我々が「GOD」なる称号を以て敬意を込め呼称する、北米ツアーマネージャー兼ドライバーを彼此15年間も務めて頂くJustinが、コロナ狂騒に由るAMT宗家北米ツアーキャンセルも相俟り、地元アメリカはジョージア州Atlantaにて、AMT公式Shopzone USAを開店させ半年以上が経過、然ればJustinの商才開花せしか、これまでにオリジナルTシャツ数種を筆頭に、限定商品を次々制作販売されれど、そもそも彼はノイズミュージシャンにして、2001年より自主制作レーベル「Sounds From The Pocket」主宰され、アルゼンチンのカルトサイケバンド「Reynols」始め、様々なバンドの作品をリリースされれば、今回マイクロカセットと「Pro CD」なる外注CDRにて、AMT宗家新譜「Voices From Ghostwood」リリース、而してAMT公式Shopzone USAにて販売開始せり。
マイクロカセットに由るリリースは、これまで数多の作品リリースすれど初、そもそもマイクロカセットとは、嘗ては留守番機能付き電話器に内蔵、若しくは「ツイン・ピークス」クーパー捜査官が携帯せしボイスレコーダーにて馴染みあれど、決して其れ以上にもあらねば、当然再生装置も所持せぬ次第。果たして世のどれ程の方々が、このマイクロカセットを実際に再生し得るや、全く以て推し量りかねれど、限定リリースなる本作、Justin自らダビングせしD.I.Y.商品、正に旧き良き「自主制作」の香り漂う代物、
ケースも彼の発案にてマッチ箱を改造されにけり。御購入希望される御仁は、こちらより。
海外に於いて時折見掛ける「Pro CD」なるフォーマット、何ぞやと思いきや、実は業者へ外注されしCDRなりけり。今年に入り、私の作品もこの「Pro CD」にて某米レーベルよりリリースされ、初めてその正体知るに至りし。少数ロットのリリース向きなれば、其れ也の需要見込まれんと思えど、カセットテープ復権叫ばれ久しき欧米に於いては、日本と異なりCDRに由る自主制作なんぞ、疾うの昔に絶滅すれば、今更「CDR」なんぞたる呼称は、仇にこそなれ益にならぬと思しき故の名称か。
何はともあれ完全限定D.I.Y.マイクロカセットにてリリースされし「Voices From Ghostwood」は、この「Pro CD」即ちCDRにてもリリースされし。こちらも111枚限定リリースにして、AMT公式Shopzone USAのみにての販売なれば、御購入希望される御仁はこちらより。
収録されしは「ツイン・ピークス」挿入曲「Sycamore Trees」のカヴァーと、アルバムタイトルより御察し頂き得る通り、その「ツイン・ピークス」就いてはデヴィッド・リンチへのオマージュたる「Voices From Ghostwood pt.1」「Voices From Ghostwood pt.2」2曲なる計3曲、延べ30分也。「Sycamore Trees」のみライヴ音源なれど、奇しくも録音せしは松山「Studio OWL」にして、是亦どうにも「ツイン・ピークス」との縁すら感じざるを得ぬ偶然ぶり。「Voices From Ghostwood」2曲は、デヴィッド・リンチ映像作品に於けるサウンドスケープへのオマージュたるドローン作品にして、AMT宗家名義にてのリリースとしては、久々なる前衛作品なり。
Voices From Ghostwood
Acid Mothers Temple & The Melting Paraiso U.F.O.
side-A
Voices From Ghostwood pt.1
side-B
Voices From Ghostwood pt.2 ~ Sycamore Trees
Acid Mothers Temple & The Melting Paraiso U.F.O. at the time of this recording were :
Kawabata Makoto : guitar, electronics, speed guru
Higashi Hiroshi : synthesizer, fish god
Jyonson Tsu : vocal, guitar, midnight whistler
Satoshima Nani : drums, another dimension
Wolf : bass, space & time
recorded at Acid Mothers Temple on 28 Jan. 2020
live recorded at Studio OWL (Matsuyama) 19 Dec. 2019
produced, engineered and mixed by Kawabata Makoto