暫し拙ブログ更新滞れば、既に大いに面倒臭き限りなれど、日々突つきし鍋あれこれを、備忘録がてら此処に綴らん。
久保隊員より御裾分け頂きし「五島列島産擂り身」の残りを召喚、昆布出汁に沈めれば、白菜、大根、椎茸、えのき、青葱もぶち込みて「擂り身鍋」とせん。豆腐の備蓄潰えしは残念なれど、未だ残雪に埋もれる山寺なれば、豆腐如きにて下山するとは不毛の極み、何せ夕方ともなれば、流しっ放しにすれども水道凍結すら常にして、予め貯水せしとは明日香の深山生活もかれこれ8年を数えればこそ。
然ればこそ備蓄食材やら差し入れ御裾分けにて、細々と食い繋ぐものなり。
付けダレはポン酢のみならず、京は桂の胡麻油屋「山田製油」が拵えし「ねりぴりぴり」なる新感覚七味を添えるや、これが激烈に美味と化せり。いやはや柚子と山椒の芳しさに、思わず中毒にすらならん。
翌朝は勿論、寿がきや袋入り即席麺「名古屋名物 味噌煮込みうどん」とを投下、玉子と葱も加えれば、
残りし擂り身も具として大いに堪能、勿論「ねりぴりぴり」投下すれば、そもそも鍋の残り汁リサイクルにして、そのつゆの味わい深き上、更に100倍美味と相成れば、これぞ「史上最強の味噌煮込みうどん」と称して憚らじ。
所用あれて下山すれば、麓は斯くの如く残雪皆無、
然れど山道を戻れば、雪の重みにて樹々も倒れ、
電線にその身を委ねる有様とは、危険極まりなしや。
山寺界隈まで上り来れば、案の定残雪積もる儘にして、
竹すら雪の重みにて折れし有様。
境内入口は斯くの如く、私とロイドの足跡を残すばかり。
玄関も未だ屋根より滑落せし雪に埋もれる有様。
電話線を止めるL字金具が、滑落せし雪にてひん曲がれば、いやはや雪の重さ侮るなかれ。
備蓄食材に加え、下山せし際に購入せし豚ロース切り落としを以て、今宵は「豚しゃぶ」に興じんとす。久々に胡麻だれなんぞも用意せり。
具材は毎度代わり映えせぬ面子なれど、白菜、水菜、えのき、椎茸、大根、焼売、
豚ロース切り落とし、然れど折角下山しながらも、豆腐を買い忘れしとは痛恨の失策、然れどいやはや大いに贅沢気分かな。
久々に食らう豚しゃぶ、大いに美味にして、またしてもポン酢に「ねりぴりぴり」施せば、豚肉や白菜との相性、これまた絶品至極と相成れり。
雪ならず雨となれば、漸く境内の残雪も解かされん。
山寺へ続く道も斯くの如し。
雪の重みにて折れし百日紅の枝。
先の「豚しゃぶ」材料残っておれば、またしても「豚しゃぶ」に興じんとは云わずもがな。
カセット焜炉のハンドル部分が捥げれば、ラジペンにて摘み回す有様、未だ御陀仏御昇天にあらねば、買い替える程の問題にあらざらん。
さて下山すれば、いざ大阪アジトへ。道すがら「沙羅樹」の3文字が目に飛び込めば、思わず懐かしさ込み上げると共に、青春の熱き迸りさえ沸々と彷彿され云々なんぞと綴れど、斯様な文面にピンと来られる御仁なんぞ、果たして如何程ならん。
更には「The Who DVD販売」なんぞと目に飛び込めば、圴かThe Whoの海賊盤ライヴDVDなんぞの通販が、何故斯様な場所に宣伝せしかと驚愕すれど、ややこしい名前付けんなや!
100円ショップにて販売される即席エスニックシリーズ「One Dish Asia」より「火鍋の素」を購入すれば、いざ試してみんとす。
然れどそもそも「火鍋」の類いなんぞ食せしとは、嘗てJapanese New Music Festival中国ツアーに於いて、四川省は成都を訪れし際、打ち上げにて激辛鍋屋に連れて行かれし程度と記憶すれば、況して本場四川省故、その激辛ぶりとは、畏れ多くも激辛同盟末席に名を連ねさせて頂く私ですら半ば悶絶、津山さんと吉田氏に至っては即死撃沈されし代物にして、今更その具材の記憶なんぞ皆無、然れば具材は全く適当にして備蓄食材より、水菜、豆付きもやし、ニラ、白菜、豆腐、椎茸、鶏腿肉、牡蠣なんぞぶち込みし。
日本にて販売される代物とすれば、なかなかの辛味にして美味なり。牡蠣もええ感じ、100円ショップにて購入せし「One Dish Asia 火鍋の素」なれど、大いに美味にして充分に満足なり。
翌朝は、その火鍋の残りに中華そば用生麺1玉を投下、昨夜の残りたる牡蠣やらニラやらもぶち込み「火鍋ラーメン」とすれば、豆腐の残りにはスクガラスをON! 斯くして「スクガラス豆腐」として堪能せんとす。
矢張り牡蠣は絶品至極、激烈に美味かな。
流石に味の屋台骨たる「One Dish Asia 火鍋の素」も薄まれば、此処は陶さんの御尊顔にて御馴染み中国は貴州産の辛味調味料「老干媽 辣三丁油辣椒」なるミックス辣油を召喚、花椒、唐辛子、落花生、乾燥豆腐等が入りし辣油にして、これぞまさしく中国本場の味わいと知れば、
たっぷり掬い椀へ投下、唐辛子の辛味や花椒のぴりぴり感のみならず、落花生の香ばしさも相俟り、これは激烈に美味かな。
先日の「魬しゃぶしゃぶ」以来鍋続きなれど、これも冬の醍醐味なればこそ。
冬は鍋、雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、卓上焜炉もて渡るも、いとつきづきし。あけぼのになりて、寒さ厳しくもていけば、土鍋の汁も、白き灰汁がちになりて、わろし。
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冬は鍋、斯くして鍋三昧
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