本来ならば海外遠征シーズンたる五月も、気付けば既に終わらんとすれど、明日香の深山に隠遁し乍らも、何故か忙殺される日々にて、拙ブログに於ける「隠遁独身五十路オヤジの自炊備忘録」記事が、全く滞る有様にして、是以上の遅延遅漏ぶりは切腹ものとばかり、此処は消え逝く記憶を頼りに、書き殴り書き棄てる所存なれば、悪しからず。
Eros Errors@難波 Bearsも無事に終え、大阪アジトに連泊頂きしタイゲン君も帰京の途に就かれれば、私も明日香の深山へ帰還せり。定点観測。
先達てコンビニにて発見購入せしカップ麺「ペヤングやきそば HALF&HALF 獄激辛カレー 獄激辛」召喚せり。私が激辛同盟の末席に座するとは、私の周囲の方々なら先ず御存知なれど、決して激辛チャレンジャーの類いにあらざれば、単に辛味味覚障害者にして、世の皆様が七味を以てピリ辛具合を堪能されると同様、私が同レベルのピリ辛ぶりを堪能せんと思えば、ハバネロ等を以て漸く感じ得る次第。然れば毎度御断わり述べさせて頂くが如く「辛味の彼岸から到来する旨味」を求めればこそ。
然りとて何故か「激辛」と表記されるカップ焼そばとレトルトカレーに限り、好奇心刺激されついぞ購入、然りとて毎度大言壮語にして其の屁垂れぶりに、期待裏切られれば、今回の「獄激辛」は如何ならん。
この「ペヤング焼そば HALF&HALF」は2食分の麺を用いれば、1食分の麺を取り出し、其の空きスペースに野菜なんぞ捩じ込むが、私の流儀なり。斯くして今回はもやしを捩じ込み、熱湯注入せり。
湯切り済ませるや、忌まわしきプラ容器にて食するを厭えば、丼へ移し変え、添付されし焼そばソースと獄激辛ソース投下、更にトッピングとして牛蒡天加え、焼そばに不可欠なる青海苔、鰹節、紅生姜も投下、然れば「ペヤングやきそば 獄激辛SP」完成せり。いざ食らうや、辛味ならぬ痛味到来、辛さレベル引き上げんとすれば、旨味を完全に放棄されし愚挙晒され、私が云う処の「旨味伴う辛味最後の牙城」ハバネロの辛さを優に凌駕して余りあるキャロライナ・リーパー、トリニダード・モルガ・スコーピオン、キャロライナ・リーパー辺りを使用されしか。激辛チャレンジャー向けなる御粗末の極みな代物なれば、折角の焼そばソースの味わいも損なわれ、逆に妙な薬品臭さすら鼻を突く有様、然りとて廃棄処分は忍び難く、結局ウスターソース追加し誤魔化せば完食せり。食後の胃痛も誘発されねば、嘗て海外に於いて喰らいし殺人級の辛さには及ばず、然れば完食すれど惨事には至らざりし。
今年も守宮登場せり。
週末の晩酌に興じんとすれば、毎度御馴染み回転円卓登場せり。
「有頭海老刺身 アリオリソース添え」頭部は髭と脚を切除、敢えて胴体僅かを残し両断すれば、其の胴体の端が蓋となり、内部のワタ流出を防ぐ仕掛け、斯くしてカリカリに焼けば、是亦美味至極とは云わずもがな。
「鰤刺身」そもそも大衆酒場にて刺身一皿(小)贖う値段程度、然れど斯くも素晴らしく美味な代物堪能し得れば、長引くコロナ狂騒にて久しく外飲みも縁遠く、果たして斯くも安価にての贅沢に慣れし今、再び外飲みに復帰し得るや。
「ポテトサラダ」
「鯵と鯖の刺身盛り合わせ」鯵は手前にて捌けばこそ、贅沢に切り分ける次第。そもそも海あらざる奈良の其の亦深山にて、生鯖を食し得るとは、現代の運送業従事者皆様方の御尽力に、感謝するばかりかな。
「菜の花 山椒酢味噌添え」
「蒸し茄子」茄子を切り分けチンマシーンへぶち込み、電子レンジにて2分半加熱調理、其処へ胡麻油垂らし、三種の神器より姜葱醤をON! 擂り胡麻施せし代物、一切火を使わぬ超御手軽クッキングなれど、激烈に美味なるかな。
嘗て陶芸体験なんぞにて拵えし薬味皿、其の存在を久しく忘却すれど、遂に陽の目を見る時が到来すれば召喚、ヒマラヤピンクソルト、おろし柚子、刻み青唐辛子、練り山葵、おろし生姜なんぞ盛り付けし。
5月は未だ暖房器具の世話になる明日香の深山、然れば鍋料理にも興じ得る次第にして、一人用鉄鍋にて今冬のMVP「四川風無水豚大根鍋」に興じんとす。レシピは是まで幾度にも渡り散々綴れば、今回は割愛させて頂く次第、悪しからず。
