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Channel: 大ぼら一代番外地
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ぶらり京都へ、畑下マユ@光兎舎ギャラリー「森綾花個展 『くまのこ よるのこ』」鑑賞せり

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ぶらり京都へ、今宵は畑下マユ嬢が、彼女の1st CD「ちるちるみちる」ジャケット手掛けられし木炭画アーティスト森綾花さんの個展「くまのこ よるのこ」@光兎舎ギャラリーにて、ライヴ行うと知ればこそ。

 

会場たる光兎舎界隈へ到着すれど、余りに早過ぎれば、果たしていつ以来か、徒歩にて30分弱の距離故に、徒然なる儘に永観堂を訪ねんとす。凡そ紅葉のピークは先週辺りかと思われれど、未だ紅葉残れば、暫しここの素晴らしき庭を堪能せり。

 

 

 

 

未だ開場時刻までは随分早過ぎなれど、のんびり森綾花さんの作品鑑賞させて頂くべく、光兎舎ギャラリーを訪ねし。奇しくも他に誰もおられぬタイミングなれば、1作品毎じっくり堪能させて頂きし。薄暗き会場内にて、蝋燭型LED

ライトを手に、己れ自身の意を以て作品を照らし鑑賞するスタイル、いとをかし。
在廊されし森綾花さんから少々御話伺う機会あれば、ポストカードも購入させて頂きし。

 

 

当初の目論見は、2階の菜食カフェレストラン「菜食 光兎舎」にて夕飯なんぞ所望せんとすれど、ライヴ時は早仕舞と存ぜねば時既に遅く、残念乍ら叶わざりし。

然りとて未だアホ程時間持て余せど、如何せん車にて来場すれば居酒屋にて時間潰す訳にもいかず、結果御紹介頂きし古本屋等訪ねつつ、黄昏から夕闇に包まれる冬の京都をあてもなく彷徨せり。

漸く開場時刻も迫れば、光兎舎ギャラリーへ帰還、些か早けれど入場叶いし。

 

 

そもそもギャラリー内に設営される建造物内建造物たる展示会場、その狭く薄暗き会場内に、無数の蝋燭灯され、PA無しなる正に生声生音にてのコンサートにして、以前より一度生声を耳にし得る会場でのライヴ夢想すれば、いきなりその夢叶いしかな。

息遣いさえ伺える程の距離にて、畑下マユ嬢の歌とギターを堪能、蝋燭の灯に揺れる会場の雰囲気も相俟れば、展示される「くまのこ」達さえも蠢き参加されるが如きに錯覚せり。前半は最近のライヴにて披露される無国籍風の曲が続き、後半はカバー含め、所謂フォーク然とせし歌曲続けば、更には彼女が今回の展示鑑賞されしを以て誕生されにける新曲「Kumanoko Yorunoko」や、クリスマスなればこそか「Silent Night」珠玉のカバーも御披露下さりし。
1時間半、休憩挟まず丁寧に歌い奏で続けられれば、彼女の音世界をたっぷり満喫堪能叶い、至福の心持ちにて明日香の深山への帰路に就き得しかな。

 

 

下のライヴ写真は、森綾花さんのTwitterより無断借用転載させて頂けば、悪しからず。

 

 

先述の「Kumanoko Yorunoko」と「Silent Night」2曲収録されしお土産CDRも頂戴すれば、弾き語り自宅録音と思われれど、アートワークや歌詞カード含め細部までの丁寧な作りに、ついぞ安易に「お土産CDR」なんぞと油断せし私は、忸怩たりて慚愧に堪えぬばかり、彼女の音楽への情熱の深さと拘りの大きさがひしひし伝わる秀作かな。

 

 

彼女の初期作品たる自主制作CDR2タイトル「蠢き」「囁き」も常々愛聴すれば、ふと思い立ち、私の個人的鑑賞用且つ保存用にとlathe cut盤レコードを制作、タケヤリシュンタ君の協力を以て、オリジナルアートワークにて意匠叶いし。2枚制作すれば、もう1枚は、僭越乍ら畑下マユ嬢御本人へ献上させて頂きし次第。

 

 

 

最近は車を運転する際、先達ての畑下マユ嬢@難波Bearsと神戸Helluva Loungeを個人的にライヴ録音すれば、そのライヴ音源を無限リピートにて愛聴するものなれど、彼女の音楽を聴き乍ら運転するや、それでなくとも運転時は気の短さが10分の1まで短縮されがちなれど、不思議と穏やかな気持ちとなり、腹立たぬ心境にて安全運転に務め得る次第。これも亦、彼女の音楽が秘める魔法のひとつか。無限リピートの御陰様にて、この両日の演奏全て脳内にインストール済み、然れば今回のライヴに於いても、歌い回しの変化や若干のアレンジ変更も判り、ファンとしては彼女の音楽を更に深く楽しみ得しかな。

 

Frank Zappa、Deep Purple、Led Zeppelin、Pink Floyd等と、嘗て少年の頃に愛聴せしロックの歴々全盛期の来日公演や、大阪万博は西ドイツ館にて敬愛して止まぬKarlheinz Stockhausenが連日演奏されし等を、残念乍ら体験し得ざりし世代の私なれど、翻れば個人的にはDaevid Allen (Gong)、Nik Turner (ex. Hawkwind)、Simeon (Silver Apples)、Träd, Gräs Och Stenar、Rosiona de Peira等、既に鬼籍に入られし偉大なミュージシャン歴々も含め共演果たし、これも未だこの世代なればこそギリギリ叶いしかとも思われ、而して奇しくも今、畑下マユ嬢の生演奏を体験し得る事も、是亦正に一期一会、彼女とは世代こそ大きく隔たれど、今この瞬間に活動下さる事を、彼女と音楽の神様に感謝するばかり。当然私は年齢的に、彼女の音楽活動を最後まで聴き届けるは不可能なれど、果たして如何な境地へ辿り着かれんとは、大いに興味深きかな。

 


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