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Channel: 大ぼら一代番外地
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Detroit

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午前7時起床。昨夜はジョンソンとKarissaがダイニングキッチンにて談笑される声を子守唄に、ソファにて轟沈すれば、目覚めるや眼前にはKarissaの愛犬の尻。

 

 

朝飯拵えんとキッチンへ出撃、最後の1パックとなりしウインナー召喚せり。先ずは手鍋にキャベツぶち込み、大蒜、生姜、コンソメ、ローレルを添え、とろとろまで煮れば、其処へウインナー投下、

 

 

片や人参をチンマシーンへぶち込み、電子レンジにて2分加熱、

 

 

これも手鍋へぶち込むや、冷蔵庫より拝借せしケチャップとサルサディップも投下、最後にひと煮立ちさせれば、是にてインプロクッキング「キャベツとウインナーのトマト煮込み」完成、自家製ハバネロオイル垂らせば、大いに堪能せり。

 

 

卓上には、鋭意日本語勉強中なるKarissaへ向け、昨夜開かれし「ジョンソンtsuの大阪弁講座」も痕跡残されし。しゃあけどこれ役に立つんかどないやねんな、甚だ疑問なり。

 

 

昨夜の会場Empty Bottleにて、置き去りにせし機材や商品積み込めば、是にてKarissaとも御別れ、名残は尽きねどラスト記念撮影せり。

 

 

Karissaの手配にて、先達て首折れしジョンソンのギターも修理叶えば、いざミシンガン州Detroit目指し爆走せり。

立ち寄りしガソリンスタンド内売店にて、炒り大豆ミックスを買い食いせり。如何せん他のナッツより安価にして、日本人には馴染み深き味わいなれば、是にて十分と知れ。

 

 

約6時間のドライヴにて、Detroitの定宿たるSandy姐さん宅へ到着せり。4年前に訪ねし際は、未だリノベーションが終了しておらねど、この4年間にて完成されにけり。而して案の定謎なオブジェと動物達夥しければ、いとおもろし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Justinが初めてツアードライバー務められし2005年こそ、ビザ発給トラブルにて初っ端10発キャンセルせし経緯あれば、Detroit公演あらざれど、翌年たる2006年から毎年Sandy宅へ御世話になる次第、その間に幾度かの転居もあれど、毎度手厚く歓迎下されば、4年ものブランクは初たりし故に、尚一層Sandy姐さんとの再会は感慨一入感無量。

Justinも歓喜の踊りを披露せり。

 

 

遠路遥々到来すればこそと、我々の空腹察し「ウェルカムサンドウィッチ」なる心尽くし、只々感謝あるばかりかな。

 

 

ギター見付け爪弾くRon Anderson之圖。

 

 

今宵の会場UFO Factoryへ到着せり。

 

 

 

 

屋外に用意される灰皿たるバケツ斯くの如し。

 

 

My Education御一行も到着されれば、いざ機材搬入せん。

 

 

店内にてUFO Factoryオリジナルグッズ販売中、一瞬食指伸ばさんとすれど、このUFOの意匠、何処ぞにて見覚えあらんと思えば、

 

 

Bostonの1stアルバムなり。このアルバムは、中学生当時、このUFO遇らわれし意匠故、さぞや宇宙的な途方もなきスケールの音楽を聴かせて下さらんと、様々な誘惑や辛苦に耐え貯めし小遣いを叩き衝動買い、期待に胸膨らませ、いざ針落とすや、カスの如きギターサウンドに導かれる産業ロックぶりに茫然自失、以来我が人生に於ける黒歴史レコードに分類される代物なり。斯くなる理由にて、UFO Factoryオリジナルグッズ購入断念せり。

 

 

ジョンソンの首折れギター、見事に復旧されにけれど、伺えば糊付のみとは恐るべし。弦の張力にも余裕に耐えうるとは、果たして如何に超強力な糊たらん。

 

 

 

念の為、数日間は未だベンチ入り控え、暫し待機とされにけり。

 

 

トイレへ赴くや、個室仕様なれど、男性用小便器と思しきも備えられ、然れどどない見たかて一人前サイズにあらざれば、況して会場内にトイレは男女共用2室しかあらねば、相当の混雑は想像に易く、果たして1人ずつ施錠して利用されるや、扨亦複数名が入れ替わり立ち替わりにて利用されるや、斯様なトイレ事情、一旦気になるやどうにも真相知りたくて仕方なし。

