Quantcast
Channel: 大ぼら一代番外地
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4128

卯月隠遁呆け続けて候 其ノ六

$
0
0

月に一度の定例歯科通院も無事終え、大阪アジトにて行うべき庶務あれこれ遂行し、扨、飯食らわんとするや、明日香の深山より持参せし食材あれこれ召喚せり。

「蛍烏賊御飯」早朝山道入隊にて採取せし三つ葉を添え、

 

 

山菜や諸子を銷却せんとすれば、纏めて天婦羅とするが最も御手軽、

 

 

斯くして「天婦羅盛り合わせ(コゴミ、独活の穂、茗荷、諸子)+青菜炒め+ワカメと油揚げの味噌汁+蛍烏賊御飯」食せり。

 

 

春キャベツ召喚、適当に粗微塵切りに処せば、

 

 

フライパンにておろし玉葱、おろし大蒜、おろし生姜共々炒め合わせ、

 

 

程良く焼色付けば、スパイスあれこれ投下、軽く炒め和えるや

 

 

塩代わりなる塩昆布、刻みオクラ、ヨーグルト投下、而して水を注入し暫し煮れば、

 

 

是にてインプロクッキングなるスパイスカレー「オクラとキャベツのキーマカレー」完成せり。カレー拵える傍らにて、玉葱の掻き揚げ拵え、余りしオクラはチンマシーンにぶち込み、電子レンジにて1分加熱、是等をトッピングとして添えれば、刻みパクチー施し、仕上げに史上最強万能辛味調味料「タケシオイル」投下、いざ食らえばキャベツの甘みとオクラのとろ味が、素晴らしき仕事ぶりにて、故意ならぬベジ料理たれど、大いに美味なり。

 

 

穴子1尾召喚、フライパンに胡麻油を引き軽く焼目付ければ、其処へヤマサ昆布つゆ+酒投下、手早く照焼の如きとすれば、ごはんにON! 山椒粉施し、明日香の深山にて採取せし三つ葉添えるや、是にてインプロクッキング「照焼穴子丼」完成、

 

 

斯くして「照焼穴子丼+鯵のマリネ+油揚げとワカメの味噌汁」食せり。「照焼穴子丼」は、手早く調理すればこそ、穴子と思えぬプリプリ食感、是はもしや、刺身に次ぐ最も美味な穴子の食し方に他ならぬか。

 

 

大阪アジトより明日香の深山へ帰還すれば、日課たる早朝山道入隊へ出撃せり。定点観測。

 

 

明日香の深山は、下界と異なり、未だ冷え込む次第にして暖房器具も絶賛稼働中、然れば引き続き鍋シーズンにして、土鍋に春キャベツ(芯も含む)と豆腐仕込むや、

 

 

三種の神器(花椒醤、姜葱醤、麻蝦醤)と中国製火鍋の素を投下、而して鶏腿肉と、冷凍庫にて久しくコールドスリープに処されし何某かの魚切身発掘すれば、是等をON! 更にはヤマサ昆布つゆ+酒注入、最後に残りのキャベツにて包むが如く覆い、蓋を閉じ加熱、

 

 

程良く煮上がれば、鶏腿肉や魚切身を汁に沈め、更にひと煮立ち、斯くしてインプロクッキング「四川風無水キャベツちゃんこ鍋」完成、

 

 

「自家製パクチーダレ」召喚、

 

 

是を添え食らえば、春キャベツより溶け出せし甘みが鍋全体に沁み渡り、いと芳しくして激烈に美味、況してなかなかの手応えなる辛さと痺れっぷり、中毒の恐れあらん妙味かな。

 

 

此の「自家製パクチーダレ」をピータンに添え「パクチーピータン」として食らえば、是亦脳天直撃な美味ぶりなり。

 

 

日課たる早朝山道入隊へ出撃、日に日に日の出早まれば、自ずから出発時刻も日々前倒しとなる次第。

 

 

定点観測。

 

 

作り置きなる「鰯の倭漬け」召喚、味が沁み入れば一層美味な具合なり。

 

 

今や台湾料理を名古屋名物へと昇華させし「台湾料理の味仙」なれど、実は本場台湾料理とは全く異なる代物にして、そもそも創業者が、台湾にて食せし料理を、名古屋人向けにアレンジせし創作料理なりけれど、今や紛れもなく所謂「名古屋飯」の一翼を担う代表格、其の「台湾料理 味仙」へ訪れれば、凡そ皆様が先ず最初に注文される逸品「青菜炒め」を此処に再現せり。大蒜と唐辛子が芳しき代物にして、酒もごはんも進む優れ物と知れ。

 

 

「蛍烏賊御飯」召喚。

 

 

「玉子焼」を拵えんとすれど、中に刻み葱と紅生姜を大量にぶち込めば、凡そ「豚抜き豚平焼」の如し、然れば食す際にトンカツソースとマヨネーズ施せば、尚一層にして、最早玉子焼にあらぬ様なれど、矢張りソーシーな味わい堪らねば、大いに美味なり。因みに実家に於いては、ガキの頃より玉子焼にトンカツソース添え食らうが河端家流たれば、大人になり、其れが我が家のローカル流儀たりしが発覚せし際の私の驚愕ぶり、未だ忘れ得ぬ次第。

 

 

斯くして「玉子焼+鰯の倭漬け+青菜炒め+セロリの昆布揉み漬け+大根と油揚げの味噌汁+蛍烏賊御飯」食せり。

 

 

