中編からのつづき)
予め御断りさせて頂けば、写真殆どあらざりて、イメージ画像にて御茶濁させて頂く次第。悪しからず。
本日12月4日は、Frank Zappaの命日なり。結局一度も生演奏に接する機会あらざれど、何とも不可思議な体験として、Zappa逝去直後に、奇しくも私の夢枕に立たれれば、自宅にての晩餐へ招待下されど、こちとら大層緊張すれば、何やら珍妙な巨大肉料理をわざわざ取り分け下さるや、いきなり「これは手掴みでこうやって食べるんだ、よく見て。」ギターを弾く時と同じあの指使いにて見事な食し方御教示下されば、私もそれを見様見真似にて食せし夢なり。その夢を見し直後、訃報を新聞記事にて知ればこそ、未だにその記憶鮮明なる次第。因みにJerry Garciaが逝去されし前夜、彼より牛1頭を贈与されし夢を見し経緯もあり。
午前4時起床。愈々帰国便搭乗予定の朝を迎えれど、未だフライトチケット変更も確証あらねば、肝心の必要書類は果たして出入国管理局へ無事届けられしか、一旦疑念抱けば際限なく、最早何も信じられぬ猜疑心の権化の如し。何はともあれ今宵未明のフライトにて、帰国の途に就かんとするは変わりなく、此処が最後の正念場と腹括るものなり。
朝飯食らわんとすれば、東君よりトラベルマルチクッカーこと通称「ポコポコ」拝借、炊飯すれば、
今や所持する食材と云えば、きつねうどん用油揚げ2枚、玉子、玉葱1/4個、粉末うどんスープ1袋、黒七味1袋、而して置き土産たる焼肉のタレと微量の醤油程度か。フライパンにて粉末うどんスープ半袋を以て出汁を煮立て、玉葱1/8個分刻み投下、刻みし油揚げも投下、程良く煮立てば溶き玉子ぶち込み、いざごはんにON! 黒七味施せば、是にて「きつね丼」完成、いざ食らえば美味。矢張り葱や三つ葉、山椒なんぞ欲しけれど、斯様な状況なれば是にて充分至極なり。
東君のフライトチケットに関し、矢張りLuisは変更手数料未払いにして、何やら「値段が安くなるオプション」を選択せんとすれど、どうにもその内訳がはっきりせねば、当の東君の不安を煽るばかりにして、結局エアカナダのオフィスへ出向き、直接変更手続き完了させんとの作戦へ。斯くして東君とLuisは出動されれば、結局異なるルートの便へ変更、而して変更手数料は空港にて支払えば格安たるオプションを選択されし代わり、空港までLuisが同行せんとの顛末。然れどフライトインフォメーション等を一切確保し得ざりし東君は、矢張りどうにも未だ信用し得ぬ様なるも当然、況して公式サイトより自分の予約確認せんとすれど、何故か叶わねば、愈々以て猜疑心の権化と化すも無理なき話か。然れど当のLuisは、最早重責果たせしと楽観的にして、口癖たらん「OK, OK, OK, No worry!」然れば次なるミッションこと、移民局へ出向き我々の必要書類を取得して来て頂かん。
然れど移民局より帰還されれば曰く、必要書類は全て空港の出入国管理局へ届けられ、後は我々本人が、その現場にてペナルティー支払えば、無事出国し得る筈との事。結局我々が今現在実際に手にし得し代物は皆無、フライトチケットも必要書類も今以て未だ幻と同様、是亦何とも微妙な話に聞こえれば、愈々以て今宵出国し得る、何の確証もあらざる事実のみ実感するばかりかな。
何はともあれ為すべき事は全て為せし筈なれば、後はLuisを信じ、運を天に任せるのみ。
最早重責全うし気分的にも大いに開放されしLuisが「此処等で一番美味いセビーチェ」なりけるを買い求め下されば、皆して昼餐とせん。
確かに可成り美味な一品にして、無類のセビーチェ好きなLuis御勧めなるも納得せり。
他にも帆立やら、
蛸やらザリガニの如きやら、
而して主食たる芋と巨大玉蜀黍も添えられし。
私は今朝炊飯せしごはん残党召喚、此処にセビーチェ等全軍ON! 斯くして「セビーチェ丼」として食せば、大いに美味。
最早空港へ赴くまで為すべき事もあらざれば、疾うにフライト用パッキングも完了、只々のんびり過ごす午後なり。晩飯の食材ほぼ皆無たれど、最早出国し得るを信じ念ずれば、未練がましき食材補充なんぞも拒否、敢えて有り合わせにて何とか済まさんとは、最早験担ぎなるか。