 

 

今回のツアーにて初めてライダーに添い、ケータリングにウイスキー1瓶用意下さりし。

 

 

更にはけーらリングにて、フードも注文可能なれば、此処は「Beef Hotdog + Kimuchi style」所望せり。然りとて御品書中央辺りに伺える「Pineapple Fried Rice (パイナップル炒飯)」とは何ぞや。 

 

 

旧友にしてDetroit地下音楽シーンの超重鎮たるMatthew Smith (Outrageous Cherry)と再会、互いの近況報告に始まり、今後の計画あれこれも含め歓談せり。

 

 

今宵、先鋒務めて下さりしは、キーボードとドラムに由る地元DetroitのデュオMRKTにして、今宵のプロモーター激推しなり。ドラマーはボーカルも兼ねられ、成程初期Soft Machineの影響濃厚、正に「DetroitのSoft Machine」なる異名取りて然るべし。ドラムワークが、Robert Wyattよりもパワー系なれば、よりロック度高め、エレピが故障されMoog等にて応急代用されにけれど、いやはや全く遜色なければ、

 

 

 

終演後に話掛けさせて頂き、

 

 

彼等の新譜「Hearsay」LPまで頂戴せり。

 

 

先鋒務めらるる地元バンド出演の時間帯なんぞ、未だ客は疎らたるが常なれど、今宵は彼等の開演前から既に可成りの客入り、これは皆様がこのバンドのカッコ良さを既に御存知なればこそか。

 

 

そもそもはJustinの旧友にして、Detroit公演には毎回顔出して下さるJerry、4年ぶりの再会を喜べば、毎度乍ら酒奢って下さり、今宵はイタリアンリカー「Cynar」数杯も馳走になれば、ケータリングのウイスキーをチェイサーに堪能、

 

 

然れば次鋒務められしMy Education熱演中、酩酊にて御機嫌な様子の私の姿を、ジョンソンがSHOPZONEより撮影されにけり。

 

 

片や体調芳しからぬNANI君、狭小な楽屋スペースにて、ヤマトタケシ宜しくヨガの眠り中之圖。

 

 

My Education熱演之圖。

 

 

今宵は90分のセットを披露せり。愈々今週後半より大票田地帯へ突入せんとすれば、今の内にRonを迎えての現編成に於ける更なる可能性見出すべく、此処数日試行錯誤繰り返すポイントを更に深化、新たな扉を開きつつもカオス上書き、今宵も宇宙大漂流の果て、大団円迎えれば幕。終演後、アンコールに代表曲にしてライヴの定番「Pink Lady Lemonade」求むる声高まれど、Ronを迎えての現編成に於ける正しき道と思えば、1997年初ツアー以来26年に及ぶAMTライヴ史上、凡そ初たらん「Pink Lady Lemonade」を当面戦力外とする次第、悪しからず。

 

[セットリスト]

1. Blue Velvet Blues ~ Interstellar Overdrop ~Dark Star Blues 

2. From Planet Orb With Love ~ Good-Bye Mrs. Uranus 

3. Flying Teapot ~ Interstellar Overdrop (reprise) ~ Cometary Orbital Drive

 

ネット上にてライヴ写真拾遺叶わざれば、悪しからず。

 

終演後、女性バーテンダー達と意気投合せし酩酊オヤジ醜態之圖。

 

 

 

MRKTも交え記念撮影。

 

 

Sandy宅へ帰還すれば、既に御友人達も集われパーティー状態、何が何やらTokyo People。

 

 

 

 

 

酩酊せし儘、ケータリングにて所望せし「ビーフキムチホットドッグ」食らえば、益々以て空腹中枢刺激され、

 

 

奇しくもSandyの家人Nickが「チキンカレー」御用意下さりにければ、

 

 

早速頂戴せり。所変われば料理も変わるとは、料理の常識と知れ。

 

 

Sandyの愛犬が、円な瞳輝かせ、無言にて強請られれど、此処は非情に徹すべし。

 

 

ウルフ亡き今、夜の帝王の称号引き継ぐジョンソンは、熱くギター愛語られるNickと、我々が轟沈せし後まで殿務められにけり。

 

 

並走されるNANI君ブログはこちら、ジョンソンのツアー日記はこちら、Ronのツアー動画日記はこちら、是非に御併読頂きたし。

 

 

 


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