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Channel: 大ぼら一代番外地
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弥生悪食饕餮譚 2020(中編)

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コロナ狂騒にて外出自粛を訴えられる昨今、こちとら皮肉にも録音作業と事務雑務にて忙殺缶詰、精々数日に一度、界隈のスーパーへ出向くが関の山、下手すればゴミ出に靴を履くのみにて1日の外出と成す引き篭もりぶり、然れば息抜きに「仮面ライダーBlack」セルフ放送にて鑑賞せり。その余りに80年代然とせし雰囲気なんぞ、当時は忌み嫌いし筈なれど、今観ればこそか、妙な懐かしさすら覚え、嫌悪感も何処かへ去りしに気付くや、そもそも修道女に化身せし敵女幹部と、懐かしきキンキラディスコ、なんぼ程シュールな絵面やねん。

 

 

修道女に化身せし女幹部と下僕達、ガキ共にキノコスープを飲ませ、幻覚の世界へ引き摺り込まんとは、どんな作戦やねんな。

 

 

こちらが今回登場せし「キノコ怪人」なり。

 

 

時折目玉のアップシーンあれど、その目玉が何処にあるやら今一不明なるも、御愛嬌。

 

 

「仮面ライダーBlack」は、原作者たる石森章太郎(個人的にどうにも「石ノ森」に馴染み湧かねば、悪しからず)曰く「原点回帰」作品たればこそ、嘗てのショッカー怪人を、当世風にリアルな意匠施せば、このキノコ怪人もなかなか秀逸な様なれど、個人的には嘗てのショッカー改造人間第21号こと「キノコモルグ」こそ一層秀逸たりしかな。

 

 

この「仮面ライダーBlack」放送当時は未だギリギリ大学在学中たりしか、然りとてその王道にして本格志向な作風に、大いに感激せしも今は昔。無駄にシュールなカットも多ければ、凡そ制作サイドの趣味ぶりにも共感抱きし。

 

 

ガキ番組なれど、シュールな幻覚の世界へ。

 

 

 

 

特撮ヒーローブームの一端担われし「昭和ライダー」とも、更に後なる「平成ライダー」とも、是亦一線を画す「仮面ライダーBlack」個人的にはリアルタイムにて鑑賞せし最後のシリーズにして、次にリアルタイム鑑賞せしが、昨年放送されし「仮面ライダージオウ」なれば、何かと思い入れ深き次第。嘗ての親友にして仇敵シャドームーン登場回まで残す処僅か、気分は愈々高揚して然るべし。

 

引き篭もり状態続かんと思えばこそ、この機に備蓄食材銷却に勤しむべしと、玉葱、人参、青梗菜を以て、定番「タイ風混ぜ麺」拵えし。電子レンジにて温泉玉子拵え得る利器を以て、温泉玉子拵えんとすれど加熱時間長過ぎ失敗、悪しからず。

 

 

先達て焼飯の極意会得すれば、是は是非に「ドライカレー」即ちカレー焼飯にも反映さえんとす。贅沢に目玉焼2個も添え、いざ食らえば激烈に美味。苦手料理たりし焼飯も、今や見事克服会得せり。

 

 

基本的に蕎麦を好まず、うどんや素麺を好むとは、是即ち蕎麦は良し悪しの差が歴然にしてリスク高ければこそ。然れどふと、既に然して残されざる余命なれば、蕎麦の美味さも堪能すべきかと、今後機会あれば蕎麦にも挑まんと、そもそも私は奈良に所縁深ければ、手始めに茶蕎麦辺りより始めんとす。河端家の出自は越前武生辺りなれば、此処は越前おろし蕎麦もフュージョン、蕎麦を茹でる傍ら天婦羅も揚げれど、流石に五十路も半ばを迎え揚げ物もしんどくして、さっぱりと相殺すべく「黒酢もずく」添える有様、斯くして「おろし茶蕎麦+天婦羅(掻き揚げ+牛蒡天+海苔天)+黒酢もずく」堪能せり。

 

 

愈々冬も明け春の訪れの兆し、然れば名残惜しむべく「豚鍋」なんぞに興じんとす。1人用土鍋に白菜、豆腐、葱、えのきぶち込み、

 

 

昆布出汁注ぎ、豚切り落としを以て覆い、

 

 

麻辣醤少々と、史上最強万能辛味調味料「タケシオイル」に漬け込まれし大蒜1欠を刻みON! 

