斯様な世相なれど、人外魔境へ来客迎えし週末も明け、境内の百日紅を仰ぐや、空に未だ残る月も拝み得し。8月も終わらんとすれば、茅蜩や熊蜩の声は聞こえなくなれど、代わりにツクツクボウシとミンミンゼミが席巻せり。
「素麺」食らわんとすれど、ハムあらざれば赤ウインナーにて代用、
然れどこの赤ウインナーが、意外にも大いに美味にして、今後はハムに代わり重用せんとす。
週末の食材残党を以て、セルフ打ち上げを大義名分に、昼酌なんぞに興じんとす。
「2色ピーマン肉詰め」
「冬瓜のトマト煮込み」
「冬瓜のそぼろ煮」
「蒸ししめじと赤ウインナーのバターソテー バジル風味」
「焼き塩麹鯖」
「稚鮎山椒甘露煮」
「小鯵マリネ」
「ポテトサラダ」
「蟹Q胡麻ぽん巾着」
残党なればこそ支離滅裂なラインナップ、然れどその滅裂ぶりが、何やら大衆酒場を思わせれば、果たして最後に居酒屋訪れしはいつたりしか、既に記憶もあらざれば、大衆酒場の賑わいも懐かしくして、今は昔か。而して夏なれど居酒屋にて生ビール呷る機会もあらねば、アサヒスーパードライ生ジョッキ缶にて、生ビール気分堪能せり。
所用あれば未明に下山、大阪アジトにて御来光拝みし。
今や備蓄食材殆どあらざる大阪アジトなれば、深山より予定回数分の食材持参、然れば昼酌残党も含め「河端家特製カレーコロッケ+蟹Q胡麻ぽん巾着+蒸ししめじと赤ウインナーのバターソテー バジル風味」を一皿に盛り合わせ、
「人参入りオニオンスープ+ごはん」添えて食せり。
そもそもピーマン肉詰め用に用意せしタネ余せば、これを具材に「Spaghetti aglio olio e peperoncino con polpette (ミートボール入りスパゲッティー・ペペロンチーノ)」拵え食らえば、大いに美味とは云わずもがな。
深山より持参せし食材召喚すれば「焼き塩麹鯖」
「鰊の昆布巻」
「胡瓜と人参の胡麻ぽんサラダ」なんぞ並べ、
斯くして「焼き塩麹鯖+鰊の昆布巻+胡瓜と人参の胡麻ぽんサラダ+ワカメの味噌汁+ごはん」食せり。
昭和ウルトラシリーズの隊長達の年齢を知れば、意外な若さに驚愕せり。然りとて安易に「昔の人は老けてる」とは思えず、これも「昔の人は早く一人前にならねばならなかった」証たらん。然れば今や五十路も半ば過ぎしジジイたる私なんぞが、斯くも無責任な人間のクズの儘生き存え得るも、今の時代に生きればこそか。有り難きは平成令和の世かな。