2020年春以来、コロナ狂騒の煽り食らい、2年連続海外遠征予定は全滅の憂き目に遭い、然れば徒然なる儘に始動せし「Kawabata Makoto official Bandcamp」も、毎週2作品ずつアップせんと宣言すれば何とか有言実行、此処まで新旧188タイトルを順調にリリース、御陰様にてぼちぼちな手応え、御試聴、御購入下さりし皆様、どうも有り難う御座います。愈々大台200タイトル見据えれば、節目としての新企画も検討中なり。
扨、今週の「Weekly Kawabata」若しくは「週刊 スピードグル」は、2022年1月に録音せし録れたてホヤホヤ、最新スタジオ録音前衛電子音楽ソロ作品「Why Have Unknowns Disappeared?」、而して新春なれば蔵出し音源として、1996年に録音せしMainliner幻の2ndアルバム「Kamikaze (1997)」、以上計2作品を一挙公開せり。
2022年新春一発目たれば、此処は新春録り下ろし作品を以て飾るべしと、私個人的な音楽覚醒への扉たりし、所謂「20世紀の現代音楽」「20世紀の電子音楽」と称される類いの音楽へのオマージュを、シンセサイザー類なんぞ駆使し制作すれば、デジタルアルバム「Why Have Unknowns Disappeared?」として、Bandcampにて限定リリースせり。
気付けば五十路半ばも過ぎ、愈々還暦睨まんとすれば、愛聴する音楽も原点回帰気味にして、今や所謂「ロック」を聴くも稀にして、専らガキの頃に音楽への興味の扉開きし「20世紀の現代音楽」ばかり愛聴する有様、如何せんカーステにてStockhausenやらXenakisやらBerioやらPendereckiやらを爆音再生、これぞ快適運転の秘訣なり。然れば嘗てのロック少年達が中高年へと至るや、ロック熱再燃にてオヤジバンドなんぞに興じんとすると同じく、ガキの頃に憧れし現代音楽作曲家気取りにて、前衛電子音楽作品を鋭意制作せし次第。今やギターシンセサイザーなんぞにて、容易に様々な楽器の音色再現し得れば、大いに楽しき限りかな。
新春なれば御年玉気分にて、蔵出し音源たるMainliner幻の2ndアルバム「Kamikaze」をデジタル復刻せり。オリジナルドラマー小泉一ことはじめちゃんが脱退するや、当時Mainlinerと同時多発的活動を展開せしMuisca Tansonicにてドラマー務められし吉田達也氏を誘い入れ、結局Musica Transonicと「同メンバー異コンセプト」バンドと化せしMainlinerは、1996年にその新ラインナップにて2ndアルバムを録音、斯くして本作「Kamikaze」完成すれど御蔵入りすれば、代わりに同メンバーにて録音され乍らも、初期Guru Guru辺りを想起せしめる意外作「Psychedelic Polyhedron」を、公式2ndアルバムとして、翌1997年に仏Fractal Recordsよりリリース、本作が打ち出せし破滅的ハードロック路線は、同じく1997年に米Charnel Musicよりリリースされし3rdアルバム「Mainliner Sonic」へ継承されし。本作2曲目に収録される「Tukisasaru」は、その後当時のMainlinerライヴ定番曲と化せば、1stアルバム「Mellow Out」にて展開されしヘヴィな変拍子リフの反復たるコンセプトは、此処に潰えし次第。本作「Kamikaze」は、正にメンバーチェンジに起因せし、音楽的変遷の過渡期の貴重な記録なるかな。
因みに公式2ndアルバムとしてのリリースこそされねども、1997年に南條さんが主宰されしLa Musica Recordsより、カセットにてリリースされれば、厳密には未発表作品にあらねど、実際には通販とライヴ会場に於ける販売、精々モダ〜ンミュージックへの委託分程度の実売数かと思えば、概ね私家盤扱いにて支障あらざらん。
2013年には、私もセルフリリースにて、初期MainlinerのLa Musica Recordsよりリリースされしカセット4作品を以て「La Musica Tapes」と題し、CDRにて復刻せし経緯もあり。
Bandcampページに於ける「Weekly Kawabata」一応毎週水曜に更新せんと思えば、旧譜のみならず録り下ろし新作も亦、然れば引き続き何卒御贔屓に御願い奉り候。
既にリリースも190タイトルに至れば、リストページ「Speed Guru's Time」も併せて更新中、こちらは「Solo」「Band & Collaboration」のページに分かれ、各々の内部にて項目毎に分類、而してリスト上のタイトルをクリックすれば、リンクにてBandcamp各ページへ辿り着き得る次第。是非に御活用頂きたし。
AMT公式Bandcampも、未発表ライヴ音源等含め45作品を公開中なれば、是非にチェック頂きたし。
更に「Acid Mothers Temple」Bandcampアルバムリストも新設、バンド毎に「Unreleased live & rare recordings」と「Reissue」2項目に分け、リリース年次にて並べ分類整理、リスト上のタイトルをクリックすれば、リンクにてBandcamp各ページへ辿り着き得る次第。是非に御活用頂きたし。
インド古典音楽家としても活躍される金子ユキ嬢とカネコテツヤ君とのトリオFloating Flowerも、公式Bandcampページにて、スタジオ録音作品やライヴ録音作品を公開すれば、Bandcamp Friday期間中にデジタルアルバム全6タイトルを纏めてダウンロード購入頂く場合、30%offになる次第。是非にこちらもチェック頂きたし。
Bandcampアプリ入手はこちらから。