扨、晩飯拵えんと思えば、昼のセビーチェに添えられし2種ソースも召喚、
蛸のセビーチェを洗浄し刻めば、
大蒜と玉葱を刻み炒め、洗浄済み蛸と今朝炊飯せしごはん残党投下、セビーチェに添えられし2種のソース、粉末うどんスープ、NANI君の置き土産たる納豆に添えられし辛子、兎に角調味料全投下、最後に溶き玉子投下、先ずは「蛸焼飯」拵えれば、セビーチェ残党少々頂戴しON! 更に目玉焼拵えON! リュックのポケットより奇しくも発掘せしポン酢小袋施せば、斯くして「セビーチェ焼飯DX」完成せり。いざ食らえば、斯くも半ばヤケ糞な調理ぶりたれど、意外にも大いに美味。是を以て今回の南米滞在最終自炊としたき処、是非にも今宵出国、而して帰国便搭乗叶う事、切に祈るばかりなり。
午後9時、未だ随分早けれど、私も東君もどうにも落ち着かねば、早々に出発せんとす。東君の変更料金をLuisが現金にて払う為、同行されれば、いざタクシーにて空港へ。斯くして午後9時40分、Lima空港へ到着せり。
私の搭乗便は、午前1時30分発ユナイテッド航空Houston行きなれど、奇しくも午後11時台にNew Ark行きの便控えれば、既にチェックインカウンター稼働中、然れば早々にチェックインすべく列に並ぶや、丁度プレミア・チェックインカウンターが空いておれば召喚されし。パスポート提示し行き先告げるや「貴方のフライトは明日6日ですけど…」「えっ!?」余りにも驚愕の一言は、思わず総白髪になるやとさえ危惧されしる程の破壊力たりしか。「Eチケット持っていますか?」Luis宅にてはプリントアウトする術あらざりて、徐ろにMacbook取り出し受信メール見せんとするや、均か均かの日付が6日とは是如何に。
Eチケットを Luisより送信頂きしは今夕なれば、搭乗時刻こそ確認すれど、均か日付まで確認せねば、全く以て亦してもフライト叶わぬか。是は紛う事なく亦しても絶望的展開迎えんとするか。
日付が明日なる事実は認めつつも、此処までの経緯概要簡単に説明、友人がチケット変更せし際、間違いし次第なれば、何とか今宵のフライトへ変更出来ぬか御伺い懇願、然ればLimaからHustonへの便が満席にしてキャンセル待ちになるとの事、是は愈々以て想定外なる絶体絶命の大ピンチなるかな。然りとて対応下さりし女性職員の方が、大層親切な方な上、幸運にもプレミアチェックインにて対応頂けば、後ろに控える客ほぼ皆無たりし故、あれこれ随分時間要せども、急かされずに済めば、何とかエコノミープラスへアップグレード図り座席確保、而して今宵のフライトへ変更可能と相成るや、正に女神の御告げの如し。
然れど変更手数料に$300,00支払わねばならず、然りとてクレジットカード払いのみとの事なれば、クレジットカード所持せぬ私は、Luisへ頼らんとすれど、此処Lima空港は、チェックインデスクのエリアへは、チケット持たぬ見送り客等は立入不可、然ればLuisが待機するその立入不可入口まで出向き、事の次第説明し、彼が唯一所持されるVisaデビッドカード拝借せんとするや、曰く「じゃあ今からクレジットカード持ってる友人へ電話してカードを持って来て貰うから…」アホか、そんなもん待ってられるかいな。況して市内から空港まで40分以上要する上、時間にルーズなペルー人、これ以上どないやって信じろ云うねんな。電話中の彼より、強引にVisaデビッドカード強奪するや、チェックインカウンターへ舞い戻り、そのLuisのVisaデビッドカードにて無事支払い済ませ得るや、何とか今宵のフライトへ変更叶いし。
私より約2時間後なる午前3時15分発の便に搭乗なる東君なれば、取り敢えず先ず私が出国審査へ挑み、その結果如何をメッセンジャーのスレッドにて東君とLuisへ通達せんとする段取り、然れば互いの旅の無事と日本にての再会を誓い、是にて暫しの別れなり。
