既に御彼岸迎えんとすれば9月も下旬、然れど当拙ブログの記事投稿の頓挫遅延ぶりは相も変わらず、時系列は9月初旬へ遡る次第。
今宵は帝都にてソロライヴ控えれど、台風13号襲来の報入れば、いやはや是は、普通に行けばモロにバッティングするんちゃうん?
新幹線運転見合わせなんぞ食らえば、一溜まりも無しとは重々承知之介。然れば此処は台風襲来予想される午後に先駆け、午前中に出発せんと決意、万一遅延運休食らうにせよ、取り敢えず8時間の余裕確保叶う次第。
斯くして午前9時過ぎ、大阪アジトより出陣、無事新幹線に乗車せり。車内はなかなかの混雑ぶり、概ね私と同じ思惑の御仁達たらん。
朝飯食らう暇もなく出撃すれば、出発前に超速クッキングにて弁当拵えし。如何せん謎の炭水化物拒否症候群に苛まされる身なれば、駅弁の類いのみならず、コンビニおにぎりさえ手が出せぬ有様にして、冷凍魚白身フライとゴーヤーを揚げ、千切りキャベツにON! せし代物「魚フライ&ゴーヤー天サラダ」堪能せり。
台風13号接近と伺えど、近畿地方は概ね晴れ、途中浜松にて豪雨食らいしも束の間、結局曇り空の下を東上、均か富士山さえ拝み得れば、ホンマ台風は何処におるねんな。
斯くも台風は何処へと首傾げたくなる儘に、定刻通りたる昼前に東京駅へ到着すれば、雨さえ降らぬ曇り空。決死の覚悟にて早々にフライングスタート決めればこそ、全く以て拍子抜け、況して今宵の入り時刻まで7時間も余せば、どないせえ云うねんな。新幹線駅構内の待合室ならば、無料Wi-Fiにてネット接続も可なれど、此の後、万一台風にて運転見合わせとなれば、運転再開を待つ客にてごった返すは必至、果たして何か妙案あらんやと検索すれば、東京駅から徒歩数分の場所に、VIPラウンジなるスペース有りとの情報取得、いざ赴かんとす。
ギター2本にキャリーバッグとバックパックなるなかなかの重装備なれば、徒歩5分と云えど汗だく、漸く到着すれば、受付のオバハン曰く、先ずはアプリをダウンロードし会員登録必須、斯様な御時世とは云え、スマホ持ってへんかったらどないすんねんな。携帯電話は人生に於いて未だ一度たりとも所持せし経緯あらざる私なれど、今や前時代的遺物iPhone6Sをデバイスとして携行する身なれば、筒が無く会員登録無事完了。扨、此処にて6時間程時間潰させて頂かんとすれば、何とフリーパック料金システム廃止され、最初の1時間のみ550円、後は30分毎に550円也とはオバハンよりの下知、最大料金制扱わぬぼったくりコインパーキングの如きなれば、ダウンロードホカホカのアプリ廃棄しては「ほならええです」と瞬時撤収、ネット上に遺される情報の古さに気付かざりし己れの愚かさを呪うべし。
斯くしていきなりの計画白紙撤回、途方に暮れるにも何処ぞに着陣すべく、取り敢えずは斜向かいの喫茶店へ突撃、せめて2時間は粘らせて頂くべく、此処はコーヒーとサンドウィッチなんぞ所望、是にて先ずは無料Wi-Fiと充電用電源確保せり。
思惑通り喫茶店にて2時間粘らせて頂き、扨、先ずは会場がある下北沢まで移動するかと店を出るや、先刻までは台風は何処?と首傾げる程の凡庸な曇り空たれど、今や土砂降りにして、何が悲しくてギター2本にキャリーバッグ携えつつバックパック背負う重装備にて、雨中を闊歩せねばならぬか。
持参する折り畳み傘差せど、折り畳み故に傘が小振りなれば、フォローし得る範囲狭くして、況してやこの土砂降り、脇に抱える2本のギターと、MacBook等の高級電子機器収めし背中のバックパック濡らすまじとすれば、己れ自身とキャリーバッグがずぶ濡れとは仕方なし。成る可く雨を回避せんと、地下道発見するや是幸いと潜行、そもそも全く土地勘あらねど、凡そ地下道たるものなれば、あの要塞の如きJR東京駅に通じぬ筈なしと信じ、いざ彷徨すれど、地下鉄駅の案内こそあれ、何処にもJR東京駅への案内あらず、然りとて嘗てJR東京駅より御徒にて地下鉄駅へ漂着せし経緯あれば、絶対何処かにJR東京駅へ通ずる秘密の経路ある筈と、此処は敢えてスマホのナビも見ず、意地になり右往左往、果たして彷徨徘徊するズブ濡れ重装備お上りオヤジ、都民の皆様の目には如何様に映りしか。
