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Channel: 大ぼら一代番外地
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睦月隠遁呆けて候 其之壱

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喪中につき、新年の御挨拶失礼させて頂く次第、悪しからず。

そもそも暦なんぞ誰が決めしか、ガキの頃よりその存在そのものに懐疑的たりし私なれば、正月迎えれど、格別感慨あらねども、否定するに至らねば、慣例に従い其れ也に過ごすものなり。

昨年の「第19回 Acid Mothers Temple祭」後、当山寺へ奉納、鎮座されるアシッド・マザーズ・アマビエ様に、疫病退散を祈願せり。

 

 

初日の出なんぞ、昨日の日の出と何が違わんと、捻くれ者たりし私は、ガキの頃より難癖付けし次第なれど、コロナ狂騒にて明日香の深山へ隠遁、日々早朝山道入隊課せば、自ずから御来光親しむ暮らしぶりにて、今や五十路半ばも過ぎればこそか、気紛れに初日の出なんぞ「拝んでこましたろか」と出撃、定点観測。

 

 

御来光待ち構えれど、生憎の雲棚引けば、

 

 

 

 

 

 

雲の隙間より初日の出捉えし。

 

 

山寺境内に鎮座される八幡社にて初詣。

 

 

而して元旦早々、砂十島家に御愛息誕生との報受ければ、況して初日の出に先んじて誕生とは、正真正銘「一番男」なるかな。詳細は目出度く母となられしなおちゃんブログ御拝読頂きたし。御尊名は「にな」君なりけれど、勝手に「なに+なお=なにお」たるべしと思えば予想外れし次第、因みに次点は「おなに」たれど、是は名付けし両親を恨む事1000%間違なしか。

 

ガキの頃よりおせち料理を厭えば、手前勝手流にて悪しからず。「粕汁」に使いし鮭アラ残党召喚、タジン鍋に焦げ付き防止用白菜を敷き、その上に鮭アラ、百合根、プチトマトを並べ、バター、オレガノ、タイムを施せば、酒少々注入、蓋を閉じ8分間加熱、

 

 

然ればインプロクッキング「鮭バタータジン」完成せり。

 

 

出汁巻を焼く玉子焼器あらねば、四角く纏めるも面倒にして、此処はクレープの要領にて「出汁巻」斯くなる姿と相成りし。

 

 

「極私的手前勝手流おせち御前」完成せり。手巻き寿司用回転台なれば、是は大いに重宝せん。

 

 

「鮭バタータジン」

 

 

「ポテトサラダ+スティックセニョール+プチトマト」

 

 

「有頭海老刺身特製アリオリソース添え+鶉巻+合鴨ロース」

 

 

「鰊の昆布巻+出汁巻クレープ」

 

 

「椎茸肉詰+銀杏」

 

 

「焼蕪の酢味噌添え+蒸し菊芋」詰めさせて頂きし。

 

 

而して毎年12月30日31日の2日間のみ限定販売される、奈良は豊澤酒造の晦日搾りたて無濾過生原酒「純米生生 淡麗辛口」一升瓶召喚、

 

 

昨年晩秋、中国大河ドラマ「三国志 Three Kingdams」ハマりし際、その雰囲気一層満喫すべく購入せし、劇中の乾杯シーンに必ず登場せし三足酒器こと爵を以て、中原の覇者曹操気分にて乾杯せんとす。

 

 

晩酌ならぬ朝酌にて幕開ければ、昼酌は御手軽に揚げ物にて済ますべく「天婦羅」拵えし。今や天婦羅を揚げる技術が、先日愈々奥義極めれば、軽快過ぎる程のサクサク感乍ら、其の衣は薄く、更には時間経過すれど決してベト付かぬ次第。

 

 

海老、きびなご、竹輪磯辺揚げ、スーパーライト級掻き揚げ(玉葱、人参、葱、海老の殻千切り)

 

 

筍、海苔、三度豆、スイートコーン掻き揚げなる内訳なり。

 

 

晩酌は「鰤しゃぶ」に興じんとすれば、鰤切身召喚、皮を剥ぎ、

 

 

切り並べるや、薬味たる「練り七味」も拵え添えし。

 

 

野菜は白菜と春菊のみなれど、

 

 

昆布出汁湛え沸かせし土鍋に、豆腐、牛蒡天、白菜ぶち込み、

 

 

いざ「鰤しゃぶ」堪能せん。

 

 

ポン酢+練り七味にて食らえば、大いに美味とは云わずもがな。

 

 

豆腐は、とろろ昆布施し湯豆腐気分を以て堪能せり。

 

 

斯くして元日は日がな食い倒れ飲み明かせば、初月の出も拝み得し。

 

 

昨年末の予報にては、年始三箇日までは大寒波襲来なりけれど、年末に僅かな積雪こそあれ、雪も降らねば、台風かと思しき暴風こそ吹き荒れれ、大いに冷え込めど、御来光を控え、

 

 

未だ輝く月を仰ぎつつ、早朝山道入隊へ出撃せん。

 

 

 

定点観測。

 

 

中腹の展望地より、奈良盆地を眺望せり。

 

 

未だ月を仰ぎ得し。

 

 

70分余の山道入隊完遂、山寺へ帰還すれど、御来光は立ち籠める雲に覆われ、拝み得ざりし。

 

 

境内隅に聳える紅葉の巨木も、既にほぼ落葉せり。

 

 

手水鉢は、底まで完全凍結中。

 

 

昨日の「天婦羅」残党召喚、斯くして「粕汁+天婦羅残党+納豆+ごはん」食せり。そもそも餅を好まぬ私なれば、雑煮なんぞ余程の気紛れ起こさぬ限り拵えぬと知れ。

 

