我々世代に於いて「ドライカレー」とは「カレー焼飯」に他ならねど、昨今は本来の意味なるキーマカレー然とせしを指すと知れば、然りとて今更どないせえ云うねんと、飽くまでもカレー焼飯を称させて頂けば、そのドライカレーをオムライスにせし「オムドライカレー」拵えし。上に施すはキャチャップならずとんかつソース、凡そ中濃ソースが最適かと思われれど、関西ソース文化に於いて、中濃ソースなんぞたる中途半端の極みの如き代物あらざれば、とんかつソースにて充分、而して史上最強万能辛味調味料タケシオイルをひと垂らし、刻みパクチーも添えれば、付け合わせは、水菜にヨーグルトソースぶっ掛けし代物を添え、斯くして「オムドライカレー+トルコ風水菜サラダ」食せり。そもそも私は、ドライカレーに目玉焼添えるを好めど、この「オムドライカレー」発案以来、その味わいの妙ぶりに御執心、実は可成り濃厚な味わいなドライカレーを薄焼玉子にて包めば、随分円やかな印象へ変わり、更にはクミンパウダー等のスパイスあれこれをヨーグルトに溶き合わせしのみにて「トルコ風」なんぞと称する似非ぶりは扨置き、カレーとヨーグルトの相性図るまでもあらざれば、大いに美味なり。
夜毎何かしら鍋料理に興じれば、久々に「水炊き」とせん。用意せし具材は、白菜、春菊、えのき、椎茸、他に豆腐、牛蒡天、而して鶏腿肉なり。
ポン酢に自家製練り七味添えれば、完璧至極。
昆布出汁に、鶏腿肉、牛蒡天、豆腐をぶち込み沸かせば、後は適当に具材ぶち込み食らう不精流、
昆布出汁に鶏出汁、更には牛蒡天より練物の旨味も滲み出れば、其れ等が沁み込みし野菜群が、是亦美味至極。
日課たる早朝山道入隊へ出撃、日に日に日の出時刻遅くなれば、自ずから出発時刻も後ろ倒し、
而して定点観測。
昨夜の「水炊き」残り出汁を以て「〆雑炊」に興じれば、美味至極とは云わずもがな。
先達て福井のMADSAX光聲君より送呈頂きし、福井名物ソースカツ丼グッズ、況して老舗ヨーロッパ軒に由ると特製カツ丼ソースとソースカツ丼用極細パン粉を召喚、
コールドスリープに処せし仏産豚バラ薄切りを、解凍召喚せり。そもそも豚ロースカツを苦手とし、常々豚フィレカツばかり所望するフィレ派なれば、この豚バラ薄切りを重ね拵える「重層とんかつ」こそ、安上がりにして美味にして、然れば「重層とんかつ」仕込まんとす。個人的に粗めのパン粉を忌み嫌えば、とんかつ専門店なんぞにて此れ見よがしに値打ちこき捲り、口内に突き刺さるが如き鋭利な衣と遭遇するや、有無を云わさずその衣を削り落とさねばならぬ有様にして、パン粉粗く衣厚ければ、其れ相応の揚げ油が浸透秘めらるるは当然、況してロースカツなれば肉に内包される脂分と相俟り、その諄さの前に敢え無く轟沈せざるを得ぬ有様。
然ればこそ常々パン粉は、予め揉み砕き細かくするものなれど、この「極細パン粉」のきめ細やかさは、感動的ですらあるかな。
斯くして「重層とんかつ」揚げれば、千切りキャベツをごはんの上に敷き詰めON! 特製カツ丼ソースを惜しみなくぶっ掛け、いざ「重層ソースカツ丼+白菜とえのきの味噌汁」食らえば、ソースのシャープなれど旨味が広がる味わいが、重層とんかつ特有なるあっさり感とベストマッチ、是は堪らぬ美味さかな。光聲君、御馳走様。どうも有り難う。