阿呆な意地張るは愚の骨頂と気付くや、今更乍らiPhone6SとポケットWi-Fi起動、マップにてJR東京駅への経路検索するや、此処何処やねんと己れの方向感覚にダメ出し10000回、そもそもJR東京駅から徒歩5分程度の距離なれば、帰路にナビ不要と高括れど、此の土砂降りを回避せんとすれば道を誤り、地下鉄日本橋駅界隈を彷徨せし顛末。
斯くして漸くJR東京駅へ帰還叶い、あれこれ乗り継ぎ目的地たる下北沢へ漂着せり。
今宵の会場SPREADは初訪問なれば、未だ入り時刻まで4時間も余す故、一先ず場所確認、而して此処からの4時間は、満を持しての昼呑みに興ずるのみ。会場界隈にて昼営業される居酒屋あれば急襲、有閑マダム4人組が盛り上がる隣席に案内されれば、先ずは生ビールにて己れ自身に乾杯せり。
失礼とは弁えつつも、隣席の有閑マダム会話を盗み聞きし格好のアテとす。凡そ私と同年代か年下と御見受けすれば、そのオバハンぶりに思わず苦笑しつつも、己れ自身も同じく「大阪のオッサン」と化す今、何をか思わん。然りとて「今度はもっと早くから集まりましょうよ」「朝から飲めるとこ何処か御存知じゃなくて?」云々と、次回の作戦も練られる御様子。平日の昼から集い昼呑みに興じられるとは羨ましき御身分、然りとて旦那は此の様を御存知や否や、先ず以て御存知なからんと推察すれば、汗水流し勤労されるも御気の毒様。
入店の際、2時間制と伺えば、逆に2時間は居座り可なる免罪符確保、斯くして然してアテに箸が伸びぬ儘、日本酒へスイッチせり。
然れば此処からが本番かな。
調子良く御銚子を御替わり重ね、アテもチビチビ行けそうな代物を選択、
然りとてそもそも此の店は、餃子を売りにされにければ、ベーシックは中華系にして、何やら「鉄板麻婆豆腐」たるが新名物と謳われれば、辛マークも最多の3つ、此処は是非に味見すべきと所望、
その「鉄板麻婆豆腐」着陣、成る程其の名に偽りなし、確かに鉄板にて供されれど、果たして鉄板上にて拵えられしとは思われず、別途拵えし麻婆豆腐を熱する鉄板にぶち込みし代物か。扨、いざ一口食らうや、辛味、痺れ共にほぼ皆無、然りとて其れは日頃よりK点越え「極私的激辛激痺れ麻婆豆腐」を食らい麻痺すればこそか。
取り敢えず卓上にある七味投下にて御茶濁せど、当然七味程度にては然したる変化も望めず、然りとてアテたる「中華風鉄板温豆腐」として食らうには程良き量にして問題なし。
暇に任せて一人呑みの様をSNSへ投稿するや、昨年よりデュオユニットSquit Squadにて共に活動させて頂く藤掛君から連絡頂き、斯くして彼が御贔屓にされる居酒屋へ御案内頂きし。
2人して地酒リストからあれこれ所望、
Squit Squad、新作たる2ndアルバム引っ提げてのレコ発ツアーを、今秋11月に予定すれば、此処へツアースケジュール挿入させて頂く故、是非にチェック頂きたし。今回の新譜は、多重録音なれど即興演奏たる手法にて制作、その出来上がりとは、世の音楽評論家の如き陳腐な語り口調拝借すれば「頭がおかしいなったクリムゾンの『RED』。もっとベタに言うたるなら、ビーフハートに解体されたクリムゾン。聴き易いのか聴き辛いのか、それさえ不明、即ち問題作?知らんけどな。」あまつさえ趣味度爆裂せし内容とは、云わずもがな。
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Squit Squad new album release tour 2023
Squit Squad(河端一 : guitar + 藤掛正隆 : drums)
■ 11月21日 (火) @ 名古屋 なんや (052-762-9289)
