コロナ狂騒の煽り食らうや、海外遠征予定は全滅の憂き目に遭い、然れば徒然なる儘に始動、毎週2作品ずつアップせんと宣言せし「Kawabata Makoto official Bandcamp」此処まで新旧73タイトルを順調にリリース、御陰様にてぼちぼちな手応え、御試聴、御購入下さりし皆様、どうも有り難う御座います。
扨、今週の「Weekly Kawabata」若しくは「週刊 スピードグル」は、当Bandcampのみにてデジタルリリースされる2021年1月録音の最新ソロ作品「Soul Inconsistent (2021)」と、その40年前たる1981年録音、当時超私家盤カセットとしてリリースせし、私の初期グループ「Baroque Bordello」に由る「天上天下唯我独尊 (1981)」以上2作品を公開せり。
そもそも私の音楽的ルーツは、11歳頃にラジオより耳にせしKarlheinz Stockhausenの電子音楽やミュージック・コンクレートに端を発する次第にして、所謂「ロックミュージック」との出会いに先駆け親しめば、己れの音楽の根底には「現代音楽」即ち「20世紀音楽(20th century classic)」の影響が、今尚脈々と流るるを実感するものなり。然りとて誤解するなかれ。飽くまでも「20世紀音楽(20th century classic)」にして決して「新しい音楽」とは同義にあらず。何せ今尚、スマホどころか携帯電話所持せし試しさえ皆無、VRやらBluetoothなんぞ無縁無用、未だVHSとブラウン管テレビを重宝、愛車はマニュアルミッションなるアナクロぶり、凡そ20年前に時代の潮流より滑落すれば、斯様な私がどの口を以て「新しい音楽」なんぞと宣うや。
扨、この「Soul Inconsistent」は、今年1月13日、即ち先週録音せし最新ソロ作品なれど、その内容は旧き良き「20世紀音楽(20th century classic)」へのオマージュとして、多重録音に由るギター2本を以てのアンサンブルなり。十八番たる弓弾き、グリッサンドギターを駆使すれば、弦楽アンサンブルや合唱の如き音色さえ得乍らも、全てを飲み込まんとする轟音フィードバックなるブラックホールも口開く、波乱万丈大スペクタクル叙事詩的大作と相成りし。Bandcamp限定デジタルリリースのみなれば、悪しからず。
ネットモラル遵守せんとされるアメブロなれば、ジャケット画像に自主規制施せし次第、是亦悪しからず。
「天上天下唯我独尊」は、私の初期グループ「Baroque Bordello」を以て1981年に録音、当時私が主宰せし極私的自主制作カセットレーベル「R.E.P. (Revolutionary Extrication Project) 」より、僅か数本ばかりの超私家盤カセットとしてリリース、その後2000年にセルフリリースせし10枚組CDR「Makoto Kawabata early works 1978-1981」に収録復刻せり。
所謂「ロックミュージック」聴き始めし当初よりプログレ等好めば、変拍子にも親しめど、そもそも楽器すらロクに揃わぬ側から音楽活動開始せし我々なれば、音楽制作に興味の全てを結集、片や楽器演奏に際しての基礎知識や基本テクニックなんぞ関心あらざれば、変拍子そのものは耳にし親しめど、その実際の仕組みを全く理解せざりて、成る程奇数拍なるが変拍子かと知るや、早速試さんとせしが本作品と記憶せり。
今回のBandcampに於けるデジタルリリースに際し、改めてリマスター施せし。
Bandcampページに於ける「Weekly Kawabata」一応毎週水曜に更新せんと思えば、旧譜のみならず録り下ろし新作も亦、然れば引き続き何卒御贔屓に御願い奉り候。
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