第1回目のワクチン接種より4週間経過、その間に新型コロナはデルタ株に由る感染急拡大にて、愈々身近にも感染患者や陽性者続出、成る程真冬のインフルエンザと同レベルの感染力を誇るなら納得、然りとて万一感染発熱なんぞして2回目接種を延期せざるを得ねば、諸々手続き往生こくと聞きし故、特に今月に入りし以降、人外魔境たる深山に大人しく蟄居、斯くして漸く接種当日を迎えれば、未明に下山し大阪アジトへ。
早朝は雨模様、前回の接種日も雨なれば、そもそも天下御免の晴れ男たる私なれど、ワクチン接種に関せば然にあらずか。いざ会場たるインテックス大阪へ赴かんとするや、急遽青空覗かせ快晴へ、斯くして予約時刻に80分先駆け会場へ到着せり。
前回同様、予約時刻問わず受付可たれば、会場到着から僅か35分にて接種一切完了し、会場を後にせり。
今やレトロフューチャーどころか老朽感に悲哀すら漂うニュートラム、果たして次回乗車する機会はいつの事やら。
大阪アジトへ無事帰還。この日の為に購入せし日野日出志「ワクチン接種済み」缶バッヂ召喚せり。
私の家族は既に2度のワクチン接種済みなれど、親父も妹も副反応なしと聞けば、元来タフな河端家、私も概ね同じたらんと思えど、万一の副反応に備え、そもそもインフルエンザ感染せし際も、投薬一切無し、自己治癒能力のみを以て、僅か2日間にて平癒させれば、何せ「健全な肉体は強靭な精神力が司る」を旨とする故、先ずは体力維持とスタミナ補給とばかり、昼飯を食らわんとす。
「きつねうどん」とろろ昆布と刻み葱も投下、
「天婦羅(海老、茄子、オクラ、茗荷、牛蒡と人参と玉葱の極細掻き揚げ)」添えるや、
豪華に「天婦羅+きつねうどんセット」堪能せり。
大阪アジトには、約2万枚のレコードを筆頭に、膨大な量のシングル盤や、蔵書等も収蔵すれど、コロナ狂騒勃発にて明日香の深山へ隠遁すれば、レコード聴く事叶わず、完全に宝の持ち腐れ状態、然れば大阪アジト滞在中は、存分にレコード鑑賞に興じんとす。
副反応対策として、単純に肉食を以てスタミナ補給せんとすれば、界隈の激安スーパー玉出へ繰り出し、輸入牛赤身塊を購いし。そもそも安肉にして、海外遠征時に食らうステーキ肉同様、矢鱈にスジも多ければ、其処はスジ切りも兼ね無限隠し包丁食らわせ、粗挽き胡椒、おろし大蒜を擦り込み、玉葱スライスにて包み暫し放置、その間にジャガイモと人参をチンマシーンへぶち込み、電子レンジにて蒸し上げるや、いざ熱せしフライパンへ牛肉塊を投下、程良く焼き目付けば、付け合わせたsるピーマンと玉葱も投下、而して見事焼き上がるや、肉汁残るフライパンにポン酢とおろし大蒜投下、軽く煮詰め大蒜ポン酢ソース拵えれば、一口サイズに切り分けし牛肉塊へON! 蒸し野菜には三種の神器(花椒醤、姜葱醤、麻蝦醤)添え、更に青唐辛子も添えれば、これにて「牛赤身塊陰腹焼」完成せり。名前の由来は、調理前に念入りに隠し包丁施せばこそ。
牛肉こそ値段に差が味に反映される次第なれど、安肉とは云え、念入りな下拵えと、絶品大蒜ポン酢ソースの御陰にて、原価考慮すれば充分過ぎる美味さかな。久々なる牛肉堪能しつつ、そもそも1年通じ最も牛肉食らいしは、海外遠征たりしかと、改めて知らしめられし。
ワクチン接種より既に12時間以上経過、副反応の兆しあらざれど、同い年たる東君は、2度目の接種翌日に発熱されにけりと聞けば、未だ油断禁物か。
然りとてこれにて取り敢えず、海外遠征復帰への第一歩踏み出せど、果たして実際にいつ出征し得るかは、未だ全く目処立たぬ有様か。先月半ばに大英帝国へ帰還されしタイゲン君より、現場の状況も報告頂きつつ、ワクチン先進国たる欧米諸国の友人知人より、常々あれこれ状況知らせて頂けど、入国や移動に関し未だ制約多く、更にはワクチン接種進めども、諸々規制緩和されれば感染者数も未だ右肩上がり、下手すれば再度のロックダウンさえ視野に入らんとの話すらあれば、果たして出口は何処。奇しくも先日、小松左京原作・深作欣二監督作品「復活の日」久々に鑑賞、生物兵器として開発されしウイルスMM-88にて人類全滅とは、流石にSF的夢物語かと思われれど、出口の見えぬ感染拡大は同じにして、せめてこのMM-88同様、放射能が唯一の解決策にあらぬ事を祈るばかりか。