 

年末に拵えし「粕汁」愈々味も落ち着き、隠し味に忍ばせし西京味噌の芳しさもあれば、上品至極な味わいにて美味の極みかな。

 

 

その「粕汁」に使用せし鮭アラ残党召喚、更には久しくコールドスリープに処せし明太子も召喚、是等を以てインプロクッキング「Spaghetti Giapponese con salmone e uvova di pesce(鮭明太子スパゲッティー)」拵えれば、

 

 

海老味噌と大蒜をマヨネーズと溶き合わせし「特製アリオリソース」施せしスティックセニョールと、自家製バジルオイル+ポン酢を以て和えし水菜に削りしチーズ施せし、彩りも兼ねプチトマト飾るやインプロクッキング「水菜とスティックセニョールの空想地中海風サラダ」完成、

 

 

「Spaghetti Giapponese con salmone e uvova di pesce(鮭明太子スパゲッティー)+水菜とスティックセニョールの空想地中海風サラダ」食せり。果たして明太子スパの類い食らうはいつ以来か、況して鮭も混ざれば、完全無欠の美味さかな。

 

 

大神神社へ初詣に赴けば、コロナ狂騒にて外出控えられる方々少なからずか、例年とは比較にならぬ閑散ぶり、

 

 

感染防止対策として、柄杓共有せざる為、特設手水所設けられれば、

 

いやはや神社も大いに御苦労ならん。

 

 

正月とは信じ難きスムーズぶりにて本殿到着、

 

 

例年ならば大混雑にてごった返す境内も、斯くの如き閑散ぶり、御陰様にて参拝もスムーズ至極。

 

 

今年の干支たる牛の絵を仰ぎ、

 

 

扨、初神籤なんぞ引かんと思うや、

 

 

御神籤さえもコロナ狂騒の煽り食らい、何とも風情あらざる様。

 

 

何やら御神託としての有難味は完全喪失、

 

 

然りとて結果人生初「1番」籤引けば、流石に1番籤は大吉にして、高が御神籤なれど幸先良き気分なり。

 

 

例年ならば、巫女達が御神酒を供される場所、更には子供達を筆頭に皆が願い事を書き込む大絵馬が設営される場所、共にコロナ狂騒の煽り食らいあらざれば、虚しく更地広がるばかり。

 

 

大神神社を後にし、田舎道を歩めば、葛城山に沈まんとする夕日を覆う雲の形状、いとをかし。

 

 

 

而して二上山、

 

 

遥か生駒山をも臨みし。

 

 

路傍にて、梅が早くも開花せり。

 

 

昨春のAMT宗家北米ツアーはキャンセル、今年の2月中旬から3月末へと延期されれど、北米大陸に於ける現在のコロナ感染拡大状況を見るや、再びキャンセルされるは必至、本来ならば1月は、其のツアー準備に忙殺され、正月休みなんぞ返上にて雑務やレコーディング作業に勤しまざるを得ねど、今年は左様に焦る必要もあらざれば、更には恒例サイケ組新年会も、この御時勢を憂慮し予定せねば、食材の調達やら料理の仕込みなんぞもあらざりて、そもそも正月なんぞ無縁なれど、珍しく正月気分なんぞに興じるも一興かと、せめて三箇日は業務一切休止とせん。

然れば晩酌すべくアテ拵えんと、先ずは昨日の「合鴨ロース」残党召喚、フライパンにアルミホイル敷き、其処へ合鴨ロース、葱、えのきを並べ、西京味噌を添え、ホイル焼きに処せば、

 

 

合鴨ロースより滲み出し鴨脂が、程良く葱やえのきに沁み、其処へ麦味噌も相俟れば、インプロクッキング「合鴨ロースの京風ホイル焼」完成せり。

 

 

年末に大阪アジト界隈の激安スーパー玉出にて、売れ残りしクリスマス用骨付き鶏腿肉を安価にて贖えば、コールドスリープ解除するや、トンカツ等と同様にパン粉施せり。この「骨付きチキンカツ」とでも呼ぶべき料理は、ガキの頃、御袋が時折拵えし一品にして、当時は何の疑問も抱かず食らえど、大人になるや、骨付き鶏腿肉をカツレツにするなんぞ稀にして、骨付き鶏腿肉料理としては可成りの邪道と知らしめられれば、ふと懐かしくなり、今は亡き御袋の手料理を、己れの手にて拵え、今一度如何な味わいたりしか確認せんと思いし次第。

 

 

斯くして今宵も晩酌に興じん。

 

 

先述の「骨付きチキンカツ+水菜とスティックセニョールの空想地中海風サラダ」

 

 

添えし木の芽との相性芳し過ぎなる「合鴨ロース京風ホイル焼」

 

 

オヤジ呑み定番への新提案たる「焼き焼売 麻辣タレ添え」

 

 

「ガーリックシュリンプ」等、アテ並べ乍らも、

 

 

加えて土鍋に豆腐と白菜並べ、

 

 

更に椎茸、えのき、

 

 

牡蠣と葱をON! 牡蠣の漬け汁とヤマサ昆布つゆ、而して岡田味噌醤油の絶品麦味噌を添えれば、

 

 

いざ加熱、

 

 

牡蠣が沈む程に煮えれば、是にて我が今冬の定番「牡蠣味噌鍋」拵えし。

 

 

牡蠣が程良く蒸し煮となれば、その美味さたるや筆舌に尽くせぬ次第にして、是ぞ牡蠣を最も美味く食らう術たらんとは、正に疑いの余地なし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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