スパゲッティーを茹でつつも、何やら本場中国式焼そばの類いを欲すれば、玉葱、青梗菜、業務スーパー製柔らか煮豚召喚、是らにおろし大蒜+おろし生姜+花椒醤+姜葱醤+ヤマサ昆布つゆを投下し炒め、スパゲッティーを合わせるや、仕上げに花椒粉投下、斯くしてインプロクッキング「Spaghetti Cinese(中国風スパゲッティー)」完成、敢えて「中国風」と称せしは、華僑が伝えし広東料理ベースたる所謂「中華料理」と明確に差別化せんと思えばこそ。
広東系なればこその八角芳しき中華焼そばと異なり、花椒と唐辛子芳しき四川系味わいこそ、私が中国本土を度々訪れし際、散々堪能せし懐かしき味わいにして、大いに美味。
晩酌に興じんとすれば、
鉄鍋に豆腐を鎮座させ、白菜と豚バラ薄切りをぶち込み、
人参、椎茸、えのきも加え、其処へ三種の神器たる花椒醤、姜葱醤、麻蝦醤を投下、更にヤマサ昆布つゆ少々注し、最後に味の決め手たる岡田味噌醤油製「赤味噌」加え、いざ加熱すれば、
「火鍋風豚鍋」完成、仕上げに刻みパクチー添えれば、一層芳しきかな。
豪快に攪拌し食らえば、
本場中国の「火鍋」とは比較にならぬ味の奥行きと豊穣な旨味。これも偏に昆布出汁と、岡田味噌醤油製「赤味噌」に由るものにして、この赤味噌が、名古屋の八丁味噌とは異なり、塩っぱさ控えめにして、赤味噌なればこそのコクと旨味のみが凝縮されし逸品なればこそ。
鯵1尾捌きけば「鯵と八町の刺身」
「鯵のなめろう」も並べ、
鯵の頭と中骨は「骨煎餅」に処せり。
今が旬なりける「きびなご刺身」は定番化、
「スティックセニョール」チンマシーンにて蒸し上げれば、旨味凝縮され須く美味、是等をアテに晩酌に興じれば、自ら1週間の労を労うべし。
小海老入り掻き揚げ、竹輪磯辺揚げ、きびなご、三度豆、茗荷、海苔を以て「天婦羅盛り合わせ」拵えるや、
大根おろしをおろし汁共々、茹で上げしうどんへぶっ掛け、ヤマサ昆布つゆ供するや「おろしうどん+天婦羅盛り合わせ」堪能せり。
境内の桜が、既に下界ならば真冬に相当する冷え込みの中、何故か狂い咲きせり。
オクラを以てスパイスカレー拵えれば、スープベースは昆布出汁、塩の代わりに塩昆布を重用、斯くして「オクラカレー」完成、ごはんの上に「河端ファーム」にて収穫せし最後のトマトに焼き入れON! 周囲はルッコラにて飾れば、ルッコラの苦味ある味わいが、奇しくもスパイスカレーとベストマッチなるかな。
来客ありて晩酌せんとすれば、
鶏腿肉にて牛蒡を包み、天婦羅とせんと思い付けば、
その揚がりし様がチューリップの如し、然りとてチューリップと異なり骨ならぬ牛蒡も食し得れば、驚くべき事に、鶏腿肉に牛蒡の美味さが感染り、調味料一切無用たれど激烈に美味、更に辛子+ポン酢に施し食らえば、是亦昇天級に美味なり。斯くして「鶏牛蒡天、きびなごの海苔巻天、三度豆天婦羅」を筆頭に、
「牛蒡素揚げ」やら、
先達て津山さんより頂戴せし原木椎茸残党召喚、再びホイル焼に処し、ポン酢+おろし生姜そえれば「原木椎茸のホイル焼」やら並べ、
加えて「スティックセニョール」チンマシーンにて再び、旨味凝縮され須く美味なり。