扨、Luisが見送り下さるとの事にて、セキュリティーゲート手前まで付き添い下されば、何せ今回に南米ツアーは幕開けより波瀾万丈、均かの戦力外通知より始まり、Luis達ての要望にて最終地ペルーはLimaにて遅れ馳せ乍ら合流果たせど、全公演終了するや、今度は出国拒否食らう想定外の展開、正に二転三転四転五転六転七転八倒、果たして今回幾ら追加支出されしか、そもそも自業自得とは云え、些か気の毒にも感ずるLuisなれど、その彼より出国審査にて支払うべきペナルティーも託されれば、未だ最後の最後まで全く何も信用し得ぬ過酷な状況にして、愈々最後にして最大の関門たる出国審査へ突撃せん。Luisと最後に2ショット記念撮影、正に是が「最後」たるを切に願うばかり、罷り間違えてもこの後、再び彼の家に御世話になる事だけは回避せん。
セキュリティーゲートを恙無く通過すれば、出国審査は長蛇の列にして、漸く己れの順番巡れば、パスポート提出、片手にLuisより託されしペナルティー支払うべく札握りしめれど、扨、担当職員がコンピューターの画面見入るや、こちとら思わず緊張走れど、いきなりパスポートにスタンプ押され返却下さりし。「えっ?」思わず心の中にて声上げんとする程に驚愕、而して拍子抜けしつつも安堵、何はともあれ是にて、遂にペルーより無事出国叶いし。況して用意せしペナルティー支払いもあらざれば、これどういう事やねんな。
取り敢えず手近な椅子へ座り、早速東君とLuisへ結果報告。此の儘是非東君にも後に続いて頂きたし。彼のフライトは私の約2時間後なれば、チケット変更手数料の値段にて一悶着されにけりと伺いし時点にて、こちらの搭乗時刻と相成り、その後の経過判らねば、兎に角彼の無事出国と帰国の途に就かれる事を、切に切に祈るばかり。
夢にまで見し搭乗ゲートへ遂に到達せり。
斯くして午前1時30分ユナイテッド航空Huston行きに搭乗せり。今まで果たして何百回フライトせしか数え切れねど、是程までに無事搭乗果たせしに感無量なんぞ思い当たらず、矢張り帰国の途に就き得る事に、感謝して余りある次第。
機内食は「ビーフ」「チキン」2択より後者選択すれば、忌まわしきパスタ、況してや最も厭うショートパスタの類いにして、僅かばかりのチキンのみ食せば残りは廃棄させて頂きし。因みに「ビーフ」は、ペルー式牛肉入り野菜炒め「ロモ・サルタード」とピラフの如きにして、明らかに選択誤りしかな。不覚にも写真撮影忘れれば、イメージ写真にて御茶濁させて頂く次第、悪しからず。
空の旅の楽しみたるハリウッド娯楽大作鑑賞に興じんとすれば、イータン・コーエン監督作品「俺たちホームズ&ワトソン』(原題:Holmes & Watson)」鑑賞せり。御存知シャーロック・ホームズと助手ワトソン博士に由るサスペンスコメディ作品にして、各界より大酷評されし経緯あり。成る程、熱狂的ホームズファンことシャーロキアンには、到底許されざる作品たらんとは明白、然りとてコメディ作品としても是亦微妙か。大英帝国なればこそのブラックユーモアも、下衆な下ネタ混じりなればどうにも笑えぬ有様にして、せめて大林宣彦監督作品「金田一耕助の冒険」の如きなれば、パロディ作品として上出来たらんと思えども、そもそも本作はパロディでさえあらざらんと思えば、ほな何やねん。
続いて2本目に選択せし、実は未見たりし超有名作品たるスティーブン・スピルバーグ監督作品「レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(原題:Raiders of the Lost Ark)」鑑賞せり。1981年公開作品なれば、矢張り画面の色調や風合い、セットのレトロ感等、リアルタイム世代なればこその趣き深さに観入れば、ついぞストーリーを追う事さえ疎かになれど、いやはやアークが乱射せし光線の風合いなんぞ、最早涙モノにして、思わず「マニトゥ」後半さえ想起せられし。それにしても主演のハリソン・フォードとカレン・アレンが汗塗れ、埃塗れになられるや、彼等は紅毛碧眼毛唐なれば、実際には猛烈な体臭発せられんと、ついぞ全く以て無駄な想像せしも、海外ドサ廻り生活長ければ、己れの実体験に起因する次第。悪しからず。
午前7時、無事乗り継ぎ地たるHouston Geoge Bush国際空港へ到着せり。
入国審査も未だ人が疎らなればスムーズに通過、往路同様トランジットに際し受託手荷物の受け取り不要なれば、其の儘国際線乗り継ぎへ直行、搭乗ゲートへ向かわんとす。
何やら夥き数の提灯吊るされれば、アジア料理レストランにして、