私は生来の所謂「おかず食い」なれば、白米にせよ炊き込み御飯にせよ、おかずばかり食い進める故に、先ず最後まで残るは常、然れば海苔やふりかけ施し完食へ至る次第にして、今回は「自家製縮緬山椒」召喚、

 

 

然れば「縮緬山椒蛍烏賊御飯」何とも贅沢至極な芳しき逸品、激烈に美味。

 

 

昨年はいきなり鹿に由る獣害にて、開幕するや全滅の危機に瀕せし、ど素人家庭菜園「河端ファーム」なれど、昨年設営せし防獣ネットもあれば、今春はトマト、胡瓜、ゴーヤ、ハバネロなんぞ育てんとす。更には放置せし間に芽吹きし玉葱も1個植えれば、果たして根付くや否や。

 

 

昨年植えし山椒の木も、無事に新芽育てば、是にて「木の芽」取り放題かな。

 

 

ふと思い立ち、インプロ鍋料理に興じんとす。

先ずは常道なる土鍋に白菜と豆腐仕込み、

 

 

其処へ玉葱、備蓄食材なる牛蒡天、合挽きミンチ、おろし生姜、おろし大蒜投下、

 

 

更に三種の神器、麻辣醤、青唐辛子、赤唐辛子、ヤマサ昆布つゆ、焼肉のタレ、岡田味噌醤油赤味噌を投下、而して蓋を閉じ加熱、

 

 

ええ感じに煮上がるや、

 

 

仕上げに花椒粉と刻みパクチー投下、斯くしてインプロ鍋料理「無水麻婆湯豆腐」完成せり。そもそもの発端は、麻婆豆腐と湯豆腐の合体なんぞと、何とも安易なアイデアなり。

 

 

いざ食らえば、正に「麻婆豆腐+湯豆腐」な様にしてベストマッチ、麻婆豆腐よりも軽く、湯豆腐より食べ応えもあり刺激的、正に新感覚な美味さなり。ハザードレベル可成り上げ目設定たれば、鍋料理なればこその熱さも相俟り、均かの大汗流しての堪能と相成れど、辛さの彼岸より到来する旨味が秀逸至極、今後の「鍋料理ニュースタンダード」入りは必至ならん。

 

 

日課たる早朝山道入隊へ出撃、

 

 

定点観測。

 

 

70分余の入隊終え、山寺界隈へ帰還する頃には、今や既に日も高く昇り、

 

 

山寺界隈に群生する花、名前は存ぜねど一斉開花、

[追記] この花の名が「シャガ」なると、御教示下さりし皆様、どうも有り難う御座いました。

 

 

 

 

更には野生のローズマリーも開花中なり。

 

 

高級国産豚フィレ肉が捨値にて売られしを衝動買い、全て「フィレ一口カツ」に仕込みし。国産高級豚肉なんぞ高嶺の花なれば、有り難き限りかな。

 

 

豚フィレ一口カツ仕込み序でに、鶏腿肉1枚を以て「チキンカツ」も拵えんとす。私は粗目パン粉にて鋭利な衣纏う揚げ物を極端に厭えば、細目パン粉を以て衣施せしとは、云わずもがな。キャベツ切らせば、白菜千切りにて代用、胡瓜も添えるや、

 

 

昨日の「無水麻婆湯豆腐」残り汁リサイクルすべく、玉葱と共に煮詰めれば、この特大「チキンカツ」へON! そもそもは名古屋名物なる味噌カツをヒントに発案せし次第にして、刻み葱と花椒粉を投下、然ればインプロクッキング「麻辣チキンカツ」完成せり。当初は麻婆チキンカツと命名せんとすれど、麻婆豆腐の語源が、実は「痘痕面(麻)の婆さん(婆)に由る豆腐料理」なりけると知れば、此処は「痺れ(麻)辛い(辣)」に由来すべしと思い直せばこそ。

 

 

鶏腿肉や豚フィレ肉にパン粉施す為、溶き玉子使用すれば、其の残党をリサイクルすべく、玉葱スライスを水湛えし手鍋にぶち込み沸かすや、姜葱醤、麻蝦醤、コンソメ、更にカットワカメも投下、仕上げにこの溶き玉子残党ぶち込むや、火を落とし手早く攪拌、斯くしてリサイクルクッキング「玉子オニオンスープ」完成、姜葱醤と麻蝦醤も投下すれば、味の広がりや奥行きも申し分なし。

 

 

箸休めとして「セロリの昆布揉み漬け」「茗荷の生姜酢漬け」も添えれば、

 

 

斯くして「麻辣チキンカツ+玉子オニオンスープ+セロリの昆布揉み漬け+茗荷の生姜酢漬け+ごはん」食せり。チキンカツは、予め鶏腿肉に隠し包丁等の下処理施せば、半端なき柔らかさ、衣薄ければサクサクなれど軽妙の極み、到底鶏腿肉丸ごと1枚をカツに揚げしとは信じ難き様にして、其処へ施せし麻辣ソースが、そもそも鍋の残り汁なれば高濃度の旨味を含有、痺れっぷり辛さは些か損なわれれど、旨味大爆発なれば全く問題あらざりて、美味さ、芳しさ、食感と三拍子揃い完璧なれば、正に白眉なる究極の逸品に仕上がりしかな。

 

 

冷蔵庫に眠る「鰯の倭漬け」最後の2尾召喚、先の豪快な逸品「麻辣チキンカツ定食」とは打って変わり、質素の極みたらん「鰯の倭漬け+縮緬山椒+セロリの昆布揉み漬け+茗荷の生姜酢漬け+ごはん」食せり。

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4128

Trending Articles