湯舟にて転寝せし儘に、午前4時起床。
朝飯を求めホテル内レストランへ赴くや、流石は高級ビジネスホテルか、ビュッフェ形式にて和洋ずらり料理並べば圧巻、思わず卑しき食い気が頭を擡げ、取り敢えずはせめて一口分たれど概ね全種確保せんとす。然れば「スパゲッティーナポリタン+鶏唐揚+ミートボール+鯖塩焼+金平牛蒡+法蓮草おひたし+鹿尾菜煮+オニオンスライス+マカロニサラダ+温野菜サラダ+辛子蓮根+竹輪サラダ+湯豆腐+生玉子納豆+味付海苔+味噌汁+ごはん」食せり。熊本名物なる「辛子蓮根」「竹輪サラダ」も含まれれば、名物殲滅ミッションもクリアせり。
隣に座されしサラリーマンと思しきスーツ姿の中年男性、先ず「山盛りスパゲッティーナポリタン+鶏唐揚+ソーセージ+目玉焼+バターロール」なんぞと、洋風朝飯がっつりコース平らげられるや、続けて「和食惣菜あれこれ+生玉子+味噌汁+ごはん」今度は和食に興じられ、食い終えるや颯爽と立ち去られ、思わずその圧巻な食いっぷりに触発されれば、今一度「鯖塩焼+玉子焼+目玉焼+薩摩揚+辛子蓮根+金平牛蒡+焼茄子+ごはん」食せば、モーニング腹パン状態と化せり。
然れど今朝のビュッフェには、カレーあらざれば未だ救いにして、カレーあれば必ずや最後にカレー一杯食さんとするが常、最初に食らわぬは、口内がカレー味にて凌駕されるを回避せんとの思いに起因すれど、そもそもビュッフェに於いては、大抵卑しき食い気晒し、己れの限界近くまで食い漁る次第なれば、其処へ最後のカレーにて引導渡されるとは重々承知之介、然りとて懲りぬ饕餮ぶりなれば救い様なくして、今朝の如くカレーあらざる事こそが救いなり。(後程ジョンソンとNANI君に伺いし処、実はカレーもあれば、いやはや気付かざりし事にて九死に一生を得しと知れ。)
午前10時、高級ビジネスホテルをチェックアウト、一路大分を目指さんとすれど、道すがらリサイクルショップあれこれ立ち寄りし。
展示される中古ゲーム器にて、彼等の世代を象徴せし「ドラゴンボール」のゲームに興じられるジョンソンとNANI君の圖。
移動車中にて、購入されし漫画読み耽る次第。
阿蘇越えルートを辿れば、
道すがら「ドイツ国際コンクール金メダル受賞フランクフルト」なるを発見、
いざ食らえば普通に美味なれど、本来ならば自慢気に飾られて然るべき、その金メダルも店内に飾られねば、表に掲げられし看板を除けば関連情報すら皆無、そもそも「ドイツ国際コンクール」って何のコンクールやねん?コンクールの正式名称を明かしてこそ、その価値を誇り得ると思えば、この「ドイツ国際コンクール金メダル受賞フランクフルト」大概眉唾たらん。扨亦「ドイツ国際コンクール金メダル受賞フランクフルト」なる名称のフランクフルトソーセージたりしか。
「馬刺しチップス」なるスナック菓子購入されしジョンソン、海外にて見受けられる「ポークスキンチップス」はその名の通り豚皮を揚げし代物たれば、これは高級食材たる馬刺しを揚げし代物たらんや。
阿蘇を走破すれば大分県突入、其の儘野湯「へびん湯」目指さんとす。
斯くして野湯「へびん湯」到着、
地元の方々に混ざり、川の水を以て温度調節図る、正真正銘源泉掛け流し野湯堪能させて頂けば、今回のツアーに於ける温泉巡りも、是にて完遂せり。
温泉の後は、毎度恒例コースたる「地獄蒸しプリン」堪能せんとすれど、
全く以て空気も読めねば、一見周囲に気を遣う風こそ装いつつも、実は他人の犠牲一切厭わず己さえ良ければ全て良したる、偽善的絶対利己主義者ウルフは、毎年行う皆のプリン並べての撮影儀式なんぞ軽く蹂躙、早々に己れのプリン貪れば、心の叫び「ブログとかインスタとかやってるからって、いちいちウゼえんだよ、俺の名はウルフ!文句があるなら、俺の名前を云ってからにしろってんだ!大体よう、俺だって実はツイッターやインスタやってるんだ!何で俺だけ相互リンク張ってもらえないわけ?まっ、お前等と同じステージに立つような俺じゃないけど。何せ俺はウルフだからな!ケッ…。」
「温玉カレーうどん+地獄蒸しプリン」所望せり。温玉崩し和えしカレーに極太麺が程良く絡めば、大いに美味なれど、本来無敵誇るカレーの香りが硫黄臭に凌駕されれば、何とも不思議な感覚なるかな。プリンが絶品至極とは云わずもがな。
本人曰く「IQが下がる」アホ化現象に時折見舞われるウルフなれば、温泉の地熱利用される地獄釜より噴出される蒸気を、その頭へ施され御利益授からんとすれど、余りの硫黄臭に「うわっ、臭っ!」手軽に頭を良くせんとすれば、それなりの苦行が必要と知れ。
道すがら別府タワーを意匠されし遊具発見、今日日は公園より遊具撤去される世知辛き窮屈至極な時勢なればこそ、斯くも素晴らしき巨大遊具は是非に死守して頂きたし。
今宵の会場Athallへ到着せり。
サウンドチェック済ませるや、ジョンソンと連れ立ち、いざ「庄八」へ繰り出さんとす。何せ大分を訪れる個人的最大の理由どころか、下手すれば西日本ツアー敢行する個人的最大の理由とは、この「庄八」訪れんとすればこそ。
熱燗呷りつつ、絶品至極な「関アジ活造」や
是亦至福の逸品「平政のりゅうきゅう」やらに舌鼓大乱打すれば、
