大凡ネット難民に限りなく近き程の激遅&通信データ容量矮小なネット環境の私なれば、況して人生に於いて未だ一度たりともスマホどころか携帯電話さえ所持せし試しあらざる有様、第5世代移動通信システムなる5Gなんぞ全く以て無縁極まりなく、最早完全に時代の潮流より零れ落ち、既に二時代前と成り果てし「昭和」な澱みに、今以て身を沈めるは明白なり。
何せ電話契約は固定電話のみにして、電話機もプッシュホンなれど所謂黒電話なれば電源不要、テレビ受信は地上波終了と同時に完全終了、以来テレビなし生活を送り、映像再生機器は、Blu-rayまで各種完備すれど、膨大な量を誇る所蔵ソフトの9割はVHSにして、それどころか未だβソフトも所持すれば、浪人時代に購入せしβHi-Fiデッキもバリバリ現役、残念乍らレーザーディスク再生機たるコンパチこそ御陀仏昇天にて失えど、DVD ROM録再機も健在、然りとてDVD ROMの生ディスクが高額にして今や稀有、そもそもテレビ受信も叶わねば録画の必要性もあらざる故、所謂ハードディスク録画なんぞ何のこっちゃさっぱわやなり。ビデオプロジェクターと100インチスクリーンも完備すれど、テレビは未だ液晶薄型タイプさえ到来せねば、昨年テレビ新調せし際も、時代錯誤も甚だしき超重量級超大型ブラウン管テレビを探し出せり。
パソコン久しく利用すれど、未だBluetoothとは何か理解せねば、当然使用せし試しなく、そもそもスマホ所持せねば、LINEやZOOMや某やらと、次々新手のコミュニケーションツール登場すれど、一切合切非対応、今や絶滅危惧種に指定されんEメールを主軸に、精々メッセンジャーならば利用し得る次第。そもそも大の電話嫌いたれば、嘗てSkype登場の折、仕事の都合上アカウント作成するや、海外より時差無関係に電話掛かり捲り、瞬殺にてアカウント抹消、以来ネット電話は一切使用せぬと固く誓いし。
而して斯くなる赤貧ドサ回りミュージシャンなんぞ生業とすれば、クレジットカードの審査なんぞ1000%「残念乍ら見送り」されるは当然、而して電子マネーの類い、精々ICカード乗車券「ICOCA」に止まり、自ずから現金絶対主義者となるしか術もなし。
ゲームセンターへ足繁く通いしは小学6年生まで、インベーダーゲーム登場前夜にして、然れば所謂テレビゲームへの馴染み皆無、而して1983年に最初期型ファミコンを妹が購入せし際、マリオ第1作目「マリオブラザーズ」をプレイせしのみにて、兄妹揃い「ゲームをしても時間の浪費で何も生み出さない」不毛感に苛まされ、1985年「スーパーマリオブラザーズ」発売に起因せし爆発的ファミコンブーム到来を前に、早々に廃棄せし経緯あれば、以来所謂「ゲーム」は一切興味あらざりて、当世のVRゲームなんぞも当然何のこっちゃねんな有様。
斯くも時代と無縁な暮らしぶりなる私なれば、前述の通り5Gなんぞ無縁極まりなく、諸外国にて5Gの電磁波に由る人体への影響懸念されれば、挙句人体に斯様な悪影響あらんとすれど、副流煙ならぬ副流電磁波への懸念以外は無縁たらん。
中国産鰻蒲焼が680円也と叩き売られれば即購入、是を例の秘奥義を以て「鰻専門店レベル」まで昇華させればごはんにON! 粉山椒と実山椒なるW山椒施し、山道散歩の道すがら採取せし三つ葉添え「鰻丼」拵えれば、脾臓せし「鰻肝煮」缶詰召喚、斯くして「鰻丼+鰻肝煮+切れど干さぬ大根+三つ葉とワカメと油揚げの味噌汁」存分に堪能せり。中国産であれ例の秘奥義さえ駆使すれば、鰻蒲焼は劇的にバージョンアップ図り得る次第にして、安価な中国産には大いに感謝するものなり。
