午前5時半起床。投宿するホテル同室の東君とNANI君が就寝中なれば、未だギリギリ間に合うかと、湯船に熱めの湯を湛え、ゆっくり入浴させて頂きし。如何せん持病の腰痛と坐骨神経痛が再発以来、日がな大いに苦悶せらるる有様にして、今や90分のセットを持ち堪えるも限界に近ければこそ。
僅か乍らも早起きし得れば、御陰様にて入浴も叶い、御両名起き抜けて来られれば、3人揃いて食堂へ、朝飯求めんとす。特筆すべきは皆無なる、凡庸なホテルのアメリカン・ブレックファーストにして、私が食し得るのみを選抜させて頂く次第。毎度現地の方々が、如何な代物を如何にして食されるか、観察するのが楽しみなれば、今回は隣のテーブルに座されし黒人3名の方々の朝飯に注目、皆様各々異なるラインナップにして、然れどビスケット&グレービーは外されぬ次第。
机にてMacBook広げブログ執筆中、何やら地震の如き微妙な震動感じ、同室の2人も問うや、ベッドに横臥される東君は然にあらねど、椅子に座するNANI君は、矢張り震動感ずるとの事。思わず緊急避難態勢を脳内にイメージせり。卓上のペットボトルに残る水が揺れるを目視確認し得る程、然れど地震にしては長過ぎか。廊下へ出ても震動感ずれど、廊下の端たるエレベーター前に至れば震動あらざりて、原因こそ判らぬ儘とは云え、地震にあらざるを確認し得れば安堵せり。如何せんカリフォルニア州は、太平洋火山帯に属せば、大地震勃発の可能性秘めればこそ。
本日は遂にツアー千秋楽迎えれば、最終目的地Los Angelesまで約6時間の旅程との下知ありて、念の為にと、今回のツアー最後となる道中弁当拵えんとす。
レンチン焼きマシーンに、先達て下拵え施せし鶏腿肉最後の1枚召喚するやセット、
電子レンジにて2分加熱、斯くして見事に焼き上がりし。
昨日拵えし「洋風切干大根」残党召喚、
其処へ焼き上がりし鶏腿肉をON! 序でに昨夜のケータリングより失敬せしプチトマトも添え、是にて最終道中弁当「メキシカン・チキン・コン・洋風切干大根 (Mexican Chicken con Western-style Kiriboshidaikon」完成せり。
今夜投宿予定のPeter邸には電子レンジあらぬ故、今回此処まで大活躍されし「電子レンジ用魚焼き器」こと「レンチン焼きマシーン」ツアー終了待たず、一足先に其の責務全うにて封印之儀。
お疲れ様。どうも有り難う。想像以上に重宝すれば、日本に於いても、普段使いさせて頂く運びとなるは必至。
午前11時、今回のツアー最終地点たるLos Angeles目指し出発せり。
連夜のアホ丸出しな速弾きの応酬にて、右手の爪が殆ど摩滅、人差し指に至れば深爪の如く削れ込めば、加えて人差し指と中指の指先側面 (下の写真ならば各々の左側) も皮膚摩滅どころか肉も些か削げれば、微妙な痛み感じるものなり。然りとてエレキギター演奏には、未だ支障来たさねど、帰国後1週間もせぬ側から、帝都にてアコースティックギターソロ控え、そもそも爪が摩滅、更に指先にダメージとは、なかなか暗雲垂れ込める様かな。エレキギターとアコースティックギターの二刀流誇られるギタリストの皆様は、如何に右手の爪を維持堅固されるか、是非に伺いたし。
此の荒涼なる馴染み深き景色眺めるつつ、遂に千秋楽迎えんと思えば、意外に短く感ぜられしか。
砂十島画伯は、日本にて待つ最愛の御家族の為、$1,00でも多く稼ぐべく、最後の最後までドラムヘッドアート制作に余念なし。
ジェームズ・デーンがランドマークたるガソリンスタンドにて給油休憩、
併設される売店&ダイナーが、是亦入魂なるかな。
「今日の食いしん坊君」と砂十島画伯之圖。
地の果てまで延々と続くかと思われる葡萄畑、凡そカリフォルニアワインへと醸造されん。
然れば毎度謎に思うは、カリフォルニア米にして、広大なカリフォルニア州を毎度彼方此方縦断横断すれど、未だ嘗て田圃らしきを目撃せし試し皆無なれば、カリフォルニア米は一体何処にて栽培収穫されるか。況して水稲なれば、豊富な水資源不可欠と思われれど、乾燥するカリフォルニア州に降雨のイメージ少なくして、正に大いになる謎たるかな。
給油休憩に立ち寄りしガソリンスタンドに併設される売店が、是亦超強力なれば、果たして此処が最後の土産ポイントたるべしと、皆して店内物色せり。
「見ざる聞かざる言わざる」ならぬ「見しにがみ聞かしにがみ言わしにがみ」なり。
こちらは「見ねこ聞かねこ言わねこ」
更には「見ぞう聞かぞう言わぞう」にして、全く以て意味不明。
コロナ狂騒残骸商品もあり。
天使すらも星条旗纏えば「Miss. American Angel」か。
イエティ像もあれば、
ウルフか犬か判らねどずらり整列。
店内は斯くの如し。
ナイフコーナーも脅威の充実ぶり、日本刀まであれば、
流石はアメリカ、トマホークも各種取り揃えられし。
6時間のドライヴにて、今回のツアー最終地たるLos Angelesへ、今宵の会場Zebulonへ到着せり。過ぐる北米ツアー春の陣は、此処Zebulonにて幕開ければ、今年の北米ツアーは此処より始まり、此処にて終わる次第。
千秋楽なれば、今年の北米ツアーに於いてメインギター務めし、このTaroic Formへとカスタマイズせしストラトを、今宵終演後に売却せんと展示せり。
