今更なれど、下の画像が、今回の北米ツアーに於けるルート図なり。メンバーの平均年齢五十路なれど、36日間にてライヴ35発、況してや初日より33連発にして、オフは1日のみ、これも史上最強D.I.Y.バンドのどさ回りツアーなればこそと知れ。
午前7時半起床、均か時差ぼけを斯くも容易に克服せしか。朝飯を食らわんとキッチンへ赴けば、Jon君が拵えて下さりし「鶏肉の煮込み」残党を頂かんとす。丼にごはんを装い、鶏の煮込みをON! 而して最早御陀仏御昇天寸前茎のみ残せしパクチーもぶち込み、水屋にて発見せしカイエンペッパーとガラムマサラ投下、斯くもアレンジ施せば「鶏の煮込み丼」完成せり。そもそもが美味なれば、愈々以て美味。
Mr. Hamburger Man亦しても登場、
大スポ提携米スポーツ紙「DCスポーツ(通称『Dスポ』)」明日の見出しは「史上初!飛べないルチャドール『ミル・ブタカラス』参上!」に決定せり。
さて津山さんと兄ぃが投宿する36さん宅へ。36さんは、嘗て「ありぢごく」の発狂ドラマーとして、大阪界隈にては知らぬ者おらぬ程の存在なり。2005年に行われしAcid Mothers Temple & The Cosmic Infernoのアメリカツアーに際しても、諸事情にて参加不可たりし岡野君の代役を務めて頂きし経緯もあり。
ヒロボン曰く「あらヤダ!ここにも亦、先生の作品が!」いやはや作品より、じわじわ滲み出づる芸術魂、正に先生の作品に他ならじ。今回のツアーに於ける、ヒロボンに由るカオル・タチバナ・フランソワ先生の作品との出会い及び鑑定解説は、公式facebookページ「カオル・タチバナ・フランソワの世界『愛のつばさ』」に、密かに続々投稿されておられれば、是非ともチェックされたし。
さて36さん宅を後にせんとすれば、
初日より我々と共にされしJustinの彼女も、本日これにてAtlantaへの帰路に就かれにけり。名残惜しまれし我等が神と彼女之圖、いと睦まじし。
今宵ライヴを行うRichmondは、今夕に竜巻警報発令されれば、竜巻襲来の後に到着すべしと、先ずはWashington DCにて、愈々レコードハンティング解禁開幕せんとするや、いざ「Som Records」急襲せり。
レコードハンティングに惚けるや、脳汁大噴出状態へ。
然れどレア盤コーナーに潜まされし「Koto Vivaldi - The Four Seasons / The New Koto Ensemble of Tokyo」LP、何と均かの$29.99(約3000円)也とは是如何に。そもそもこのレコード、所謂イージーリスニング好きな私の御気に入りな1枚なれど、大抵カズコーナーに突っ込まれし代物にして、値打ち扱き捲りDiscogs.comにてすら精々$6.00から$12.00、然れば何故斯くも高額たりしか。
Mr.Hamburger Manことみつるちゃんは、ハンバーガー愛を以て「Freedomburger / New York Rock Ensemble」なんぞ購入されし次第。
各自レコードハンティングの戦利品抱え、いざRichmondを目指せば、件の「世界人類が平和でありますように」なるスローガンにて有名なる、白光真宏会のピースポールかと間違われかねぬ、ワシントン記念塔を傍らに眺めつつも爆走。
アメリカ合衆国国防総省「ペンタゴン」を臨むや、何と謎の球状飛行物体が、その上空を旋回中、果たしてこれは地球外生命体に由る接近遭遇ならんや。
地球外生命体かと思しき球状飛行物体の謎を突き止める間もなく、空かさずカオル・タチバナ・フランソワ先生の作品「飛翔」が現れるや、狂喜乱舞せしヒロボンの撮影協力要請を受け、何とかファインダーに収めんとせり。
Washington DCこそ晴天なれば、果たして竜巻警報なんぞ何処吹く風なんぞと、悠長に構えれば、突如豪雨に見舞われし有様にして、
更に南下するや、南無三、遂に竜巻遭遇せり。
正に自然の憤怒の様か、大自然の前には全くの無力と重々承知、然れば人生大博打とばかり全力敗走、こんなもん逃げたもん勝ちやろ。
斯くして九死に一生を得れば、無事Richmond到着せり。いきなりビルの壁に描かれし巨大壁画を発見するや、ヒロボン亦しても「あらヤダ!」
今宵の会場たるStrange Matter到着。晩飯は、賄いメニューより「Southwest Burger」なる自家製ハンバーガーを所望、御品書きに由れば「Burger with Cheddar, Housemade Salsa, Avocado and a Spicy Southwest Mayo」なる代物、これは大いに美味。
Mr.Hamburger Manも御満悦かな。
常々、2ショット撮影に御執心なる兄ぃなれど、ファンたる男性より2ショット撮影懇願されるや、思わず斯くも微妙な表情浮かべられし次第。
我等のサポートバンドとして、今回の北米ツアーに同行下さるPerhapsも熱演、リーダーたるベーシストのJimは、何とYesの「Dorama」こそ好きな1枚なりけり、成る程な。
今回の北米ツアー、何とここまで禁酒を継続すれば、今宵も引き続き禁酒にして、然れど水とは愛想なさ過ぎかと、トニックウォーターにライムのみならず、奇しくも御客様より頂戴せし生ミントなんぞぶち込み、何ともインチキ臭けれど、これにて「ノンアルコール・モヒート」気取りにて呷る愚かさなり。
今宵もCotton参戦表明されれば、ステージ中央最前列には、嘗ての如くシンセ2台が並ぶ様にして、これぞ本来のAcid Mothers Templeスタイルとは云わずもがな。
Cottonと東君なるAMTシンセ兄妹揃い踏み之圖。
今宵もCotton歌唱に由る「Blue Velvet Blues」を含む1時間半強のセットを展開、途中ベースアンプが御陀仏御昇天かと危惧されしトラブル見舞われれど、エンジニアの迅速な対応もあれば、何せ百戦錬磨たる津山さん、鳴らぬなら鳴らしてみせよう屁垂れアンプとばかり、機転を利かせ何とか凌がれれば、Cottonなればこその発狂系電子音炸裂せし中、ラストは久々にギター絞首刑、今宵も大盛況にて幕。
ライヴ写真あれこれネット上にて拾遺叶えば、無断借用転載させて頂きし次第、悪しからず。
Cotton&Mr.Hamburger Man。
Cottonと2ショット、斯くして今回のツアーに於けるCotton参戦2公演、これを以て無事終了せり。
今宵の投宿先とは、所謂アートギャラリーにして、作品あれこれ鑑賞させて頂けば、
これは紛う事なく「梅津さん」やろ。
自主製作カセットも販売されれば、そもそもノイズミュージシャンたるJustinも、随分昔にリリースせし己れの作品と再会されし。
今宵も亦、猫共おられれば、猫と共にRichmondの夜を過ごせり。
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Richmond
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