目覚めれば正午前なり。前夜、Justinより正午出発と下知され済みなれば、大童。
慌てて荷物纏めれば、片やテラスにて寛がれるRon之圖。
テーブル上に厳しきケースありて、半ば蓋が開いておれば覗き込むや、自動小銃なるかな。
我々を投宿させて下さりし此処の家主、果たして何者か。均か何某の地下組織メンバーか、扨亦C.I.A.の手先か。我々を此処へ投宿下さりしも、何らかの理由ありて事か。これは最早どさ回り行脚なんぞと能天気に構えている場合にあらず、国家的陰謀に加担させられるや、扨亦テロのカモフラージュ用当て馬として冤罪着せられんや。
然りとて能く能く見れば、実弾にあらず、サバイバルゲーマーと察し得るや安堵。
斯くして其の家主ことAdam Arritola氏と記念撮影。氏は「Miami Psych Fest」 と「Rochester Experimental Week」主宰される敏腕オルガナイザーなりけり。
本日はカナダはオンタリオ州Toronto目指さんとすれば、国境越え控える次第。然りとて毎年何かしら新たなトラブル勃発にて足止め食らい、大いに難儀強いられれば、況して4年ぶりに加えてコロナ狂騒後初、果たして如何な変化見られるや想像もつかず、然ればJustinは大いに神経質となる有様。
而していざカナダ国境目指し出発せり。
国境手前のガソリンスタンドにて米国内最終給油。ヤングチームの御二人は、ハンバーガー、フライドチキン、暫しアメリカ合衆国より離れんとすればこそ、アメリカンな味わい名残惜しみつつ堪能されんとするか。
斯く云う私も、今朝は均かの大寝坊やってこませば、朝飯食いそびれ、此処はエスプレッソ3杯分ぶち込まれにける缶コーヒー、ドーナツ2個所望、
いざアメリカンブレックファースト堪能せん。
先攻にクリーム系ドーナツ食らえば、砂糖に由る甘さレベル超越せし極甘ぶり、そもそも激甘党にして、日本の愚かな風潮「甘さ控えめ」に断罪を訴える私なれば、この脳が痺れるレベルの甘さこそ、求めて止まぬ本来の甘さと知れ。
後攻にジャム系ドーナツ食らえば、明らかに先攻後攻オーダーに致命的誤りあり。こちらの方が、ジャムなればこそ破壊的な甘さのパンチ力に欠け、然りとて今や口内が、異次元レベルの甘さ堪能直後なれば、ジャムの甘さが見事相殺どころか消滅、何とも味気なく感ずれば残念至極なり。
いざカナダ国境へ。
毎度乍ら荷物チェックに始まり諸々の手続きあれば、只管「待つ」のみ。
トイレ拝借するや、あの忌まわしき便座あらざるフランス式便器にして、何故カナダにて、然も此処はケベック州にあらねばフランス語圏にあらねど、わざわざ便座あらざるフランス式便器を採用されるか。
只管「待つ」のみ。然れば砂十島画伯は、日本にて画伯の帰りを待つ愛する家族の為に、1枚でも多くのドラムアートを売り捌くべく、寸暇を惜しみ作品制作に精出される次第。
この無限とも感ぜらるる「待つ」時間の流れを、1枚の写真にて表現せんとす。
漸く諸々手続き完了、無事カナダ入国果たせど、憔悴し切るJustinを今度は大渋滞が待ち受ければ、
5時間余のドライヴ (国境越え含む) を以てTorontoへ、今宵の会場The Garrison へ到着せり。
此処は毎回駐車に大いに往生こけば、奇しくも店の真ん前が空くや、漸く体調回復の兆し伺え始めしジョンソンが、身を呈して駐車スペース確保されんとす。
ステージ上には、カナダ入国に際し「我々はラッキーだった」と仰せのMy Educationがセッティング済み。此処はステージが広く奥行きも深けれど、何故ドラムセットを斯くも後ろにセットされんとするか。そもそも今様のセッティング配置とは、ドラムがアンプ群より更に後方たるが常なれど、一体如何な根拠を以ての事か、何方か詳しければ是非に説明頂きたし。
此処は界隈に目ぼしき店あらざれば、毎度KFCの御世話になる記憶を辿り、今宵も界隈のKFCへ。
