津山さん、NANI君との新トリオCamel Toeにて西征予定すれど、この時節は山男たる津山さんの繁忙期にして、ブッキング当初より「天候次第でドタキャンあるかも」との但し書き添えられれば、天候に恵まれる事を祈願すれど、残念乍ら南アルプスは豪雨被り、津山さんより「初日広島公演は参加不可」との報あり。 然れば急遽NANI君とのデュオヒューマンシャワーにて、然りとて真骨頂たる十八番、例の即興漫才的展開は、過去の経験より大阪以外に於いてはほぼ理解されぬと知ればこそ、今回は先日披露せし超真面目モードにて挑まんとす。
扨、気温32度と示される灼熱地獄の中、大阪アジトを出発。何せクーラー不要な避暑地たる明日香の深山に過ごせば、下界の残酷暑に対する耐性乏しく、況してそもそも生来の超レベルが付く暑がり(然りとて寒さへの耐性は、常人を優に凌ぐ次第)なれば、
新大阪駅に這う這うの体にて漂着、新幹線ホームに辿り着けば熱風の中に立つが如し、取り敢えずキンキンに冷えしビール呷らんとすれど、缶ビールが瞬殺にて温うなる始末。
謎の炭水化物拒否症候群に苛まされる私なれば、毎度御贔屓にさせて頂く「とんかつKYK」にて「へれとんかつ弁当」所望せんとするも躊躇され、此処は名物「えびかつサンド」所望せんとするや、嗚呼、無情、3連休の初日にして、コロナ狂騒明け初の夏休み突入とあらば、新大阪駅は悍ましき程の大混雑にして、標的「えびかつサンド」どころか「へれかつサンド」も売り切れ、仕方なくキオスクにて販売される「海老カツサンド」所望、いざ食らえばカレー味施され、思わず想像と異なる味のベクトルに困惑、何とも微妙な代物かな。
指定席が軒並み満席状態たる混雑ぶりなれど、私は新大阪始発たる「さくら」自由席に乗車すれば、この大混雑に関係なく余裕持ちて座席確保。快適な新幹線の旅にて、広島へ到着せり。
広島駅にてNANI君と待ち合わせるや、私は京都市バスと広島路面電車には一生乗車せぬと誓う身故、タクシーにて会場へ赴かんとすれど、是亦悍ましき長蛇の列、タクシーを待つ間に熱中症にて倒れんや。
斯くして今宵の会場たるRoxetteへ到着せり。
ツイン・ピークス気分高まる「赤いカーテンの部屋」なるかな。
手早くサウンドチェック済ませ、この手のイベントに於いては、凡そ不毛の極みとは重々承知之介なれど、物販テーブル大規模展開。勿論結果は推して知るべし。
いざ前打ち上げに興じんとすれど、この灼熱地獄の下、土地勘皆無な広島にて飲み屋を求め右往左往彷徨するは愚の極み、然れば会場界隈にて「営業中」と暖簾出される居酒屋「七五三太長屋(しめたながや) 本店」を発見するや、問答無用にて突撃せり。
先ずは生中所望、添えられし「お通し」が「子持ち蒟蒻の酢味噌添え」とは、是亦粋かな。還暦を控えるつい先頃、生来苦手たりし蒟蒻を奇しくも克服せし経緯あれば、この一品も堪能し得し次第。
「鰯刺身」やら、
「ごぼうの唐揚げ」やら、是亦何れも絶品至極。
而して「『ホルモン天婦羅』一度だけ食べたことあるんですが、冷めてて…こんなもんかと思いました」と残念な印象しか抱かぬNANI君なれば、此処は再チャレンジと所望されし「ホルモン天婦羅」登場せり。
然りとてあのディープな界隈にて供される代物とは、その見て呉から一瞥して別物たらんと刹那にて確信、いざ食らえば想像を絶する至高過ぎな逸品にして、いやはや是は世に云う「広島名物 ホルモン天婦羅」とは、名こそ同じなれど全くの別物、頬張るや否や、中身たるホルモンがクリームの如く瞬殺にて溶解消滅、サクサク感が未だ残る衣のみが残される魔法ぶりかな。思わずあの大分の名店「磯焼き 庄八」が供される珠玉の逸品「鳥天」を彷彿させると云えば、想像に易きか。
此処まで余りに何れも美味過ぎれば、是は只ならぬ店かと、然れば御品書にて推される「串焼盛り合わせ」やら、
「手羽元黒胡椒焼き」も所望、舌鼓乱打せり。
広島の美酒美食堪能されるNANI君之圖。私と同じアメブロ・ブロガーなれば、写真撮影に余念なし。
余りの絶品ぶりに、思わず「ホルモン天婦羅」アゲイン。
今宵対バン務めて下さりし馬だらけ、初期ラフトレードの香りも漂うストレンジポップなり。因みに2017年冬に行いしAMT宗家西日本ツアー広島公演に於いても、対バン務めて下さりし経緯あり。
帝都より遠征されし、戸川祐華嬢と半チャーハン氏に由るデュオ海辺のゴリラ、一聴ポップなれどアヴァンギャルドなラッピング施されし音楽性に、思わず魅了されて然るべし。況してや半チャーハン氏のキーボード演奏が、個人的には琴線触れ捲りかな。
而して我々ヒューマンシャワー登壇、今宵はアホなMCや即興漫才的演奏一切無し、ど真面目極まりなき「本気 (マジ)」モードこと超真面目爆アゲ・エクストリーム・ハイパー・フォームにて挑まんとすれど、第三のメンバーたるサンプ・ラー氏の出音が、モニタースピーカーより全く聴こえ来ねば、サウンドエンジニアの方曰く「モニター飛びました」ホンマかいな。今宵出演されし顔触れ見れば、モニター飛ばす程の爆音バンド御見掛けせねど、サウンドエンジニアの方が斯くも仰せならば、どないしようもあらしまへんがなと云う訳にて、今回の超真面目爆アゲ・エクストリーム・ハイパー・フォームに於いて、其のサウンドの根幹を成すサンプ・ラー氏とは、霊的交信を以て共演するしか術もなし。斯様に盲聾な状況下、果たして客席には如何に聴こえるかも想像し得ぬ儘、斯くなる上は居直り開き直りカオスな演奏展開するのみ。
然れど客席の反応は、どない見たかて困惑と大きな「?」のみと御見受けすれば、此処は矢張りそもそもヒューマンシャワーとは如何なるプロジェクトか、口頭説明必要かと、均かのト書きMCを真骨頂たる即興漫才的展開にて披露、然れど結果的には一層の困惑を招きし、最早アルマゲドンたる大団円目指し大暴走にて幕。
ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
今宵、ヒューマンシャワー@ Roxetteへ御運び下さりし皆様、どうも有り難う御座いました。
終演後、出演者及び関係各位の皆様と、界隈の中華料理店へ繰り出し、打ち上げに興じさせて頂けど、写真一切あらざれば、悪しからず。
然ればせめて今宵の「大阪のオッサン」コスチューム姿の私の写真を以て、脱稿させて頂かんとす。合掌。
[追記]
jailbird Yのanndoe君と、以前共演せし際のライヴ音源が、予てよりデジタルリリースはされれど、今回限定CDRにてフィジカルリリースされし次第。近日中にはAcid Mothers Temple shopzone Japan (AMT Shopzone B.O.改め)にても通販承らんとす。