毎度乍らブログ記事の枕に、時系列の遅れっぷり弁明させて頂けば、今回漸く彼岸までに至りし次第、とは云え未だ4週間弱の頓挫遅延ぶり晒せば、全くもって心休まらぬばかり。
明日香の山寺にて恒例行事「サイケ組 桜を見る会2024」開催、2月が思いの外暖かく、斯様な深山にてさえ狂い咲く桜あれば、今年は昨年同様に開花早からんと、花見を彼岸に設定すれど、3月に入るや寒の戻りにて雪も降れば、結局境内の桜は何とか僅かに蕾む程度。斯くして花見とは有名無実、
それどころか今朝は暴風に加え雪も舞い、
手水鉢も凍る冷え込みぶり、全く以て目論見外れ極まりなし。
今回の参加メンバーは、カイ☆マキ嬢、Changchang&プロフェッサーともちゃん御夫妻、祥三君&友里ちゃん御夫妻、落札王木村君、ケンちゃん、稀代の象景作家久保先生、私も数え計9名。御一同到着されれば、先ずは回転円卓召喚之儀にて幕開けん。
空想似非ニッククッキング「タイ風トムヤム蒟蒻」
同じく「メキシコ風鯨刺身 チリトマトサルサ&ワカモレ添え」
私が提言するスパイシー和食、花椒と唐辛子芳しき「四川風切干大根」
「帆立カルパッチョ」
「ピータン豆腐 パクチー塗れ」
空想似非ニッククッキング「四川風玉紐煮」以上を以て、今回の布陣とす。
食前酒として八木酒造「月ヶ瀬の梅原酒」にて乾杯せり。
秘奥義たる魔法パウダー施せし「鶏皮揚げ串」も供させて頂きし。
花見どころか窓の外は吹雪にして、未だ昼下がりなれど、如何せん底冷え厳しき山寺、酒を飲めども温まるに至らず、
本堂隅に設営せし炬燵、大いに重宝される様。
「刺身天国 (鰤、鯛、サーモン、黍魚子、甘海老、鮑)」
「八町たたき」胡瓜と海苔はマスト、
薬味は、おろし生姜、自家製柚子胡椒。塩、刻み唐辛子、山葵 (チューブ)、ポン酢、醤油なる面々。
ここまで温かな料理少なければ、皆様自ずから次第に熱燗一択の流れ、
今回も魅惑の昭和ファッションに身を包まれる久保先生、その写真背景に映り込むストーブ上に、手鍋と薬罐掛けられれば、只管燗付けするばかり。
御好評頂けば「黍魚子刺身」追加、
昨夏にハマりし「鰹ラープ」この寒さにそぐわぬ一品なれど、果たして何か問題あらんや。
「蕨」アク抜きせし蕨に、山葵+ヤマサ昆布つゆ添え食らえば、美味至極かな。
愈々料理も佳境へ突入せんとすれば「天婦羅 (祝蕾、タラの芽、コゴミ、海苔、竹輪磯辺揚げ)」
更には「手羽元赤ワイン煮」
空想似非ニッククッキングにして定番と化す「菜の花 地中海風サラダ」
欧風メニューなれば、オリーブオイル施せしバケットも添えさせて頂く次第。
「自然薯とろろチーズ焼」
粉山椒芳しき「鴨葱ステーキ メイプルポン酢ソース添え」
「おからカレーコロッケ」
「鱧チリ」梅肉と水菜添え。
「鶏ハートのアヒージョ」
再びバケット添えし。
「赤海老刺身 アリオリソース添え」海老味噌内包される頭部は、中身流出せぬよう身を蓋代わりに少し残し切断、是を素揚げに処せり。
「悪魔の椎茸肉詰め」悪魔の美食たる「デビルズバーグ」のレシピ踏襲すれば、魅惑の大蒜ポン酢ソース芳しきかな。
「ヒイカのスペイン風ソテー」
今回の〆は「Spaghetti al nero di seppia con calamari di lucciola (蛍烏賊入り烏賊墨スパゲッティー)」コールドスリープに処されし大量の生蛍烏賊召喚、是を烏賊墨ソースへ投下、生蛍烏賊の烏賊ワタの風味芳しく、この極上烏賊墨ソースの深みは、正に深海の底にさえ達さん。
美女に由るショータイムもあり。
斯くして楽しき一夜は更け行き、タクシー呼び付け下山、終電にて帰路に就かれしChangchang&プロフェッサーともちゃん御夫妻以外、皆様山寺にて一泊とは当然の流れにして想定内。
朝を迎えれば、天候こそ回復すれど、手水鉢は完全凍結、
車に雪ならぬ雹積もり、
濡れ縁に出されし氷、全く解けぬとは云わずもがな。
斯くも凍て付く早朝、皆様下山され帰路に就かれれば、今年の「桜を見る会」是にて散開。来年こそは、満開の桜を眺め酌み交わしたし。








