先ず安価な輸入豚肉ばかり贖うが常なれど、国産豚フィレ肉塊が、均かの8割引にて投げ売り、是亦衝動買いとは云わずもがな。斯くして「一口豚フィレカツ」仕込みし。
素麺を茹で、細切りに処せし玉葱、葱、人参、生姜と炒め合わせるや、其処へ自家製唐辛子入りナンプラーとオイスターソース施し、溶き玉子1個分を投下するや、この素麺を円盤状に焼き固めんとす。而して焼き固まるや、牛蒡の素揚げ、刻み青唐辛子、紅生姜を添えれば、インプロクッキング「素麺円盤焼」完成せり。
いざ食らえば、東南アジアの屋台料理の如きジャンク感溢れ美味、更には味変狙いにて胡麻油垂らすや、激烈に美味と化せり。
茶蕎麦茹でる傍らにて天婦羅揚げれば、茶蕎麦は絞らぬ大根おろしにヤマサ昆布つゆ施せしへON! 擂り胡麻と山葵施すや、斯くして「おろし茶蕎麦+天婦羅(掻き揚げ+三つ葉)食せば、矢張りこの越前蕎麦宜しく絞らぬ大根おろしと食らうは絶品と知れ。
枝豆が4パックにて僅か80円也、然れば纏めて茹でんとすれど、あれこれ用途思えば敢えて塩は入れじ。
先達て仕込みし「一口豚フィレカツ」召喚、斯くして「一口豚フィレカツ+枝豆入り大蒜風味ポテトサラダ+菊菜と油揚の胡麻山椒和え+ごはん」食せり。
「一口豚フィレカツ」辛子とトンカツソース添え食らうは当然、流石は国産豚肉、柔らかにして肉の甘み内包する美味さかな。
「枝豆入り大蒜風味ポテトサラダ」正にその名の通り、ボイルせし枝豆が素晴らしきアクセントと化すや、堪らぬ程に美味。
「菊菜と油揚の胡麻山椒和え」菊菜と油揚げにヤマサ昆布つゆ+実山椒+擂り胡麻+自家製ハバネロ入り花椒油を以て和えし代物、そのパンチある味わいは、私が予てより提唱する「スパイシー和食」不動の小鉢に数えられん。
早朝山道散歩も、この隠遁生活に於いてすっかり定着、折り返し地点談山神社西門傍らに鎮座される石仏に、本日も参拝せり。
「菊菜と油揚の胡麻山椒和え」残党をごはんと和えれば、更に「枝豆入り大蒜風味ポテトサラダ」残党も召喚、斯くして「菊菜と油揚の胡麻山椒和え御飯+枝豆入り大蒜風味ポテトサラダ+納豆+ワカメと油揚げの味噌汁」食せり。
「みぞれ一口豚フィレカツ+切れど干さぬ大根+枝豆入り大蒜風味ポテトサラダ+ワカメと油揚げの味噌汁+ワカメ御飯」食せり。
明日香の深山にての隠遁生活は、自宅スタジオにて過ごす時間も長ければ、手軽にして効果的な気分転換は、料理に他ならず、
ふと嘗てツアー中にNANI君が連日拵えし「煮込みスパゲッティーペペロンチーノ」なんぞに挑戦すべく、フライパンにて大蒜をオリーブオイルにて炒め煮、そのフライパンを2分割せんとするや、残る片側にて我流トッピングたる玉葱炒めし。
而して水注入し沸かせば、
此処へスパゲッティー投下、コンソメとハーブソルト加えるや、此の儘煮込むのみ、
スパゲッティー煮込む傍ら、大蒜と玉葱を刻み塩と酢を投下し攪拌、サラダドレッシング拵えるや、
しりしりに処せし人参投下、仕上げに自家製バジルオイル加え攪拌、然れば丁度水分殆どをスパゲッティーが吸い上げるや、こちらも完成、斯くして「煮込みスパゲッティー・ペペロンチーノ+人参サラダ」食らわんとす。「煮込みスパゲッティー・ペペロンチーノ」成る程、是は美味なれどスパゲッティーよりも食感が何処か焼そば的、味わいも本来の「spaghetti aglio olio e peperoncino(スパゲッティー・ペペロンチーノ)」に比べ味わい濃厚なれば、何故か和風に感ぜらるる次第。個人的には本来の「spaghetti aglio olio e peperoncino(スパゲッティー・ペペロンチーノ)」を好むものなれど、この「煮込みスパゲッティー」無限の可能性秘める調理法と思えば、何れ一層この調理法に適する一品考案せんとす。