 

 

いざ加熱調理するや青梗菜投下、

 

 

ええ感じに煮えれば、

 

 

食うべし、食うべし。麻辣醤少々と、史上最強万能辛味調味料「タケシオイル」に漬け込まれし大蒜に由る風味素晴らしく、大いに美味なり。

 

 

先達て二日酔いの朝に拵え、到底食い得ねば、コールドスリープに処せし「極私的激辛激痺れ麻婆豆腐」召喚、解凍序でに二日酔いにて拵えればこそ終末的ハザードレベルを、普通に食し得るべく些か緩和すべく、少々伸ばせば、ハザードレベル10程度まで下げられ、コールドスリープにて失われし風味蘇生させるべく花椒粉投下、斯くして食らえば、無理なき程度の刺激と芳しさ、朝飯には丁度宜しき塩梅にて大いに美味。

 

 

先日浜松のビジネスホテルに滞在せし際、テレビにて長浜名物「鯖そうめん」なるを知れど、そのレシピを伺うや些か思う処あり、鯖と素麺を用いれど、全く異なるオリジナル料理を拵えるべく、先ずは手軽に鯖水煮缶召喚、玉葱と干し椎茸を以て通常の素麺つゆ拵え、扨、素麺茹で上げるや素麺つゆぶっ掛け、鯖水煮と青梗菜を「レンジ de 蒸し野菜」マシーンにて蒸し上げON! 錦糸玉子ならぬ玉子焼を、蟹蒲共々細切りに処しON! 擂り胡麻と刻み海苔施せば、是にてインプロクッキング「極私的プロト鯖素麺」完成せり。云うなれば、概ね通常の素麺をぶっ掛けへ転身、其処へ鯖水煮添えしのみの代物たれど、これが思いの外、大いに美味。然れば次回は、是非にも焼鯖にて挑まんと決意せり。

 

 

而して昆布鯖贖い焼けば、ついぞ「焼鯖+切干大根+えのきと油揚と青梗菜の味噌汁+ごはN」として食せり。そもそも私は、和洋中問わず様々な「おかず」が、実はごはんと相性芳しからずと思うに付け、然してごはん食らわざりて、ついぞおかずばかり食う性質なれど、焼魚に関せば、是は是非にもごはんは必須と思う次第。

 

 

肉うどんなんぞ欲すれど、生憎備蓄するは豚肉のみなれば、仕方なく豚肉にて肉うどんならぬ「豚うどん」拵えんとす。御存知の通り、関西に於いて「肉」と呼称すれば其れは「牛」たらしめ、そもそも吉野家が席巻する以前は、牛丼ならず「肉丼」と称するが一般的、然れば勿論肉じゃがも肉うどんも牛肉たるべし、カレーも串カツも亦然り。斯くして已む得ず豚肉と玉葱、更には冷蔵庫にて眠るえのきも召喚、是等に生姜と唐辛子添えヤマサ昆布つゆにて煮るや、うどんへ投下、葱と生玉子施せば、斯くしてインプロクッキング「豚玉うどん」完成、いざ食らえば所謂肉うどんとは一線を画する味の太さ、是は是にて美味なり。

 

 

再び「豚鍋」の類いに興じんと、1人用土鍋に白菜と笹掻に処せし牛蒡を敷き詰め、豆腐をON! えのきも添え、

 

 

豚切り落としにて覆うや、

 

 

今回のつゆは、赤出汁+市販豚骨スープ+麻辣醤+花椒+大蒜+生姜、なかなかえげつない見て呉なり。

 

 

これをぶち込み加熱調理、程よく煮えるや、

 

 

青梗菜投下、

 

 

斯くしてインプロクッキング「豚味噌鍋」完成せり。

 

 

いざ食らえば、花椒に由るほんのり刺激に円やかな味噌の味わい、加えて牛蒡の食感芳しくして、大いに美味なり。

 

 

「仮面ライダーBlack」に登場せし「紅鮭怪人」恐ろしさ以上に美味そうならん。

 

 

紅鮭なれど嚙み付き攻撃、然りとて威力無さ気ならん。

 

 

然れど必殺技は、両手の先に備える紅鮭の頭より、紅色の液体噴射、果たして是はいくらか体腔液か、扨亦精液攻撃か、若しくは左右の頭が各々♂♀にて、両方ぶっ掛けられるや、鮭養殖の温床として鮭の稚魚共に寄生される恐るべき攻撃か、なんぞと想像あれこれ巡らせる間もなく、敢え無くライダーパンチ&キックにて瞬殺されし顛末。

 

 

先達ての「豚味噌鍋」残党リサイクルすべく、隠し味にケチャップ投下し煮込むや、是にてインプロクッキング「豚味噌ハヤシライス」完成せり。是が予想を遥かに上回る美味さにして驚愕、豚肉と牛蒡の相性も抜群なるかな。

 

 

何故か久しく界隈の激安スーパー玉出店頭より姿消せし八町刺身なれど、久々に遭遇購入叶えば、つま共々刻み、ヤマサ昆布つゆ、胡麻油、実山椒、青唐辛子、擂り胡麻を以て和え、御馴染み極私的りゅうきゅう「竜宮」拵え、ごはんにON! 斯くして「竜宮丼+切干大根+黒酢もずく+油揚とワカメの味噌汁」堪能せり。

 

 