盟友たるMaquiladoraのBruceが顔出して下されば、何と27歳年下の奥様迎えられんと伺い、祝杯上げさせて頂く次第。
彼とはほぼ同世代なれば、アラ還独身ジジイたる私に残される余命にも、僅かばかりの光明差し得るや。何はともあれ大いに目出度ければ、是非にも永続する幸福祈るものなり。
蜜月な御二人近影之圖。
NANI君との3ショット。
今宵は午後10時より、別イベントたる「ダンスパーティー (飽くまでも『ダンスパーティー』との事)」予定されれば、午後7時開場たるアーリーショーにして、先鋒務められしDead Leaf Echoのラストステージ、彼等のパンク魂炸裂されし熱き演奏披露されし。
下の写真は、ジョンソンのFacebookより無断借用転載させて頂けば、悪しからず。
続けて我々も50分の超短尺セットを披露せり。既に疲労の限界超越せし状態にて臨むツアー千秋楽、然も超短距離走と相成れば、憤怒の宇宙大爆破さえ視野に捉え、全員一丸となっての轟音絨毯爆撃大暴走、最早極限状態さえ超越されし「砂十島劇場」玉砕公演を請け、こちらも闇堕ちラスボス化、売却予定たりしギターに引導渡し粉砕、更にスピーカーがヘタり断末魔の声上げるRoland JC-120を引き倒し客席へ投擲、更に蹴りも入れれど、流石に完全破壊には至らじ。斯くして遂には大団円へ至り幕。
[set list]
1. Dark Star Blues - including Santa Maria
2. Pink Lady Lemonade ~ Sparekling Pink Lady Lemonade ~ Cometary Orbital drive
ライヴ写真拾遺叶わねば、悪しからず。
終演後、今回のツアー終盤にてトラブル頻発、東君曰く「最早何で音が出てるのかよく判らん」奇跡的に千秋楽まで持ち堪えられし東君のシンセサイザーRoland SH-09、遂に戦力外通知され、Shopzoneにて売却されれば、感謝を込め、購入されし方の御写真掲載させて頂きし。
Facebookに、粉砕せし私のギターのネックを確保されし御仁が、其の写真アップされにければ、此処に無断転載させて頂く次第、悪しからず。
終演後、Bruce達と記念撮影之圖。
1998年のAMT宗家初海外ツアー時に知り合いし才女Marylaneが、予告もなく顔出して下されば、果たして何年ぶりの再会たるか、感激至極感慨一入。初めて知り合いし当時、彼女はまだ16歳たれど、今も其の美しき容姿、全く変貌されねば、彼女の時のみ止まりが如し。スナップショット撮影せしと思えど、何故か見つからねば、悪しからず。
ツアー後半戦を共にせしDead Leaf Echoとも今宵にて御別れなれば、惜別の記念撮影に興じし。
ツアー前半戦を共にせしStargazer LiliesのJohn、後半戦序盤はDead Leaf Echoにてサポートベーシスト務められ、千秋楽まで運転されれば、機材一式貸して頂き、只管感謝あるばかり。John, Thank you very much!
斯くしてAMT宗家北米ツアー秋の陣、此処に全35公演無事終了せり。御来場下さりし皆様、どうも有り難う御座いました。我等がGODことJustin、共に行脚下さりしStargazer Lilies、Dead Leaf Echo、各地にてサポート務め下さりしバンド御一同、各会場のスタッフ御一同及びプロモーターの方々、其の他御助力御尽力下さりし諸氏諸兄の皆様、どうも有り難う御座いました。
投宿先たるPeter邸へ、4週間余ぶりに帰還せり。
昨日購いし牛薄切り肉3枚を召喚、
ジョンソンより麺つゆ拝借すれば、刻み大蒜と合わせ、漬け込む次第。此処まで「メキシカン大作戦」完遂を旨とせんとすれば、此処に来て最後の最後に転向や否や。
斯くも今回のツアークッキングの屋台骨揺らぐと思しき危機的状況下、其の傍らにて、東君より譲渡されしAngelaの野菜スープ残党召喚、電子レンジあらざるPeter邸なれば、フライパンにてキャベツと玉葱炒めるや、其処へ野菜スープぶち込み、粉末出汁とメキシカン・チキン・ブイヨン投下、後は纏めて煮るのみ。
漬け込みし牛薄切り1枚を焼けば、ケータリングより失敬せし人参も序でに炒め、レタス、玉葱、パクチー刻みしと盛り合わせ、トマトサルサとハバネロソース投下、斯くして日墨折衷を以て「メキシコ大作戦」の一貫たるインプロクッキング「牛薄切りアミーゴ・ステーキ」完成、
而してインプロリサイクルクッキング「アミーゴ・キャベツ・スープ」も添えれば、
斯くして「日墨アミーゴ・ステーキ・セット」堪能せり。
愛する御家族とテレビ電話にて話される、NANIパパ後ろ姿之圖。
Peterを囲み、彼のスタジオにてワインとウイスキー呷りつつあれこれ歓談、御機嫌に酩酊する中、片や我等がGODことJustinは、早朝フライトにてジョージア州Atlantaへ帰還予定、レンタバン返却もあり、午前4時に出発されんとすれば、酩酊しつつも御見送りせり。Justin、今回もどうも有り難う、只管感謝しかなし。呉々も気ぃ付けて帰りなはれや。
斯くして最終章たるカリフォルニアラウンド最終夜たる第6夜は、更け行きし。
並走するNANI君のブログはこちら。
ジョンソンのツアー日記はこちら。
祥三君のツアー日記はこちら。