果たしてKFCなんぞ訪れるはいつ以来か、前回の記憶あらざる程に過去たるべし。「オリジナルレシピチキン 4ピース」所望、何故ケチャップが添えられるか謎なれど、此処は敢えて気にも留めねば、そもそもカナダなれば寒からんとの勝手な思い込み見事裏切られ、思いの外初夏の如き暑ければ、此処はビールとフライドチキンたるベストマッチを以て堪能せん。
本場アメリカのみならず日本に比べても、些か小振に感ずれど、
いざ齧り付くや、あれ?こんな味やったけ?あのKFC特有のスパイシー感皆無、それどころか無駄に塩っぱければ、頭痛誘発の危険さえ孕み、一気にビールにて流し込むのみ。然りとて流石に終盤、この塩っぱさ一辺倒な味わいに辟易とするや、成程今こそ先述のケチャップの出番かと召喚、ケチャップ塗れにし食らえば、最早KFCの醍醐味なんぞ皆無の極み。どういうこっちゃねんな。
同じくフライドチキンとビール堪能されんとするNANI君之圖。
結局カナダのKFCは、創業者カーネル・サンダースが精魂込めて完成させしオリジナルレシピを、全く遵守せぬ横暴ぶり露呈せしか。カナダのマクドは、ロゴたるMの中に、国旗にも遇らわれる赤きサトウカエデの葉が意匠される独自性を打ち出せば、
KFCはオリジナルな味のベクトルを打ち出される次第。嘗て野菜ジュースV8を愛飲せし際も、カナダ製V8の余りの味の違いに、大いに驚かされしを思い出せば、成程これこそがアメリカ合衆国の隣国なればこそのアイデンティティーか。知らんけど。
先鋒務められしMy Education、今宵も燻銀のリフゴリ押しポストロック魂炸裂の大熱演。写真撮影叶わねば、悪しからず。
今宵は90分のセットを披露せり。ジョンソンも物販業務に復帰し得るまでに復調されれば、演奏への入魂ぶりも伝わる熱唱、今宵も大宇宙漂流、更なるカオスを求め大暴走の挙句、大団円へ至るや幕。
[セットリスト]
1. Blue Velvet Blues
2. Dark Star Blues
3. From Planet Orb With Love ~ Good-Bye Mrs. Uranus
4. Flying Teapot ~ Interstellar Overdrop
5. Cometary Orbital Drive
ネット上にてライヴ写真拾遺叶わねば、亦しても新たに拾遺叶いしMilwaukee 「Milwaukee Psych Fest」に於ける1枚を以て、御茶濁させて頂く次第、悪しからず。
終演後、バーカウンターへ赴き、酒棚にイタリアンリカーたるアマーロモンテネグロが並ぶを発見するや、結局3杯頂戴せり。
今宵は民泊、何とジャグジーバスまで完備される豪邸とは是如何に。
本日は国境越えも含め長き1日たれば、皆様早々に御就寝される中、夜更かし族たる私とNANI君のみ、キッチンへ繰り出し禁断の夜食作りに精出す始末。
私は豚ミンチと豆腐を以て「麻婆豆腐」拵えんとす。実花椒を砕き大量投下、いざ煮れば、
その傍らにて、NANI君が廃棄せんとせしキャベツの端や芯等を貰い受け、カットわかめ共々煮るや、トムヤムペースト投下、斯くして「トムヤムキャベツスープ」拵え、
「麻婆豆腐」も出来上がるや、仕上げに自家製ハバネロオイル投下、
是にて「麻婆豆腐セット」堪能するや、些かハバネロオイル垂らし過ぎにて、ハザードレベルがいきなりK点越え、可成りの危険レベルたる28までに至れば、想定外なる大汗ながす羽目となり、御陰様にて強制的新陳代謝促されれば、老廃物も見事に排出叶い、今宵も快眠保証されしかな。
扨、連日東君と2人して、共通の推したるリタ・カニスカことリッたんについて、熱く語り合う様。
而して当然乍ら、リッたんの衣装も絶賛販売中。買わへんけど。
我々AMT元老院のツアー疲れを癒し下さるリッたんの存在に、只々感謝するばかり。氷雪の国ゴッカンへ移住希望。
並走されるNANI君ブログはこちら、ジョンソンのツアー日記はこちら、Ronのツアー動画日記はこちら、是非に御併読頂きたし。