而して国内外問わず多くの方々に大絶賛博する、奇跡の逸品「鳥天」満を持して食らわんとす。何せ箸にて持ち上げんとせし刹那、箸を伝い美味さバイブレーションが電流走るが如くビリビリ伝わり、何と箸先にて既にその美味さを感じ得る奇跡ぶり。いざ食らえば、この世の物とは俄かに信じ難き別次元的美味さ、口内にて美味さのビッグバン勃発すれば、全身隅々の体細胞にまで美味さが瞬時に拡散、多幸感誘う脳内物質、我々が呼ぶ処の「脳汁」が津波の如く全身をその中へ沈み込むや、正にその美味さを以て悦楽昇天せり。
先の関アジ残党を以て「骨煎餅」として頂けば、
ジョンソンと2人して、大分の美酒美食存分に堪能せり。
今宵は90分のセットを披露せり。愈々西日本ツアーも終盤戦を迎えれば、今年1年の総決算集大成にして、且つ来年を睨めばこそ解体再構築にも挑まんとす。何も疑問も抱かぬ儘に、時を経て形骸化しつつある曲の姿を、今一度見つめ直さんとすれば、今こそ再び耳を完全開放、混信混線する宇宙よりの様々な音塵音塊を受信しつつ、音楽そのものが原初より本来あるべき姿を求め、疾走し乍らも並行宇宙さえ探求彷徨、斯くして大団円へ至るや幕。
1. Dark Star Blues ~ Santa Maria
2. La Nòvia ~ Black Summer Song ~ La Nòvia (reprise)
3. Flying Teapot ~ Disco Pink Lady Leonade ~ Pink Lady Lemonade coda
4. Cometary Orbital Drive
ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
終演後、打ち上げのみならずAthall15周年祝うべく、オーナー河村さんの案内にて階下のバー78へ繰り出せば、突如疲労が土石流の如く噴出、不甲斐なくも瞬殺轟沈、結局宴の間転寝に惚けるのみにて過ごせし体たらくぶり露呈せり。
斯くして一旦散開すれば、是よりミッドナイト温泉へ繰り出すジョンソンとNANI君を見送り、片や「俺の夜はこれから!今夜はトゥナイト!エックス!」なんぞと、漸くエンジンが掛かり始め絶好調と化せしウルフ、
居合わせる皆様へ、十八番たるギャグガトリング大連射、初めて彼奴目のギャグの洗礼浴びられし皆様には、大いにウケれば、愈々以て調子こくも当然、然れば「笑撃人間ギャグマシーン」と化されしウルフを残し、私は階上の投宿場所へ帰還せり。
斯くして大分の夜は更け行きし。
NANI君のブログも絶賛並走更新中なれば、是非に御併読頂きたし。
ジョンソンのツアー日記も、徒然なる儘にInstagramへ投稿されれば、こちらも是非御併読頂きたし。
愈々今宵は、西日本ツアー千秋楽迎えんとすれば、これがAMT宗家の今年119本目のライヴなり。昨年も岡山Ppperlandにて千秋楽迎えれば、ギター火炙りの刑、嫌が応にも大団円迎えし経緯ありて、今年は聖夜なれど果たして何が起こるやら、皆様には是非に見届けて頂くべく御運び頂きたし。
然れば今宵、岡山Pepperlandにて御目に掛かります。
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■12月25日(水)@岡山 Pepperland (086-253-9758)
「『世界の港町』 2019 FINAL!!」
ACID MOTHERS TEMPLE & THE MELTING PARAISO U.F.O. :
河端一 : guitar, synthesizer, voice, speed guru
東洋之 : synthesizer, theremin, harp, god of fish
ジョンソン Tsu : vocal, guitar, bouzouki, midnight whistler
砂十島NANI : drums, another dimension
Wolf : bass, space & time
open 19:30 / start 20:00
adv ¥2500 / door ¥3000
w/ ラフレシア, MANISDRON (of THE NOUP), BOMB KETCH
今年も一年えっちらおっちらとやって参りました『世界の港町』2019年締めの一本はコレ!
豪州、北米、グラストンベリーフェス含む英国、インドから欧州そして南米まで、今年も文字通り世界中を駆け抜けた正真正銘の実戦部隊であるアシッドマザーズが、恒例の年末西日本ツアーその最終地として今年も岡山『世界の港町』にご来港!
ギター火刑大炸裂し正に劫火の如く燃え上がった前回のステージから一年、今年もXmasの岡山をアシッドマザーズが極彩色に染め上げます!
サポートは、DOMMUNEへの出演やヨーロッパ遠征なども経て多方面に着実に支持を広げる岡山新世代の最有力THE NOUP率いる岡田のソロプロジェクトMANISDRONに、メンバーそれぞれが豊潤な音楽人生を持ったド渋で素敵なオジキたちがギュギュっと集結し今回はどんなサウンドスケープを浮かび上がらせるのか、ペパーランドで見られるのが凄く楽しみなラフレシア!そして我々BOMB KETCHでお贈りします。
慌しい時節ですが、皆さまのご来場を心よりお待ちしてます!!