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Channel: 大ぼら一代番外地
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公式Bandcampページにて。さぁて今週の「Weekly Kawabata」は?

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先達て開設始動せし「Kawabata Makoto official Bandcamp」御陰様にて盛況な滑り出し迎え得れば、御購入下さりし皆様、どうも有り難う御座いました。勝手に公約せし通り「Weekly Kawabata」若しくは「週刊 スピードグル」目指し、今週も2作品を公開させて頂きし。

 

 

今回は、AMT関連バンドにあらぬ所謂サイドプロジェクトに位置付けられる「AMT関連以外のグループ」をテーマに、旧譜より2作品を選べば、今回も亦、共に随分以前の作品故に久しく廃盤、現在は些か入手困難たるも仕方ければ、此の機に斯様な音楽を求め下さる稀有な方々の手へ、些かなりと御届け得ればと願うものなり。

 

「Kawabata Makoto & The Mothers of Invasion」名義にて、2002年に英ParatactileよりCDにてリリース、2006年に米Prophase MusicよりCD復刻されし1stアルバム「Hot Rattlesnakes」にして、そのタイトルやジャケットアートが、Frank Zappaの名盤「Hot Rats」のパロディーとは云わずもがな。

これは2001年5月に行われしAMT宗家大英帝国ツアー中、当時P.S.F. Recordsの諸作品を欧州へディストリビュートされし、元Virgin RecordsスタッフにしてHarmonia Mundi UK頭領Trevorが、LondonのMoat Studioを2日間押さえられ、初日はAMT宗家を、2日目は私のソロ作品のレコーディングを行いし際の、そのソロ音源がベースとなりし。全く唐突なレコーディングミッションたれば、準備等は一切皆無、然れば当時AMT宗家メンバーたりし津山さんと一楽さんに、急遽リズムセクション担当頂き、100%即興にてベーシックトラックを録音せし次第。そのテープを日本へ持ち帰り、自宅スタジオにてオーバーダブと編集行い完成を見るや、Trevorが主宰されしレーベルParatactileよりリリースされるに至りし。

因みにこのMoat Studio、オーナーにしてメインエンジニア務められるTobyは、嘗てドイツにて現代音楽家シュトックハウゼンのエンジニア務められし後、70年代初頭は、所謂クラウトロックの多くを手掛けられ、Londonにて自身のスタジオ設立されし後も、様々なミュージシャンの作品に携わられしとは、推して知るべし。

1998年にLondon訪れし際も、同じくTrevor企画にて録音行えば、その時の音源は「Rebel Powers」唯一の作品「Not One Star Will Stand The Night」として結実せし経緯ありて、その際Tobby曰く、数日前まで「Gong」が1週間程レコーディングされれば、駐車場に停めしバンが車上荒らしに遭い、物販商品たるTシャツが盗難されれど、翌日、界隈に遊ぶガキ共が、皆して例の「Camembert Electrique」表ジャケが意匠されしTシャツ着用し遊び回りし光景目撃されにけり。ふと斯様な逸話も思い出されれば、何とも懐かしけれど、レコーディング企画されしTrevorも既に鬼籍に入られれば、既に19年前の音源なり。

 

 

因みにこの「Mothers of Invasion」は、その後不定期にて幾度かライヴも行えば、過去に参加頂きしメンバーは、東君、みつるちゃん、現在は「パララックス・レコード」営まれる森君、元「リフォーム」森田聖さん、今や帝都にて活躍されるキーボード奏者坂口君と、元「秘部痺れ」松元君達を擁せし神戸発即興ジャズロックバンド「灰皿」を、其の儘丸ごと内包する等、常に変動すれど、残念乍らスタジオ録音せし音源とは、本作たるこの1枚のみ。然りとて現在を以て、未だ牛歩たれど活動継続中なれば、何れ2ndアルバムも制作せん。

蛇足乍ら今ふと思い出せば、そもそも「AMT宇宙地獄組」こと「Acid Mothers Temple & The Cosmic Inferno」結成の経緯とは、実は「Acid Mothers of Invasion」名義にて、この「Mothers of Invasion」を更に発展させるべく結成せしに由来、然れど難波Bearsにてデビューライヴ行うや、其の儘「Acid Mothers Temple & The Cosmic Inferno」へと改名、その後は御存知の通りなり。

 

下の貴重なライヴ写真は、当時ライヴ企画下さりしTelle Kuma氏のウェブサイトより無断借用転載させて頂きし次第、悪しからず。

 

 

 

「つるばみ」の1stアルバム「天侠の徒」は、1998年にAcid Mothers TempleレーベルよりCDR限定100枚にてリリースされし作品。「つるばみ」とは、私と東君、而して女性ドラマー恵美伸子嬢なる3名にて、1994年に結成されし完全即興轟音トリオなり。その結成はAMTより先駆ける事1年余、当時岐阜の山奥に居を構えし東君を誘い出し、高き志掲げ結成するや、東君が均かの肋骨骨折なる受難にて、いきなり活動休止を以て幕開けし逸話もあり。

自主制作カセットに続きリリースされし本作は、海外にて大層な高評価頂き、一聴すれば難解たらん音楽性にも関わらず、その後も随分人気博せば、2009年末の活動休止まで、計8タイトルをリリース、数枚のコンピレーション作品へも参加、而して不定期乍らライヴ活動も精力的に行えば、国内のみならず欧米ツアーも2003年に敢行せり。

 

 

歌あらざる所謂インストゥルメンタルグループなれど、嘗てP.S.F. Records生悦住さんより「ヴォーカルを少しでも入れられるなら、是非リリースしたい」との御申し出頂けば、流石に其れは、バンドのコンセプトをも揺るがしかねぬと、丁重に御断りさせて頂きし経緯もあり。

 

 

Bandcampページに於ける「Weekly Kawabata」一応毎週水曜に更新せんと思えば、旧譜のみならず録り下ろし新作も何れは是非、然れば引き続き何卒御贔屓に御願い奉り候。

 


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