「一口豚フィレカツ」此処まで施せしは定番トンカツソース+辛子、おろしポン酢と来れば、今回はカツカレーにせんとす。デリー上野店が誇る「カシミールカレー」レトルト召喚、湯煎の間に「レンジ de 蒸し野菜」マシーンにてジャガイモと玉葱蒸し上げ、具なしカレールーへ投下、一口豚フィレカツも揚がればごはんにON! 甘み皆無な「河端家の辣韮」も添えれば「仮想デリーのカツカレー」完成、デフォルトにて食らえど、流石は名店、大いに美味なり。
然れば今度は「通常の手順」踏み「spaghetti aglio olio e peperoncino(スパゲッティー・ペペロンチーノ)」拵えつつ、最後に刻みバジル投下。その傍らにて鶏腿肉と玉葱を自家製バジルオイルにて炒め、仕上げは酒蒸しとすれば、スパゲッティーと共に盛り合わせ、斯くして「蒸し焼きバジルチキン+spaghetti aglio olio peperoncino e basilico(スパゲッティー・バジリコ・ペペロンチーノ)」食らえば、インプロクッキング「蒸し焼きバジルチキン」の美味さ半端ならず激烈に美味、而して「spaghetti aglio olio peperoncino e basilico(スパゲッティー・バジリコ・ペペロンチーノ)」とはバジル繋がりにて、味わいの素晴らしき調和共鳴ぶり、傍らに添えしルッコラが、是亦イタリア風を一層煽れば、そもそも似非地中海風料理こそ我が十八番なり。
世間一般には黄金週間へ突入、然れば今や居酒屋にて晩酌叶わぬ御時世、1週間の己れ仕事ぶり労うべく、晩酌に興じんとすれば、アテあれこれ拵えし。
「鮎塩焼」に始まり、先達て極めし「珠玉のハンバーグ 和風大蒜ポン酢ソース」をアテ風に改造せし「珠玉のつくね 和風大蒜ポン酢ソース」やら、
深山なればこその「山菜天婦羅(たらの芽+コシアブラ+ユキノシタ+三つ葉)」芳しき限りにして、
更には絶品「野菜の蒸し合わせ」拵えし。これは野菜共纏めて「レンジ de 蒸し野菜」マシーンにて蒸し上げるや、ヤマサ昆布つゆ+胡麻油+おろし生姜を以て和えるのみなれど、まるで温泉旅館か料亭にて供される「炊き合わせ」の如く上品に仕上がる一品なり。
「つばす刺身」には、チューブ入り練り山葵なんぞより、刻み青唐辛子添える方が遥かに芳しく美味、
「セロリと人参のぬるぬる浅漬け」は出汁昆布入れ過ぎにて、昆布のぬるぬる成分爆裂すればこその命名、ぬるぬるにして美味。
久々の晩酌なればこそと「篠峯 無濾過生搾り原酒 うすにごり」にて乾杯。
先達て逝去されし大林宣彦監督の記念すべき初劇場用作品「HOUSE」久々に鑑賞せり。クンフーこと神保美喜と、登場するや風が吹く鰐淵晴子の美貌にヤラれ捲るは毎度乍ら、そもそもCM監督たりし大林監督なればこそ、ギャグとさえ思しき前衛的コラージュや画面構成に魅了されるも是亦然り。本編にもちらり登場せしゴダイゴに由るサントラも秀逸なるかな。而して池上季実子を見る度に思い出されるは、私の中学時代よりの親友にして当時のバンド「Baroque Bordello」オリジナルメンバー、後に宝石ブローカーになられしテツシ君、彼がこよなく愛せし女優たればこそ。果たして彼は今何処、己れの人生も半世紀を越えれば、ふと懐かしさも過るものかな。