start 19:30 / door ¥2800
■ 11月22日 (水) @ 京都 ZAC BARAN (075-751-9748)
http://www.secondhouse.co.jp/zacbaran/
※ 詳細は後日
w/ Marron aka dubmarronics他
■ 11月23日 (木祝) @ 岡山 PEPPERLAND (086-253-9758)
http://www.pepperland.net/
「『世界の港町』PEPPERLAND 50th Anniv Year Series Part 2」
open 17:30 / start 18:00
adv ¥2000 / door ¥2500
■ 11月24日 (金) @ 神戸 Helluva Lounge (078-331-7732)
「HELLUVA LOUNGE presents Squit Squad来神!!!!」
open 18:30 / start 19:00
adv ¥2000 / door ¥2500
w/ 秘部痺れ, KOTUBOKU, etc
藤掛君と地酒を無尽蔵に酌み交わしつつ、真面目話から阿呆話に花咲かせるどころか百花繚乱お花畑状態、斯くして漸く会場入り時刻迎えれば、今宵の会場SPREADへ到着せり。
今宵は、元De Loriansにして現在は野流主宰されるHyozo君に御招聘頂けば、先鋒務められし其の野流の心地良きアンビエントセッションにて幕開けし。
聞く処に由ると野流とは不定形セッションコミュニティなりけりて、成る程黎明期の魂の共同体Aid Mothers Templeにも通ずるものありかな。其の野流のインタビューあれば、こちらにて拝読可。
次鋒務められしはYokujitsu、こちらも初観戦にして、帝都に於ける若き世代の方々の活動ぶり、斯くして知り得れば、私の如き老獪ミュージシャンも、果たして次世代どころか次々世代へ何を伝え得るか、そろそろ思案すべきか。ふと思い返せば、嘗てDaevid AllenやMani Neumeierを筆頭に、Nik Turner、Simeon Coxe、Geoff Leigh、Charles Heyward等、嘗ては単にファンとして彼等の作品を愛聴せし若輩者たる私なんぞに、光栄にも共演の御誘い下さりしも、今の私の如き心境に至られし所以か。
三番手務められしJoseph of Kirezi、撮影叶わねば、悪しからず。
而して殿務めさせて頂けば、今宵はエレキギターに由るドローンに重きを置くソロセット披露せり。然りとて客席は、私なんぞとは世代的に隔絶される若き方々ばかりと御見受けすれば、敢えてAMT定番曲「Pink lady Lemonade」なんぞも織り交ぜ、コアな前衛色一辺倒に陥らぬよう留意せり。
ライヴ写真と動画、Hyozo君より頂戴すれば、此処に掲載させて頂く次第。
今宵、河端一 solo @ SPREADへ御運び下さりし皆様、どうも有り難う御座いました。
終演後、若き方々よりあれこれ質問受ければ、いやはや私如きの老獪が憚られねば、質疑応答タイムへ突入、世代を越える若き方々との会話とは、或る意味自問自答と重なる場面もあり、何とも興味深く有意義な一時なるかな。
今宵投宿させて頂くハーディーガーディー奏者TOMO君も御来場下されば、終電も見逃せし故、Hyozo君と3人してのタクシー相乗りを以て帰路に就きし。
高円寺のTOMO君宅にて荷物降ろさせて頂くや、TOMO君と連れ立ちプチ打ち上げに興じるべく、界隈の居酒屋へ繰り出す始末。結局TOMO君とスター・ウォーズ四方山話に端を発し、特撮話から挙句東映談義へと至り、気付けば午前3時半。午後3時から飲み続ければ、既に飲酒も12時間半に至る長き1日たりしかな。而してTOMO君との打ち上げ、余りに楽し過ぎにて写真一切撮影忘れれば、悪しからず。