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Channel: 大ぼら一代番外地
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卯月隠遁呆けて候 其ノ七

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明日香の深山は山寺境内の桜も、概ね散りて、ふと気付けば4月も半ばを過ぎ、本来ならばAMT宗家北米ツアーも、序盤西海岸ラウンドを終え、ロッキー山脈ラウンドへ突入せんとする辺りなり。

 

 

然れどこのコロナ狂騒にて山寺隠遁中なれば、日々録音作業や過去音源の整理なんぞに勤しみつつも、所蔵する膨大なVHSソフトを徒然なる儘に、100インチスクリーンを以て自主上映鑑賞せり。先日のブログ記事にて、久々に鑑賞作品の感想なんぞ綴れど、凡そ今日日の風潮に沿わぬ長文と化せば、その不毛ぶりを猛省、今後鑑賞作品に関し云々、軽く触れる程度にせんとすれば、悪しからず。

 

スーパーにて枝豆やらきびなごやら叩き売られしを所望、手軽に「天婦羅(きびなご+コゴミ+海苔+枝豆)」とせん。枝豆は茹で上げ豆を取り出すや掻き揚げとせり。

 

 

切干大根なんぞ欲すれど、生憎切干大根の備蓄潰えれば、ふと脳裏に「干してへん大根で出来ひんやろか?」なる思い過り、大根を千切りに、人参をしりしりに処し、其処へ胡麻油、ヤマサ昆布つゆ、七味投下し攪拌、味見すれば想像を軽く凌駕せし激美味ぶりなるかな。世に云う大根サラダとは、そもそも大根そのものが水っぽければ、何れのドレッシングとも今一つ相性芳しからず、どうにも好まざる代物たれど、これは広義に於いては大根サラダの類いたらんとすれど、そもそも切干大根を応用アレンジせし代物たれば、味わいはサラダならぬ切干大根のベクトルを示し、所謂大根サラダなんぞとは全く一線を画する代物と知れ。斯くして「切れど干さぬ大根」と命名、今後サイドメニュー主軸の一端を担わんとは必至なり。

 

 

煮物の類いを、更なる手抜き&時短クッキングにて拵え得ぬかと、里芋、人参、牛蒡、椎茸を「レンジ de 蒸し野菜」マシーンへぶち込み5分加熱、ヤマサ昆布つゆ+おろし生姜を以て和えれば、是にて煮転がしならぬ「野菜の蒸し転がし」完成せり。味見すれば、野菜各々の味わいは、煮るよりも蒸す方が遥かに濃厚、それをヤマサ昆布つゆ+おろし生姜が、見事に繋ぎ合わせれば、是亦想像を凌駕せし美味さなるかな。何せ御手軽&時短クッキング、そもそも火さえ使用せねば御気楽至極。

 

 

斯くして「天婦羅(きびなご+コゴミ+海苔+枝豆)+切れど干さぬ大根+野菜の蒸し転がし+ワカメ増量即席蜆汁+ごはん」食せり。

 

 

AMT宗家北米ツアーに続き、5月中旬に予定されしピカ様とのデュオ「光宙☆魔呼斗」にてカナダはVictoriavilleに於けるフェスティバル「Festival International Music Actuelle Victoriaville」出演もキャンセル下知され、更には5月下旬より予定されるソロ欧州ツアーも既に数公演キャンセル決定との報告受ければ、6月下旬に予定されるAMT宗家英仏ツアーも含め、今年上半期のライヴはほぼ絶望的と思われ、そもそもコロナ狂騒の収束は未だ目処も立たぬ有様、下手すれば夏、更には秋まで此の儘隠遁生活強いられるやも知れず、此処は長期無収入を見越し倹約節制も兼ね、備蓄食材発掘より始めんとすれば、水屋奥より鮭とば発見せり。

然れば是をアレンジし何か料理せんとすれば、鹿尾菜なんぞと共に炊き込み御飯拵えんとす。鮭とばは軽く炙り皮を剥がし、身を適当な大きさに切り分け、鹿尾菜、干し椎茸と共に炊飯器へぶち込むや、ヤマサ昆布つゆ施し、いざ炊き上げれば、

 

 

昨日茹でし枝豆残党を召喚投下、

 

 

而して攪拌すれば、是にて食材発掘インプロクッキング「鮭とば鹿尾菜御飯」完成せり。

 

 

「鮭とば鹿尾菜御飯+納豆玉子焼+黒酢もずく+大根の味噌汁」食せり。「鮭とば鹿尾菜御飯」取り立てて鮭とば入ればこその格別な味わいあらねど、枝豆の食感芳しく、普通に炊き込み御飯として上出来なれば美味。

 

 

如何せん五十路男の一人暮らし、炊き込み御飯なんぞ拵えれば、当面只管これを食い続けねばならぬとは重々承知之介、然ればふと思い立ち刻みしレタス等も交え、一先ず焼飯とせり。斯くして「鮭とば鹿尾菜焼飯+きびなご天婦羅」食せば、目先も変わり美味。

