地獄の残酷書の中、メタルパーカッショニスト佐野君との初デュオライヴ迎えれば、いざ会場たる火影へ到着せり。
サウンドチェックも手早く済ませるや、階下のバーフロアへ赴き、佐野君と飲み交わし歓談に興ずれど、そもそも避暑地たる明日香の深山在住なれば、この尋常ならざる殺人的暑さ、更にその対抗策としてのクーラー全開ぶり、共に不慣れ極まりなき私は、既に暑気中り且つ熱中症気味にして半ば朦朧状態にして、ブロガーとして致命的たる写真撮影完全忘却、今宵は己れにて撮影せし写真、僅かに前座務め下さりし2バンドの2枚のみ、悪しからず。
先鋒務め下さりしは、超若手サイケデリアKOTSUBOKUにして、残念乍らメンバー1人がコロナ陽性反応にて欠場、然れば嘗てのCosmic Jokers辺り彷彿させるスペーシーなインタープレイを披露、初々しさ爆発せし初期衝動こそ二度と還らぬ刹那と知れば、貴重な演奏拝見させて頂きし。
次鋒務め下さりしはBLONDnewHALFにして、百戦錬磨の強者共なればこその鋭利なポストパンクサウンド炸裂、そもそも当時名を馳せしポストパンクバンドは、初期衝動に由る斬新性独創性を失うや、敢え無く迷走四散、正に時代の狭間の徒花の如きなれば、再結成なんぞ愚行の極みたれど、時代を明らかに間違え登場されしBLONDnewHALFこそ、唯一無二の恒久的ポストパンクバンドなるかな。
三番手に登場せし我々河端一 x 佐野アツシ、佐野君のメタルパーカッションがエレクトリック仕様と知るや、当初目論まんとせし現代音楽をベースとするミニマルミュージック的仕掛けなんぞ瞬殺破棄、怒涛の轟音絨毯爆撃に徹し、轟音カオスサイケから、どろどろ軋轢アンビエント、現代音楽デステクノ、インダストリアル密儀音楽、闇堕ち宇宙シンフォ、最早何とでも云いなはれ的カオス爆裂、挙句グラインダーも飛び出し火花も散らせば、30分間のノイズ爆撃完遂せり。
ネット上にてライヴ写真拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
今宵、河端一 x 佐野アツシ@HOKAGEへ御運び下さりし皆様、どうも有り難う御座いました。
佐野君との2ショット撮影之圖。HOKAGEに出演するや、毎度酩酊の末、終電にて大阪アジトへ漂着繰り返せば、今宵は何とか終電1本前にて帰還せり。
次なる機会あれば、一層の大轟音大虐殺目指さんとす。
斯くして浪花の夜は更け行きし。