その隣は回転寿司屋、
「美味」を縦書きにされるや「美口未」になってますがな。
更に隣接するは、アジア系キオスクにして、何と「GYOZA」まで扱われる次第。
而して壁には、夥き数の「動く招き猫」が全猫打ち揃い招かれれば、無駄に圧巻かな。
ステーキ屋も並べば、銅製排煙ダクトの厳つさ、いとをかし。
HustonなればNASA本拠地にして、此処Houston Geoge Bush国際空港は「大気圏外遊覧飛行便」も就航すれば、子供用宇宙服も販売される次第。
無料Wi-Fiにてネット接続、果たして東君は無事出国及び搭乗果たされしかとメッセンジャーのスレッド開けば、新規投稿皆無にして、Luisも同行されれば均かと思いつつも、如何せん今回の南米ツアーの何も信じ得ぬ凶運ぶり、どうにも不安煽られれば、当方無事Houston Geoge Bush空港到着すれど、東君は如何に?と投稿、
案の定何やら一悶着ありけれど、何はともあれ無事出国及び搭乗果たされしと知れば、一先ず安堵。然りとて東君本人の投稿やメール一切あらざれば、凡そその一悶着が出発時刻ギリギリまで及び、ネット接続どころか喫煙の暇さえあらざりしかとは、推して知るべし。後日、東君とLuisより伺えば、昼間にわざわざエアカナダのオフィスまで出向きチケット変更手続き行えど、オフィスにて伝えられし金額$210,00とは凡そ程遠き$1000,00も請求され、これには流石にLuisのチェックインカウンターへの立ち入りも許可、大揉めに揉めし末、結局エアカナダのチェックインカウンターに於けるコンピューターのミスが発覚、無事変更金額が確認され、正に駆け込み状態にて無事出国及び搭乗果たされにけり。いやはや正に最後の最後まで、全く気を許せざる危機連発、此処まで来れば最早何かの呪いか祟りかとさえ思われれど、何はともあれ無事帰路に就かれしと知るや、後は旅の無事を祈るのみ。
午前10時発ユナイテッド航空成田行きに搭乗果たせり。
機内食は「Noodles」「Teriyaki-chicken」2択なれば後者選択せり。然りとて所謂日本風BBQチキンこと米式テリヤキチキンは、残念乍らソースが焦げ付き焦げ臭き味わいにしてどうにも頂けぬ有様、此処は先のフライトに続き選択誤りしか。
空の旅の愉しみたるハリウッド娯楽大作鑑賞、先ず1本目に選択せしは、ジェームズ・グレイ監督作品「アド・アストラ(原題:Ad Astra)」なり。タイトルは「困難を乗り越え天空の高みへ」なるラテン語由来なりけりて、主演ブラッド・ピットが演ずる宇宙飛行士が、無限の宇宙空間へ消え果てられし伝説の宇宙飛行士たる父の消息を追い乍らも、人類滅亡を回避すべく与えられし重大ミッション完遂せんとする、スペーススリラーアクション超大作。宇宙空間に於ける孤独と静寂、人間関係の欠如が主題たらんと思われれば、この映像美と音響及びサウンドトラックは、それを見事に表出し余りあるか。予想外たりしブラッド・ピットの抑制されし微細な演技も妙、長期に及ぶ宇宙空間漂流にて、地球帰還されるや重力に耐えられぬ結末も亦妙、久々なるSF秀作たりしかな。
機内上映映画作品リストより、常々「アクション」選択する私なれど、最早日本語吹替作品は既観作品ばかりかと思われ、相当な旧作群まで辿るや、ふとトム・クルーズ主演「ミッション・インポッシブル」シリーズ第1作目は未見ならんと思えば、今更乍らブライアン・デ・パルマ監督作品「ミッション:インポッシブル(原題:Mission:Impossible)」鑑賞せん。云わずと知れし米大人気TV番組「スパイ大作戦(原題:Mission:Impossible)」映画化作品たれど、大幅なキャラクター設定の変更、そもそも心理戦的展開たりしオリジナルTV作品と異なり、結局派手なアクションこそ目玉と相成るや(続編重ねれば愈々以て顕著とは御存知の通り)逆にこの第1作目には、オリジナルTV作品へ決別せんと思えばこそ、オリジナルTV作品を敢えて踏襲されし部分も伺え、成る程これは一応あの「スパイ大作戦」たりしかと認識し得る残骸散りばめられし。公開当時の賛否両論、特にオリジナルTVシリーズ出演者達に由る不評ぶりも納得、然りとて次作以降は、完全に新シリーズとして生まれ変われば、愈々以て退屈極まりなき能天気アクション映画へと転落、未だこの第1作目こそ鑑賞に耐え得るか。