再び昆布鯖焼けど、矢張り素麺ならぬごはん添えるや、コールスロー拵える要領にてキャベツは千切り、人参はしりしりに処せど、是等を「レンジ de 蒸し野菜」マシーンにて蒸し上げ、ポン酢+胡麻油+アオサふりかけ施し攪拌、然れば「焼鯖+ホットコールスロー+油揚とワカメの味噌汁+ごはん」食せり。

 

 

先達て焼飯の奥義会得すれば、ついぞその腕を今一度確めんと、亦しても「豚牛蒡焼飯+焼売+ワカメと玉子のスープ」拵えれば、安定の美味さなるかな。

 

 

ふと思い立ち、備蓄食材駆使し「ナポリタンスパゲッティー(決してスパゲッティー・ナポリタン」にあらず)拵えんとす。スライスせし玉葱と、赤ウインナーあらざれば魚肉ソーセージを以て炒め合わせ、コンソメ少々とケチャップ投下、じっくり炒めケチャップの酸味飛ばすや、ピーマン代わりに青唐辛子投下、隠し味にウスターソースひと垂らし、満を持してスパゲッティー投下、日本式スパゲッティーなればこそ、和えるのみのイタリア式と異なり、更に焼くべし。付け合わせに、キャベツを「レンジ de 蒸し野菜」マシーンにて加熱、しりしりに処せし人参投下、胡麻油と塩昆布投下し攪拌、斯くしてインプロクッキング「温キャベツサラダ」も完成せり、然れば「ナポリタンスパゲッティー+温キャベツサラダ」食すや、懐かしき味わいにて大いに美味。

 

 

定番たる「タイ風混ぜ麺」拵えんとすれば、今回は蟹蒲も加えし豪華バージョン。そもそもとムヤムペーストを味のベースとすれば、蟹蒲との相性頗る芳しくして、大いに美味とは云わずもがな。

 

 

「オムライス」拵えれば、最後に施すはケチャップならぬ、近江流に倣いとんかつソース、然れば此処に青海苔投下を思い立つや、是が均か驚愕の美味さ、そもそも玉子とソースと青海苔とは、とん平焼なんぞ想起すれば美味なるも納得、然れば次回は削り粉と紅生姜も添えるべきか。

 

 

以前ふと思い付き試みしインプロクッキング「タイ風グリーンカレー煮麺」今一度挑戦せんとす。今回は仕上げにパクチーペーストも添えれば、充分に芳しけれど、何か一味足らぬと感ずる有様、未だ未だ探究の余地あり過ぎかな。

 

 

個人的には史上最強袋入り即席麺たる「寿がきや 名古屋名物 味噌煮込みうどん」召喚、拵える傍らにて天婦羅あげれば、味噌煮込みうどん最後の行程たる「玉子投入之儀」執り行わんとす。麺の茹で上がり具合と、玉子の加熱具合を、完成に合わせ揃えんとするは、熟練匠の技が必要なれば、私如き素人は、先ず丼へ麺のみ取り出し、鍋に残るつゆへ玉子投下、程良く加熱されるや丼へ移す技を駆使させて頂くものなり。斯くして「味噌煮込みうどん+天婦羅(掻き揚げ+牛蒡天+海苔天」存分に堪能せり。

 

 

先達てほぼタダ当然にて叩き売られしミックスビーンズ缶贖えば召喚、想像せしと異なり、概ね煮豆の如きなれば、此処はカレーにでもすべく、斯くして定番「塩昆布カレー」の手順に沿い、斯くして「豆カレー」完成せり。ごはんに刻みレタスをON! 自家製ハバネロオイル投下し、辛味調整はカレールーならぬこちらにて施すとは、カレーそのものの味わいバランス崩壊を抑止せんとすればこそ。豆共が誘う円やかさも相俟り、大いに美味。

 

 

昨冬は散々鴨鍋等の鴨料理に明け暮れしを思い返し、コールドスリープに処される鴨肉召喚、斯して「鴨せいろ蕎麦+鴨葱焼き山葵ソース添え」拵えし。

 

 

「鴨せいろ蕎麦」鴨肉と葱以外に油揚も投下すれば、鴨の美味さを程良く吸収、是亦美味。今回蕎麦は八割蕎麦を用いれど、二八蕎麦こそ鴨との相性が一層芳しかりしか。

 

 

「鴨葱焼き山葵ソース添え」予てよりの鴨ステーキと焼き方は同じ、異なるはソースと切り方のみ。練り山葵+ポン酢+味醂を、鴨肉取り出せし後の、未だ鴨脂残るフライパンへ投下、ひと煮立ちさせれば山葵ソース完成。鴨肉はローストビーフ宜しく可成り薄切りに処すべし。いざ食らえば是が激烈に美味にして、冬が明け春訪れんとする此の刹那、今更乍ら昨冬席巻せし極私的鴨ブーム再来せん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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