大根がとろとろに蕩けるまで炊く事こそ、この「四川風無水豚大根鍋」美味さの秘訣にして、大根が大根にあらざるネクストレベルへフォームチェンジ果たせし味わいと化せば、完成の証なり。
昨春のAMT宗家北米ツアーキャンセル以来、海外遠征予定が全滅し続け1年余が経過、最後の遠征たりしAMT宗家南米ツアー以来、既に18ヶ月も日本滞在すれば、海外遠征に対する士気の如きも鈍るは当然、然れば此処は士気向上を慮り、敢えて「自宅ツアークッキング」に興じんとす。
ツアー必須アイテムたる蓋付き耐熱プラ容器こと通称「赤の器」召喚、先達て半分食らいしカップ麺「ペヤングやきそば HALF&HALF 獄激辛カレー 獄激辛」残党たる麺1食分ぶち込み、浸る程の水を注入、電子レンジにて3分加熱、
蓋を裏返しに装着すれば、湯切り叶い、
先の「四川風無水豚大根鍋」煮詰まりし残り汁を投下、トッピングに胡瓜、レタス、もやし、葱、パクチーを添えるや、インプロ・リサイクル・ツアークッキング「四川風混ぜ麺」完成、
「四川風無水豚大根鍋」煮詰まりし残り汁には豚肉残党も忍べば、リサイクルクッキングなれど鍋の〆料理にすら思える美味さかな。
「鯵刺身」残党を、極私的りゅうきゅうこと「竜宮」へとリサイクル済み、然ればこれをごはんにON! 擂り胡麻と葱も施せば、リサイクルクッキング「竜宮丼」完成せり。
斯くして「竜宮丼+大根と油揚げの味噌汁+菜の花 山椒酢味噌和え」食せり。
如何せん所謂「おかず食い」な私なれば、仮令丼料理にすれど、ついぞ其の具部分のみ食い進む有様にして、結局残されしごはんに「自家製縮緬山椒」「大根の葉炒め」相掛けにてON! 斯くして無事ごはんも平らげし。
冷蔵庫に眠りし枝豆とスイートコーン銷却すべく、茄子等と共々クラムチャウダーの素なんぞ重宝しつつも耐熱容器へぶち込み、
片やアリオリソースを、残る一方には自家製トマトソース施し、
アリオリソース施せしには、とろろも投下、
而してチーズにて覆い、いざ焼き上げんとすれば、
先ずはインプロクッキング「枝豆とスイートコーン入りチーズ焼きクラムチャウダー トマトソースバージョン」完成、
然りとて貝の類い使われねば、そもそも「クラムチャウダー」にあらざるとは重々承知之介なれど、適当な名前思い付かねば、悪しからず。仮令貝を使わねど、斯くも美味なれば一切問題無し。
続けてインプロクッキング「枝豆とスイートコーン入りチーズ焼きクラムチャウダー アリオリソースバージョン」完成、折角なればインプロ序でとばかり海老ぶち込みし。
こちらも貝こそあらねど、海老の旨味が滲み出せば、是亦大いに美味なり。
捨て値にて叩き売られしサーモンのアラ召喚、小麦粉叩き、バターの代わりに自家製バジルオイル施し、椎茸なんぞと共に蒸し焼きに処せば、ワカモレとパクチー添え、斯くしてインプロクッキング「サーモンのバジル風味ムニエル ワカモレ添え」完成、
バジル風味にて仕上げしサーモンと、ワカモレの相性恐るべし。激烈に美味。
先達て15年ぶりに再会果たせしヨハンより御贈呈頂きしベルギービール2本召喚、昼酌なんぞに興じんとす。
私が愛用する栓抜は、嘗て欧州ツアー中に滞在させて頂きし旧友Frank Stofer宅にて、彼より譲渡頂きし代物なり。フランスと日本は、水道の蛇口やトイレットペーパー設置方向等、何かにつけて悉く反対なれど、この栓抜も亦然り。日本の栓抜とは、手前を引っ掛け上方向へ開栓する仕組みなれど、フランスの是は、向こう側を引っ掛け下方向へ開栓する仕組みなり。
今や遠くなり果てし欧州はベルギーを想起しつつ、篤と堪能させて頂きし。
定期的に訪れる麻婆豆腐の誘惑衝動、然れば「極私的激辛激痺れ麻婆豆腐」拵えんとす。
調子に乗りハザードレベルがK点を優に越えれば、本来「麻婆豆腐とごはんは合わぬ」と、麻婆豆腐単体にて食らう私なれど、今回は辛さ緩和策としてごはん添えさせて頂きし。然れど常々「辛さの彼岸より到来する旨さ」こそが醍醐味と肝に銘ぜば、決して激辛チャレンジの如き愚かしき有様に陥らず、到来降臨せし旨味と共に、大汗流しつつも法悦昇天せり。