蕪をグリルにて焼き、西京味噌を以て拵えし酢味噌添え、山椒粉施せば「焼蕪の山椒酢味噌添え」完成、
「春菊の胡麻和え」湯煎せし春菊に、ヤマサ昆布つゆ、擂り胡麻、胡麻油施せば、胡麻風味香ばしき一品、
今が旬なればこそ「牡蠣バター」やら、
先達て捌きし紋甲烏賊残党たる下足召喚、ヤマサ昆布つゆにて煮る傍ら、皮剥きし里芋をチンマシーンにて5分加熱、綺麗に蒸し上がるや、下足と合わせひと煮立ち、斯くして瞬殺にて「紋甲烏賊と里芋の炊いたん」完成せり。烏賊の風味が一瞬にて里芋へ浸透、何とも御手軽にして美味に仕上がれば、自炊に於いて「決して手間は惜しまねど、無駄な手間は割愛すべし、調理は迅速且つ簡素に行いつつも、仕上がりは美味たるべし」を旨とすればこそ。
再び鯵1尾を捌き、斯くして「刺身盛り合わせ(鯵、八町、きびなご)」も並べるや、以上を以て今宵のアテとす。
奈良の美酒を堪能すれば、正に至福のひと時なるかな。
八町刺身残党を、極私的りゅうきゅうおと「竜宮」へリサイクル、ごはんへON! すれば「竜宮丼」拵え、先達て捌きし紋甲烏賊残党を、蛍烏賊沖漬けと合体させフュージョンアップせし代物「紋甲烏賊沖漬け」召喚、その他アテ残党も招集するや、斯くして「竜宮丼+紋甲烏賊沖漬け+紋甲烏賊と里芋の炊いたん+春菊の胡麻和え+焼蕪の山椒酢味噌和え+五目味噌汁」食せり。
先達て捌きし紋甲烏賊ワタ召喚、是を以て「Spaghetti al nero di seppia i calamari(烏賊入り烏賊墨スパゲッティ)」拵えれば、確か先週も拵え満喫せしかと思えども、それが果たして如何せん。何せ烏賊墨スパは、数多のパスタ料理に於いて最も好物な一品なれば、世の紋甲烏賊が絶滅する程に食い捲りたし。
「スティックセニョール」等も添え、いざ「Spaghetti al nero di seppia i calamari(烏賊入り烏賊墨スパゲッティ)+スティックセニョール」食らえば、嗚呼、今回も素晴らしき程に美味。
所用にて大阪アジトへ赴けば、備蓄食材あらざる故、2食分の食材を持参し下山せり。斯くして「重層とんかつ+おろし納豆+大根の葉ごはん」食せり。
持参せし1食分のごはんを以て「焼飯+焼き焼売+おろし納豆」食せり。
所用済ませば、明日香の深山へ弾丸リターン、道すがら満月仰ぎし。
大阪アジト界隈に新規開店せし中華食材店にて、鴨血贖えば召喚、
仏産豚バラ薄切りと盛り合わせ、
「火鍋風豚鴨血鍋」に興じんとす。今回は、同じく中華食材店にて贖いし「火鍋の素」を以て拵えるや、
激辛党末席に座する私さえ、程良き辛さ感ずるレベルにして充分過ぎな手応え、然りとて矢張り味の奥行き欠ければ、矢張りヤマサ昆布つゆと岡田味噌醤油製「赤味噌」は必需品なるかなと、後追い投入するや、見事に味が纏まり、強化フォームへバージョンアップ果たせり。
いざ食らえば、心地良き刺激と痺れっぷりも堪能、大いに美味なり。
薬味に刻みパクチーも加えれば、芳しさ増し一層美味なり。
余りの美味さに、思わず豚バラ薄切りと白菜追加投入、
味沁み込み蕩けんばかりな白菜と、程良き厚さなればこそ、その旨味を一層満喫し得る豚肉との出会いは、正に出会うべくして出会いし運命の2人の如く、その美味さ永続せんとするものかな。