 

 

下山序でに「あすかの湯」へ赴くや、何とコロナ狂騒の煽り食らい、週明けより黄金週間連休明けまで休業決定されにけり。そもそも風呂を備えぬ山寺なれば、夏場は境内にて水浴び叶えど、基本的には麓の入浴施設を利用、普段は格安なる明日香村や橿原市の公共施設を重宝すれど、コロナ狂騒の煽り食らい早々に休業閉館、然れば民間施設たるこちら「あすかの湯」少々割高なれど利用せし次第。ほなら今後何処に行けばええねんな。深山にて修験者宜しく滝行でも試みんや。

 

 

今や居酒屋も休業閉店中なる御時世、自宅にて晩酌に興ずるしか術なければ、己れの1週間の仕事ぶり労うべく、ささやか乍らも晩酌せん。

「天婦羅(きびなご+コゴミ+ゆきのした)」やら定番「揚げ焼売」に始まり、

 

 

オリーブオイルと大蒜を以て炒め合わせしのみなる「ヒイカとコゴミのスペイン風ガーリックソテー」やら、

 

 

「八町刺身」山葵の代わりに刻み青唐辛子添えれば、一層芳しきかな。

 

 

軽く焼き目が付く程に焼きし鳥腿肉に、西京味噌+ヤマサ昆布つゆ+酒を溶き合わせし投下、ひと煮立ちさせ、皿に盛り付け粉山椒と木の芽添えるや、インプロクッキング「鳥腿肉の京風味噌焼」完成せり。木の芽と粉山椒芳しくして、西京味噌との相性抜群とは云わずもがな。激烈に美味なる一品なり。

 

 

更には先達て山口は萩の岡田さんより頂戴せし蒲鉾を「板わさ」として堪能せん。

 

 

そもそも隠遁生活に於いて酒を嗜むも稀故に、折角なれば美酒堪能すべく、奈良の銘酒「風の森」なんぞ以て、いざ晩酌に興じんとす。

 

 

晩酌しつつ、今宵自宅自主上映せしは、佐藤純彌監督作品「君よ憤怒の河を渉れ」なり。初めて鑑賞せしは、未だ高校生にして何処ぞの自主上映たりしか。高倉健と原田芳雄が繰り広げる重厚な男の世界に、当時大いに感銘受ければ、以来ビデオにても幾度となく繰り返し鑑賞せし1本にして、前半の手に汗握る逃亡アクション劇、後半は中野良子の破天荒な献身ぶりとお色気シーン、例の「キチガイ病院」の件りへ至るヘヴィ極まりなき策謀劇と、1度に2度3度美味しければ尚更かな。而して青山八郎に由るサウンドトラックの不可思議さ、いとをかし。

 

 

然りとて何より最後にタイトル出るや、是にて映画は終了と相成るが、余りに衝撃的なるかな。

 

 

「鮭とば鹿尾菜御飯+大根の味噌汁+掻き揚げ(牛蒡+ジャガイモ+人参+玉葱+生姜)」食せり。

 

 

先達て拵えし奇跡の一品「京風サイキョウスパゲッティ」再び。オリーブオイル+大蒜をベースにすれど、西京味噌と海老味噌芳しき和洋折衷ぶり、いやはやこの濃厚にして奥深き味わい、正に一発昇天級にして「仮令毎日であれ食したき至高の一品」なるかな。

 

 

果たしていつまで続くか深山隠遁生活、斯く思えばこそ規則正しき生活リズム構築維持を旨とせんとすれば、1日のみならず1週間に於いても規則性を築くべく、今や外へ飲みに行くも不可なれば、原則として週末の夜は自宅にて晩酌に興じんとす。

然れば今宵も晩酌せんとすれど、如何せん五十路男の一人暮らし故に食材余せば、アテが昨夜と概ね同じとは御愛嬌。

昨夜とは具材こそ異なれど「天婦羅(牛蒡+椎茸+蒲鉾+ゆきのした)」に始まり、

 

 

「ヒイカとコゴミのスペイン風ガーリックソテー」

 

 

「鳥腿肉の京風味噌焼」

 

 

「切れど干さぬ大根」

 

 

「揚げ焼売」

 

 

「蒸し菊芋の生姜ポン酢和え」なんぞにアテに、日本酒呷るや、

 

 

今宵の自宅自主上映は、小松左京のベストセラーを映画化されし、森谷司郎監督作品「日本沈没」にして、矢張り丹波哲郎の雄弁ぶりに「砂の器」今西刑事を想起せられつつ、藤岡弘と二谷英明揃い踏めば、思わず桜井刑事と神代課長なんぞと「特捜最前線」がオーバーラップ、而して火山爆発やら大地震にて都市大炎上のシーンは、矢張り「怪獣不在の怪獣映画」の如き大爆発ぶり、そもそも東宝の御家芸と化せしパニック映画の元祖たれば、大いに堪能せり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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