然れば上映リストにある「ミッション・インポッシブル」シリーズ残り2作品、シリーズ3作目たるJ・J・エイブラムス監督作品「ミッション:インポッシブル3(原題:Mission: Impossible III)」而してシリーズ6作目にして現時点に於ける最新作たるクリストファー・マッカリー監督作品「ミッション:インポッシブル/フォールアウト(原題:Mission: Impossible – Fallout)」も続けて鑑賞せり。両作品とも既に一度は鑑賞済み、毎度乍らの凡百にして退屈なる大活劇、正にハリウッド娯楽大作の典型なれば大団円ハッピーエンド、然れど時間潰しには上等か。
如何せん11時間余の長時間フライトなれば、未だもう1作品鑑賞し得るに十分な時間余せど、流石に食指伸ばすべき作品尽くされ、斯くなる上は永岡智佳監督作品「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」鑑賞せんとす。御存知人気TVアニメ劇場版第23弾なりけりて、そもそも原作漫画は一切未読、TV作品も未だテレビ所持せし地上波時代こそ時折観戦すれど、地デジ移行しテレビ受信不可となりし以降全く知らねば、いやはや既に劇場作品にせよ23作目とは恐るべき長寿ぶりに驚愕、然れば準レギュラー陣なんぞ一切存ぜず、亦「眠りの小五郎」オチもあらざりて、流石に内容も牛歩レベルなれど若干の進展感ぜられれど、そもそも全く以て稚拙なトリックばかりたれば、成る程劇場版なればこその大河アクション作品と化されしか。先述の通り「ミッション・インポッシブル」シリーズ連続観戦は「時間潰しには上等」たれど、本作は「時間を返せ」と訴えたくもなる有様、何故斯くも長寿シリーズたり得る人気誇られるか、全く以て理解不能。南無。舞台がシンガポールなれば、英語台詞の割合高くして、成る程日本在住外国人タレントや声優起用、然りとて所詮ガキ向けアニメ映画に斯様な拘り必要か、正に製作者側の自己満足的演出かと思われれど、主役コナンが扮する現地在住日本人アーサー・ヒライ(何気に肌が浅黒ければ失笑)のみ英語台詞が稀なるは、コナン役声優高山みなみの英語発音に問題あればこそか。いやはや何にせよ御粗末の極み。
到着前に配膳されし機内食は「オムレツ」選択、香草効き過ぎにて口に合わねば、空腹に任せ何とか食し得し。往路に於いての機内食は及第点差し上げ余りある上出来ぶりたれど、復路に於ける不味は、往年のユナイテッドを想起させるに充分、結局は日本の機内食工場の努力健闘ぶりこそ評価し得る顛末か。
予定時刻より20分遅れれど、午後4時前に成田空港へ無事到着、遂に帰国果たせば感慨一入感無量。
無料Wi-Fiにてネット接続すれば、東君より無事出国及び搭乗果たされしとのメッセージあり。
私は本来、此処成田空港より大阪伊丹空港へ乗り継ぎあれど、帰国便の到着遅れれば、降機時に機内アナウンスにて名前呼ばれ、至急ANAカウンターへ行かれたしとの事、御陰様にて受託手荷物もコンベアへ一番最初に登場、然りとて今宵「河端一+CARL STONE+ナカタニタツヤ」@下北沢APOLLO控えれば、伊丹行きはキャンセルの旨伝え、スーツケースを宅急便にて発送、ヘッドレスギターと機材詰めしキャリーケースのみ携え、いざ下北沢APOLLOへ直行せん。
因みに同日夜、無事帰国果たされし東君、翌朝の高知行きフライト振り替え諦め、帝都にて一泊後、陸路にて高知は宿毛目指されにけれど、均かの新幹線緊急停止の憂き目に遭われにけりて、正に「家に帰るまでが遠足」最後の最後まで波乱万丈。然れば帝都にて2公演控え、週明け月曜に帰阪せんとする私も、未だ全く気を抜く訳には行かぬと知れ。
然りとて今回の波乱万丈南米ツアーも一応は幕、ペルー出国騒動顛末記も是にて脱稿。長文御拝読多謝。
実は先に無事帰国果たされし「AMT宗家ヤングお兄さんチーム」も、その帰路はドタバタなりければ、詳しくは並走更新中なるNANI君のブログ、是非に御併読頂きたし。
(完)